組織診断ツールおすすめ15選を徹底比較!|ツールの選び方を解説【2024年最新】
組織診断ツールとは、従業員や組織が抱えている課題をアンケート調査し、改善策を検討するためのツールです。企業に対する満足度やメンタルヘルス状態を把握でき、自社が抱える課題が明確になります。本記事では、おすすめの組織診断ツールや選ぶ際のポイントを解説します。
目次
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導入前に知っておきたい!組織診断ツールの始め方
組織診断を行う担当者の方にとって、最適な組織診断ツールを判断するのは容易ではありません。組織診断ツールは企業運営において極めて重要な業務であり、正確かつ効率的に行うことが求められます。
組織診断ツールの多くは資料請求をすることで、運用を開始できます。これは公式サイトから検討した場合も同様です。本サイトでは複数のサービスをまとめて比較・資料請求することができます。資料請求は無料なので、複数の製品を比較して自社に最適な組織診断ツールを選びましょう。
組織診断ツールのおすすめ15選
ここでは、数ある組織診断ツールを比較して判明した、おすすめ組織診断ツール15選を紹介します。商品の特徴も紹介しているので、資料請求と合わせて自社に最適なサービスを検討しましょう。
組織診断ツールおすすめ15選早見表
特徴 | 診断対象 | 実施頻度 | 無料トライアル | |
個人フォローや チーム改善を AIが支援 | 組織 個人 | 自由に実施可能 | ○ | |
専任担当者が 運用から組織課題 解決まで伴走 | 組織 個人 | 自由に実施可能 | ○ | |
実績豊富な コンサルタントが 組織変革を支援 | 組織 個人 | 半年に1回 年に2回 | – | |
従業員に応じて 動画やコラムを 自動表示 | 組織 個人 | 自由に実施可能 | ○ | |
個人と組織課題を 可視化して 働き方改善を支援 | 組織 個人 | 組織(半期/ 四半期に1回) 個人(毎月1回) | ○ | |
リアルタイムで 社員の変化と 兆候を把握 | 組織 個人 | 毎月/隔週など | ○ | |
1回3分の診断で 組織の課題を 把握 | 会社 チーム 個人 | 毎月/隔月/四半期に1回など 年に1回も可能 | – | |
メアドやスマホ なしで手軽に 回答・運用可能 | 会社 部署 個人 | 自由に実施可能 | ○ | |
不満を可視化して コンディションを 把握 | 組織 個人 | 週/月ごと | ○ | |
優先度の高い 組織課題を表示し 組織改善を効率化 | 組織 個人 | 組織(年1~2回) 個人(月1回以上) | – | |
AIによる 退職リスク判定で 離職防止を支援 | 組織 | 毎月1回 | ○ | |
自然言語解析で 離職リスクがある 従業員を抽出 | 組織 個人 | 個人 (パルスサーベイ) | – | |
柔軟な質問設計で 独自のサーベイを 作成できる | 個人 | 定期 | ○ | |
スマホ一つで 離職兆候の検知や 離職原因を特定 | 組織 | – | – | |
面談記録から アンケートまで 社員情報を管理 | 組織 | – | – |
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タイプ別|組織診断ツール特徴比較
組織改善・課題解決をサポートしてくれる組織診断ツール
株式会社アトラエ
Wevox
1人当たり300円/月~で気軽にサーベイを始められ、AIによるビッグデータを基にしたサポートと組織のコミュニケーション強化を図れるツールを選択するなら、Wevoxの導入がおすすめです。
GOOD
ここがおすすめ!
- 1ヶ月の無料トライアルがあり、最低利用人数・最低利用年数なし、初期費用や契約の縛りもない
- 測定機能だけでなく「学習支援」や「活用支援」サービスも提供
- 充実した機能で使いやすく、金融や物流・飲食・ITなど、あらゆる業種・業界で導入ができる
MORE
ここが少し気になる…
- 高度分析・セキュリティオプションなどは別途契約が必要
株式会社ラフール
ラフールサーベイ
企業に関わる人すべてが身体的・精神的・社会的に満ち足りた状態を実現し、従業員のセルフマネジメントを促進するなら、ラフールサーベイの導入がおすすめです。
GOOD
ここがおすすめ!
- 専任担当による、徹底的なサポートを受けられる
- 組織の状態を可視化するための設問を網羅し、強みと課題の発見につながる
- 従業員設定や実施プランの自動作成など、簡単に導入や運用が行える
MORE
ここが少し気になる…
- 組織課題解決に効果的なオプションサービスは見積もりで依頼
株式会社リンクアンドモチベーション
モチベーションクラウド
GOOD
ここがおすすめ!
- コンサルタントによる「伴走支援」や、動画・研修による知見や事例の共有
- 国内最大級のデータベースで従業員のエンゲージメントを可視化
- 「期待度」と「満足度」からのサーベイ調査が可能
MORE
ここが少し気になる…
- 詳細な費用やプランは問い合わせで確認
SOMPOヘルスサポート株式会社
LLax forest
GOOD
ここがおすすめ!
- 実施回数に制限がなく、契約期間内であれば都度組織分析を行える
- 「メンタルヘルス」「フィジカルヘルス」「エンゲージメント」の3種のサーベイを用意
- 「パーソナライズ機能」により、豊富な動画やアドバイスコメントが表示される
MORE
ここが少し気になる…
- 年間での契約かつ、利用人数によって利用料が変わる
組織診断・分析に特化した組織診断ツール
GOOD
ここがおすすめ!
- 「個人サーベイ」と「組織サーベイ」の2つからアプローチできる
- テレワーク後の「ストレスマネジメント」としても効果的
- 料金体系は人数ごとに細かく区切られており、企業規模問わず導入しやすい
MORE
ここが少し気になる…
- 1001人以上で使いたい場合は半年の最低利用期間がある
GOOD
ここがおすすめ!
- 追加料金のない「定額制」で予算が少ない場合や中小企業でも導入しやすい
- 診断内容が豊富でサポートも手厚く、効率よく人材の採用ができて既存社員の離職も防げる
- 採用業務を代行してくれる「ミイダスTEL」が使える
MORE
ここが少し気になる…
- 詳細な料金は問い合わせる必要がある
GOOD
ここがおすすめ!
- 離職予兆分析により、素早く離職防止対策を行える
- 管理職やリーダー育成のサポートや、従業員のエンゲージメント向上を実現
- 人材データの一元管理や1on1ミーティング機能を搭載
MORE
ここが少し気になる…
- ストレスチェックや各種評価も使いたい場合は問い合わせで確認
GOOD
ここがおすすめ!
- スマホから回答でき、メールアドレス不要で利用できる
- リーズナブルな価格設定が魅力で、手軽に導入可能
- 可視化できる「数値レポート」により、組織の課題を見える化
MORE
ここが少し気になる…
- 部署別の職場改善支援や課題改善プロジェクト推進支援などは問い合わせで確認
人材管理を包括する組織診断ツール
GOOD
ここがおすすめ!
- スマホから回答でき、導入後はすぐにアンケートの実施が行える
- 従業員の満足度・ストレス調査や離職防止など、さまざまな利用用途がある
- データの一元管理や、外部連携機能などが充実
MORE
ここが少し気になる…
- パルスサーベイ機能はオプションでの取り扱い
GOOD
ここがおすすめ!
- 専門家が作成した項目をそのまま使えるため、初心者でも扱いやすい
- 「各設問スコア」と「eNPS SM」の関係性マッピングで課題の優先順位が分かる
- 阻害要因カテゴリーごとの比較値を自動で算出し、組織課題の対策にも効果的
MORE
ここが少し気になる…
- カスタム分析や評価管理も行いたい場合はベーシックプランの契約が必要
GOOD
ここがおすすめ!
- 悩みや課題など社員の退職リスクを把握し、未然に防げる
- 組織の現状を客観的に把握でき、マネージャー育成につながる
- 効率的かつ効果的な採用活動を実現させ、採用のミスマッチを防ぐ
MORE
ここが少し気になる…
- 最低利用人数は10人のため、個人や小規模の企業には不向き
株式会社プラスアルファ・コンサルティング
タレントパレット
GOOD
ここがおすすめ!
- 人事業務に必要な機能が豊富に備わっており、人事業務の課題を解決へ導く
- 中小から数万人規模の大企業まで、さまざまな業界業種に対応
- 導入時の支援から日々の活用で起こる悩みには、サポートチームが最適な支援を提案
MORE
ここが少し気になる…
- 数千人規模の企業で導入する場合、データの取り込みや権限設定の確認などにより1~2ヶ月かかることがある
One人事株式会社
One人事[タレントマネジメント]
GOOD
ここがおすすめ!
- 人事労務の業務効率化・社員の成長・企業価値向上をワンストップで実現できる
- API連携不要でリアルタイムで情報更新、データの一元管理が可能
- わかりやすいUIで操作が簡単のため、初心者でも使いやすい
MORE
ここが少し気になる…
- プランや機能の組み合わせによって変動するため、料金の確認には問い合わせが必要
GOOD
ここがおすすめ!
- スマホで全機能を使用できるため、現場スタッフでも使いやすい
- さまざまな組織の課題に対して、最適な取り組みを自由にカスタマイズ可能
- 管理画面で最新人事データの可視化・分析が簡単に行える
MORE
ここが少し気になる…
- 従業員規模やプランによって料金が変動するため、料金の確認には問い合わせが必要
GOOD
ここがおすすめ!
- 個人情報やスキルなどの社員情報を簡単な動作で安全に集約管理してくれる
- 人材データにより、経年比較や予測ができ、戦略人事の礎が築ける
- 業務のタスク化・可視化、リアルタイムの進捗把握が可能で生産性向上につながる
MORE
ここが少し気になる…
- データの分析機能は今後開発予定のため、現状では備わっていない
組織診断ツールのおすすめ比較一覧表
組織診断ツールとは
組織診断ツールとは、組織の現状を把握し、課題を可視化するツールです。「組織サーベイ」や「組織診断サーベイ」とも呼ばれ、調査で得た結果を踏まえて適切な改善策を取り、課題解決や組織強化をすることが目的とされています。
組織診断ツールではアンケートによる調査が主流です。従業員の率直な意見を把握して分析し、結果をもとに改善することで従業員のエンゲージメント向上や離職の防止など、さまざまな効果が期待されています。
組織診断とは
組織診断とは、企業の目指す姿へ改善していくために組織の現状を把握することです。企業を成長させるためには、現在抱えている問題を明確にして適切な対策をとることが必要不可欠です。
例えば現場の生産性が低下しているとき、人員が不足している場合と職場の業務フローに問題が生じている場合とでは、行うべき対策が異なります。組織診断ではこのような問題点がどこにあるかを可視化できるため、取るべき改善策が明らかになります。
また、定期的な組織診断は従業員のモチベーションやエンゲージメントなどを数値化できるため、それまで明るみに出なかった組織の状態を知ることも可能です。
組織診断ツールを導入するべき企業とは
組織診断ツールを導入するべき企業の特徴として、離職・休職する社員が増加していることが挙げられます。組織診断ツールに搭載された社員の仕事に対するモチベーションや満足度、心身の健康状態をチェックできる機能を活用して対策を行いましょう。
また、上場企業や上場を目指している企業も、組織診断ツールの活用がおすすめです。上場企業に対しては、金融庁が人的資本の開示を義務付けています。組織診断ツールの導入により、人的資本の開示に対する状況の取りまとめなどを効率的に行えます。
他にも組織状態に不安を抱えているものの、どこに課題があるかわからないという場合にも、組織診断ツールが役立ちます。組織診断ツールのメリットは組織の問題点を可視化できるところにあるため、抱えている不安の実態を把握する助けとなるでしょう。
組織診断ツールの種類
組織診断ツールには、長いスパンで大きな調査を行うセンサスと、短いスパンで簡易的な調査を行うパルスサーベイがあります。組織診断の目的や自社の特徴により、適切なツールは異なります。
基本的に、組織を多角的に分析して根本的な課題を見つける場合はセンサス、定期的に従業員のモチベーションや職場の状況を把握したい場合はパルスサーベイが適切です。
以下の表で、それぞれのツールの特徴をまとめました。
センサス | パルスサーベイ | |
---|---|---|
目的 | 会社の制度や環境の課題解決 | 従業員の定期的な状況把握 |
設問数 | 50~100問 | 5~10問 |
実施頻度 | 半年~1年に度 | 週または月に1度 |
規模 | 大規模 | 小規模 |
メリット | ・根本的な課題を特定できる ・多面的な情報を得られる | ・従業員の負担が少ない ・スピーディに対応できる |
デメリット | ・従業員への負担が大きい ・分析に時間がかかる | ・形骸化する可能性がある ・管理側の負担が大きい |
組織診断ツールでできること
組織診断ツールを活用することで、組織を改善するための可能性が広がります。ここでは、組織診断ツールでできることを解説します。
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組織診断ツールでできること
従業員満足度調査
従業員満足度調査とは、従業員が待遇面や職場環境など会社に対して、どのくらい満足しているかを測る調査です。人事的な課題を明らかにしたい場合や待遇面の見直しなど、従業員の満足度に関わる改善を行う場合に実施されます。
従業員満足度が低いと、離職率の増加や生産性の低下につながる可能性があることに注意が必要です。
エンゲージメント調査
エンゲージメント調査は、従業員の自社への愛着度や貢献する気持ちを持って仕事に臨んでいるかなどを測る調査を指します。従業員の離職の対策や企業理念と経営層のあり方に感じるギャップを把握し、解消するために活用できます。
近年では、社員の主体性や自発的な組織づくりを目指している企業も多いことから、エンゲージメントは重要視されている項目です。
ストレスチェック
ストレスチェックは従業員のストレス状況を把握するために行われる調査です。従業員のメンタル面のケアや職場環境の改善を行う場合に最適です。法令上では、ストレスチェック制度として労働者に年1回のストレスチェックを実施することが義務付けられています。
プライバシー保護の観点から、ストレスチェックの実施を行うのは医師や保健師になります。
組織診断ツールのメリット
組織診断ツールは、組織の状況を把握することでさまざまなメリットがあります。ここでは組織診断ツールのメリットを解説します。
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組織診断ツールのメリット
組織の問題を可視化できる
組織診断ツールは、組織の問題を可視化できるメリットがあります。アンケートを行うことで従業員の率直な意見を収集し、不満や本音を把握できるためです。収集されたアンケートは集計・分析され、結果として可視化されるため、問題点がわかりやすくなります。
組織の課題にはさまざまな要素が起因するため、表面上ではわからないことも数多く存在します。組織診断を活用することで、これまで明るみに出なかった課題の特定が期待できるでしょう。
問題を効率的に改善できる
組織診断ツールの活用により、問題を効率的に改善できることもメリットです。組織の抱える問題が浮き彫りになり、ピンポイントで問題に対応しやすくなるためです。組織が抱える課題の中には、早急な対応が必要とされるものもあります。
パルスサーベイのように高い頻度で行われる組織診断は、定期的な調査を通して従業員の状況の変化を把握することが可能です。問題点が明確になることで、タイムリーかつ適切に組織改善を行い、従業員満足度やエンゲージメントの向上にもつながります。
組織診断ツールのデメリット
組織診断ツールの導入は、さまざまなメリットが得られる一方でデメリットもあります。デメリットへの対策を考え、計画的に実施することが求められます。ここでは、組織診断ツールのデメリットを解説します。
コストが無駄になるリスクがある
サービスの利用料は、従業員数や搭載される機能により変動することが多いです。組織診断ツールによって業務改善を行い、何らかのメリットを得られなければ費用の無駄になることもあります。
複数のツールで見積もりを取って比較検討や、得られる費用対効果を算出することで、無駄なコストの発生を抑えられるでしょう。また、無料トライアルの活用により、必要な機能と不要な機能、操作性を見極められ、自社に適したツールを導入できます。
従業員への負担を考慮する
アンケートへの回答は手間がかかるため、従業員にとっての負担になります。業務に加えて回答する作業が発生するため、従業員が不満を抱いたり、雑な回答をされたりすることも考えられます。
これらのリスクを抑えるためには、従業員への組織診断の目的の周知や組織診断に対する理解が必要不可欠になります。また、明確で分かりやすい質問の設定や、業務の合間に行っても負担にならない程度の質問量に調節することも重要です。
このように従業員への負担を考慮することで、従業員への不満を抑えて精度の高いデータを得られるでしょう。
組織診断ツールは調査方法・分析結果・操作性で選ぶ
組織診断ツールは、利用するツールによって調査方法・分析結果・操作性が異なります。したがって、組織診断の目的や利用したい形式など、さまざまな角度から比較検討して効果の高いツールを選ぶことが大切です。
組織診断ツールは、以下の点に着目しながら選ぶのがおすすめです。次の章では、組織診断ツール選びで重要なポイントを詳しく解説します。
【重要なポイント3つ】
- 調査方法が自社に合っているか
- 分析結果が見やすい・活用しやすいか
- 従業員が使いやすい操作性か
【その他の比較ポイント】
- 質問項目の設計方法を確認
- 業務を効率化できる機能が搭載されているか
- 無料トライアルがあるか
- サポート体制を確認
組織診断ツール選びに重要なポイント3つ
組織診断ツールを選ぶ際は、調査方法や使いやすさの確認が必要です。ここで解説する3つのポイントは、必ず抑えておきましょう。
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組織診断ツール選びに重要なポイント3つ
調査方法が自社に合っているか
組織診断ツールを選ぶ際は、調査方法が自社に合っているかどうかが重要なポイントです。自社に合った調査方法を選ぶことで、得られる効果や従業員の回答率が上がります。また、自社の課題やニーズを洗い出し、調査の目的を明確にすることが大切です。
例えば、「現場の問題点を改善して生産性を上げる」「従業員のメンタルヘルスチェックを行う」など、調査を行う目的に応じて適切な調査方法も異なるため、目的の達成につながりやすい調査方法を選ぶ必要があります。
調査方法には、長いスパンで大規模な調査を行うセンサスと、簡単な調査を行うパルスサーベイの2つがあります。自社の目的に応じて適切な調査方法を選びましょう。以下では、それぞれの調査方法を詳しく解説します。
センサス
センサスは、半年〜1年の間隔で行う、質問数が50〜100問ほどの大規模な調査になります。従業員の組織に対するエンゲージメントや満足度の確認、企業理念への理解など、さまざまな項目を網羅的に質問するのが特徴です。
一度で多くの情報を得られますが、設問数が多く従業員の負担が大きくなりがちです。そのため、高い頻度では実施できず、1回の調査における重要性が増します。センサスでは、細かい課題設定や調査計画が求められます。
パルスサーベイ
パルスサーベイは1週間〜1ヶ月に1度の短期間で行う調査方法で、質問数は5〜10問の簡易的な調査です。組織の現状をタイムリーに把握できるため、問題への早期対応につながります。特に、短期間でPDCAを回して業務改善していきたい場合に向いています。
また、実施する時期や調査したい内容によって、テーマを変えるという使用方法も選択可能です。質問数は少ないものの、頻度が高いことで調査が形骸化するリスクもあります。調査の意味を見失わないよう、従業員に調査の目的を都度周知して理解を深めましょう。
分析結果が見やすい・活用しやすいか
分析結果の見やすさや活用のしやすさも、組織診断ツールを選ぶ際の大切な判断基準です。わかりやすいデータがあれば、的確に課題を特定しやすくなります。仮に分析結果がわかりにくいと、詳細にまとめる作業が発生して手間がかかります。
よって、一目で組織の課題や問題点が把握できるような、わかりやすい表示方法のツールがおすすめです。導入の検討時には、サンプル表示できるものや無料トライアルで使い勝手を試すなど確認が必要です。
従業員が使いやすいか
組織診断ツールは、従業員にとっての使いやすさも重要です。アンケートへの回答は従業員にとって負担になるため、ログイン方法や回答方法が複雑であれば、回答に苦労する従業員や煩わしさを感じる従業員が出てくることが予想されます。
従業員の回答率や回答内容が悪いと、調査を行う本来の目的を果たせません。そこで、シンプルなアクセス方法やマルチデバイスに対応したツールを選ぶと、失敗のリスクを減らせます。
組織診断ツールのその他の比較ポイント
組織診断ツールは重要なポイント以外にも、比較検討する際に抑えておきたい点があります。ここでは、組織診断ツールをさらに効果的に活用するために、確認しておくべきポイントを解説します。
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組織診断ツールのその他の比較ポイント
質問項目の設計方法を確認
質問項目の設計方法を確認しておきましょう。単に質問が用意されているだけでは自社の意図する調査結果を得られないため、調査内容の有効活用に向けて、自社のニーズに適した質問を作成する必要があります。
組織診断ツールの中には、質問内容のテンプレートが用意されているものや、自社の目的に応じてカスタマイズや追加ができる機能を搭載したものもあります。そのため、自社のニーズに合わせて柔軟に設計できるツールを選びましょう。
実施したい調査に適したテンプレートがあるか
組織診断ツールを選ぶ際は、自社が実施したい調査に適したテンプレートがあるか確認が必要です。ツールによって用意されているテンプレートは異なるためです。
例えば、従業員満足度の調査を行いたい場合、それに特化した質問内容のテンプレートを使用する必要があります。そのため、自社の目的にマッチしたテンプレートが用意されているツールを選ぶ必要があるでしょう。
また、組織診断ツールに備わった設問のテンプレートは、ツールごとに項目も異なります。独自の調査項目の追加や、調査目的に合わせて使い分けられるカスタマイズ性の高いもの、フリーコメントの追加で設問では拾いきれない意見を把握できるものもあります。
このように、組織診断ツールにはさまざまなタイプがあるため、自社に合った調査方法が実施できるものを選ぶことが大切です。
有益な分析機能があるか
分析機能が自社にとって有益であるかどうかも大切なポイントです。調査結果を有効活用するためには、正しく分析して組織改善の糸口を発見する必要があります。
例えば、競合他社との比較やフォローが必要な従業員の可視化、職場の抱える問題点の抽出など、目的に応じた分析機能が必要不可欠です。
人事評価データと連動してグループごとの課題の特定や優先事項の判別ができる機能を備えたツールもあるため、どのような分析方法を求めるか明らかにした上で選びましょう。
業務を効率化できる機能が搭載されているか
組織診断ツールを選ぶ際は、業務を効率化できる機能が搭載されているかどうかも大切です。組織診断の実施は運用側の負担になるため、作業の簡略化のために組織診断ツールを利用することも考えられます。
組織診断ツールに搭載される機能は、データ活用のしやすさだけでなく、作業の抜けや漏れを防止するために役立つものもあります。以下の機能は、組織診断ツールでの業務効率化に役立つものです。自社の予算やニーズに応じ、必要な機能を見極めましょう。
グループ機能
グループ機能は、部署や属性によって質問内容や設計を変更したり、調査のリンクを配信できたりする機能です。グループ別で調査結果を把握できるため、精度の高い課題の特定ができます。
大人数を対象に調査を行った場合、問題の発生箇所や部署別の従業員の満足度がわかりづらいこともあります。グループ機能を活用すれば、生産性が低下している部署や満足度の低い属性の従業員が明確になり、改善策を立てやすくなります。
ストレスチェック機能
ストレスチェック機能は、従業員の抱えるストレス度を把握できる機能です。質問内容から従業員の本音を把握し、休職や退職のリスクを可視化できます。結果に応じて、従業員に必要なアプローチやストレスを改善できる職場環境の構築に活かせます。
個々の従業員と面談してストレス状態を把握する方法は、時間がかかる上にマネジメント側の負担が大きいです。組織診断ツールで従業員が内面で感じていることを把握すれば、メンタルヘルスを意識した職場環境の改善に役立てられます。
通知機能
通知機能が搭載された組織診断ツールは、リマインド効果があって便利です。組織課題の中には、早期の取り組みが必要となるものもあります。例えば、従業員の満足が低い職場は離職率の高まりにつながることもあり、改善に向けた迅速な対応が求められます。
また、日々の業務に追われる中で調査のことを忘れてしまうこともあります。調査の進捗状況を確認するために、何度もツールへアクセスするのも煩わしく感じやすいです。
したがって、通知機能があれば、調査結果が出たら即座に確認して課題を解決するためのステップへ移行することができます。何度も確認する手間が省け、作業の効率化につながります。
無料トライアルがあるか
無料トライアルがある組織診断ツールは導入前に使い勝手がわかるため、安心して導入できます。いざ導入しても、操作方法やカスタマイズが複雑であったり、調査結果がわかりづらかったりすることも考えられます。
また、自社のニーズや料金に合った機能性を備えているか、データの活用をどこまでカバーしてくれるかなどのポイントも、無料トライアルを通して確認できます。
口コミなども参考にはなりますが、自社で利用する場合は事情が異なる場合があります。よって、無料トライアルを利用して、運用側と従業員側が問題なく使いこなせるか確認することも大切です。
無料トライアルを活用する際は、確認したい項目をリストアップしておくと漏れなくチェックでき、自社に適切な組織診断ツールがわかりやすくなります。
サポート体制を確認
万が一のトラブルを想定し、サポート体制を確認しておくことも大切です。自社で対応できない場合は、専門知識を持つスタッフのサポートが必要になります。組織診断ツールでは、電話やチャット対応、問い合わせフォームでの対応などが挙げられます。
調査時にシステムの不具合が起こった場合、従業員が回答できない、調査結果のデータが消えて再調査が必要になるなど、組織診断が適切に実施できなくなることも考えられます。
トラブルが発生すると従業員の負担になることもあるため、迅速な対処が必要です。さまざまな状況を想定し、稼働時間や問い合わせ方法など、自社に合ったサポート体制が構築されているサービスを選びましょう。
改善施策のサポートがあるか
改善施策のサポートがある組織診断ツールは、診断結果に応じた改善策までしてもらえます。調査結果を分析して課題が明らかになっても、改善のための具体的なアクションを考えることに苦慮する場合もあるでしょう。
コンサルタントの支援を受けられるものや組織の現状に合わせた制度設計を行えるものなど、サポート方法はツールによってさまざまです。分析結果の活用方法に不安がある場合は、受けられるサポートの確認が必要不可欠です。
費用・料金体系をチェック
組織診断ツールは、費用や料金体系をチェックしてコストの無駄にならないよう慎重に決めることが大切です。ツールの利用料は、実施人数や実施回数、分析内容や機能の追加などで従量課金制であることが多いです。
自社の方針やニーズによって選ぶべきプランは異なるため、費用対効果を見込んだツールの選択が必要です。また、サービスによっては無料プランを実施しているツールもあります。特に初めてツールを導入する企業は、ツールの必要性も検討できるためおすすめです。
自社の予算や人的な作業でカバーできる点はないかなども考えて、適切な組織診断ツールを選びましょう。
組織診断ツールを利用する際のステップ
組織診断ツールは正しい手順で行うことが大切です。ここでは、組織診断ツールを利用する際のステップを解説します。
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組織診断ツールを利用する際のステップ
実施の目的を明確にして周知する
組織診断を行う際は、実施の目的を明確にして従業員へ周知しましょう。離職を防止する施策を考えるためのエンゲージメント調査や、職場環境を改善するために従業員の意見を収集する調査など、具体的な目的を持つ必要があります。
目的によって調査の対象も変わるため、調査する従業員の範囲も特定しておきましょう。組織診断ツールを有効活用するためには、従業員のアンケートへの協力が必要不可欠です。
従業員には、何を目的に調査を行うか、調査結果によってどのような改善が期待できるか具体的に伝える必要があります。従業員が当事者意識を持つことで、正確な調査結果を得ることにつながります。
採用する手法・質問を決める
設定した目標に合わせて、採用する手法や質問内容を決めます。従業員満足度調査かエンゲージメント調査かなど、組織診断の内容はさまざまです。採用する手法によって質問内容も変わるので、自社の課題解決につながる内容の調査内容を設計しましょう。
ツールによっては、属性や部署などグループごとに異なる調査を行うこともできます。対象のグループにマッチした内容で設計すれば、グループごとに有効な制度の高い改善策の提案が期待できます。
結果の分析・フィードバック
結果を収集したら、分析してフィードバックをします。組織改善を行うためにはアンケートを行って状況を把握するだけでなく、その後のアクションが非常に大切です。
フィードバックは、従業員を管理する現場マネージャーや人事部に対して行われることが多いです。ストレスチェックの場合は、従業員に対して結果をフィードバックし、産業医との面談などを推奨することもできます。
組織診断ツールを導入する際の注意点
組織診断ツールは、導入において注意するべき点がいくつか存在します。事前にしっかりと対策を立ててから、ツールを比較検討するのが大事です。ここでは、組織診断ツールを導入する際の注意点を解説します。
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組織診断ツールを導入する際の注意点
ツールの導入目的を明確にする
組織診断ツールを導入する際は、目的の明確化が必要不可欠です。それぞれの目的ごとに、調査方法と内容・結果の活用方法は変わります。よって、組織の抱える課題を洗い出し、目的意識を持った組織診断の実行が求められます。
組織診断は単に調査するだけではなく、より良い組織改善を行うのが一番の目的です。つまり、診断の実施自体を目的とするのではなく、診断後のアクションが重要であることを念頭におく必要があります。
なお、回答を促すだけでは形骸化しやすいため、調査結果をどのように活用するかまで計画しておくことが大切です。従業員と運用側の双方が組織診断の重要性を理解し、意義を持って調査に協力できるような体制を整えましょう。
費用に見合った効果が見込めるか
費用に見合った効果が得られるかどうかも、導入前に確認しておく必要があります。組織診断ツールは、料金体系・機能・ユーザー数によって料金が変動するため、費用対効果を確認せずに導入してしまうと、不要な機能ばかりで料金が高いといった事態が生じます。
したがって、自社が必要とする機能や規模感と料金体系が見合ってるかを、事前に確認しておきましょう。例えば、料金シュミレーションができるサービスがあれば、積極的に利用してみるのもおすすめです。
従業員に負担をかけないツールを選ぶ
ツールで実際に回答を行う従業員に対して、負担がかからないものを選ぶことが大切です。仮に負担が大きいと、従業員の回答率の低下を招き、不満を与えることにもつながります。特に、業務時間外での回答を要求する場合は、従業員の負担が大きくなります。
よって、業務時間内でも回答できるような簡易的な質問内容や質問数にとどめておくと、従業員への負担を軽減して回答率の向上にも期待できます。
診断結果だけを信じないようにする
組織診断ツールを活用することで、組織内における可視化しづらい現状を把握して改善につなげていくことができます。しかし、ツールの診断結果から導き出される客観的な内容も重要ですが、内容の信憑性や重要度は個別でヒアリングしなければわかりません。
また、職場環境において発生する問題は毎日何かしら生じる可能性を秘めています。そのため、急なトラブルや相談事に関しても即座にヒアリングできるような体制を整え、常に従業員個々とのコミュニケーションを図れる環境づくりにも注力することが大切です。
まとめ
組織診断ツールは、アンケートなどを用いることで、従業員の満足度の確認や組織が抱える問題を明らかにできます。現場で働く従業員の率直な意見が調査結果に反映されるため、客観的な組織の分析や課題解決に向けた対策の実施が可能です。
組織診断ツールの効果を十分に発揮するには、センサスやパルスサーベイなどの調査方法を含め、自社の目的や解決するべき課題に合ったものや運用側・回答者共に扱いやすいものを選ぶことが大切です。
組織診断ツールは製品によって料金体系や搭載される機能も異なるため、自社のニーズに合っていることが求められます。組織診断ツールを活用して組織の改善に取り組み、従業員の満足度や生産性の向上につなげましょう。
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タレントマネジメントシステムとは、従業員の情報をデータ化し、一元管理してくれるツールです。導入の際は、さまざまな製品の中から、自社に最適なシステムを選ぶことが大切です。この記事では、タレントマネジメントシステム選びのポイントやおすすめのシステムを紹介します。
ビジネスチャット
おすすめのビジネスチャット10選|選び方や導入時のポイントも解説
ビジネスチャットとは、業務効率化を目的として主に社内のコミュニケーションに使われているツールです。多くの企業で利用されていますが、多数の製品があり導入する際は迷う方も多いかもしれません。この記事では、おすすめのビジネスチャットや選ぶ際のポイントを解説します。