オープンソース型eラーニングシステムはどう活用できる?選び方・注意点も解説
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- オープンソース型のeラーニングシステムは、手軽にコストを抑えたシステム構築が可能
- 操作方法のマニュアルや、導入・運用には専門知識が必要になることがあり注意が必要
- システムを選ぶ際には、操作性やカスタマイズ性、日本語対応しているかなどを確認する
オープンソースとは、インターネット上に無償で公開されているソースコードのことであり、誰でもカスタムや再配布することが可能です。本記事では、おすすめのeラーニングシステムや、オープンソース型のeラーニングシステムのメリット、選定する際の注意点などを解説します。
目次
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eラーニングシステムとは
eラーニングとは、電子技術を活用してオンライン上で教育や学習を行う方法を指します。オンライン講座・ウェブベースのトレーニング・ビデオ講義・インタラクティブな模擬テスト・デジタル教科書など、コンテンツの形態も多種多様にあります。
現在ではeラーニングシステムとして、インターネットを通じて効率的な学習ができるツールが数多く提供されています。幅広いビジネスシーンでのスキルアップ、看護・介護など特定業種の資格取得にも柔軟な学習法として役立てられています。
オープンソースとは
現代は、テクノロジーの進化によって私たちの日常生活も大きく変わりました。この変化の中で、オープンソースは新たな可能性を切り拓く革命的なアプローチとして、大いに注目を浴びています。
オープンソースとは、無償で公開されているソースコード(プログラムの元となるコード)のことであり、誰でもそのソースコードをカスタムしたり再配布をしたりすることが可能です。
つまり、ユーザーは自分のニーズに合わせてカスタマイズしたり、必要に応じて改良を行ったりすることができます。
オープンソース以外のプラットフォーム
eラーニングのオープンソース以外のプラットフォームには「ASP版」「オンプレミス版」「クラウド版」があります。これら3種に比べ、無料で利用できるのがオープンソース型の強みではありますが、利用するにあたって注意点しなければならない点もあります。
記事を読み進めながら、選定ポイントに優先順位を設け、自社・自分にぴったりのeラーニングシステムを精査していきましょう。
ASP版 | 受講者がインターネットを介して、ベンダーが保有するサーバー内のアプリケーションにアクセスして利用するタイプ |
オンプレミス版 | 自社内にシステムを構築して利用するタイプ、カスタマイズ性は高いが導入コストも高い |
クラウド版 | クラウドサーバーに構築されたシステムを利用するタイプで、導入時の手軽さが特徴 |
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eラーニングとは|基本機能やメリット、最新トレンドに合わせた選び方も解説
eラーニングとは、パソコンやタブレット、スマートフォンを使ってインターネットを利用して学ぶ学習形態です。均一な教育が可能であり、動画を活用したわかりやすい研修が行えます。本記事では、eラーニングのメリットやeラーニングシステムの機能、選び方を解説しています。
オープンソース型eラーニングシステムを導入するメリット
eラーニングとは、電子技術を活用してオンライン上で教育や学習を行う方法を指します。オンライン講座、ウェブベースのトレーニング、ビデオ講義、インタラクティブな模擬テスト、デジタル教科書など、さまざまな形態で提供されています。
中でも、オープンソース型のeラーニングシステムを導入することで、手軽にeラーニングを利用することができます。以下では、オープンソース型eラーニングシステムの導入メリットを解説します。
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オープンソース型eラーニングシステムを導入する2つのメリット
幅広いプラットフォームでシンプルに使える
eラーニングでは、スマートフォンやパソコンを使って、場所や時間に縛られずに学習が可能です。つまり、社内における学習・研修を行う場合には、社内PCからだけでなく、遠隔地からでも高品質な教育を受けることができます。
そして、オープンソース型のeラーニングシステムは、開発されてから数十年経過しているものもあり、幅広いプラットフォームに対応しています。さらに、操作性が非常に高く、シンプルな操作で扱える点も大きなメリットとなっています。
手軽に構築やカスタマイズが可能
オープンソース型eラーニングシステムは、そのソースコードが一般に広く公開されています。この特性により、誰でも手軽にシステムの構築やカスタマイズを行うことができます。
多くのオープンソース型eラーニングシステムは、拡張機能やテンプレート、プラグインなどを提供しています。つまり、必要な機能やデザインを容易に追加できるため、カスタマイズが簡単に行えます。
さらに、既存の拡張機能を活用することで、システムを円滑にカスタマイズし、自身のニーズに合わせたeラーニングプラットフォームを構築することができます。
ソースコードのオープンな提供により、システムの内部構造や仕組みを理解しやすくなり、カスタマイズや構築時に必要な情報を手軽に取得することが可能です。
コストを抑えたeラーニングシステムの構築
オープンソース型のeラーニングシステムは、ライセンス料がかからず、基本無料であるため、導入コストを大幅に削減できます。また、ライセンス費用の心配もないため、長期的な予算計画がしやすく、予測可能な経費管理が可能です。
この特性により、教育機関や企業は予算を有効に活用し、効率的なオンライン学習環境を構築できます。
オープンソース型eラーニングシステム導入時の注意点
オープンソース型eラーニングシステムは、柔軟性やカスタマイズ性に優れ、教育分野での導入に多くのメリットをもたらしますが、注意が必要なポイントも存在します。
ここからは、オープンソース型eラーニングシステムを導入する際に注意するべきポイントを解説します。
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オープンソース型eラーニングシステム導入時の2つの注意点
操作方法のマニュアルがまとまっていない場合がある
オープンソースeラーニングシステムを導入する際に注意すべき点の1つは、ソフトウェアやシステムの操作方法に関するマニュアルがまとまっていない可能性があることです。
オープンソースの性質上、多くの場合はコミュニティや個人の貢献によって開発されており、マニュアルが十分に整備されていない場合があります。そのため、操作方法の習得に時間がかかる可能性がある点に留意する必要があります。
特に、利用が初めてのユーザーや技術的な知識が限られている場合には、システムのセットアップや設定、カスタマイズなどに関して、操作に苦労することがあります。このような状況では、導入のスムーズさや効率が損なわれる可能性があります。
したがって、オープンソースeラーニングシステムを導入する際には、事前に適切なマニュアルやガイドが存在するかを確認することが重要です。その結果、操作方法の習得にかかる時間や労力を最小限に抑えることができます。
専門知識が必要
オープンソース型は、導入や運用に関してプログラミングの専門知識が求められる場合があります。これは、オープンソースの性質上、ソフトウェアやシステムのカスタマイズや設定に関して、一般的なユーザーが直面しやすい課題です。
特に、専門的なプログラミングの知識がない場合には、システムのセットアップやカスタマイズが困難である可能性が高いです。また、新しい機能を追加したり、問題を解決するためには、プログラミングスキルが必要となるケースもあります。
ただし、プログラミングの専門知識を持たない場合でも、コミュニティからのサポートやガイドを利用できる場合があります。専門者からのアドバイスを得られれば、プログラミングスキルに依存せず、システムを活用する方法を見つけることができるでしょう。
オープンソース型eラーニングシステムの選定ポイント
適切なオープンソース型eラーニングシステムを選ぶことは、効果的な教育環境を構築する上で非常に重要です。ここからは、数多くの選択肢の中から最適なものを見つけるために確認したい重要なポイントを紹介します。
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オープンソース型eラーニングシステムの4つの選定ポイント
操作性・カスタマイズ性を確認
オープンソース型eラーニングシステムを導入する際には、操作性とカスタマイズ性を確認することが非常に重要です。これらの要素が、システムの使い勝手や教育コンテンツの自社への適応性に大きな影響を与えるため、適切なシステムを選ぶための基準となります。
その際の基本的なアプローチ方法は、テンプレートをカスタマイズしてシステムを構築することです。この方法は、システムを導入する際にプログラミングスキルを持たないユーザーでも、比較的簡単に始めることができる方法です。
スマホなどのモバイル端末に対応しているか
eラーニングシステムを選ぶ際に、特に注目すべきなのが、そのシステムがスマートフォンや他のモバイル端末に対応しているかどうかです。なぜなら、モバイル端末への対応は、学習の自由度を高める上で非常に重要だからです。
例えば、個人のスマホなどを利用すれば、受講者は場所や時間に縛られることなく学習が可能となります。これにより、受講者は自身のスケジュールに合わせて学習を進めることができ、仕事や家庭の予定に合わせて柔軟に学習の時間を調整することも可能です。
日本語に対応しているか
オープンソースのプロジェクトは、世界中の多くの開発者や貢献者が参加することが一般的です。そのため、開発に関するコミュニケーションは英語で行われることがよくあります。
オープンソースのプロジェクトを導入する際には、管理画面やサポートが日本語で提供されるかどうかを確認することが重要です。
仮に、管理画面やサポートが日本語で提供されていない場合、英語に不慣れなユーザーにとっては、操作やトラブルシューティングが難しくなる可能性があります。
よって、オープンソースのeラーニングシステムを選ぶ際には、日本語での管理画面やサポートが提供されているかどうかを確認することが重要です。
多言語対応しているか
グローバル化を推進する企業の場合は、さまざま言語を母国語とする従業員を抱えており、eラーニングに関しても言語の壁が大きくなります。そのため、日本語だけでなく、英語や多言語に対応しているかも確認しましょう。
特に、利用者・実績が多いオープンソースのeラーニングシステムであるほど、多言語対応している傾向にあります。従業員の満足度や利用率を高めるためにも、対応している言語にしっかりと注目してシステム選びを行いましょう。
サポート体制が充実しているか
オープンソースのプロジェクトは、多くの開発者によって開発が進められています。そのため、システムには不具合やバグが発生する可能性もあります。
それらすべての問題が即座に修正されるわけではないため、導入前にはサポート体制の有無を確認する必要があります。オープンソースのプロジェクトは、基本的に自主的なコミュニティによって支えられていますが、問題解決までには時間がかかることに留意しましょう。
また、オープンソースのeラーニングシステムを導入する際には、専用のサーバーが必要となることがあります。これは、システムの運用やデータの保存に必要となります。
専用サーバーを用意することで、システムの安定性や高いパフォーマンスを保つことができますが、コストや技術的な知識が必要となる点も考慮しなければなりません。このように、サポート体制にも注目し、適切なeラーニングシステムの選定を行うことが重要です。
おすすめのオープンソース型eラーニングシステム
調査したところオープンソース型のeラーニングは0件でした。その他のeラーニングシステムが気になる方は是非以下の記事からお気に入りのサービスを見つけてお問い合わせしてみてください。
おすすめのeラーニングシステム7選|選び方や注意点を詳しく解説
eラーニングシステムとは、インターネットを活用したオンライン学習システムのことを言います。eラーニングシステムの導入を検討しているけれど、どれを選べばいいか迷うという企業もあるでしょう。本記事では、おすすめのeラーニングシステムやその選び方などを解説します。
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ここが少し気になる…
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その他のオープンソース型eラーニングシステムの選び方
eラーニングシステムを選ぶ際には、いくつかの注意が必要です。特に、数多くの選択肢が存在するオープンソース型eラーニングシステムの場合、適切なものを選ぶためには比較と検討が欠かせません。
以下では、適切なシステムを比較しながら選ぶ際の、重要なポイントを紹介します。
【重要なポイント3つ】
- 教材の種類を確認
- 対象人数を確認
- 学習を進めやすいか
【その他の比較ポイント】
- 提供形態を確認
- セキュリティ対策は万全か
まとめ
オープンソース型eラーニングシステムは、オンライン学習をより柔軟で利便性の高いものにします。そして、中にはパソコンからだけでなく、モバイル端末からいつでもどこからでも学べるシステムもあります。
また、オープンソースのシステムは高い柔軟性を持ち、企業に合わせた学習プラットフォームを構築できます。そして、eラーニングを導入すれば、幅広いプラットフォームを活用しながら、受講者は自分のペースでコストを抑えた学習が行えます。
ただし、オープンソース型システムの構築には、専門的なプログラミング知識が必要なこともあり、万が一の場合には適切なサポート体制とサーバー確保を必要とします。
よって、適切なシステムを選ぶためには、使いやすさ、カスタマイズのしやすさ、サポート体制、モバイル対応の確認が大切です。これらに注意しながら、自社のニーズに合った最適なeラーニングシステムを選びましょう。