※2024年5月自社調査。調査方法はこちら
ネット上であらゆる形の映像作品を発表する映像祭「東京ネットムービーフェスティバル」。昨年に続き今年で二回目の開催となる。独自ドメインのサイト上では、一般公募作品や招待作品などが見られ、様々な形の映像作品が同じサイト上で交わるユニークな場所になっている。
東京国際映画祭の関連企画として実施され、今回が二回目。ウェブ上で動くものすべてを「ネットムービー」と規定し、ネット経由で、あらゆる種類の映像作品を発表する映像祭だ。
東京ネットムービーフェスティバルは、東京国際映画祭の関連企画として、昨年より実施されている。ウェブ上で動くものすべてを「ネットムービー」と規定し、インターネットを経由して、あらゆる種類の映像作品を発表するという新しい映像祭である。 同フェスティバルのドメインが「www.netmovie-fes.jp」。一般公募作品、特別招待作品のほか、今年新たに設立された「ブランド・コーポレート部門」の企業・団体による広告・プロモーション映像など、各種映像作品をネット上で見ることができる。 「.jp」ドメイン選択の理由について、「世界12大映画祭を中心に、国際映画祭には都市名が冠されています。『東京』に当たるのが『.jp』。東京から世界に向けて発信していく上で、独自性や地域性を出そうと、このドメイン名に決まりました」と、同フェスティバル事務局長の梶浦斉史氏は説明する。
東京ネットムービーフェスティバル 事務局長 梶浦斉史氏(左) コンテンツ開発プロデューサー 江サキ毅氏(右)
コンピュータ技術の進化や、各種機材の安価化によって、映像作品をつくる人口は増加し、手軽に発信できる環境が整い始めた。「ネットムービーでは、単に映像作品をインターネットで流すというだけではなく、ネット上でしか楽しめない、まったく新しい作品の登場を期待しています」と、同フェスティバルコンテンツ開発プロデューサーの江崎毅氏は言う。 2回目となる本年度、一般公募で集まったのは296作品。審査の結果、グランプリ作品は10月29日に東京・六本木ヒルズで行われた表彰式で発表された。また、ネット上からユーザーが投票して決める「ネット・オーディエンス賞」も発表。作品の制作から、視聴、審査方法までに、ネットのインタラクティブ性が活用されているわけだ。 このサイトの役割について「フィルム作品の大御所監督からFlash映像職人まで、あらゆる種類の才能が同じ土俵で切磋琢磨し合えるのが、このネットムービーフェスティバルの特徴です。いわば“映像の異種格闘技戦”の場を、このサイト上でずっと提供していきたい」と梶浦氏。異なる才能が交じり合う“映像のるつぼ”から、新しい形のエンターテインメント文化が誕生しそうだ。