セキュリティが充実したCRMおすすめ4選|メリット、選び方も解説

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  • CRMは大量の顧客情報や機密情報を扱うため、セキュリティの高さは重要
  • セキュリティが充実していれば、外出先からでも安心して情報を共有できる
  • 導入前に、IPアドレス制限や二段階認証などのセキュリティ機能があるかチェックする

CRMは大量の顧客情報や機密情報を扱うシステムであるため、セキュリティの高さは非常に重要です。この記事では、CRMを選ぶ際にチェックしておきたいセキュリティ機能やメリット、セキュリティ対策が充実したおすすめのCRMをご紹介します。

目次

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  1. CRMにおけるセキュリティの重要性
  2. セキュリティが充実したCRMのメリット
  3. 導入前にチェックしたいセキュリティ対策
  4. セキュリティが充実したCRMツールおすすめ4選
  5. その他のCRMツールの選び方
  6. まとめ
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CRMにおけるセキュリティの重要性

CRMは、「Customer Relationship Management」の略で、日本語では「顧客関係管理」を意味する言葉です。企業と顧客の関係性を管理し、顧客満足度とロイヤルティを向上させることで、売上拡大と収益性の向上を目指します。

CRMを利用するにあたってセキュリティを重要視する要因として、主に以下の2点が挙げられます。

  1. データ漏えいを防ぐため
  2. サイバー攻撃からデータを保護するため

CRMの中には、顧客の個人情報や取引履歴などのデータが蓄積されているため、セキュリティ対策が欠かせません。セキュリティ対策を怠ると顧客の個人情報の漏洩や不正アクセスによるデータ改ざんのほか、システムのダウンなどのリスクが高まります。

サイバー攻撃によるシステムの乗っ取りなどが起こるケースもあるため、データの暗号化やアクセス制御などのセキュリティ対策を行うことが大切です。CRMのセキュリティ対策を万全にすることで、顧客情報の保護やシステムの安全性を確保できます。

セキュリティが充実したCRMのメリット

CRMを導入する際には、セキュリティが充実しているものを選ぶのがおすすめです。ここでは、セキュリティが充実したCRMを導入すると得られる2つのメリットを解説します。

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セキュリティが充実したCRMのメリット

  1. 顧客の個人情報流出が防げる
  2. 外出先でも安心して使用できる

顧客の個人情報流出が防げる

1つ目のメリットとして、顧客の個人情報流出を防げる点が挙げられます。CRMはさまざまな顧客情報を入力するため、セキュリティ体制が整っていない場合は、個人情報が流出したり漏洩したりする可能性があるでしょう。

個人情報が漏れると企業の信頼低下に繋がり、売上を大きく落としてしまうリスクがあります。そのような事態を避けるためにも、セキュリティの充実したCRMを選ぶのがおすすめです。セキュリティの充実したCRMなら、企業の信頼性を高めることができるでしょう。

外出先でも安心して使用できる

CRMは顧客情報を管理するものであり、社内だけでなく社外でシステムを利用することもあるでしょう。特に、出先でスマホからシステムにアクセスする際には、セキュリティ面がしっかりしていなければ不安です。

セキュリティの整ったCRMであれば外出先でも安心して使用でき、いつでもデータを登録・更新できます。社内でしか使用できないと非効率になってしまうため、セキュリティ面を重視してシステムを選び、どこでも安心して使える環境を整えましょう。

導入前にチェックしたいセキュリティ対策

CRMに備わっているセキュリティ対策には、通信・データの暗号化やIPアドレス制限、二段階認証などさまざまなものがあります。ここでは、導入前に必ずチェックしておきたい7つのポイントを見ていきましょう。

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通信・データの暗号化

CRMの通信・データの暗号化は、CRMシステムでやり取りされるデータの機密性を保護するために重要なセキュリティ対策です。CRMシステムに登録されている顧客情報や契約情報など、企業にとって重要なデータへの不正アクセスや盗難を保護します。

データの暗号化は、データが保存されているデータベースやファイルなどを暗号化する方法です。そのままの状態では盗み取られるリスクが大きいですが、暗号化することで情報漏洩や悪用をしにくくします。

通信の暗号化は、CRMシステムと外部システムとの間でやり取りされるデータを暗号化する方法です。通信の暗号化では、SSL/TLSなどの暗号化プロトコルを使用して、データを暗号化します。どちらも顧客情報や契約情報などを保護するために欠かせません。

IPアドレス制限

CRMのIPアドレス制限は、CRMシステムにアクセスできるIPアドレスを制限するセキュリティ対策です。アクセスを許可するIPアドレスを指定することで、それ以外のIPアドレスからのアクセスを拒否し、不正アクセスや盗難を未然に防ぎます。

IPアドレス制限はCRMシステムのセキュリティを向上させ、顧客情報や契約情報などの機密性を保護するために重要なセキュリティ対策です。CRMのIPアドレス制限を行う方法は、CRMシステムによって異なります。

 IPアドレスとは、スマホやPCなどネット上の機器に割り当てられる住所のような存在です。会社のPCのIPアドレスのみ接続できるように設定しておくと、外部からのアクセスができなくなり、不正アクセスや情報漏洩を防止できます。

二段階認証

2段階認証はユーザーがログインする際にパスワードに加えて、もう1つの認証要素を要求するものです。2段階認証に使われるパスワード以外の認証要素としては、SMSなどで送信される確認コードや認証アプリで生成されたコードなどがあります。

企業のシステム以外にも、個人で使うネットバンクや証券サイトなどで2段階認証を使った経験のある方も多いでしょう。個人情報が多く含まれるシステムやサイトで用いられるケースが多く、不正アクセスや情報漏洩を防げます。

CRMシステムの多くが2段階認証に対応していますが、設定をしなければ使えないケースもあるため、あらかじめ設定方法を確認しておきましょう。2段階認証に使用する認証要素を任意で設定できるシステムもあり、よりセキュリティを強化したい場合に便利です。

監査ログ

監査ログとはシステムにアクセスしたユーザーや、そのユーザーが行った操作の記録です。CRMの監査ログは、不正アクセスやデータ漏洩などのセキュリティインシデントが発生した場合に、その原因を特定して対策を講じるために役立ちます。

監査ログには、ユーザー名・ログイン時刻・ログアウト時刻・行った操作などが記録されており、管理画面などから確認可能です。また、監査ログを別のツールにエクスポートし、外部のツールで詳しく分析することもできます。

監査ログは、CRMシステムのセキュリティを向上させるために重要なツールです。CRMシステムを導入する際には、監査ログの設定を忘れずに行いましょう。

ユーザーの権限制御

ユーザーの権限制御では、特定のユーザーのみがアクセスできるように設定できます。ユーザーがCRMシステムに対し、実行できる操作を制限することも可能です。限られた従業員だけがアクセスや特定の操作をできるように設定し、情報漏洩を防ぎます。

ユーザーごとに、アクセスできるデータや実行できる操作を指定できるため、従業員の役職などにあわせて設定を行いましょう。ユーザーごとの権限を明確にし、細かく設定するのがおすすめです。

定期的なバックアップ

CRMに記録しているデータは、定期的にバックアップを取るのがおすすめです。システム内には顧客情報が記録されていますが、災害やシステム障害によってデータが損失してしまうリスクも少なくありません。

そのような場合、データを完全に復旧できるとは限らないため、バックアップを取っておく必要があります。CRMの中に含まれるデータが失われたり、改ざんされたりすると企業に大きな損害を与える可能性があるため注意しましょう。

第三者による認定

CRMの第三者による認定とは、CRMシステムのセキュリティや信頼性を第三者機関が評価し、認定を与える制度です。以下で、詳しい内容を解説します。

プライバシーマーク

プライバシーマーク制度とは顧客やユーザーに対し、企業や団体などの個人情報保護の体制や運用の状況が適切であることを分かりやすく示す制度です。1998年から、一般財団法人日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)が運営しています。

プライバシーマーク制度では、「個人情報保護方針の策定と公表」「個人情報の取得・利用・提供の制限」「個人情報の安全管理措置」など合計7つの項目を定めており、個人情報を安全に管理できることを示しています。

プライバシーマークを取得するには、これらの項目を満たさなければなりませんが、顧客からの信頼を高めたり、コンプライアンス要件を満たしたりできるのがメリットです。

参考:プライバシーマーク制度|一般社団法人日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)

ISO認証

ISO認証とは、国際標準化機構(ISO)が定めた規格を満たしていることを第三者機関が認証する制度です。世界中で認知されているため、ISO認証を取得することで顧客からの信頼度を高めることができます。

ISOと国際電気標準化会議(IEC)が、共同で策定した情報セキュリティマネジメントシステムの国際規格「ISO/IEC 27001」は、組織の機密性・完全性・可用性を確保するためのセキュリティ対策を定めており、世界中で採用されています。

参考:ISO認証|一般社団法人日本品質保証機構(JQA)

連携するツールのセキュリティ対策

CRMと他ツールを連携して利用する場合にも注意が必要です。導入したCRMにいくら高性能なセキュリティ対策がされていても、連携して使用するツールは、CRMのセキュリティ範疇外になります。

WordPressなどCMSツール、Webフォームなどの各ツールのセキュリティ対策内容や、推奨される利用環境の条件を連携する前に確認しましょう。

セキュリティが充実したCRMツールおすすめ4選

OrangeOne株式会社

Freshsales Suite

「AI機能」搭載かつ豊富なプランから選びたい方におすすめ

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ここがおすすめ!

  • 「AI搭載予想コンタクトスコア」を搭載しアプローチに役立つ
  • 4プランから選べ、顧客管理だけであればフリープランだけでも十分な機能

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ここが少し気になる…

  • 有料プランは使える機能が多い反面、使わない機能は持て余す場合も

Sansan株式会社

Sansan

大量の名刺の整理整頓ができずに困っている方におすすめ

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  • 大量の名刺があっても「AI」を駆使して精度の高いデータでまとめられ、全社で人脈を共有できる
  • 専用のスキャナーやスマホアプリにも対応し、メールも自動蓄積する

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ここが少し気になる…

  • 具体的な金額は要問合せ

シナジーマーケティング株式会社

Synergy!

「シンプルさ」と「セキュリティ対策」重視の方におすすめ

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  • HPやシステムがシンプルで使いやすく、安心して使える強度なセキュリティ
  • 多数の外部システム連携が行え、基幹システムにある「顧客データ」との連携が可能

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ここが少し気になる…

  • 「ファイル連携」を使うには初期費用に加え月額2万円かかる

スマートキャンプ株式会社

BALES CLOUD

AIを駆使してメール作成の手間を省きたい方におすすめ

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  • オプションが豊富で必要な物を選べ、無駄な支払いを抑えられる
  • AIによるメール文面の作成や、顧客ごとのコミュニケーションを自動生成

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ここが少し気になる…

  • 肝心の料金は見積が必要で、導入は最短でも1か月かかる

その他のCRMツールの選び方

その他のCRMツールの選び方としては、機能面とコストを重視するのがおすすめです。自社に必要な機能が揃っているか、機能性にコストが見合っているかなどを確認しましょう。また、以下のようなポイントにも注目しながら自社に合うものを選んでみてください。

【重要なポイント3つ】

  1. 必要な機能とコストが見合っているか
  2. 他システムと連携できるか
  3. 画面が見やすく使いやすい操作性か

【その他の比較ポイント】

  1. 多言語に対応しているか
  2. サポートは充実しているか
  3. 無料トライアルがあるか

CRMツールを選ぶ際には、他システムとの連携や使いやすさのほか、多言語対応やサポート対応の充実度などをチェックしましょう。また、CRMツールの使い勝手を知りたい場合には、無料トライアルの有無も確認しておくのがおすすめです。

CRMツールには多くの種類があり、選ぶシステムによって機能やコストが大きく異なります。無料トライアルなどを上手く活用しながら、自社に合うものを選んでみてください。

まとめ

CRMでは顧客情報を管理するため、セキュリティ対策が欠かせません。情報の漏洩やサイバー攻撃によるデータ改ざんなどが起こった場合、企業は顧客からの信用を失ってしまうでしょう。そのような事態を避けるためにも、セキュリティ対策は非常に重要です。

セキュリティ対策と言っても、通信・データの暗号化やIPアドレス制限、二段階認証などがあるため、自社に合うものを選びましょう。また、機能面やコストなどにも注目しながら、従業員が使いやすいCRMの導入を検討してみてください。

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