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京セラは2007年11月、au向け携帯電話の新機種「W53K」の発売にあわせて、「W53K×井川遥 スペシャルサイト」を開設した。女優の井川遥さんを起用したテレビCMと連動させており、井川さんの魅力を存分に生かしながら商品の持つ独自の世界観を伝えるサイトになっている。
W53K×井川遥 スペシャルサイト トップページをはじめサイト全体が白と黒を基調とし、シンプルなデザインになっている。
京セラは2007年10月、薄さ15.4mmのワンセグ携帯電話「W53K」を発表した。井川遥さんを起用したテレビCMでは、“ワンセグ”でありながら“スリム”であるという2つの特長を、白と黒の2つの世界で表現している。 W53K発売にあわせて開設されたスペシャルサイトも、この世界観を踏襲している。白と黒の衣装に身を包んだ井川さんのオリジナルムービーを中心に構成され、静ひつな中にもクールさが漂う作りになっている。商品の詳細は、同社の企業サイト内に設けられた製品サイトに集約されている。「製品サイトは、どなたが見ても情報入手しやすいよう、分りやすさと操作性を重視しています。一方で、スペシャルサイトではW53Kの世界観を伝えることを主な目的としており、感性的魅力が重要な差別化要因の一つと考えています。井川さんの魅力を存分に生かすことでユーザーをサイトへ誘引し、そのシナジー効果で商品の魅力も伝えられるようにしています」と同社 通信機器関連事業本部マーケティング部 徳重芳浩氏は話す。 ドメイン名には商品名を用いた「w53k.jp」とした。「ほかのW53K関連プロモーションとの連動性を高めるとともに、製品サイトとは異なる“スペシャル感”を演出する狙いから独自ドメイン名で展開しています。ドメイン名をシンプルにすることで、テレビCMや交通広告など他媒体の限られたスペースでも記載でき、しかも記憶に残りやすいので誘引効果が高いと考えています」と徳重氏は話す。
通信機器関連事業本部マーケティング部 徳重芳浩氏
サイトのメインコンテンツとしてカードゲームがある。画面上の井川さんのカードをクリックすると、商品の機能を紹介する井川さんのオリジナルムービーが再生される。クリック済みのカードをドラッグして組み合わせW53Kの画像を出すと、井川さんのスペシャルムービーが見られるという仕掛けだ。「『最後の最後まで井川さんが待っている』という演出を施すことで、サイトの滞在時間を延ばし、より深い訴求効果を狙っています」(徳重氏)。 そのほかにも、ウェブ限定コンテンツとして「CMメイキング」や「井川遥さんのインタビュー」を用意。インタビューでは井川さん本人が商品の魅力を語っている。 井川さんをきっかけにサイトを訪れ、W53Kのことを知ったというユーザーの声も多いという。タレントの魅力を十分に活用して商品訴求するという当初の狙い通りの反応が得られているようだ。