※2024年5月自社調査。調査方法はこちら
一般用目薬「マイティア」ブランドを展開する千寿製薬は、今年3月、「マイティア美瞳(びどう)」の新発売に合わせて商品特設サイトを開設。マス広告では伝えきれない商品の詳細を分かりやすく伝える場として、マス広告を含めた一連のプロモーションの中心的役割を果たしている。
マイティア美瞳 商品紹介や、開発者が語る開発から市場導入までの裏話といった商品理解を促すコンテンツに加え、キャラクターである矢井田瞳さんに関するコンテンツも充実している。
千寿製薬より発売された「マイティア美瞳」は、老化による目の機能低下を改善する一般用目薬。主に30代女性をターゲットとした商品である。 発売にあたっては、矢井田瞳さんを起用したテレビCMの放映や、新聞・雑誌への広告出稿などでプロモーションを展開。「広告を見て興味を持った人が、商品についてより詳しく知ることができるよう、プロモーションの受け皿として特設サイトを開設しました」と一般薬品本部製品開発部 部長 中山久幸氏は話す。 同社では以前より、目の病気や目薬に関する一般利用者向け情報サイト「MY TEAR mate」を展開してきた。このサイト内に開設する案もあったが、現在このサイトはリニューアル中であるため、商品名をそのまま使った「mytear-vido.com」というオリジナルドメインで展開している。 主なコンテンツは、商品特性を紹介する「商品紹介」と、商品開発から市場導入までの裏話が開発者らの言葉で語られている「開発ストーリー」。中山氏は、「商品に対するメーカーとしての考え方や開発裏話を伝えることで、商品への理解を深めてもらえる内容にしています」と語る。赤を基調とする商品パッケージのイメージを生かし、インパクトあるサイトに仕上がっている。
一般薬品本部製品開発部 部長 中山久幸氏
サイトではまた、矢井田瞳さんが登場するテレビCMやメイキングの様子、矢井田さんからのビデオレターを紹介するスペシャルコンテンツも掲載している。さらに、クイズに答えた人の中から抽選で選ばれた500組1000名を矢井田さんのプレミアムライブに招待するキャンペーンも実施した。マス広告や店頭はがきで告知を行うとともに、ウェブサイトからのみの応募とすることでサイトへの誘引を図った。このキャンペーンには、約1カ月の期間中に約4万3000件もの応募があった。幅広い年齢や男性からの応募も見られ、予想以上の反響だったという。プレミアムライブは、東京と大阪において5月中旬に開催され、その模様は6月頃、サイトに掲載される予定だ。 商品発売に伴うプロモーションキャンペーンはひとまず終了したが、「ユーザー分析やアクセス解析などを進めながら、MY TEAR mateとの連携も含め、ユーザーにメッセージが届くサイトになるよう改良を重ねていきたい」と中山氏は語っている。