指紋認証付き勤怠管理システムおすすめ8選|メリットや注意点を解説

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  • 指紋認証は生体認証の1つで、手指にある指紋を使って身分を認識する認証技術である
  • 指紋認証付き勤怠管理システムには、不正防止やセキュリティ強化などのメリットがある
  • 指紋認証付きの勤怠管理システムは、出先での打刻ができず、導入コストも必要になる

指紋認証は生体認証の1つで、指紋で勤怠の認証を行える勤怠管理システムを導入することで、管理コストの削減やセキュリティ強化といったメリットがあります。本記事では、指紋認証付き勤怠管理システムの特徴や導入のメリット・注意点を解説し、おすすめの製品を紹介します。

目次

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  1. 勤怠管理における指紋認証とは
  2. 生体認証付きの勤怠管理システムがおすすめな業種
  3. 指紋認証付きの勤怠管理システムを導入するメリット
  4. 指紋認証付きの勤怠管理システムを導入する際の注意点
  5. 指紋認証付きのおすすめ勤怠管理システム8選
  6. その他の勤怠管理システムの選び方
  7. まとめ
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勤怠管理における指紋認証とは

平成29年に厚生労働省から「労働時間の適正な把握のために使用者が講ずべき措置に関するガイドライン」が策定され、使用者(労働者を管理する者)には労働時間を適正に把握する責務があることが示されました。

ガイドラインの策定依頼、企業は従来までの手入力やタイムカードでの打刻などから変わるもの、より合理的な勤怠管理を模索してきました。その方法の1つが、手指の指紋を使って身分を認識する、指紋認証による勤怠管理システムの導入です。

勤怠管理システムは、導入時のコストはかかるものの、様々な面でランニングコストが抑えられ、業務の合理化が図れる有効な手段です。また、従業員や第三者による不正打刻の防止にも有効で、セキュリティの質が高い勤怠管理システムの構築が可能になります。

参考:労働時間の適正な把握のために使用者が講ずべき措置 に関するガイドライン|厚生労働省

勤怠管理システムに使われるその他の生体認証

勤怠管理システムに使われる生体認証には、指紋認証の他にも様々な認証方法があります。ここでは、比較的よく使われている、顔認証・静脈認証・虹彩認証について解説します。

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勤怠管理システムに使われるその他の生体認証

  1. 顔認証
  2. 静脈認証
  3. 虹彩認証

顔認証

顔認証は事前に登録した本人の顔写真と、カメラの前に立った本人との特徴を照合して、その人物を識別するシステムです。識別方法には目・鼻・口などの位置を照合するビジュアル方式と、より精度の高い顔全体を立体的に照合するIR方式の2つがあります。

顔認証の大きなメリットは非接触で衛生的に認識できる点です。しかし、一般のものはマスクを着用すると認識精度が落ちるため、企業の方針でマスク着用を勧める場合は、マスクモード搭載のシステムが必要になります。

また、システムには比較的ファイルサイズの大きい画像データが保存され、サーバーのデータ領域を圧迫する恐れがあります。さらに、顔データは個人情報であるため、しっかりとしたセキュリティ対策も必要です。

静脈認証

静脈認証は、指や手のひらに赤外線などを照射して読み取った静脈パターンと、あらかじめ登録されたデータとを照合して、個人を特定する認証方法です。静脈パターンは固有性が高く一生変わらないため、非常に精度が高く偽装されにくいのが特徴です。

また、素早い認証が可能であり、大勢が一斉に出退勤する企業では使いやすい認証方法です。しかし、認証のためのセンサー機器などは高価で、複数個所に設置する企業では導入コストが大きくなります。

そして、厳寒期や運動後などの血管が収縮・膨張しているときや、指輪・手袋・絆創膏・怪我をしていると、認証しづらくなるといった場合があります。

虹彩認証

虹彩認証は、人の瞳の中にある虹彩(瞳孔の周りにある茶色かかったドーナツ状の部分)を保存データと比較して個人を特定する認証方法です。虹彩は遺伝や成長に関係なく、双子でも個人が特定できる精度の高さが特徴です。

虹彩情報はカメラから入手するため、機器に触れることなく、衛生的に認証が行われます。しかし、カラーコンタクトや色の濃いサングラスには対応していない場合があるため、導入前には確認が必要です。

なお、眼鏡やゴーグルを着用していても眼が露出していれば認証は可能です。また、認証のための機器が高価で、複数個所に設置する企業では導入コストが大きくなります。

生体認証付きの勤怠管理システムがおすすめな業種

勤怠管理システムに使われる生体認証には、いくつかの生体認証方法があります。こういった、生体認証付の勤怠管理システムは、特に高度なセキュリティを必要とする業種に対しておすすめです。

例えば、金融機関や医療機関といった、多額の金銭や人命・医療機器に関わる場所です。こういった場所は、関係者以外が厳重に立ち入り禁止となっている場合が多く、仮に部外者が立ち入ることで窃盗被害が起きた場合、重大な問題に発展してしまいます。

また、感染症対策という面でも、医療機関では生体認証に関して十分な対策を行っている場合がほとんどです。よって、金融機関や医療機関が勤怠管理システムを導入する際には、必ずと言っていいほど生体認証付きのシステムを選ぶことが多いでしょう。

その他、機密情報を多く保有している企業や、多額の資金を保有・運用している企業などが多い業種でも、生体認証付きの勤怠管理システムの導入を検討するべきです。自社の業種や、生体認証方法・システムの機能を比べながら、勤怠管理システムを選びましょう。

指紋認証付きの勤怠管理システムを導入するメリット

指紋認認証付きの勤怠管理システムの導入には、コスト面・セキュリティ面のほかに、不正打刻の防止や、紛失リスクを抑えるなど、多くの管理運用に対してのメリットがあります。

ここでは、大きなメリットである管理コストの削減・不正打刻の防止・セキュリティ対策の強化・忘れ物がないといった、4点について解説します。

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指紋認証付きの勤怠管理システムを導入するメリット

  1. 管理コストの削減
  2. 不正打刻の防止
  3. セキュリティ対策の強化

管理コストの削減

まず、勤怠管理システムの導入により、従業員の労働時間の管理が自動化されるため、それを集計する手間がかかりません。また、給与システムとの連携を図れば、給与計算などの手間がいらず、その時間とコストをほかの業務に回して、より合理的な会社運営ができます。

つまり、勤怠だけに関わらず、勤怠管理システムを導入して上手に活用を行えば、管理業務全体にかかる人件費の削減と、打刻などの勤怠における時間的な浪費を抑えることができるようになります。

不正打刻の防止

正社員やパート、アルバイトなどの様々な勤務形態の従業員を雇用する会社では、勤務時間の管理はとても煩雑となります。中には、本人以外の者が代わりに打刻する不正打刻などのケースも見られ、問題となっています。

その他にも、悪意を持って偽った勤務時間を報告する場合もあり、双方の信頼関係にも影響してしまいます。特に、このような不正事例でお悩みの管理者の方に、本人しか打刻できない指紋認証などの生体認証の導入が、有効な防止対策としておすすめです

セキュリティ対策の強化

指紋認証を始めとする生体認証は、セキュリティ面での高さからもおすすめの認証方法です。例えば、ICカードによる打刻の場合、紛失や盗難による第三者の悪用が起こる可能性があります。

また、パスワード認証の場合でも、パスワードが第三者に知られてしまう危険性があります。その点、指紋認証はその人しか使えない認証方法であり、第三者の利用を防止できたり、安全性の高い勤怠管理が可能だったりします。

タイムカードの紛失・忘れ物がない

指紋認証を始めとする生体認証での打刻には、ICカードなどは必要ありません。したがって、ICカードの作成や、タイムカード紛失時の対応などにおける手間と労力が必要なくなり、人材配置を他の業務に回して会社の管理コストの削減が図れます。また、認証時に必要な物を忘れることがなく、正確な時間に打刻ができないといったトラブルも回避することができます。よって、自らの身体さえあれば認証が行える指紋認証などは、非常に有効な認証手段となります。

指紋認証付きの勤怠管理システムを導入する際の注意点

指紋認証付きの勤怠管理システムはメリットが多いですが、導入にあたっては注意すべき点もあります。ここでは、以下の2点について解説していきます。

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指紋認証付きの勤怠管理システムを導入する際の注意点

  1. 出先からの打刻ができない
  2. 導入コストがかかる

出先からの打刻ができない

指紋の読み取りには専用の機器が必要で、出先などからの打刻ができない場合があります。特に直行や直帰の出張・外出が多い企業や、在宅・テレワークなどを導入している企業は注意しなくてはなりません。

しかし、昨今では、スマホやタブレットから指紋認証で打刻できる勤怠管理システムも登場しています。導入前には、指紋認証による打刻がモバイル端末からできるか確認するなどして、自社の労働環境に合ったシステムを選ぶことが大切です。

導入コストがかかる

指紋認証を始めとする、生体認証の勤怠管理システムを導入するためには、専用の認識機器の導入が必要となります。こういった機器は、ICカードや暗証番号の読み取り機器に比べて高価であり、複数個所に設置するほど導入コストは高くなります。

しかし、生体認証の専用機器の中では指紋認証の機器は比較的低価格で、導入しやすい生体認証だといえるため、導入コストを抑えたい企業に対しておすすめです。

指紋認証付きのおすすめ勤怠管理システム8選

ここからは、指紋認証付きのおすすめ勤怠管理システム7選を紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

freee株式会社

freee勤怠管理Plus

低コストで人事労務全般をカバーしたい小規模法人・中小企業に

GOOD
ここがおすすめ!

  • 小規模法人や中小企業向けのシンプルな機能を不自由なく使える
  • 1時間1分単位での時間休取得が可能
  • GPSの勤怠管理に対応し直行直帰やテレワークでの打刻にも
  • 給与計算もできるfreee人事労務と連携することで人事労務全般がカバーできる

MORE
ここが少し気になる…

  • 低コストで導入できるが初期設定に手間がかかる
  • 連携できるサービスが少ない

株式会社NTTドコモ

KING OF TIME

従業員・管理者が使いやすいシステムを求める方におすすめ

GOOD
ここがおすすめ!

  • 画面が見やすく従業員・管理者どちらも操作性がいいように工夫されている
  • サポートが手厚く、チャット・メール・電話サポートだけでなく「画面共有」にて不明点を解消できる

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ここが少し気になる…

  • 企業の契約や使用状況によっては通常の「KING OF TIME」でも問題ない

freee株式会社

freee 勤怠管理Plus

海外対応で手厚いサポートサービスを探している方におすすめ

GOOD
ここがおすすめ!

  • 英語や海外に対応しており、海外にある拠点でも事業所ごとに「タイムゾーン」を設定できる
  • 打刻・申請・アラートはもちろん、勤怠ルールに柔軟でシフトの管理も行える

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ここが少し気になる…

  • 詳細金額やプランは資料を問い合わせないと分からない

中央システム株式会社

レコル

ある程度の人数がいて料金を安く済ませたい企業におすすめ

GOOD
ここがおすすめ!

  • 最低利用料金は3,000円かかるが、1人あたり100円と手ごろな価格で利用できる
  • 複数拠点があってもデータ管理は1か所でまとめて行える

MORE
ここが少し気になる…

  • シンプルで使いやすい分機能が限られており、導入前もデモサイトでしか試せない

株式会社デジジャパン

Touch On Time

勤怠管理に特化したシステムを低価格で導入したい企業に

料金の詳細は利用イメージは
「サービス詳細はこちら」をチェック!

GOOD
ここがおすすめ!

  • スマホやPC・ICカード・指紋認証等で簡単に打刻ができる
  • 画面がシンプルで操作が簡単にできる
  • サポートやオペレーターの対応が丁寧

MORE
ここが少し気になる…

  • 各種申請後の通知や打刻漏れ等の通知機能がない
  • 打刻ミスの修正は管理者側で行う必要がある
  • 特殊な勤務形態の場合設定が複雑

株式会社ヒューマンテクノロジーズ

KING OF TIME

勤怠管理に特化した市場シェアNo.1の勤怠管理システム

料金の詳細や利用イメージは
「サービス詳細はこちら」をチェック!

GOOD
ここがおすすめ!

  • 20種類の豊富な打刻方法と5カ国の言語・タイムゾーン対応で就業形態を問わず使える
  • シンプルなUIと機能性で従業員への教育コストがかからない
  • アラート機能や自動通知機能で労基法違反を防げる
  • 残業などの時間外労働や休日勤務の把握がしやすい
  • サポート体制やサービスが手厚く、企業や担当者に合わせたサポート体制を作れる

MORE
ここが少し気になる…

  • 起動の速さや操作性はPCのスペックに左右される

エス・エー・エス株式会社

勤労の獅子

複雑な就業規則でも適切に設定したい担当者におすすめ

GOOD
ここがおすすめ!

  • 利用人数の制限がなく、複雑な就業ルールでも実現できる柔軟性・カスタマイズ性がある
  • 専任のコンサルタントがつき、導入までのヒアリングや初期設定も丁寧に行える

MORE
ここが少し気になる…

  • 料金設定の記載がなく、問い合わせをしないと分からない

株式会社コミュニケーションビジネスアヴェニュー

TELESCOPE(テレスコープ)

在宅時のセキュリティ意識を強化したい企業におすすめ

GOOD
ここがおすすめ!

  • 社内にいなくても常時操作の様子や録音・録画が行え、セキュリティ意識を強化できる
  • トラブルが発生した際も正確な証拠資料ととして提出できる

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ここが少し気になる…

  • あくまでもPC録画・録音のみで、出退勤打刻や申請は一切使えない

その他の勤怠管理システムの選び方

導入する勤怠管理システムを選ぶ際のポイントは、認証方法のほかにも様々あります。自社に合った勤怠管理システムの導入が、自社の各システムの合理化やコスト削減につながります。以下に注目すべき選択ポイントを解説します。

【重要なポイント2つ】

  1. 自社の業務や企業規模・勤務形態と合っているか
  2. 必要な機能が搭載されているか

【その他の比較ポイント】

  1. 複数言語に対応しているか
  2. 担当者・従業員が使いやすいか
  3. 料金体系を確認
  4. サポート体制が充実しているか
  5. 無料トライアルがあるか

まとめ

勤怠システムにおける認証方法には、パスワード・ICカード・生体認証などがあります。その中でも、生体認証は個人の身体的特徴で認証するため、セキュリティ対策や不正防止の観点で優れています

生体認証は、使用する認証機器が高価であり、導入コストがかかるのが大きなデメリットです。しかし、指紋認証は他の生体認証と比べて導入コストが比較的低く抑えられており、導入しやすい認証方法といえます。

さまざまな生体認証方法を比較検討し、自社に一番合った認証方法の勤怠管理システムの運用で、業務の合理化とコスト削減を図りましょう。

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