eラーニングシステムの導入費用は?費用の内訳や相場を解説
Check!
- eラーニングの導入には、導入と運用の費用がそれぞれかかる
- eラーニングシステムの導入には、カスタマイズやオプションに料金がかかる場合がある
- eラーニングシステムを導入する際は、費用だけでなく、機能性や操作性も確認する
eラーニングシステムを導入する際は、導入費用・運用費用だけでなく、オプション料金などが必要になる場合もあります。本記事では、eラーニングの導入に必要な費用の内訳や、運用形態・LMSの種類別費用相場を解説する他、費用以外でのシステムの選定ポイントも紹介します。
おすすめ記事
目次
開く
閉じる
開く
閉じる
eラーニングを検討するならこのサービスがおすすめ
業界最安値とも言われるリーズナブルな価格設定で、誰でも使いやすくカスタマイズ性の高いeラーニングシステムなら、LearnOの導入がおすすめです。
GOOD
ここがおすすめ!
- 企業の規模に合わせた料金体系があり、どれだけ費用が掛かってくるか予算を立てやすい
- 年に4回以上のアップデートが行われており、PCの最新のOSにも対応できる
- デザインの選択やロゴの登録が可能で、オリジナル感ある資料が作れる
MORE
ここが少し気になる…
- 教材は自社で作成する必要があるため、1から始める場合は時間や労力が掛かる可能性も
株式会社FCE
Smart Boarding
GOOD
ここがおすすめ!
- 内定者・新人教育からリーダー・管理職育成まであらゆるシーンで活用
- 属人化を防いでいつでも何回でも学習できる環境を実現
- 自社オリジナルコースの作成や学習進捗管理も行える
MORE
ここが少し気になる…
- 電話やメール相談、教育プログラム設計といった手厚いサポートを受けられるのは「充実サポートプラン」のみ
株式会社EdulinX
Reallyenglish
ネイティブ英語教師によるオンラインレッスンなど幅広いコースから選択し、グローバル人材の育成を行うなら、Reallyenglishの導入がおすすめです。
GOOD
ここがおすすめ!
- 「総合力向上」「スピーキング」「ライティング」「TOEIC対策」など、コースが充実!
- 個々の英語レベルに合わせてカリキュラムを自動で生成するため、効率よく学べる(一部のコース)
- オンライン英会話は業界内で評判のいい「QQEnglish」が提供
MORE
ここが少し気になる…
- 期間内にコースを修了しなければならない(別途料金を払えば延長可能)
学修記録をシステムのクラウド上で可視化し、さまざまな教育現場・企業研修で煩雑化する作業の利便性を高めるなら、Phollyの導入がおすすめです。
GOOD
ここがおすすめ!
- 共有機能やコミュニケーション機能なども備え、オールインワンで使える
- 100ユーザーまで月額2万円からと、低コストで導入できる
- 学生から教員まで、年齢問わず扱いやすいシンプルな機能と画面
MORE
ここが少し気になる…
- 動画配信はオプション扱いで、ライトプランでは一部利用できない機能がある
eラーニングの導入に必要な費用を理解しよう
eラーニングの導入にかかる費用はシステムのタイプや機能、カスタマイズによって異なります。
eラーニング導入にはある程度コストがかかりますが、活用するメリットは大きいです。eラーニングは時間や場所を選ばず学習可能であり、学習スケジュールの柔軟性を保ちながら従業員の能力を向上させ、統一された教育体験を提供します。
eラーニングは従来の研修に比べて効率的であり、組織の生産性向上やコスト削減に繋がるメリットもあります。従業員のスキル向上や組織の成長を促進するツールとして、eラーニングの導入はおすすめです。
eラーニングシステムの導入に必要な費用の内訳
eラーニングシステム導入には、様々な費用が発生します。これらの費用を明確に把握した上で、eラーニングシステムの導入を検討しましょう。ここでは、eラーニングシステムの導入に必要な費用の内訳について解説します。
\気になる項目をクリックで詳細へジャンプ/
開発費用
eラーニングシステムを開発する際は、LMSと学習教材の2つのシステムが必要となります。LMSは、Learning Management System(学習管理システム)の略語で、オンライン学習の進捗追跡、成果管理、コンテンツ配信などを効率的に行うプラットフォームです。
eラーニングシステムの開発費用には、LMSのカスタマイズや導入にかかる費用、学習教材の制作費用などが含まれます。
これらのコストを慎重に評価し、予算を設定することで、効果的なeラーニング環境を構築でき、従業員のスキル向上や業績向上に貢献できます。
初期費用
初期費用は、システムの規模や導入方法によって異なります。例えば、システムの機能数やユーザー数によってコストは変動します。また、システムの導入方法も初期費用に影響を与えます。
オンプレミス型はハードウェアやインフラの調達・設置に費用がかかります。一方、クラウド型は初期投資が少なく、月額利用料の支払いが主な費用となります。導入前に十分な予算計画と費用試算を行い、最適なオプションやサービスを検討することが重要です。
月額料金・年間使用料
eラーニングシステムの導入では、初期費用だけでなく、月額料金や年間使用料も考慮する必要があります。クラウド型の場合、月額料金や年間使用料が発生します。月額料金は一般的に、利用したサービスや機能の範囲、ユーザー数に応じて設定されます。
月額料金の注意点として、まず、どの機能やサービスが含まれ、オプションは別料金かなどを確認しましょう。また、利用者の増減やアクセス数によって費用がどのように変わるかの確認も必要です。
ユーザー数によって料金が変動する従量制は、従業員が少ない企業は比較的安価で済みますが、多くの社員を抱える大企業は高額になりやすいです。十分な予算計画とニーズの分析を行い、最適なプランを選びましょう。
カスタマイズ費用
自社のニーズに合わせてeラーニングのカスタマイズが必要なケースがあります。例えば、企業独自の学習コンテンツやブランディングを組み込む場合、システムの外観や機能の調整が必要です。
こうしたカスタマイズには、費用がかかる場合が多いです。カスタマイズの費用は、カスタマイズの内容や複雑さ、システムベンダーの提供するサービスによって異なります。
カスタマイズは、導入後のシステムの運用や効果を高める重要なポイントです。カスタマイズを行う際には、ニーズの明確化と提供業者との詳細な相談が必要です。
オプション料金
オプション料金は、基本機能以外の特定の機能やサービスを追加する際に発生します。例えば、高度なレポート機能、外部システムとの連携などがオプション料金として加算されることがあります。
オプション料金を検討する際には、各オプションの価格とメリットをよく理解し、導入の際にどの機能やサービスが必要かを取捨選択することが大切です。
教材費用
eラーニングはシステムだけでなく、教材にも費用がかかります。自社で教材を作成する場合は開発費用に含まれることもありますが、業界の一般的な知識やビジネスマナーなどの自社独自の情報が不要な教育の場合は、ベンダーが提供している教材で十分です。
オプションとして利用料に追加される場合もあれば買い切りタイプもあり、販売形態はシステムやベンダーによってさまざまです。
eラーニングシステムにかかる費用は導入内容で変わる
eラーニングシステムの導入費用は、導入する内容や規模によって大きく変動します。ユーザー数、必要な機能やコンテンツ、カスタマイズの度合いなどが影響を与えます。費用を明確にするために、導入の目的を明確にしておきましょう
例えば、従業員のスキル向上やコンプライアンス教育など、目的に応じて必要な機能やコンテンツを洗い出し、それに基づいて費用を詳細に計算することが重要です。また、システムの利用予定者数や学習コンテンツの量も考慮しましょう。
目的を明確にすることで、どの機能が本当に必要であり、どのコンテンツが効果的かを把握できます。これにより、無駄な費用を削減し、必要な機能やコンテンツにリソースを集中させることが可能となります。
運用形態別にみるeラーニングシステムの費用相場
eラーニングシステムの費用は、導入する運用形態によっても異なります。ここでは、「クラウド型」「オンプレミス型」「スクラッチ開発」の3つの運用形態の費用相場について解説します。
\気になる項目をクリックで詳細へジャンプ/
3種類の運用形態別にみるeラーニングシステムの費用相場
クラウド型eラーニング
クラウド型eラーニングシステムは、外部のサーバーを利用してインターネット経由で提供される形態です。導入の際のハードウェアやシステム管理の手間が軽減され、スケーラビリティが高い特徴があります。一般的には月額料金や年間使用料が発生します。
クラウド型は、初期投資が少なく、柔軟な料金体系が提供されている点が魅力です。費用相場は運用規模や機能、ユーザー数によって変動しますが、一般的には月額5万円から20万円が相場となります。
クラウド型の利点を活かして、必要な機能やユーザー数に合わせて適切なプランを選びましょう。
オンプレミス型eラーニング
オンプレミス型eラーニングシステムは、自社内のサーバーやネットワークを使用して導入・運用する形態です。データの管理やセキュリティを自社で保有できる利点がありますが、導入から運用までの管理や保守が必要です。
オンプレミス型は初期費用が高く、サーバーやネットワークの導入、セキュリティ対策、システム管理などのコストが発生します。相場としては、100万円〜300万円程度が一般的ですが、大規模な企業ではそれ以上の費用になることもあります。
また、保守やメンテナンスなどの運用コストもかかるため、長期的な視点での費用評価が必要です。オンプレミス型の利点を活かし、セキュリティやカスタマイズの要件に応じて適切な予算計画を立てましょう。
スクラッチ開発eラーニング
スクラッチ開発のeラーニングシステムは、完全にカスタムされたシステムをゼロから開発する形態です。企業のニーズに合わせて設計・構築されるため、高い柔軟性とパフォーマンスを持ちます。ただし、導入には時間と労力がかかり、高い開発費用が必要です。
スクラッチ開発では、設計・開発・テストなどの工程に多くの時間とリソースがかかります。費用相場は100万円以上で、プロジェクトの規模や機能によって大きく変動します。大規模なカスタムプロジェクトでは莫大な費用がかかる可能性もあります。
スクラッチ開発の特徴は、企業固有の要件を最大限に満たすことができる点ですが、その分高い開発コストがかかります。プロジェクトのスコープやタイムライン、予算をしっかりと設計し、外部の専門家と協力して計画を進めることが重要です。
LMSの種類別にみるeラーニングシステムの費用相場
eラーニングシステムの費用相場は、LMSの種類によっても異なります。ここでは「パッケージ型」「オープンソース型」「フルスクラッチ型」の各種類の特徴と費用相場について解説します。
\気になる項目をクリックで詳細へジャンプ/
3種類のLMSにみるeラーニングシステムの費用相場
パッケージ型LMS
パッケージ型LMSは、eラーニングベンダーが事前に構築したLMSを利用する手法です。主な特徴は、既存のLMSに組み込まれた基本的な機能やテンプレートを活用することで、導入が迅速に行える点です。
一般的に、パッケージ費用が100万円から250万円程度、開発費用は10万円程度が相場とされています。価格はベンダーや提供される機能によって異なるため、複数のベンダーの提案を比較することが重要です。
オープンソース型LMS
オープンソース型LMSは、無料で利用できるLMSプラットフォームで、ソースコードが一般公開されています。主な特徴は、カスタマイズや拡張が自由に行える点です。コミュニティのサポートを受けながら、独自の機能やデザインを実装することが可能です。
しかし、技術的な知識が必要であり、導入やカスタマイズに手間がかかることがあります。オープンソースLMS自体は無料で提供されていますが、導入やカスタマイズに関する技術的なコストが発生します。
開発やカスタマイズを外部ベンダーに依頼する場合、プロジェクトの規模や要件によって費用が異なります。例えば、小規模なカスタマイズでは50万円程度から、大規模なプロジェクトでは数百万円以上の費用がかかることもあります。
フルスクラッチ型LMS
フルスクラッチ型LMSは、要件定義から開発、運用まで自社でLMSを構築する方法です。この手法は、他のLMSと比較して最も自由度が高く、自社のニーズに合わせたカスタマイズが可能です。一方で、導入までに多くの時間と人件費がかかります。
費用相場は150万円から1,000万円程度で、機能の複雑さやカスタマイズの範囲によって大きく変動します。長期的な導入を見据えて自社に最適なLMSを構築する際には、検討することをおすすめします。
費用がかかってもなぜeラーニング導入がおすすめなのか?
eラーニングの導入には、運用形態・LMSの種類・機能・カスタマイズ内容などさまざまな内訳により費用が発生し、大規模企業の場合は数百万単位の負担になることもあります。
ですが、これらの導入費用が発生したとしても、eラーニングの導入をおすすめする理由が主に2つあります。導入規模に関わらず、メリットとして大きく影響してくるポイントなので、自社の学習環境を見直すきっかけにもつながります。
学習・研修に係るコストを削減
eラーニングを導入することで、従来の学習・研修に係るコストを削減できます。講師を招いて行う研修では、以下のような費用が毎度発生していました。
- 会場費
- 資料の印刷代
- 講師代
- 交通費・昼食代・宿泊費
- 資料印刷の手間
- 会場確保の手間
- 会場設営・資料配布の手間
- 交通手段・昼食・宿泊施設手配の手間
規模が大きくなるほど発生する費用も増えるため、従業員のスキルアップを後押ししようにも前向きになれない現状がありました。
これらコストの大幅削減を実現し、継続的かつ効率的な学習環境を実現したのがeラーニングです。近年ではタブレットやスマートフォンなどマルチデバイス対応となったため、専用デバイスを用意するコストも無くなりました。
eラーニングは積極的なスキルアップをサポートし、企業成長を促進する機会を与えてくれるでしょう。
業務のDX化や働き方改革にも貢献
eラーニングは、リモートワークなど社外での業務・学習にも対応しています。業務のDX化推進は多くの企業で掲げられており、毎年内容を更新しながら行う研修業務に、eラーニングはうってつけの存在と言えるでしょう。
また、学習教材としての印象が強いeラーニングですが、ビジネスツールとして役立てることもできます。顧客への自社商品の説明、利用手順の紹介、カスタマーサービスの解答動画など業務負担の軽減も担ってくれます。
eラーニングシステムを選ぶ際の費用以外のポイント
eラーニングシステムを選定する際には、費用以外にも重要なポイントが存在します。費用だけでなく、機能やサービス面を総合的に評価し、自社に最適なeラーニングシステムを選びましょう。ここでは、システムを選ぶ際の費用以外のポイントについて解説します。
\気になる項目をクリックで詳細へジャンプ/
eラーニングシステムを選ぶ際の費用以外のポイント
導入目的に沿った機能か
システムが組織の学習目標やニーズを満たすかどうかが、選択の基準となります。社内研修の強化やスキル向上を目指すなら、コースの作成や進捗管理、評価機能が必要です。
システムが導入目的に適した機能を備えているかどうかを確認することで、組織の成長を支援するプラットフォームを選ぶことができ、大きな学習成果に期待ができます。
さらに、導入目的を明確にすることも重要です。何を達成したいのか、どのような効果を期待するのかを明確にすることで、必要な機能やコンテンツ、運用方法が明確になります。
操作しやすいか
システムの使いやすさや直感的な操作性が、ユーザーの満足度や学習効果に影響を与えます。システムが複雑で使いにくい場合、学習者や管理者はストレスを感じて効果的な利用が難しくなります。したがって、使いやすさや操作性を確認することは重要です。
操作性の確認は、無料トライアルの活用がおすすめです。多くのeラーニングシステムは無料トライアルを提供しており、実際にシステムを操作してみることで画面の構成やナビゲーション、コンテンツのアップロードなどを試せます。
トライアル期間中にユーザーエクスペリエンスを体験することで、システムの使い勝手や操作性を客観的に評価し、導入の際の判断材料にできます。
各デバイスに対応しているか
学習環境に柔軟性を求める場合は、どのデバイスに対応しているかの確認が必須です。パソコンにのみ対応のシステムでは、移動中などの隙間時間での学習が難しくなります。
隙間時間での学習を想定しているのであれば、スマートフォンやタブレットへの対応が必要でしょう反対に、勤務時間外の学習に制限をかけたい場合や教材の外部提供リスクを低減したい企業には、パソコンのみ対応しているものがおすすめです。
サポート体制は十分か
eラーニングシステムを選ぶ際は、サポート体制を確認しておきましょう。運用中に問題が発生した際、迅速で適切なサポートが受けられるかが重要です。サポート窓口の対応時間や方法、専門知識、提供されるFAQやマニュアルの充実度を確認しましょう。
トラブルや疑問が解決されないと学習が滞り、管理が難しくなる可能性があります。信頼性のあるサポート体制は、システム導入の成功と運用の円滑さに直結します。
導入実績は豊富か
同じ業界や課題を持つ企業がシステムを導入し成功している例は、そのシステムの信頼性や効果を示唆しています。実際の導入事例を通じて、システムがどのように業務改善や学習効果の向上に貢献したかを知ることができます。
導入実績を確認することで、自社のニーズに合った適切なeラーニングシステムを選びやすくなります。ベンダーに尋ねて他社の成功事例を提供してもらうか、関連する事例をインターネットや業界イベントで探し出すことで、より有益な情報を得ることができます。
まとめ
eラーニング導入には、LMSや教材の開発費、運用費、カスタマイズ費、サポート料などがかかります。ただし、費用がかかっても導入するメリットは多くあります。従業員の自己学習を促進し、効率的な研修を実現できます。
また、柔軟な学習スケジュールやリアルタイムの進捗管理が可能で、従業員満足度の向上とスキル向上に貢献します。適切なシステム選択と導入計画により、自社の生産性向上や競争力強化に繋がることが期待できます。
この記事に興味を持った方におすすめ