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カゴメ「やさいしぼり」

機能性よりおいしさを全面訴求ユーザーの声を集めて共感につなげる カゴメ「やさいしぼり」

※2024年5月自社調査。調査方法はこちら

カゴメ「やさいしぼり」

カゴメが今年3月に発売した新商品「やさいしぼり」は、野菜そのものの甘みという“味”を前面に訴求した商品。その味を体感してもらおうと100万本にも及ぶサンプリングキャンペーンを実施している。ウェブサイトでも、サンプリングなどで実感したユーザーの味に対する感想が読めるなど、商品のおいしさが伝わるコンテンツを設けている。

「やさいしぼり」 成分の機能性よりも、味のおいしさを前面に訴求したサイト。CMキャラクターYOUさんをはじめ、多くのユーザーボイスや、開発秘話、商品を使ったレシピといったコンテンツをそろえている。

大規模サンプリングで体験者の本音を集める

「やさいしぼり」は、野菜本来の甘さを最大限に引き出した商品。体に良く、かつおいしい野菜ジュースが飲みたいという味にこだわりを持つ人が増えてきたことなどが開発の背景にある。主なターゲットは30代の働いている女性で、タレントのYOUさんを起用したテレビCMを放映するといったプロモーションを展開している。 商品の味を実感してもらうため、同社では「100万人サンプリングキャンペーン」を実施。全国の主要な商業施設や都内主要駅、クッキングスクールなどでサンプリングを行っている。サンプリング時に商品と一緒に渡すリーフレットには味に対する感想を携帯から投稿してもらうためのQRコードをプリントしている。ウェブサイトでは、こうして集められた多くのユーザーの声を多数掲載し、読むことができる。「これまで、野菜ジュースのウェブサイトといえば、トマトのリコピンや、野菜に含まれている栄養成分などの、健康価値に関するコンテンツが多かったのですが、今回の『やさいしぼり』は、野菜だけでつくったのに甘みがあって飲みやすいことが訴求点なので、ウェブサイトもその『味わい』や『おいしさ』をテーマとして前面に押し出しています」(広告部課長 鶴田秀朗氏)。 そのため、トップページでは「おいしい?おいしくない?みんなのホンネ、集めました」という表示を目立たせ、投稿された声の閲覧を促した。ユーザーの声は、年代、性別と「さらさらしていて美味しい、飲みやすい」といった感想を数ページに渡ってアップ。感想ページを設けるにあたり、家電や自動車ではなくこうした商品で、ほかの人の感想をどこまで参考にするのか気になるところだが、実際は「ほかの人はどう感じたのか、同じ年代の人の意見は?など、感想を読んで共感したいというニーズがあった」(鶴田氏)という。

3月10日に発売した「やさいしぼり」。左から、にんじんスイーツ、黄金比ブレンド、完熟パプリカ。

入力文字に合わせて前向きになる複数のストーリーを用意

また「名前が奏でる物語」というコンテンツは、7文字までのひらがなを入力すると、いわゆる「あいうえお作文」のように、その文字から始まる一文が印象的な写真とともに流れ、それが全体で一つのストーリーになっているというもの。ストーリーは、最初は誰しも経験するようなネガティブな気持ちが、後半に進むにつれてポジティブに変わっていくという内容。それぞれの文字について10パターンの文章を作成し、7文字の中の何番目に入るかによって、表示される文章も変化させたので、その組み合わせは膨大な数に及ぶ。 また、『buzzLife』『グルメぴあ』『朝時間.jp』ともタイアップ。buzzLifeでは、発売よりも早く商品を渡して体感してもらった。鶴田氏は「人より早く情報を得られたことを喜んでいる方が非常に多かった。今後も、ユーザーの声を生かした施策や、感想を寄せていただいた方へのアプローチなどを考えたい」と語った。

  • ※表示価格は、全て税込です。
  • ※サービス品質維持のため、一時的に対象となる料金へ一定割合の「サービス維持調整費」を加算させていただきます。
  • ※1 「国内シェア」は、ICANN(インターネットのドメイン名などの資源を管理する非営利団体)の公表数値をもとに集計。gTLDが集計の対象。
    日本のドメイン登録業者(レジストラ)(「ICANNがレジストラとして認定した企業」一覧(InterNIC提供)内に「Japan」の記載があるもの)を対象。
    レジストラ「GMO Internet Group, Inc. d/b/a Onamae.com」のシェア値を集計。
    2024年5月時点の調査。