※2024年5月自社調査。調査方法はこちら
auは、ブランドやアーティストとコラボレーションしたケータイ周辺商品の企画販売などを行うサイト「another work*s」を7月に開設。それぞれの端末に合わせたブランドのオリジナルケースなどを販売している。そのほかにも、生活空間の中でのケータイのあり方を楽しくさせるようなグッズも展開。ケータイとその周辺も含めて興味関心を高めるきっかけとなっている。
au「another work*s」 ケータイの新しいライフスタイルを提案するプロダクトを企画・販売する。中には、ファッションブランドのリユース素材で製作したオリジナルストラップもあり、その収益の一部を環境活動に使用するという試みも行っている。
この「another work*s」というウェブサイトは、ケータイのみならず、その周りも含めたライフスタイルの提案を目的としている。2007年から展開していた「mobile fashion」というアパレルブランドとのコラボレーションによるオリジナルアイテムを販売するサイトが発展した形だ。 「ケータイがこれだけ普及している中で、ユーザーの関心はファッションだけではありません。そこで、それ以外の要素も取り入れていくことで、生活そのものを提案していけないかと考え、アパレル以外のブランドともコラボレーションしました」とコンシューマ商品企画本部プロダクト企画部コンセプト企画グループ主任 三宅清代氏は語る。ウェブサイトの目的をライフスタイルの提案とすることで、いわゆる“ケータイ無関心層”に様々な切り口からアプローチし、間口を広げていきたいという思いもあった。「auのサイトということを前面に押し出しすぎず“結果的にこんな提案をしているのがauだった”と気付いてもらうためにも、オリジナルのドメインで展開しました」と三宅氏は話す。
コンシューマ商品企画本部 プロダクト企画部コンセプト企画 グループ主任 三宅清代氏
“もうひとつの作品集”という名前の通り、サイトではケータイ以外のアイテムを約100種類ほど紹介・販売。「ケータイ×fashion」として、FRED PERRYやJOURNAL STANDARDといったブランドとコラボレーションした、ここでしか購入できないオリジナルケースなどを販売している。「オリジナルアイテムは、それぞれの端末のターゲットに合ったブランドを選び、仕様が決まったところで一緒に考えて作るので、デザインもサイズも端末にピタリと合っています」(三宅氏)。それらをauが買い取りサイトで販売するという仕組みで、中にはすぐに完売するアイテムもある。 「ケータイ×interior」としては、人気インテリアショップCIBONEがプロデュースする周辺アイテムのインスタレーションを公開していた。また、Bluetooth(R)機能があるスピーカーなど、ケータイのある生活をより楽しくしてくれるアイテムの販売も行っている。 サイトの告知は、コラボレーションしたブランドの一部店舗へのリーフレット設置や、各端末メーカーのサイトなどから行っている。今後の展望について三宅氏は「ライフスタイル提案のバリエーションをもっと増やしたい。そして、提案を通じて得た知見を基に、新たなケータイ端末を製作していきたいと思います」と語った。