パッケージ型CRMのおすすめ3選|クラウド型と比較したメリットも
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- CRMにはパッケージ型・オンプレミス型・クラウド型が存在する
- パッケージ型のCRMはオンプレミス型より導入が簡単で、長期的に見るとコスパが良い
- クラウド型のCRMは、自社サーバー不要でネット環境があればどこにいても操作できる
CRMとは、顧客情報を一元管理・分析し業務を効率化できるシステムです。CRMにはパッケージ型とクラウド型が存在し、それぞれ独自の特徴があります。本記事ではパッケージ型CRMのおすすめやメリット、クラウド型と比較した場合の違いなどについて解説します。
目次
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CRMとは
CRM(顧客管理システム)とは、顧客情報を一元管理・分析し、業務を効率化できるシステムです。CRMには、顧客情報管理とデータ分析機能の2つの機能があります。
顧客情報管理では、顧客情報を一元管理し、性別・年齢・年収といったセグメント別に検索することができます。
データ分析機能では、顧客情報と購入履歴を組み合わせて、顧客の好み・傾向を分析し、既存顧客の囲い込みや、新規顧客の獲得に繋げます。
データ分析機能の活用により、営業担当者のセンス・力量に頼ることなく、一定の営業レベルを担保することができます。CRMは、営業活動・バックオフィス業務の効率化に欠かせないツールと言えます。
\より詳しいCRMの解説はこちら/
CRMとは、利益の最大化を目的に顧客との関係性を管理することを指します。この記事では、顧客関係管理やマネジメントを自動化・効率化してくれるCRMの主な機能やシステム導入によるメリット・デメリット、導入の際に選ぶポイントを解説します。
CRMの3タイプ
CRMには、3つの導入形態があります。ここでは、パッケージ型・クラウド型・オンプレミス型の概要を解説していきます。
次章からは主流となってきているパッケージ型とクラウド型、2つにフォーカスして解説しているので、どちらが自社に適正か細部を比較してみましょう。
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パッケージ型とは
パッケージ型とは、ソフトウェアを購入して、PC・サーバーにインストールする方式です。サーバーは自社で構築するか、レンタルサーバーを使用しても構いません。
パッケージ型は、完成したサービスを購入する「買い切り型」が基本ですが、追加料金を支払えば、カスタマイズできる製品もあります。
パッケージ型は、社内ネットワークのみでシステムが完結するため、情報漏洩のリスクが低く、セキュリティ面に強みがあります。
既存のサーバーがない場合は、サーバーの導入・レンタルの費用がかかりますが、導入後はライセンス料のみで運用することができます。
インターネットを介さずに利用できることから、パッケージ型をオンプレミス型の一部として考える場合もあります。
クラウド型とは
クラウド型とは、オンライン上のサーバーにシステムを構築する方式です。システムの管理・運用はベンダーが行い、ユーザーはインターネット経由でサービスを利用します。テレワークにも対応でき、近年ではクラウド型CRMがトレンドとも言えます。
クラウド型は、パッケージ型・オンプレミス型のようにサーバーを構築・レンタルする必要がないため、導入までに時間とコストがかかりません。
クラウド型には「SaaS」「PaaS」「IaaS」の3つの利用形態があり、近年はSaaSを導入する企業が増加しています。SaaSとは、ソフトウェアをインターネット経由で利用できるサービス形態のことです。
クラウド型・SaaSは、インターネットが利用できる環境であれば、どこからでもアクセスできる反面、セキュリティ面に不安が残る点がデメリットと言えます。
オンプレミス型とは
オンプレミス型とは、自社のサーバー上にシステムを構築する方式です。既存のサーバーがない場合は、新たにサーバーを構築する必要があります。
オンプレミス型は、スクラッチ開発でフルオーダーメイドのシステムが構築できる、カスタマイズ性の高さが魅力です。
パッケージ型と同様、オンプレミス型も社内ネットワークのみでシステムが完結するため、強固なセキュリティを実現することができます。
オンプレミス型の導入には、高額な費用と時間がかかりますが、複雑なシステム構成を要する企業や、セキュリティ面を重視したい企業に適しています。
パッケージ型CRMのメリット
ここからは、パッケージ型CRMのメリットを解説していきます。オンプレミス型・クラウド型との違いにも注目していきましょう。
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パッケージ型CRMのメリット
インストールするだけで簡単に使用開始できる
パッケージ型CRMは、PCにソフトウェアをインストールするだけで使用を開始できます。オンプレミス型のようにサーバーを構築する必要がなく、導入までに時間がかからないのが特徴です。
パッケージ型はソフトウェア開発の専門家が作成しているため、一般的に求められる機能が網羅されています。そのため、難しい設定も必要なく、直感的な操作で使用することができます。
長期的に見てコスパがいい
パッケージ型CRMは、完成したサービスを購入する「買い切り型」が多く、継続的なコストが発生することはありません。
ソフトウェア・ライセンスの購入費は必要ですが、導入に数十万円〜数百万円かかるオンプレミス型に比べると割安と言えます。
クラウド型CRMは導入コストは安価ですが、ユーザー数で従量課金されるものが多く、利用中は月額料金が発生します。
クラウド型は、ユーザー数・利用期間が伸びるほどコストがかかるため、長期的に見ると、パッケージ型の方がコスパが良いこともあります。必要な機能を絞り込んで購入すれば、さらにコストを抑えることができます。
オフラインでも使える
クラウド型はネット環境がなければ使用できなかったり、インターネットが混雑する時間帯など、環境によって通信速度が遅くなったりする可能性があります。一方、パッケージ型は社内ネットワークを使用するため、通信環境に左右されません。
パッケージ型は、インターネットを介さずにシステムにアクセスできるため、回線の種類や時間帯に関係なく、安定した環境で利用することができます。
セキュリティが強固
クラウド型は、ベンダーがシステムの管理・運用を行うため、セキュリティもベンダーの管理体制に依存することになります。
パッケージ型は、社内ネットワークのみでシステムが完結するため、オンライン上に機密情報を保存することもありません。そのため、サイバー攻撃による情報漏洩のリスクが軽減され、クラウド型よりも強固なセキュリティを築くことができます。
システム障害・不正アクセスが見つかった際も、パッケージ型は迅速に復旧作業に当たることができますが、クラウド型はベンダー任せとなるため、復旧までに時間を要します。
パッケージ型は、自社でアップデートを行う必要があるものの、定期的にアップデートすることにより、セキュリティの強化に繋がります。
パッケージ型CRMの注意点
メリットも多いパッケージ型CRMですが、テレワークへの移行が難しい点もあります。パッケージ型は、自社サーバーにインストールして、オフラインで利用する形態です。基本的にはオフィス内にいないと利用できないため、テレワークへの対応が難しくなります。
テレワークの導入予定がない企業は、パッケージ型の導入がおすすめです。しかし、テレワークを行っている・導入予定がある企業には不向きな可能性があります。
クラウド型CRMのメリット
パッケージ型CRMには多くのメリットがありますが、クラウド型CRMにもさまざまなメリットが存在します。ここでは、クラウド型CRMの代表的なメリット4つを紹介します。
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クラウド型CRMのメリット
導入コストが安価
クラウド型CRMは、高額なソフトウェアを購入する初期投資が必要ありません。パッケージ型・オンプレミス型と比べて、導入コストが安価な点がメリットと言えます。
しかし、導入後はユーザー数に応じた従量課金制となるため、月額料金が発生します。月額料金は、保守費用・サポート費用込みの場合が多く、トラブルの際も追加の費用がかかることはありません。
自社サーバーを持つ必要がない
クラウド型CRMは、ベンダーが管理しているクラウドサーバーを使用するため、自社でサーバーを構築したり、レンタルサーバーを利用する必要もありません。
そのため、システムの導入までに時間がかからず、すぐに利用を開始することができます。サーバーの構築費がかからないため、導入時にまとまった費用を用意する必要もありません。
ただし、クラウドサーバーを利用するため、データはクラウド上に保管されることになります。社内サーバーを利用する場合と比べて、どうしてもセキュリティが弱くなることを覚えておきましょう。
ネット環境があればどこでも使える
クラウド型はオンライン上のサーバーを利用するため、会社だけでなく、外出先からもアクセスすることができます。
デバイスはPCだけでなく、スマホやタブレットといったモバイル端末からも操作することができます。テレワーク・モバイルワークにも対応できるため、従業員の勤務形態に左右されることもありません。
クラウド型の活用により、社内で情報共有がしやすくなるため、業務フローの効率化や属人化の防止にも繋がります。
バックアップやバージョンアップが自動で行われる
クラウド型は、ベンダーが自動的にシステムのバックアップ・バージョンアップを行うため、システム管理の手間やコストが省けます。
自動的にバックアップ・バージョンアップが行われることにより、システムを常に最新の状態に保つことができます。その結果、データ紛失や情報漏洩のリスクを軽減することにも繋がります。
クラウド型CRMの注意点
上述した通り、クラウド型はインターネット環境が整っていないと利用ができません。導入を検討しており、インターネット環境が整っていない企業は、まずはインターネットの準備を行う必要があります。
また、クラウド型はインターネットに接続して、どこからでも利用できる反面、セキュリティ面においてやや不安があります。クラウド型CRMを導入する際は、データセキュリティ対策が万全なベンダーを選ぶようにしましょう。
パッケージ型CRMツールおすすめ3選
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ここがおすすめ!
- 顧客情報の分析により、商談管理や営業支援などの業務を効率化できる
- 使える機能が多く、さまざまな営業支援にも活用可能
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ここが少し気になる…
- 機能が多いため使いこなせるまで時間がかかる
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- 11種類の機能をもつアプリがあり、必要なものを必要なだけ選択して使える
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- 公式サイトは日本語にも対応しているが機能や料金ページが分かりにくい
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ここが少し気になる…
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その他のCRMツールの選び方
CRMツールを選ぶ際には、以下のようなポイントに注目することがおすすめです。自社に最適なCRMツールを選ぶためにも、ぜひ参考になさってください。
【重要なポイント3つ】
- 必要な機能とコストが見合っているか
- 他システムと連携できるか
- 画面が見やすく使いやすい操作性か
【その他の比較ポイント】
- 多言語に対応しているか
- サポートは充実しているか
- セキュリティ対策は万全か
- 無料トライアルがあるか
まとめ
CRMとは、顧客情報を一元管理・分析し、業務を効率化できるシステムです。CRMには、パッケージ型とクラウド型の2つのタイプがあります。
パッケージ型CRMは、オンプレミス型より導入が簡単で、長期的に見るとコスパが良く、セキュリティが強固な点が特徴です。
インストールするだけですぐに使用ができ、オフラインで操作を行えます。通信回線に左右されないため、安定した環境で使用できるのもメリットの1つです。
クラウド型CRMは、自社でサーバーを持つ必要がないため、導入までに時間とコストがかかりません。バックアップ・バージョンアップは、ベンダーが自動で行ってくれます。
社外からのアクセスが可能で、モバイル端末を使用して操作することもできるため、テレワーク・モバイルワークにも対応できます。
CRMを選ぶ際は、機能とコストのバランス・他システムとの連携可否・使いやすい操作性かをポイントに考えてみましょう。CRMを導入する際は、この記事を参考にシステムの選定を行い、システムのメリットを実感できる環境作りを行いましょう。