介護職員向けおすすめeラーニング3選|選ぶ際のポイントも解説
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- eラーニングには、介護職の知識や技術に特化した介護職員向けのものもある
- 介護職員向けeラーニングでは、介護の基礎知識や現場で必要な技術などについて学べる
- 介護職員向けeラーニングを選ぶ際は、動画が定期的に更新されているか確認する
オンラインでさまざまなコンテンツが学べるeラーニングには、介護職の知識や技術に特化したものもあります。2024年4月から完全義務となる認知症介護基礎研修も、eラーニングで受講可能です。本記事では、おすすめの介護職員向けeラーニングや、メリットなどを解説します。
目次
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eラーニングで介護研修ができる
eラーニングとは、インターネットを利用したオンライン学習のことです。eラーニングはインターネット環境さえあれば、スマホ・タブレット・PCなどを使って、好きな場所で好きな時間に学習することができます。
近年の働き方改革やテレワークの普及により、eラーニングの需要は増加傾向にあり、介護職員向けのものも多数登場しています。
介護職員向けeラーニングでは、介護の基礎知識や現場で必要な技術が学べるため、認知症介護基礎研修の受講や、介護福祉士・ケアマネージャーなどの受験対策も行えます。
2024年4月1日より、認知症介護基礎研修が完全義務化されることもあり、介護職員向けeラーニングの需要は今後も増加していくと予想されます。
参考:令和3年度介護報酬改定における改定事項について|厚生労働省
認知症介護基礎研修もeラーニングで実施
認知症介護基礎研修とは、認知症の人の介護に必要な知識・技術を習得するための研修です。認知症介護基礎研修は、2015年に厚生労働省が策定した「認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)」に基づき、2016年度から開始されました。
その後、2021年4月の介護報酬改定に伴い、無資格の介護従事者を対象に受講が義務化されました。2024年3月31日までは努力義務ですが、2024年4月1日からは完全義務化されることが厚生労働省により決定されています。
認知症介護基礎研修は、認知症の人と介護家族の生活の質の向上を図るために、介護者が基本的な知識やケア方法を習得するための取り組みです。
認知症の公的研修の中では最も基礎的な研修であり、通常1日で全ての研修が終了します。受講方法はeラーニングと対面型研修の2つがあり、eラーニングの場合、150分程度の動画を視聴し、復習テスト・確認テストを経て、合格すれば修了証書が発行されます。
介護職員向けeラーニングで学べること
介護職員向けeラーニングでは、介護職員・経営者の双方に必要な知識を学習することができます。ここからは、介護職員向けeラーニングで学べることを解説していきます。
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介護職員向けeラーニングで学べること
介護に関する基礎知識
介護職員向けeラーニングでは、認知症・感染症・障害・食事・身体の仕組みなど、介護職に必要な基礎知識を学ぶことができます。
介護の知識だけでなく、リスクマネジメント・コンプライアンス・個人情報とプライバシーの扱いなど、経営に必要な知識も身につけることができます。
介護現場で必要な技術
介護職員向けeラーニングでは、介護現場で必要な技術やケア方法を学ぶことができます。具体的には、高齢者向けレクリエーションの方法・アセスメントの方法・声のかけ方・食事介助の方法など、実践的な技術を身につけることができます。
身体的介助技術に限らず、コミュニケーションスキルも学習することができ、講座によっては、介護福祉士やケアマネージャーに必要な専門技術を学べるものもあります。
経営に必要な知識
介護職員向けeラーニングでは、介護報酬改定やBCP策定についてなど、介護業界の経営に関わる知識も学ぶことができます。
BCP(事業継続計画)とは、災害や取引先の倒産といった緊急事態が発生した場合でも、事業を継続・早期復旧するための計画です。2021年度の介護報酬改定において、BCPの策定が義務化され、2024年4月1日からは完全義務化が決定しています。
介護職員向けeラーニングでは、主に感染症・自然災害におけるBCP策定のポイントを学べます。介護報酬改定・介護保険制度改正についての解説もあるため、経営に必要な知識を身につけることができます。
参考:介護施設・事業所における業務継続計画(BCP)作成支援に関する研修|厚生労働省
介護職員向けeラーニングを導入するメリット
介護職員向けeラーニングの導入は、学習者と管理者のどちらにとってもメリットがあります。ここからは、学習者と管理者ごとのメリットを解説します。
学習者にとってのメリット
eラーニングでの学習は、学習者にとって多くのメリットをもたらします。主なメリットを以下にまとめました。
- 自宅でも学習できる
- 自分のペースで学べる
- テストから不足しているスキルが明確にできる
- 何度でも繰り返し視聴できる
特に、繰り返し視聴できるメリットは大きいです。食事や起き上がりの介助といった現場での技術を見る機会には、制限があります。現場の見学では十分に学習できるほど見る機会があるとは限らず、管理者による実演も無限に行えるわけではありません。
しかし、eラーニングでは何度でも繰り返し動画を視聴できるため、うまく行かない原因などを細かく分析できます。見て学ぶ機会を十分に得られる点は、非常に大きなメリットと言えます。
管理者にとってのメリット
介護職員向けeラーニングの導入は、管理者にとって職員一人ひとりのスキルを管理しやすくなるといったメリットがあります。その具体的な内容や、他のメリットは以下です。
- ヒアリングせずとも学習の進捗確認が可能
- 研修内容が統一できる
- 研修時間を短縮できる
- 導入以降のコスト削減がかなう
人手不足が深刻な問題となっている介護業界において、研修時間の短縮は管理者や先輩職員にとって大きなメリットと言えます。小規模介護施設では通常の介護業務と管理業務を兼任している管理者も多く、研修時間を十分に確保できない現場もめずらしくありません。
eラーニングを使用することで、基礎知識などの学習に人手を割く必要がなくなる上に、どの程度学習が進んでいるかの管理もできます。進捗管理は学習者が多い介護施設でも重宝されるため、介護職員向けeラーニングは施設の規模を問わず導入のメリットが得られます。
介護職員向けeラーニングを選ぶ際のポイント
介護職員向けeラーニングであれば何を選んでもメリットが得られるわけではありません。ここでは、介護職員向けeラーニングを選ぶ際に最も重要なポイントとなる4つについて解説していきます。
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介護職員向けeラーニングを選ぶ際のポイント
動画が定期的に更新されているか
介護職員向けeラーニングは、動画が定期的に更新されているものがおすすめです。介護技術は日々進化しているため、常に最新の情報をチェックしておく必要があります。
動画が定期的に更新されているものであれば、最新の介護技術を学ぶことができ、利用者に最適なケアを提供することができます。
また、3年ごと(次回は2024年)に行われる介護報酬改定は、介護施設の経営に大きく影響するため、報酬改定の変更点を取り上げているかも必ず確認しておきましょう。
資格試験対策ができるか
介護福祉士・ケアマネージャーなどの資格取得を会社がバックアップしている場合は、その対策カリキュラムのあるものがおすすめです。
介護福祉士・ケアマネージャーともに需要の高い資格であるため、取得できれば従業員のスキルアップに繋がります。
介護職員向けeラーニングの中には、介護福祉士やケアマネージャーの試験対策として、過去問や模擬試験を配信し、学習の進捗管理ができるものもあります。
eラーニングであれば、時間や場所を選ばず、スキマ時間を使った効率的な学習ができるため、働きながらでも資格取得を目指すことができます。
利用しやすいコンテンツか
介護職員向けeラーニングを選ぶ際は、利用しやすいコンテンツを選びましょう。コンテンツの種類や動画の長さ、カリキュラムやコース設定などを見て、従業員が利用しやすいものか確認することが重要です。
介護職員向けeラーニングの中には、10日間〜30日間の無料トライアルを実施しているものもあり、まずは無料トライアルで使いやすさを確認するのがおすすめです。
LMSが搭載されているシステムか
LMS(学習管理システム)が搭載されているシステムであれば、eラーニング実施後も受講者へ適切なサポートを講じることができます。eラーニングの実施に必要な学習教材や配信、成績などを一元管理できるため、受講者の配信閲覧・履修状況などがシステム上で把握できます。
せっかくeラーニングシステムを導入しても、利用されないまま形骸化するといった状況へ事前に対策がとれます。
おすすめの介護職員向けeラーニング3選
GOOD
ここがおすすめ!
- 企業の規模に合わせた料金体系があり、どれだけ費用が掛かってくるか予算を立てやすい
- 年に4回以上のアップデートが行われており、PCの最新のOSにも対応できる
- デザインの選択やロゴの登録が可能で、オリジナル感ある資料が作れる
MORE
ここが少し気になる…
- 教材は自社で作成する必要があるため、1から始める場合は時間や労力が掛かる可能性も
業界最安値とも言われるリーズナブルな価格設定で、誰でも使いやすくカスタマイズ性の高いeラーニングシステムなら、LearnOの導入がおすすめです。
GOOD
ここがおすすめ!
- 共有機能やコミュニケーション機能なども備え、オールインワンで使える
- 100ユーザーまで月額2万円からと、低コストで導入できる
- 学生から教員まで、年齢問わず扱いやすいシンプルな機能と画面
MORE
ここが少し気になる…
- 動画配信はオプション扱いで、ライトプランでは一部利用できない機能がある
学修記録をシステムのクラウド上で可視化し、さまざまな教育現場・企業研修で煩雑化する作業の利便性を高めるなら、Phollyの導入がおすすめです。
GOOD
ここがおすすめ!
- 定額制では750コース・4,500本以上の動画を備えており、コンテンツ不足解消にもうってつけ
- 1つの動画は5分程度で終わるため、隙間時間の活用にもなる
MORE
ここが少し気になる…
- 自社コースでコンテンツ不足になった場合はコンテンツプラスプランへの切り替えが必要
おすすめの英語学習向けeラーニング
介護業務において英語学習を必要とする場合には、こちらのeラーニングがおすすめです。
GOOD
ここがおすすめ!
- 「総合力向上」「スピーキング」「ライティング」「TOEIC対策」など、コースが充実!
- 個々の英語レベルに合わせてカリキュラムを自動で生成するため、効率よく学べる(一部のコース)
- オンライン英会話は業界内で評判のいい「QQEnglish」が提供
MORE
ここが少し気になる…
- 期間内にコースを修了しなければならない(別途料金を払えば延長可能)
ネイティブ英語教師によるオンラインレッスンなど幅広いコースから選択し、グローバル人材の育成を行うなら、Reallyenglishの導入がおすすめです。
その他のeラーニングの選び方
eラーニングを選ぶ際は、以下のようなポイントに着目しましょう。最適なeラーニングを選ぶためにも、これらのポイントにも優先順位をつけ、比較検討することが重要です。
【重要なポイント2つ】
- 対象人数を確認
- 学習を進めやすいか
【その他の比較ポイント】
- 提供形態を確認
- カスタマイズ性が高いか
- モバイル端末に対応しているか
- セキュリティ対策は万全か
まとめ
介護職員向けeラーニングでは、介護の基礎知識や現場で必要な技術などを学ぶことができます。2024年4月1日より、認知症介護基礎研修が完全義務化されるため、無資格の介護職員には手軽なeラーニングでの研修がおすすめです。
介護職員向けeラーニングでは、介護に関する知識・技術だけでなく、介護報酬改定やBCP策定といった経営に必要な知識を身につけることもできます。
なお、介護職員向けeラーニングを選ぶ際は、動画が定期的に更新されているものがおすすめです。介護福祉士・ケアマネージャーなどの資格取得を会社がバックアップしている場合は、その対策カリキュラムがあり、従業員が利用しやすいコンテンツを選びましょう。
介護職員向けeラーニングの導入を検討する際は、この記事を参考にサービスの選定を行い、メリットを最大限に活かせる環境作りを行いましょう。