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クルマ選びは「ミツビシミテカラ」──。 今秋、続々と新型車を発売した三菱自動車では、三菱車を購入の比較検討の選択肢に入れてもらうため、テレビCMとウェブサイトを連動させた「ミツビシミテカラ」キャンペーンを9月14日より展開。ウェブサイトでは、テレビCMに登場したタレントの長嶋一茂さんらをそのままナビゲーターに起用し、車の情報を動画で分かりやすく伝えている。
クルマ選びは「ミツビシミテカラ」 新車の情報を、長島一茂さんと英玲奈さんがナビゲートしながら紹介。それぞれの特長を、動画を多用して説明している。
テレビCMなどのマス広告や折込チラシを見て、興味を持った人だけが販売店を訪れる、というのが従来の車購入のパターン。そこでウェブを活用することによって、車選びに迷っている人にもまずは三菱車を見てもらい、選択肢に入れてもらおうというのが三菱自動車の「ミツビシミテカラ」キャンペーンである。 「最近は、車の購入を検討する際にメーカーのウェブサイトを見る人がほとんどです。覚えやすいようにキャンペーンタイトルをそのままURLにして、少しでもひっかかりのある情報伝達を行い、マス広告→ウェブ→販売店の流れをつくって販売店への顧客誘導を増やしたいと考えました」と三菱自動車工業 商品戦略本部広告部 堀田泰弘氏は話す。 ウェブサイトでは、テレビCMに登場するタレントをナビゲーターに起用、新型車を含む4車種の特性や機能を伝えている。また、クイズに答えて応募すれば半額で車が購入できるチャンスが当たる「新車半額サポートキャンペーン」も実施。あくまでサイトでの商品情報に触れてもらうことが目的なので、申し込みはネット限定とした。 公式サイト内の商品ページがスペックを正しく伝える“カタログ的”な役割を果たすのに対し、キャンペーンサイトは「売りにしている車の特長や機能に特化して、リアルに分かりやすく伝える」ことが使命だという。
三菱自動車工業 商品戦略本部広告部 堀田泰弘氏
このサイトの特徴は、大部分を動画で構成していることである。二人のタレントによる動画での車種説明は、まるで販売店の店員にポイントを絞って説明を受けているかのようだ。ユーザーからも、商品説明が分かりやすいという声があったという。また、一般ユーザーの声も動画で紹介することで、一方通行になりがちな企業のキャンペーンサイトに顧客の視点を盛り込んだ。 11月初めに終了した新車半額サポートキャンペーンには、約16万もの応募が集まった。「応募してくださるのは半額を払ってでも車を購入したい方々ですから、当社にとっては大変優良な見込み客です。応募者の中で希望があった方には、後日販売店から連絡を差し上げるというプロモーションになっています」(堀田氏)。 今後も「販売店への誘客に役立つことであれば、新しいことに積極的にチャレンジしていきたい」と話している。