医療向けeラーニングシステムのおすすめ2選|選び方や注意点も解説

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  • 医療分野では、個人の都合に合わせて学習できるeラーニングシステムが有効である
  • 医療向けeラーニングシステムを導入することで、研修内容の理解度向上につながる
  • eラーニングシステムの注意点は、受講者の学習意欲によって進捗が左右されること

夜勤などのさまざまな勤務形態が存在する医療分野では、一斉に全体研修を設けるのは不可能に近いです。そこで、時間や場所を問わずに学習できるeラーニングシステムが有効と言えます。本記事では、おすすめの医療向けeラーニングシステムや選び方などを解説します。

目次

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  1. 医療向けeラーニングシステムとは
  2. 医療向けeラーニングシステムを導入するメリット
  3. 医療向けeラーニングシステムを導入する際の注意点
  4. 医療向けeラーニングシステムを選ぶポイント
  5. おすすめの医療向けeラーニングシステム2選
  6. おすすめの英語学習向けeラーニングシステム
  7. その他のeラーニングシステム選び方
  8. まとめ
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医療向けeラーニングシステムとは

eラーニングとは、パソコンやスマートフォンを使用してインターネット経由で行う学習・技術です。近年では、医療分野でもeラーニングを備えたeラーニングシステムの導入が進んでいます。

医療分野では、職員に高いスキル・知識が求められるため、定期的な医療安全研修や看護師向けの特定行為研修が実施されています。しかし医療従事者は夜勤・休日出勤などがあり、勤務形態が複雑かつ多忙なことから、全体研修の実施が困難です。

そこで注目されているのが、個人の都合に合わせた時間・場所で学習できるeラーニングシステムです。eラーニングシステムは、研修後の復習や知識・スキルの補完としても利用されます。

\より詳しいeラーニングの解説はこちら/

eラーニングとは?機能やメリット・デメリット、選び方を解説

eラーニングとは、パソコンやタブレット、スマートフォンを使ってインターネットを利用して学ぶ学習形態です。本記事では、eラーニングをよく知らない方のために、eラーニングのメリット・デメリットやeラーニングシステムの機能、選び方を解説しています。

医療向けeラーニングシステムを導入するメリット

医療分野にeラーニングシステムを導入することで、従来の全体研修にはないメリットが得られます。ここでは、医療向けeラーニングシステムのメリットを解説します

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研修内容の理解度を向上させられる

eラーニングシステムの導入により、実施する研修内容に対する深い理解を促せます。医療分野では質の高い医療の提供を目的として、定期的に医療安全研修や看護師向けの特定行為研修が行われています。

こういった従来の研修後に、補足内容をeラーニングシステムで学習することで、研修内容の補完が容易になります。さらに、複雑な内容の復習も簡単にできるため、受講者にとっても研修内容についての理解を深めやすいでしょう。

スキルに合わせた研修が受けられる

eラーニングシステムの多くはコンテンツが細分化されており、自分に必要なスキルや知識をピンポイントで学べるようになっています。全体研修と異なり、必要な分野や科目だけを重点的に学習できるため、着実なステップアップが可能です。

また、eラーニングシステムには受講履歴管理機能や学習管理機能が備わったものが多く、誰が・どの講義を・どの程度学習しているかを一目で確認できます。

これにより、管理者は各受講者の未履修科目や理解の浅い箇所を客観的に把握できるため、最適な講座やコンテンツの提案を容易に行えます。また、学習が遅れている箇所については、それぞれのスキルや習熟度に合わせたアドバイスやフィードバックを実施できます。

最新の技術に対応可能な人材育成を支援

医療技術・看護技術は日々進化を遂げており、医療現場では常に最新の技術に対応することが求められます。しかし、新しい技術が誕生する度に講師を雇い、院内全体に周知させるのは困難を極めます。

その点、eラーニングシステムであれば、さまざまなコンテンツ・カリキュラムから最新の技術を学ぶことができ、忙しい医療現場の人材育成を支援します。また、すでに院内で独自に作成したコンテンツなどを活用できる場合もあり、マニュアル化・デジタル化にも柔軟に対応することが可能です。

時間や場所を問わずに利用出来る

eラーニングシステムの最大の特徴が、時間・場所を問わずに学習を進められる点です。基本的に通信環境とデバイス(パソコンやスマートフォン)があればコンテンツを視聴できるため、通勤中や休憩中といった隙間時間を利用しながら自分のペースで学習できます。

従来の集合型の研修は、研修日時にあわせてスケジュールを調整し、当日は会場に足を運ぶ必要がありました。一方、eラーニングなら個々のスケジュールに合わせて学習計画を組み立てられるため、移動の負担もかかりません。

また、eラーニングのコンテンツの多くは繰り返し視聴可能であり、一度で理解できない科目や分野は何度でも復習できます。理解できている箇所についても、時間を置いて復習することで新しい発見があることが多いため、積極的な活用で理解の定着を促せるでしょう。

感染対策・トラブル防止につながる

近年の新型感染症の蔓延により、対面を必要としないeラーニングシステムの需要が急増しています。講師と受講者の接触を避け、感染対策としても効果を発揮するeラーニングは、医療業界において特に重要視されます。

また、医療業界では人材不足も加速しており、体調不良などのトラブルによって業務が停滞してしまうと、大きな損害を生じさせることにもなります。よって、医療向けeラーニングシステムは、医療現場を保守するためにも非常に効果的な対策です。

医療向けeラーニングシステムを導入する際の注意点

医療向けeラーニングシステムには、デメリットや注意点も存在します。eラーニングによる医療スキル・知識の習得を円滑に進めるためにも、次の3つのポイントをあらかじめ理解し、対策を講じておきましょう。

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受講者の学習意欲によって進捗が左右される

eラーニングは基本的に自主学習であるため、受講者によって学習スピードに差が出やすいのが特徴です。当然ながら、学習意欲が低い受講者は意欲が高い受講者に比べて学習スピードが落ちやすいでしょう。

受講者によって進捗に大きなバラつきが出ると、組織全体でのスキル・知識の底上げが難しくなります。また、医療現場においても、従業員ごとのスキル・知識の差が大きいほど円滑な連携が難しくなります。

これらの対策としては、学習の進捗状況管理機能を備えたeラーニングの導入がおすすめです。コンテンツの利用履歴などをもとに、各受講者の学習の進み具合を一目で把握できます。

また、テストやアンケート結果から各自の理解度・習熟度も客観視できるため、個別で最適なコンテンツ・講座の提案や、的確なアドバイス・フィードバックが容易になります。

情報交換や質疑応答の機会が減る

eラーニングシステムの多くは、録画・録音された講義を視聴するスタイルです。したがって、基本は一方向的な講義となるため、従来の対面式の講義のように、疑問点や不明点をその場で質問できません

また、1人で学習を進めるスタイルである以上、他の受講者と情報交換したりアドバイスしたりする機会もほとんどありません。つまり、不明点や疑問が解消できないままになる・緊張感のなさから学習へのモチベーションが下がりやすいといったデメリットが存在します

しかし、コミュニケーション機能を備えたeラーニングシステムの導入で対策が可能です。たとえば、チャット機能・掲示板機能が代表的で、受講者同士のコミュニケーションを強化することで、不明点などを迅速に解消することができます。

eラーニングシステムによっては、「学習サポーター」や「チューター」といった学習の支援者を設置しているものもあります。これらは、学習者からの相談や質問に対応してくれる存在で、学習者に寄り添いながらモチベーションの向上・継続的な学習を支援します。

医療機関への導入実績があるか

医療機関への導入実績は、あらゆる比較情報のなかでも最も信頼が持てます。気になるシステムがある場合は、まずベンダーのホームページを確認し導入事例を参考にしましょう。どういった事例に対し効果的だったのか、どの分野への強みがあるかなど、自院の傾向に合ったものが見つかるはずです。

医療向けeラーニングシステムを選ぶポイント

医療向けeラーニングシステムを選ぶ際は、コンテンツの実用性・管理機能の充実度の2つのポイントに着目しましょう。ここでは、各ポイントについて解説します。

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医療向けeラーニングシステムを選ぶ2つのポイント

  1. コンテンツの実用性が高いか
  2. 管理機能が充実しているか

コンテンツの実用性が高いか

医療向けと一括りに言っても、受講内容・コンテンツ・習得できるスキルや知識は、eラーニングシステムごとに大きく異なります。そのため、自院が求めるレベル・内容を学習できるシステムを選びましょう

多くのeラーニングシステムはコンテンツの提供を行っていますが、より独自性のあるコンテンツを利用したい場合は、オリジナルコンテンツの作成支援機能を備えたものが望ましいでしょう。この機能は、より専門性の高い内容を学習したい場合に推奨されます。

なお、コンテンツの充実度はeラーニングシステムの利用料金を大きく左右するポイントであり、施設の規模やユーザー数もシステム利用料金と大きく関係します。

eラーニングシステムによっては、入会料や設備整備などの導入費用がかかるものもあります。したがって、費用対効果を高めるためには、トータルのコストと導入によって得られるメリットのバランスを見極めることが大切です。

管理機能が充実しているか

eラーニングシステムは、受講者や学習履歴の管理機能が充実したものを選ぶことが重要です。それは、医療従事者は勤務形態が複雑かつ多忙なことから、個人によって学習の進捗状況に差が出やすいためです。

管理機能が充実したeラーニングシステムでは、学習者ごとに履修済み・未履修のカリキュラムを管理でき、履修中科目の進捗状況や理解度も客観的に把握できます

そして、学習が進んでいない学習者に対してはピンポイントで容易にフォローが行えるため、組織全体でスキル・知識の着実なステップアップを促せるでしょう。

また、eラーニングシステムの中には無料トライアルを設けているものもあるため、まずはお試し運用してみるのもおすすめです。

おすすめの医療向けeラーニングシステム2選

Mogic株式会社

LearnO

規模に合わせた料金体系!少人数から大人数の企業におすすめ

GOOD
ここがおすすめ!

  • 企業の規模に合わせた料金体系があり、どれだけ費用が掛かってくるか予算を立てやすい
  • 年に4回以上のアップデートが行われており、PCの最新のOSにも対応できる
  • デザインの選択やロゴの登録が可能で、オリジナル感ある資料が作れる

MORE
ここが少し気になる…

  • 教材は自社で作成する必要があるため、1から始める場合は時間や労力が掛かる可能性も

業界最安値とも言われるリーズナブルな価格設定で、誰でも使いやすくカスタマイズ性の高いeラーニングシステムなら、LearnOの導入がおすすめです。

Mogic株式会社

Pholly

月額2万から!保管場所にも悩んでいる教育機関におすすめ

GOOD
ここがおすすめ!

  • 共有機能やコミュニケーション機能なども備え、オールインワンで使える
  • 100ユーザーまで月額2万円からと、低コストで導入できる
  • 学生から教員まで、年齢問わず扱いやすいシンプルな機能と画面

MORE
ここが少し気になる…

  • 動画配信はオプション扱いで、ライトプランでは一部利用できない機能がある

学修記録をシステムのクラウド上で可視化し、さまざまな教育現場・企業研修で煩雑化する作業の利便性を高めるなら、Phollyの導入がおすすめです。

その他のeラーニングシステムが気になる方は、以下の記事からお気に入りのサービスを見つけてお問い合わせしてみてください。

おすすめのeラーニングシステム7選|選び方や注意点を詳しく解説

eラーニングシステムとは、インターネットを活用したオンライン学習システムのことを言います。eラーニングシステムの導入を検討しているけれど、どれを選べばいいか迷うという企業もあるでしょう。本記事では、おすすめのeラーニングシステムやその選び方などを解説します。

おすすめの英語学習向けeラーニングシステム

医療業務において英語学習を必要とする場合には、こちらのeラーニングシステムがおすすめです。

株式会社EdulinX

Reallyenglish

TOEIC対策も!豊富なコースでビジネス英語を習得したい方におすすめ

GOOD
ここがおすすめ!

  • 「総合力向上」「スピーキング」「ライティング」「TOEIC対策」など、コースが充実!
  • 個々の英語レベルに合わせてカリキュラムを自動で生成するため、効率よく学べる(一部のコース)
  • オンライン英会話は業界内で評判のいい「QQEnglish」が提供

MORE
ここが少し気になる…

  • 期間内にコースを修了しなければならない(別途料金を払えば延長可能)

ネイティブ英語教師によるオンラインレッスンなど幅広いコースから選択し、グローバル人材の育成を行うなら、Reallyenglishの導入がおすすめです。

その他のeラーニングシステム選び方

医療向けeラーニングシステムを選ぶ際は、自院にとって使いやすいものを選ぶことが大切です。一般的な選定基準には次のようなものがあります。各ポイントをしっかりと抑えて、自院に適したeラーニングシステムを選択しましょう。

【重要なポイント3つ】

  1. 教材の種類を確認
  2. 対象人数を確認
  3. 学習を進めやすいか

【その他の比較ポイント】

  1. 提供形態を確認
  2. カスタマイズ性が高いか
  3. モバイル端末に対応しているか
  4. セキュリティ対策は万全か

まとめ

医療向けeラーニングシステムは、インターネットを通じて医療分野のスキル・知識を学べる学習システムです。各研修後の補足として利用されるだけでなく、集合研修が難しい場合などにも広く利用されています。

医療向けeラーニングシステムの導入により、理解度の向上・スキルや習熟度に合わせた学習につながります。また、従来の集合研修のように決められた研修日時に会場へ足を運ぶ必要がなく、各自の都合のよい場所・時間で学習に取り組める点も大きなメリットです。

ただし、医療向けeラーニングシステムには、学習進捗状況に差が出やすい・質疑応答がしにくいといった注意点もあります。充実した管理機能やコミュニケーション機能を備えたシステムを導入することで、こういった課題を解決できるでしょう。

また、eラーニングシステムを選ぶ際は、コンテンツの充実度も重要な選定基準となります。コストとコンテンツの内容・対応できる施設規模・ユーザー数を見比べながら、自院にとって最適なeラーニングシステムを導入しましょう

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