eラーニングの歴史|登場から現在までの進化、今後の市場拡大についても解説

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  • eラーニングとはオンラインで学ぶ学習形態で、紙を郵送する通信教育よりも効率的
  • eラーニングは1990年代に登場し、スマホ誕生や通信技術の発展などにより進化している
  • 今後は、AIを活用したeラーニングシステムが広く普及していくと予想されている

eラーニングは1990年代に登場して以来、スマホの誕生や通信技術の発展などにより大きく進化してきました。現在はテレワーク普及などの背景もあり、eラーニングで社員研修を行う企業も増えています。この記事では、eラーニングの歴史や今後の発展予想などを解説します。

目次

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  1. eラーニングを検討するならこのサービスがおすすめ
  2. そもそもeラーニングとは
  3. eラーニングの歴史
  4. eラーニングの現在
  5. eラーニングの今後
  6. まとめ
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そもそもeラーニングとは

eラーニングとは、デジタル端末を利用した学習形態で、一般的にはインターネットを介してPCやタブレット・スマホなどを利用して学習を進めます。

eラーニングの受講者はネット回線さえあれば時間や場所を選ばず学習ができ、学習を提供する側は講師や講習会場を手配する必要がないなど、受講者と学習提供者の両者にメリットがあり、学校の授業や企業の研修などに幅広く利用されています。

質疑応答ができないことや、受講者のモチベーションを保つのが難しいなどのデメリットもありますが、学校や企業ではチャットなどの利用で受講者のモチベーションを高める工夫などもされています。

現在は、eラーニング学習を進めるにはLMS(学習管理システム)が必須となっている場合がほとんどです。LMSは、eラーニングの教材配信や受講履歴・成績などを管理する機能を持ったシステムです。

本記事では、eラーニングと通信教育との違いや、eラーニングの歴史を振り返り、これからのeラーニングについても考察していきます。

\より詳しいeラーニングの解説はこちら/

eラーニングとは|基本機能やメリット、最新トレンドに合わせた選び方も解説

eラーニングとは、パソコンやタブレット、スマートフォンを使ってインターネットを利用して学ぶ学習形態です。均一な教育が可能であり、動画を活用したわかりやすい研修が行えます。本記事では、eラーニングのメリットやeラーニングシステムの機能、選び方を解説しています。

通信教育との違い

通信教育とは、紙媒体のテキストを使用した個別学習で、受講者は紙媒体の課題やテストで学習を進め、それを郵送して添削やアドバイスを受けるというサイクルで学習を進めます。eラーニングは、そのサイクルを基本的にインターネット上で完結する学習と言えます。

どちらが優れているということはなく、それぞれにメリット・デメリットがあります。通信教育は自己啓発的な内容が多く、知識やスキルの修得などに活用され、eラーニングは企業や学校などの特定分野の必須講習などで活用されるなど、棲み分けが進んでいます。

eラーニングのメリット・デメリット

eラーニングは、インターネットによる利用であるうえ、学習管理システム(LMS)が搭載されているため、受講者の進捗をリアルタイムで追跡できます。そのため、受講者の管理が容易にできます。

また、集合研修に比べて手間やコストを大幅に削減できることもメリットです。教育の質や内容に一貫性があるのも特徴で、社員のスキルや教育の質を均一化できます

しかし、eラーニングは、インターネット環境や適切な受講デバイスといった、学習環境を整える必要があります。また、システムの使い方を十分に理解せず運用すると、望む成果が得られない可能性があるため、適切なフォローアップや受講者へのサポートが必要です

通信教育のメリット・デメリット

通信教育は紙媒体を使った学習のため、学習者にとって記録が残りやすく、見直しも容易です。学習内容を自分のペースで整理できるため、達成感も得やすいでしょう。自分の言葉で知識を整理するため、理解度の向上にもつながります。

このように、通信教育は達成感や柔軟性がある一方で、自己管理や進捗確認・効果測定が課題になります。通信教育ではコミュニケーションが制限されるため、学習者の進捗を確認し、支援することが難しい面があります。

また、学習進捗や学習効果をリアルタイムに把握することも難しく、計画通り進んでいるか判断することも難しいことがデメリットとなるでしょう。

eラーニングの歴史

eラーニングはコンピュータや通信技術の進化とともに発展してきた歴史があります。ここでは、eラーニングの歴史を振り返り、解説していきます。

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eラーニングのはじまり|1990年代

eラーニングの考え方は1950年代のCAI(Computer Assisted Instruction)にあります。CAIとはコンピュータ支援教育とも呼ばれ、1980年以降の義務教育へのPC導入初期段階で行われた教育手法です。eラーニングはそれを引き継ぎ、1990年代以降大きく発展しました。

1987年の32ビットPCの発売、1989年のCD-ROMドライブ搭載PCの発売と、PCの世界は急激に進歩するとともに、PCの低価格化も進みました。そのような中で、1995年に発売されたWindows95が爆発的な人気を生み、一般家庭へのPC普及のきっかけとなります。

Windows95PCには標準装備としてCD-ROMドライブが内蔵されました。CD-ROMには画像、動画、音声といったデータを格納できるため、紙媒体の通信教育からCD-ROMを教材とした学習(CBT)が開発されました。

このような動画や音声の入った通信教育の教材が、eラーニングのはじまりです。しかし、CBTは教材が高価であることや、内容の修正ができないなどのデメリットが大きく、広く活用されるまでには至りませんでした。

「e-Japan」構想策定|2000年

日本でeラーニングという言葉が一般的に認知されるようになったのは、2000年代からです。そのきっかけになったのが、2000年に当時の森内閣が掲げた、5年間で日本型IT社会の実現を目指す「e-Japan構想」です。

これをきっかけに、2001年にはeラーニング普及のための事業がはじまります。インターネットのダイヤルアップ接続から、ADSL・CATVなどの低価格の高速インターネット環境が整備されました。

eラーニングもCD-ROMを利用したCBTから、インターネットを利用した学習(WBT)へと変化しました。

CBTでは学習状況を受講者自身が把握・管理していましたが、WBTでは学習状況から教材までサーバで一括管理できるようになりました。また、受講者側は最新の情報が掲載された最新の教材で学習を進めることができるようになり、学校や企業にも普及していきます。

参考:「e-Japan戦略」の今後の展開への貢献|総務省

スマホ・タブレットの登場|2000年代後半

2000年代後半になると、インターネット回線では光回線が普及し、それと同時に無線回線やWi-Fi環境の整備も進みました。また、端末機器もデスクトップやノートPCに加え、タブレットやスマホなどのスマートデバイスも普及し、機器選択の幅が広がり始めます。

これらのスマートデバイスは持ち運びが楽なことから、デスクでのeラーニングから、時と場所を選ばないeラーニングへと学習形態の変化を起こしました。たとえば、通勤や通学途中などでの学習や、調理しながら視聴する調理実習も可能になりました。

eラーニングの現在

現在では、4G・5Gなどの通信技術の進化で、スマホでも簡単に質の高いコンテンツを高画質で受講できるようになりました。また、既存のeラーニングコンテンツをスマホ用に変換することも可能になり、スマホ教材の種類や数も豊富になっています。

また、感染症対策の一環で行われた外出自粛では、学校関係や企業で広くeラーニングを活用した授業や研修が行われました。その際のeラーニングの実績が認められ、現在も法人向け(BtoB)市場や個人向け(BtoC)市場は活発化しています。

eラーニングの今後

IT技術の進歩に伴い、eラーニングはまだまだ発展の余地を残しています。ここではこれからのeラーニングにどのような進化が予想されるのかについて解説します。

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リアルタイムで繋がるシステムへ

eラーニングの一番のデメリットはコミュニケーションが取りにくいことです。現在、そのデメリットを解消し、管理者と受講者がリアルタイムにつながることができるeラーニングシステム構築のための取り組みが試行されています。

その取り組みの一つが、衛星通信やテレビ会議システムなどを利用した同期型eラーニングです。同期型eラーニングでは、受講者がリアルタイムの配信で学習でき、質問しやすい環境を提供できます。

AIによる進化

ChatGPTを始め、最近のAI技術の進歩には目を見張るものがあり、eラーニングでもAIの活用が広まっていくと考えられます。たとえば、記述式レポートの自動採点・受講者の習熟度の分析・受講者へのアドバイスの自動生成などで受講者へのアフターフォローの充実などが考えられます。

また、生成 AI の活用で、eラーニング教材の自動生成やナレーション自動生成などにより教材開発の時間短縮ができ、受講者のニーズに合った、より広範な教材の提供が可能になると予想されます。

まとめ

eラーニングとはオンラインで学ぶ学習形態で、その原型は通信教育にあります。eラーニングは効率的な通信教育のために1990年代に登場し、PCの高速化や小型化・高速ネット回線やスマートデバイスの普及などに伴って、進化し普及してきました。

最近では、時や場所を選ばず学習できる環境が整い、多くの企業や教育機関で活用されています。今後はAIを活用したeラーニングシステムの開発により、さらに効率的な学習ができるシステムとして、各企業での研修や講習へのさらなる活用の広まりが期待されています。

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