体温測定ができる勤怠管理システム5選|メリットや選び方を解説

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  • 体温測定ができる勤怠管理システムの導入で、非接触による勤怠管理の効率化ができる
  • 体温測定機能の導入メリットは、感染症予防は勿論、社会的信用度アップに繋がること
  • 体温測定ができる勤怠管理システムを導入する際は、注意点もしっかり理解しておく

体温測定ができる勤怠管理システムは、病院や介護施設・出入りが多い会社など導入企業が増えています。体温測定ができる勤怠管理システムは、感染症予防だけではなく、非接触による勤怠管理の効率化が可能です。本記事では、勤怠管理システムの選び方やメリットを解説します。

目次

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  1. 体温測定ができる勤怠管理システムの仕組み
  2. 体温測定ができる勤怠管理システムのメリット
  3. 体温測定ができる勤怠管理システムの注意点
  4. 検温機能付き勤怠管理システムおすすめ5選
  5. 検温機能付き勤怠管理システムおすすめ比較一覧表
  6. その他の勤怠管理システムの選び方
  7. まとめ
この記事に掲載されているサービス

体温測定ができる勤怠管理システムの仕組み

一般的な勤怠管理システムはアプリの提供やGPS機能が搭載されたものが人気ですが、体温測定ができる勤怠管理システムは、感染症の予防や従業員の健康管理に役立ちます。さらに非接触の勤怠管理も可能になるため、業務の効率化につながるでしょう。

体温測定ができる勤怠管理システムは、サーマルカメラ・顔認証システムの両方が搭載されている場合が多いです。それぞれのシステムの特徴をご紹介します。

サーマルカメラとは

サーマルカメラとは、熱を感知するカメラです。やや離れた場所から専用のカメラに顔または全身を映し、体温を測定します。測定した体温は数字で表示されるほか、赤・青などの色で表示されることもあります。

顔認証機能

顔認証機能とはAIを活用したシステムで、登録された顔データから本人を照合するものです。顔認証システムでは、あらかじめ従業員の顔データを登録しておきます。

その従業員が顔認証システムを通過する際は、カメラに自分の顔を映し、皮膚・目・髪の色や顔立ち・輪郭などを登録データに照合させます。登録データと合致すればゲートやドアが開く仕組みです。

顔認証機能は、不法侵入者の防止にも大きな効果を発揮します。カメラに顔を映した場所・時間は自動記録され、タイムカードなどでの打刻の手間を省けるのもメリットです。

設置方法の種類

体温測定できる勤怠管理システムの多くは、検温・顔認証専用のカメラや機器の設置が必要です。専用カメラには卓上型・壁掛け形・ゲート型の3種類があるため、ニーズにあわせて使い分けましょう。

卓上型

卓上型は、カメラを机や棚などに置いて利用するタイプです。三脚の設置場所が不要なため、規模が小さなオフィスや店舗でも邪魔になりません。持ち運びしやすく、ニーズにあわせて置き場所を変えられる点もメリットです。

壁掛け型

カメラを壁に掛けて利用するタイプです。卓上型と同じく三脚不要で設置できるため、カメラ用のスペースを省きたい場合におすすめです。

カメラを壁に取り付ける際は、フックや両面テープを利用します。そのため、壁を傷つけるおそれがある点に留意してください。

ゲート型

自動改札機のようなゲートと連動させるシステムです。カメラに顔を映し、登録データと照合されればゲートが開きます。オフィスの扉と連動できるものもあります。

ゲート型のメリットは、体温が高い従業員は物理的に入室が阻まれる点です。また、登録データにない人物、すなわち不法侵入者などもオフィス内への侵入ができないため、セキュリティ面を強化したい場合におすすめです。

一方で、ゲート型は他のタイプと比べても大がかりな設置となります。よって、導入コストも高くなる点に留意してください。

体温測定ができる勤怠管理システムのメリット

体温測定対応の勤怠管理システムは、従業員の体調管理・感染症予防などのほか、勤怠管理・業務の効率化に役立ちます。セキュリティ面を強化したい場合も、ぜひ体温測定対応の勤怠管理システムをご検討ください。

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従業員の体調管理が可能

体温測定可能な勤怠管理システムは、従業員の体調管理に役立ちます。たとえば責任感が強い従業員であれば、多少の発熱ならば無理して出社するケースは少なくありません。その結果、体調を崩して休職に発展することもあります。

本人自身が体調不良の自覚がないケースもあるため、勤怠管理システムを使うことで初めて体調不良に気付く場合もあります。必要に応じて休暇の取得を促すこともでき、大事な従業員の健康を守れます。

体調確認業務の時短になる

医療・介護関係の出勤時の体調確認業務が大幅に時短されます。管理者が1人ずつ体調を確認する手間と時間がなくなるため、本来の業務に充てる時間を確保できます。

また、口頭による確認では従業員が無理をして健康だと申告する可能性がありますが、体温計を使わずとも体温がはかれるため、本人の申告よりも正確な体調管理ができるようになります。

感染症対策に繋がる

体温測定可能な勤怠管理システムは、職場での感染症対策に有効です。発熱などの症状がある従業員や訪問者の入室を制限できるため、クラスターの発生を防げます。体温測定可能な勤怠管理システムは、非接触かつ効率的に検温できる点も、感染症対策に役立っています。

検温係を配置してハンディタイプで検温することも可能ですが、対面である以上感染のリスクはあります。また、検温に時間がかかるため、オフィスの出入り口で渋滞が起こりやすく、過密状態になります。

その点、体温測定可能な勤怠管理システムは、非対面・非接触での検温ができる上に体温の検出が2〜3秒で済むため、オフィスの出入り口で渋滞が起こることもありません。多くの従業員を抱える企業にとって、勤怠管理システムによる検温はメリットが大きいです。

勤怠管理の効率化が可能

体温測定と勤怠管理を同時にできる点も大きなメリットです。体温測定可能な勤怠管理システムの多くは、カメラに顔を映した時点でその場所・時間がシステムに自動登録されるため、打刻漏れや入力ミスを防げます。

従来のタイムカードやスプレッドシートでの勤怠管理は、月末の締め日にカード・データを集計し、入力された時間から労働時間を算出しなければなりませんでした。そこに打刻漏れや入力ミス対応があり、勤怠管理の負担はとても多いのが現状です。

しかし、勤怠管理システムの多くは給与計算システムとの連携ができ、月々の賃金支払いに関わるプロセスの多くを自動化できるため、管理者や経理担当者の業務負担を大きく軽減できます。自動化により、集計・計算ミスなどのヒューマンエラーのリスクもなくなります。

不正打刻を防げる

体温測定ができる勤怠管理システムの多くは顔認証機能が搭載されているため、不正打刻を防げます。タイムカードをはじめとするアナログな勤怠管理は代理打刻やなりすまし打刻が簡単にでき、管理者にとって大きな負担となっていました。

また、Webやアプリからログインをして打刻する勤怠管理システムも完全に不正を防げるものではありません。しかし、顔認証機能があれば本人以外の打刻は不可能な上に出退勤の記録から実動時間が計算されるため、実際よりも長い労働時間での申告もできません。

社会的信用度向上に繋がる

体温測定可能な勤怠管理システムの導入は、企業の社会的信用度やイメージアップにつながります。オフィスの出入り口に設置することで、従業員・社外関係者に「適正な感染症対策を実施している」とアピールできるためです。

適正な感染症対策の実施は、従業員に対して「企業に守られている」という安心感をもたらします。従業員満足度が向上しやすくなるため、企業全体の生産性・収益アップも期待できます。

顔認証機能でセキュリティ強化も可能

体温測定可能な勤怠管理システムは、顔認証で従業員を識別します。登録外の人物は自動で拒否されるため、不法侵入者のオフィス侵入を防ぎやすくなります。

特にゲート型の体温測定可能な勤怠管理システムは物理的に侵入を拒むため、セキュリティ強化に非常に貢献します。

体温測定ができる勤怠管理システムの注意点

体温測定可能な勤怠管理システムにはさまざまなメリットがある一方、デメリットも存在します。費用対効果を高めるためにも、デメリットについてあらかじめ把握した上で見積もりをもらってしっかり比較検討しましょう。

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体温測定ができる勤怠管理システムの注意点

  1. 設置場所を検討する
  2. 顔データなどの登録が必要
  3. システムトラブルに注意

設置場所を検討する

体温測定可能な勤怠管理システムを導入する場合、カメラは適切な場所に設置しましょう。たとえば次のようなポイントに注意してください。

  1. 距離
  2. 高さ
  3. 角度
  4. 温度

顔認証機能には、あらかじめ登録した顔データを使用します。カメラの距離・高さ・角度が適切でない場合、データとの照合に支障をきたすおそれがあります。

また、カメラの設置場所の室温にも注意してください。室温が高い場所では体温も上がりやすくなるため、正確に検温できません。正確な場所に設置するためにも、カメラの測定距離・動作環境などはあらかじめ確認してください。

顔データなどの登録が必要

体温測定可能な勤怠管理システムでは顔認証を利用します。よって、運用前には従業員の顔データの登録が必要であり、そのための人的・時間的コストが発生します。スムーズに運用するためにも、顔データの登録時は、適正な角度・距離での撮影を心がけてください。

たとえば顔認証機能は、撮影した顔の角度・距離がズレると、登録データと照合できないことがあります。日焼け・ケガが原因で顔認証ができなくなることもあり、この場合は、再登録しなければなりません。

また、顔データの登録可能数は、5,000~5万と各システムによって幅が大きい点にも留意してください。全従業員の顔データを網羅するには、当然ながら自社の規模に合ったシステムの導入が必要です。

システムトラブルに注意

体温測定可能な勤怠管理システムは精密機器であり、システムトラブルのリスクがある点は事前に把握しておきましょう。特に出退勤のラッシュ時のシステムトラブルは、従業員全体に大きなストレスを与えます。

勤怠管理システムを選ぶ際は、トラブル発生時に提供会社のサポートが受けられるものがおすすめです。このとき、サポート対応時間やサポート範囲を確認しておきましょう。あわせて損害発生時の補償についても、事前の確認がおすすめです。

検温機能付き勤怠管理システムおすすめ5選

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ジンジャー勤怠

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  • 個人だけでなくチーム全体の勤怠管理ができる

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freee株式会社

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検温機能付き勤怠管理システムおすすめ比較一覧表

その他の勤怠管理システムの選び方

勤怠管理システムにはさまざまな種類があり、それぞれメリット・デメリットが異なります。自社ニーズに合った勤怠管理システムを選ぶためにも、ぜひ次のようなポイントに注目してみてください。

【重要なポイント2つ】

  1. 自社の業務や企業規模・勤務形態と合っているか
  2. 必要な機能が搭載されているか

【その他の比較ポイント】

  1. 複数言語に対応しているか
  2. 担当者・従業員が使いやすいか
  3. 料金体系を確認
  4. サポート体制が充実しているか
  5. 無料トライアルがあるか
  6. 他システムと連携できるか

まとめ

体温測定可能な勤怠管理システムは、従業員の効率的な体温管理や職場の感染症対策に有効です。特に病院・介護施設などは厳格な体調管理が求められるため、導入がおすすめです。

それ以外でも、人の出入りが多い企業などは、勤怠管理システムに体温測定を組み込むことで、安全性・信頼性を社内外にアピールできます。最新システムの導入という点でも社会的な注目度が高まるでしょう。

なお、顔認証・検温機能はカメラの設置環境に大きな影響を受けます。カメラの適切な設置のためにも、動作環境・測定距離の確認は事前にしっかり行いましょう。顔データの登録方法・システムトラブル時の対応についても綿密な確認が必要です。

感染症対策が重視されている現在、従業員の体調管理は企業の重要な使命です。体温測定可能な勤怠管理システムで、従業員の健康を守りましょう。

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