不動産業向けCRMおすすめ4選|CRMの種類・機能や選び方も解説

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  • CRMとは、大量の顧客データを管理・分析できる顧客管理システムである
  • 不動産業に特化したCRMには、賃貸ポータルサイトと連携できる機能がある
  • CRMを選ぶ際は、必要な機能の有無やサポート体制などをチェックする

CRMとは、膨大になりがちな顧客データを一元管理する顧客管理システムです。見込み客へのアプローチが重要な不動産業においても、大いに役立つツールとして注目されています。本記事では不動産業に特におすすめのCRMや選び方、機能などを解説します。

目次

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  1. CRMとは
  2. 不動産業向けCRMの種類
  3. 不動産業向けCRMが持つ機能
  4. 不動産向けCRMを導入するメリット
  5. 不動産業向けCRMを選ぶ際のチェックポイント
  6. 不動産業におすすめのCRMツール4選
  7. その他のCRMツールの選び方
  8. まとめ
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CRMとは

CRMは「顧客関係管理(Customer Relationship Management)」の略で、顧客情報管理や顧客関係構築、単に顧客管理と訳される場合もあります。顧客との関係を管理することで、顧客満足度とロイヤルティを向上させ、売上と利益を拡大するための経営戦略です。

CRMでは顧客の氏名・住所・電話番号・メールアドレスなどの基本情報のほか、購買履歴やクレーム履歴、アンケート結果などの情報を一元的に管理します。この情報を分析することで顧客のニーズを把握でき、希望にあわせた商品やサービスを提供可能になります。

高額商品を売買する不動産業界においてはCRMの導入が非常に有効で、最適な提案をすることで売上アップや企業の信頼に繋がります。また、不動産業は扱う情報が多いため、エクセル管理によるセキュリティや入力ミスといった問題も解決できます。

CREとの違い

CRMによく似た言葉に「CRE」がありますが、Corporate Real Estateの略で、「企業不動産」のことです。事務所や店舗など物件の使われ方はさまざまですが、事業のための不動産すべてがCREにあたります。

CRMとCREは文字で見ると非常に似ていますが、まったく異なります。顧客関係管理を指すCRMは不動産業以外でも使用されるという点も、違いと言えます。

\より詳しいCRMの解説はこちら/

CRMとは?メリットやマーケティングに合わせた選び方も解説

CRMとは、利益の最大化を目的に顧客との関係性を管理することを指します。この記事では、顧客関係管理やマネジメントを自動化・効率化してくれるCRMの主な機能やシステム導入によるメリット・デメリット、導入の際に選ぶポイントを解説します。

不動産業向けCRMの種類

不動産業向けのCRMには、賃貸仲介向けCRMや売買仲介向けCRM、賃貸・売買仲介向けCRMなどの種類があります。以下で、それぞれの概要や特徴を見ていきましょう。

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賃貸仲介向けCRM

賃貸仲介向けCRMとは、賃貸物件の仲介業に特化したCRMシステムです。顧客情報の管理・顧客の行動分析・顧客とのコミュニケーション・マーケティング施策の立案・営業効率の向上などの機能を備えており、賃貸仲介業者の業務効率化や売上拡大に役立ちます。

基本の顧客情報を管理できるのはもちろん、問い合わせ履歴や閲覧履歴、来店履歴などの情報も管理可能です。一元管理している情報をもとに、メールやSMSなどを送信して顧客とのコミュニケーションを取ることで、契約率のアップに繋げられるでしょう。

賃貸情報の閲覧履歴から好みの物件を予測して案内メールを送信するなど、効率のよい営業活動が行えます。一元管理した情報を元に、さまざまな営業活動を効率よく行えるのが大きなメリットです。

売買仲介向けCRM

売買仲介向けCRMは、顧客と長期でコミュニケーションを取ることに特化したCRMです。不動産売買を検討している顧客は、賃貸などを検討している顧客よりも決断までの時間が長いと言われています。

そのため、顧客にとって役に立つ情報や条件を長く提供し続けなければなりません。売買仲介向けCRMは、そのような状況において効率よく営業活動を行うための機能が豊富に搭載されています。

新着物件情報を自動配信する機能のほか、メールの開封率・物件閲覧数・リアクション日時などを分析する機能などがあり、成約確度の高い顧客に絞ったアプローチが可能です。

賃貸・売買仲介向けCRM

賃貸・売買仲介向けCRMは、賃貸と売買の両方で使えるCRMです。どちらでも使えるように豊富な機能が搭載されており、特に顧客との接触機会を増やせる追客機能に優れたCRMが多く用意されています。

顧客の利用状況やアクションを分析し、その結果をもとに顧客へ提案をする機能が備わったCRMもあります。オンラインでの来店・面談予約に特化したCRMや顧客専用のマイページ作成機能があるものも便利です。

不動産業向けCRMが持つ機能

不動産業向けCRMには、ポータルサイトから顧客情報を自動登録できる機能や、見込み客に自動でメールを送信できる機能などが備わっています。それぞれの機能の詳細を見ていきましょう。

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ポータルサイトから顧客情報を自動登録できる

ポータルサイトから顧客情報を自動登録できる機能とは、不動産のポータルサイトから問い合わせがあった顧客情報を、リアルタイムでCRMシステムに登録する機能です。

手動で顧客情報を入力する手間が省けるため、営業担当者の負担を軽減することが可能です。また、顧客情報の一元管理を実現することで顧客のニーズを把握し、それに応じた商品やサービスを提供できます。顧客満足度を高めるのにも便利な機能です。

顧客とのやりとりを保存できる

不動産業向けCRMでは、検討中の顧客とどんなやりとりをしたかなど、コミュニケーションの履歴を保存可能です。電話やメール、チャットなどの顧客とのやりとりを記録し、一元的に管理することができます。

過去のやり取りを保存しておくことで、顧客のニーズを把握しやすくなるでしょう。ニーズを正しく把握できれば、それぞれの顧客に対して最適な提案ができます。その結果として、成約率や売上のアップにつながります。

見込み客に自動でメールを送信できる

不動産業向けCRMの代表的な機能として、見込み客に自動でメールを配信できる機能も挙げられます。検討中の顧客に対し、販促メールを自動で送信してくれるため、契約や購入を効率よく促せるのが魅力です。

メールを配信する作業も減り、業務の効率化も図れるでしょう。CRMによって顧客情報を一元管理できれば、見込み客の絞り込みも簡単に行えます。さまざまな機能を活用しながら、売上や契約率のアップを目指しましょう。

不動産向けCRMを導入するメリット

不動産業向けCRMを導入する代表的なメリットに以下が挙げられます。

  1. 顧客情報の一元管理ができる
  2. 業務の効率化・自動化ができる
  3. 顧客の適切な分析・把握・追客が可能になる
  4. プロセスの標準化で企業成績全体を底上げ

不動産業界では資産とも言える、顧客情報が一元管理できるようになることで、そこからまた多くのメリットが派生します。一元的に集約した情報からは顧客の温度やニーズを適切に汲み取ることができ、最適なタイミングでアプローチが可能になります。

また、来店した顧客のインターネット上での行動の分析を行えば、潜在的なニーズの把握が可能です。顧客によっては自分自身でもニーズが明確になっていないケースもあるため、CRMを活用した分析は、営業活動において大きなヒントになるでしょう。

プロセスの効率化・自動化を図りながら、日々の業務を通して膨大なノウハウを蓄積するCRMは、慢性的な人手不足が課題となる不動産業界以外でも求められる声が大きくなっています。

不動産業向けCRMを選ぶ際のチェックポイント

不動産向けCRMを選ぶ際には、必要なポータルサイトと連携しているか、さまざまな連絡手段に対応しているかなどをチェックしましょう。また、見込み客への積極的なアプローチを行うための機能も重要です。以下で詳しい内容を解説します。

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必要なポータルサイトと連携しているか

1つ目のポイントとして、必要なポータルサイトと連携しているかどうかが挙げられます。自社が出稿しているポータルサイトと連携していなければ、せっかくCRMを導入しても情報の管理が上手くいきません。

CRMはポータルサイトから情報を得るため、連携できなければ効率の良い営業活動はできません。顧客のニーズを正しく把握するためにも、ポータルサイトとの連携の有無は、必ず確認しておきましょう。

さまざまな連絡手段に対応しているか

CRMを選ぶ際の2つ目のポイントとして、さまざまな連絡手段に対応しているかどうかが挙げられます。不動産業は契約までの期間が長いのが特徴のため、顧客とのこまめな連絡が必要です。

電話やメールなどの連絡手段のほか、スマホを利用したLINEなどのチャットアプリに対応しているCRMを選ぶと、より効率よく営業活動を進められます。自社が使っている連絡手段に対応しているものを選ぶのがおすすめです。

見込み客に積極的にアプローチできる機能が備わっている

3つ目のポイントとして、見込み客への積極的なアプローチができるかどうかが挙げられます。不動産業においては、見込み客への地道なアプローチが必要です。メッセージの開封・既読といったデータがとれると、その顧客の温度感が分かります。

それぞれの顧客の温度感がしっかり把握できれば、最適なアプローチが行えるでしょう。選ぶCRMによって備わっている機能が異なるため、自社に合うものを選ぶのがおすすめです。

不動産業におすすめのCRMツール4選

株式会社いえらぶGROUP

いえらぶ顧客管理システム

LINE連携でスムーズに!追客効率重視の不動産におすすめ

GOOD
ここがおすすめ!

  • ポータルサイトからの反響情報を自動で取込み
  • 自動物件提案やメール配信予約、LINE連携によって追客効率アップ
  • 直感的に使える分かりやすいデザインで初心者でも簡単に扱える

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ここが少し気になる…

  • 詳細は問い合わせる必要がある

株式会社セールスフォース・ジャパン

Sales Cloud

多言語対応なためグローバル展開を目指す方におすすめ

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ここがおすすめ!

  • 顧客情報の分析により、商談管理や営業支援などの業務を効率化できる
  • 使える機能が多く、さまざまな営業支援にも活用可能

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ここが少し気になる…

  • 機能が多いため使いこなせるまで時間がかかる

日本マイクロソフト株式会社

Microsoft Dynamics 365

AI搭載でさらなるニーズを得たい方におすすめ

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ここがおすすめ!

  • 11種類の機能をもつアプリがあり、必要なものを必要なだけ選択して使える
  • 全世界規模に対応し、ネームバリューがあって安心と信頼感を得られる

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ここが少し気になる…

  • 公式サイトは日本語にも対応しているが機能や料金ページが分かりにくい

Sansan株式会社

Sansan

大量の名刺の整理整頓ができずに困っている方におすすめ

GOOD
ここがおすすめ!

  • 大量の名刺があっても「AI」を駆使して精度の高いデータでまとめられ、全社で人脈を共有できる
  • 専用のスキャナーやスマホアプリにも対応し、メールも自動蓄積する

MORE
ここが少し気になる…

  • 具体的な金額は要問合せ

その他のCRMツールの選び方

CRMツールを選ぶ際には、必要な機能が搭載されているかどうかを確認しましょう。高機能なCRMツールは費用も高額な傾向にあるため、コストもあわせて確認することが大切です。また、以下のポイントにも注目しながら自社に合ったものを選んでみてください。

【重要なポイント3つ】

  1. 必要な機能とコストが見合っているか
  2. 他システムと連携できるか
  3. 画面が見やすく使いやすい操作性か

【その他の比較ポイント】

  1. 多言語に対応しているか
  2. サポートは充実しているか
  3. セキュリティ対策は万全か
  4. 無料トライアルがあるか

機能面や操作性をチェックするのはもちろん、多言語対応やサポートの有無など、その他の機能についても詳しく確認しましょう。また、初めてCRMツールを導入する場合には無料トライアル期間が設けられているものを選ぶのがおすすめです。

まとめ

不動産業向けCRMには、さまざまな種類があります。CRMは売上アップのために必要なシステムであり、検討期間の長い不動産業においては特に重要な役割を果たします。しかし、選ぶCRMによって機能が異なるため、自社に合うものを選ばなければなりません。

賃貸仲介や売買仲介など、形態に合うCRMを選ぶようにしましょう。また、選ぶ際には無料トライアルの有無やセキュリティ対策などもあわせて確認することが大切です。ぜひ本記事の内容を参考にしながら、売上アップに繋がるCRMツールの導入を検討しましょう。

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