動画制作におすすめのeラーニングシステム4選|動画教材の制作工程を解説
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- eラーニング用の動画制作を行う際は企画から行い、圧縮したもので配信を行う
- eラーニング作成ツールを活用することで、動画制作を効率的に進められる
- 動画制作向けeラーニングツールには、動画制作を請け負うサービスがあるものもある
近年、eラーニングの効果を高めるために動画を用いる企業が増えています。テキストメインの教材では得られないメリットが多く、動画を活用したeラーニングは増加傾向にあります。本記事では、動画制作を自社で行う際の工程や動画制作向けのeラーニングシステムを紹介します。
目次
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動画制作でeラーニングの効果を高めよう
eラーニングとは、ネットワーク上で学習することであり、パソコンやスマートフォンなどのデバイスからインターネット環境を利用して学習できます。そのため、自宅や外出先などでいつでも・どこでも学習できるのが大きなメリットです。
eラーニングの管理者側は、教材や受講者の登録・管理が行えます。集合研修を行うと費用や準備負担が大きくなりますが、eラーニングで研修動画を作成すれば、受講者各自で好きな時間に受講できます。そのため、教育にかかるコストを大幅に削減することが可能です。
また、eラーニング教材は文字情報や図表のほか、アニメーションや動画教材などが利用されています。テキストや図形のみの教材は受講者の集中力の持続が難しく、理解度にばらつきがあるのが課題となっています。
しかし、動画教材では映像を取り入れながら分かりやすく伝えることができるため、学習効果を高めることが可能です。本記事では、eラーニングの動画制作について詳しく解説します。
eラーニングで動画教材が活用されている背景
eラーニングは時間や場所を問わず学習できるという点で注目され、現在は動画教材の活用が急激に増えています。ここでは、eラーニングで動画教材が活用されている背景について詳しく解説します。
情報通信技術の発展
現代の技術は目覚ましく発展しており、情報通信技術も発達しています。それに伴い、ネットワーク・動画配信サービス・動画編集ソフトなども進化し、動画を学習のための教材として活用することが容易になりました。
簡易的なものであれば撮影や編集をスマホで完結させることもでき、動画作成ソフトやアプリを使用した経験があるという人もめずらしくはありません。
オンライン化の加速
技術の発展によりあらゆるもののデジタル化やオンライン化が進んでいましたが、それをもっとも加速させたのは新型感染症です。新型感染症の流行により、対面ではなくオンラインでの研修を導入する企業が増えました。
しかし、対面での研修をオンライン化するのには教材の準備などに時間を要します。そこで活用されたのが、対面での研修を撮影した動画です。新たに教材を作成せずに研修コンテンツを用意でき、動画を活用してオンライン化を加速させた企業も少なくありません。
eラーニング動画のメリット
eラーニング動画の導入には多くのメリットがあります。eラーニング動画を導入することで、紙の教材と比較して学習効果を高めたりコストを削減できたりする効果が期待できます。
学習効果を高められる
eラ―ニングの教材として動画を活用することで、紙の教材と比較して学習効果が高められます。eラーニング動画では、紙の教材と比較して視覚情報をより多く与えられるため、理解度を高めることができます。
例えば、実際の業務工程を映像にし、都度作業のポイントを解説すれば業務上の要点を分かりやすく伝えられます。また、動画制作の際には、結論・ポイントなどを端的に解説できるため、受講者に飽きさせない講義が可能になります。
最近では、より共感や参加意識を従業員に与えられるように、ドラマ形式やアニメーション形式の動画教材もあります。実践的で分かりやすい動画教材を作成することで、理解度のばらつきを軽減することも期待できます。
時間や場所を有効に使える
eラ―ニングの動画教材は、時間や場所を有効に使った学習スタイルを実現できます。従来の対面研修や集合研修では、会場の手配や日程の調整などさまざまな研修準備が必要でした。
しかし、eラ―ニング動画で研修動画を作成すれば、会場の確保や日程調整の必要もなく、受講者の好きな時間に受講できます。また、動画を配信する前に動画の撮り直しなども行えるため、内容が充実した研修動画を作成できるのも利点です。
コストを削減できる
eラ―ニングの動画制作では、紙の教材と比較してコストを削減できるのがメリットです。紙の教材は、一人ひとりの教材を印刷する必要があり、資料を準備する業務コストだけでなく、紙やインク代のコストがかかります。
また、集合研修では会場費だけでなく、交通費や講師の依頼料などの大きなコストがかかります。研修動画は、1回の動画作成と講師の依頼料のみで、さまざまなコストの削減が可能です。
eラーニング動画は何度も研修動画を閲覧できるため、1回の研修では理解できないという問題を防ぐこともできます。このように、動画教育はコストを抑えつつ、効果的な教育プログラムを作成できるのがメリットです。
自社で動画制作をする際の工程
eラーニングに動画教材を活用するメリットは、受講者と管理者の双方にとって大きなものです。しかし、学習効果を得るためには適切な工程で作成しなければなりません。ここからは、研修動画制作の主な工程について解説します。
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自社で動画制作をする際の工程
企画
eラーニングの動画制作を行う上では、企画作業が非常に重要です。明確な目的やゴールを設定した上で企画を立てないと、教育効果が得られない可能性があります。
そのため、「対象の受講者は誰なのか」「受講者がどうなることを目的とするのか」「伝えたいことは何なのか」など、ターゲットの設定と課題、ゴールを明確に設定しましょう。
目的やゴールを設定した上で企画を立てれば、動画のコンテンツや制作内容などを具体的に絞り込むことが可能です。また、動画視聴後にどれだけ教育効果があったのかを図るためには、小テストなどを行い、学習の定着率などを確認することも重要です。
ストーリーボード作成
ストーリーボードとは、動画の出演者に内容を理解してもらうために、画面のレイアウトや動作・セリフなどを記載したものです。「絵コンテ」とも呼ばれていて、イラストを使って分かりやすく表現し、ストーリーを視覚化する役割があります。
動画を撮影する上で、ストーリーボードの制作は非常に重要です。どのような映像にしたいのかを関係者で共有することができるため、撮影をスムーズに進めることができます。
ストーリーボ―ドは、どのような映像にするのか簡単なイラストを記入し、登場人物やナレーションのセリフ・大きさ・表情・動き・テロップの表示の仕方などを具体的に記入していきます。
また、ストーリーボードを作成する際は、受講者が飽きずに見られる工夫をすることがポイントです。ドラマ形式にしたり、キャラクターを利用したりといったさまざまな方法があります。
ロケハン
ロケハンとは、「ロケーション・ハンディング」の略語で、現場撮影のことを指します。現場での撮影の前に、必ず撮影現場の下見を行いましょう。現場の環境によって、機材の配置などが想定通りに行かない可能性があるためです。
例えば、スタジオ撮影の場合には、「機材の持ち込みが必要だった」「撮影する十分なスペースがなかった」などの問題が発生する可能性があります。
また、野外などの撮影では「照明の明るさが足りなかった」「太陽の光や角度によって撮影がうまくいかなかった」というケースが多く、出演者やスタッフが休憩できる場所があるか、そもそも撮影が可能な場所であるのかなども確認しておきましょう。
編集
eラーニングの動画制作において、編集の知識やスキルも必要です。ただ撮影した動画を流すだけでは、社員の集中力を持続させることができないため、編集ソフトを使った編集を行いましょう。
例えば、講師が解説している動画でも、1つの方向から講義の様子を写すだけでは受講者は退屈してしまいます。しかし、講師が全身で話す様子、左右からの寄りで話す様子などを映像を切り替えて表示することで、受講者の集中力を持続させる効果があります。
また、テロップやナレーション、効果音などを利用すると映像が見やすくなります。ただ解説を視聴するだけでは頭に入りにくい内容でも、要点をまとめてテロップなどを入れると復習効果が期待できます。
動画編集のノウハウや知識がない場合は、実際にeラーニングや動画配信サービスの講義を参考にするのがおすすめです。学習効果が高い講義は編集技術が優れており、受講者にとって見やすい動画となっています。
圧縮
完成した動画は、圧縮しましょう。eラーニングはオンライン上で学習するため、通信がスムーズに行えるサイズに圧縮するのが基本です。企業向けの一般的な映像サイズは、以下の通りです。
画面サイズ:854×480px(アスペクト非16:9)
ビットレート:500kbps程度
フレームレート:30fps
動画のサイズが大きすぎると動画が登録できなかったり、オンライン上で上手く視聴できなかったりといったトラブルが発生するリスクがあります。
また、YouTubeは投稿時に自動圧縮されますが、eラーニングのシステム上で活用するには少しサイズが大きいため、注意が必要です。
eラーニングの動画を圧縮するには、eラ―ニング作成ツールの圧縮機能を利用したり、動画圧縮ツールなどを利用したりする方法があります。ツールはコストが発生することから、操作性や利用料金などを踏まえた慎重な検討が必要です。
動画制作に活用できる「eラーニング作成ツール」とは
eラーニング作成ツールとは、eラーニング動画の作成業務にも活用できるツールです。オンライン学習で利用できるマニュアルや教材を作成できる機能が備わっており、様々な企業や学校で導入されています。
eラーニングの作成ツールの中でも、動画制作に活用できる機能は以下の例が挙げられます。
- オリジナル動画教材の作成機能
- 動画の撮影と編集機能
- スライド作成機能
- ナレーションの作成
- ライブ配信機能
- 多言語の自動字幕入力機能
- 動画の圧縮機能
- パワーポイント等の素材からコンテンツを作成する機能
上記のような動画制作をする上で必要な機能が、eラーニング作成ツールには備わっています。そのため、ツール上で簡単に自社の動画コンテンツが作成でき、オリジナル教材として活用できるのがメリットです。
中には、動画の企画・撮影・編集などについてもサポートしてくれるツールもあります。動画教材の制作は初めてという企業は、サポート面が充実しているツールを選びましょう。
動画制作向けeラーニング作成ツールの選び方
最近はさまざまなeラーニング作成ツールがあるため、自社に適したツール選びは容易ではありません。ここでは、動画制作向けのeラーニング作成ツールを選ぶ際に着目したいポイントについて解説します。
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動画制作向けeラーニングツールの選び方
自社制作か外注か
eラーニングの動画制作を行う際は、自社制作か外注かの2種類の方法があります。自社で動画を制作する際は、動画制作において必要な機能が備わっているツールを選びましょう。
自社で動画制作をする際は、動画撮影や編集機能はもちろん、教育管理に優れた機能が備わっているかのチェックが必要です。自社の研修動画や学習動画が簡単に作成できるため、自社のオリジナルコンテンツを多数制作したい企業に最適です。
また、動画制作を外注できるツールもあります。多数のシステムで動画制作を請け負うサービスが提供されており、企画から編集までプロのサポートが受けられます。
コストはかかりますが、動画制作スキルやノウハウがなくても動画制作ができるため、制作にかかる導入準備の業務負担や教育コストを削減したい企業におすすめです。
教材の修正・更新がしやすいか
eラーニングの動画制作機能の選定では、教材の修正・更新がしやすいかを確認しましょう。eラーニングの管理機能によって課題点などを把握できれば、教材の修正や更新などによって更に教育を充実させることができます。
しかし、修正・更新作業が面倒だと、毎度作業負担がかかることになってしまいます。結果的に情報を更新できず、誤った情報を発信することになりかねません。そのため、修正や更新作業が簡単に行えるかどうかを事前に確認しておきましょう。
おすすめの動画制作向けeラーニングシステム4選
業界最安値とも言われるリーズナブルな価格設定で、誰でも使いやすくカスタマイズ性の高いeラーニングシステムなら、LearnOの導入がおすすめです。
GOOD
ここがおすすめ!
- 企業の規模に合わせた料金体系があり、どれだけ費用が掛かってくるか予算を立てやすい
- 年に4回以上のアップデートが行われており、PCの最新のOSにも対応できる
- デザインの選択やロゴの登録が可能で、オリジナル感ある資料が作れる
MORE
ここが少し気になる…
- 教材は自社で作成する必要があるため、1から始める場合は時間や労力が掛かる可能性も
学修記録をシステムのクラウド上で可視化し、さまざまな教育現場・企業研修で煩雑化する作業の利便性を高めるなら、Phollyの導入がおすすめです。
GOOD
ここがおすすめ!
- 共有機能やコミュニケーション機能なども備え、オールインワンで使える
- 100ユーザーまで月額2万円からと、低コストで導入できる
- 学生から教員まで、年齢問わず扱いやすいシンプルな機能と画面
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ここが少し気になる…
- 動画配信はオプション扱いで、ライトプランでは一部利用できない機能がある
GOOD
ここがおすすめ!
- 2週間の「無料体験」が行える
- 受講者IDごとの月額料金で無駄を省き、予算を抑えられる
- 既存資料を組み合わせて「オリジナル」の学習を組め、ドリルの自動採点機能もある
MORE
ここが少し気になる…
- 無料プランは20ユーザーまでしか使えず、商用利用ができない制限がある
GOOD
ここがおすすめ!
- 日本初の「eラーニング専門会社」で、導入実績が2000社以上もある安心感
- ワンストップで総合的かつ専門分野に優れたスタッフによるサポート支援
MORE
ここが少し気になる…
- 教材制作時にミスがあっても修正するのに時間や手間がかかり面倒な点がある
その他のeラーニングシステムの選び方
その他のeラーニングシステムを選ぶ際は、教材の種類や対象の人数、学習の進めやすさなどに着目して選ぶのがおすすめです。これらが自社に適していないと、導入効果を十分に得ることができないため、しっかりと確認しましょう。
また、その他の比較ポイントとして提供形態やカスタマイズ性の高さなども確認した上で導入すれば、理想的な学習を提供できます。
【重要なポイント3つ】
- 教材の種類を確認
- 対象人数を確認
- 学習を進めやすいか
【その他の比較ポイント】
- 提供形態を確認
- カスタマイズ性が高いか
- モバイル端末に対応しているか
- セキュリティ対策は万全か
まとめ
eラーニングとは、オンライン上で学習することであり、さまざまな学校や企業で取り入れられています。eラーニングに動画教材を利用することで、視覚的に分かりやすく伝えることができ、学習効果を高めることもできます。
しかし、自社で動画制作をするには、企画・ストーリーボードの作成・ロケハン・編集・圧縮などさまざまな制作工程を踏まなければなりません。そこで、動画制作に活用できるeラーニングツールを選ぶことで、動画制作の工程が簡単に行えるようになります。
ただし、自社のオリジナル教材は、自社で制作する方法と外注する方法があります。ツールによって、機能や使い勝手などが違うため、自社にとって使いやすい機能を選ぶことが重要です。
動画制作向けのeラーニングシステムを導入する際は、この記事の参考に利用するシステムや機能の選定や準備を行い、eラーニングの学習効果を高めていきましょう。