無料のCRMツールおすすめ8選を徹底比較!有料ツールとの違いも解説

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  • 無料のCRMツールは、小規模法人のスモールスタートにおすすめ
  • 有料ツールとは、登録できる人数や使える機能に違いがある
  • 気になるシステムがあれば、資料請求をして比較検討しよう

顧客管理や購入履歴など顧客に関する情報を一元管理し、顧客関係を支援するCRMツールは無料で使えるものも多く存在します。本記事では無料で使えるCRMツールをおすすめを選び方とともにご紹介。有料ツールとの違いや、無料でできるCRMの機能も解説します。

無料のCRMツールおすすめ8選を今すぐ見る!

目次

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  1. CRMツールの始め方
  2. 無料で使えるCRMツールおすすめ8選
  3. 無料で使えるCRMツールおすすめ比較一覧表
  4. CRM(顧客管理システム)とは
  5. 無料のCRMツールと有料ツールの違い
  6. 失敗しないCRMツールの選び方
  7. CRMの導入シェア率ランキング人気TOP3

CRMツールの始め方

CRMツールの多くは資料請求をすることで、運用を開始できます。これは公式サイトから検討した場合も同様です。本サイトでは複数のサービスをまとめて比較・資料請求できます。資料請求は無料なので、複数の製品を比較して自社に最適なCRMツールを選びましょう。

おすすめCRMツールをピックアップ!

LINE公式やInstagram DMで売上UPを目指すなら

無料で使えるCRMツールおすすめ8選

ここでは数あるCRMツールの中から比較して判明した、無料で使えるCRMツールおすすめ8選を紹介します。資料請求と合わせて自社に最適な製品を選びましょう。

完全無料で使えるCRMツール3選
無料トライアルを実施しているCRMツール5選

完全無料で使えるCRMツールおすすめ3選

HubSpot Japan株式会社

HubSpot CRM

HubSpot Japan株式会社

HubSpot CRM

組織だけでなく個人の多様な業務に役立つ無料のCRMソフトウェア

GOOD
ここがおすすめ!

  • 企業のセールスやマーケティング・コンテンツ管理などビジネスの成功に必要なツールを搭載
  • 一部機能に制限はあるものの無料で始められる
  • 直感的な操作性で簡単に扱える

MORE
ここが少し気になる…

  • 海外サービスのため一部コンテンツの日本語訳に違和感を感じる

ゾーホージャパン株式会社

Zoho CRM

ゾーホージャパン株式会社

Zoho CRM

GOOD
ここがおすすめ!

  • 直感的な表示画面で使い始めから活用までずっと使いやすい
  • リード管理やメール分析など基本的な機能を低価格で始められる
  • データの暗号化や操作ログの保管など安心のセキュリティ

MORE
ここが少し気になる…

  • UIの一部が日本語未対応
  • 日本語マニュアルが少なくサポート体制も弱い

株式会社コンファクトリー

ART(Ambassador Relations Tool)

株式会社コンファクトリー

ART(Ambassador Relations Tool)

初期費用・月額料金0円!無料でMA・CRMシステムを使いたい企業に

GOOD
ここがおすすめ!

  • MAシステム搭載で見込み顧客に対して効果的にアプローチできる
  • 顧客分析やメールマーケティングなど、営業に関わる最低限の機能が無料で使える
  • NPSを計測するアンケートメールの実施により、効果的なアンバサダーマーケティングに

MORE
ここが少し気になる…

  • セキュリティ面で不安を感じる
  • サポート体制が弱い

無料トライアルを実施しているCRMツールおすすめ5選

株式会社セールスフォース・ジャパン

Sales Cloud

株式会社セールスフォース・ジャパン

Sales Cloud

多言語対応なためグローバル展開を目指す方におすすめ

GOOD
ここがおすすめ!

  • 顧客情報の分析により、商談管理や営業支援などの業務を効率化できる
  • 使える機能が多く、さまざまな営業支援にも活用可能

MORE
ここが少し気になる…

  • 機能が多いため使いこなせるまで時間がかかる

ソフトプレーン株式会社

eセールスマネージャーRemix

ソフトプレーン株式会社

eセールスマネージャーRemix

リード獲得から顧客管理・営業管理を1つで完結したい企業に

GOOD
ここがおすすめ!

  • MA・SFA・CRM機能を搭載し見込み顧客の獲得から管理まで一括
  • 5,500社を超える豊富な導入実績
  • 1回の活動報告で様々な情報が自動反映される段違いの使いやすさ
  • オンライン研修や活用支援Webサイトなど充実のサポート

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ここが少し気になる…

  • 機能性に優れている分、慣れるまで時間がかかる
  • 画面の切り替えやアップデート後の操作にライムラグを感じる

株式会社ジーニー

GENIEE SFA/CRM

株式会社ジーニー

GENIEE SFA/CRM

営業活動に関わる豊富な機能を低価格で導入したい企業に

GOOD
ここがおすすめ!

  • 営業活動に欠かせない業務ツールと連携し業務を効率化
  • OpenAI GPT-4 を標準採用し業務をAIがアシスタント
  • 親しみやすくシンプルな画面設計で直感的に操作できる

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ここが少し気になる…

  • スマホ版とPC版で表示される項目が異なる
  • シンプルなUIながらも起動がやや遅い

サイボウズ株式会社

Kintone

サイボウズ株式会社

Kintone

業務内容や企業規模に合わせて自由にカスタマイズしたい企業に

GOOD
ここがおすすめ!

  • 業務内容に合わせて案件管理や問い合わせ管理などシステムを自由に作成
  • 社内に散財する情報を一元管理して業務の属人化を防ぐ
  • 案件の進捗や工数を見える化し効率的な営業活動を実現

MORE
ここが少し気になる…

  • システムの全体像を考えずにアプリの追加・連携を行うと業務が非効率になる場合も
  • 多くの拡張機能を追加するとコストがかかる

株式会社Enigol

sikiapi

株式会社Enigol

sikiapi

LINE公式とInstagram DM×CRM・MAで売上アップを目指す方におすすめ

出典:sikiapi

GOOD
ここがおすすめ!

  • メッセージによる顧客対応や一斉配信・クーポン配信を備え、効率よく売上アップ
  • プログラミング不要で操作はクリック操作のみのため、初心者にも安心
  • リッチメニュー、回答フォームなどの便利な機能の構築が即時可能

MORE
ここが少し気になる…

  • サポートはプランにより「メール」か「チャット」か異なる

無料で使えるCRMツールおすすめ比較一覧表

サービスの特徴を詳しく見る!

CRM(顧客管理システム)とは

CRMとは「Customer Relationship Management」の略称で、日本語では「顧客関係管理」や「顧客関係性マネジメント」と呼ばれ、顧客と良好な関係性を構築し、継続・促進していくためのマネジメント手法です。

CRMシステムを導入することで、顧客情報や取引履歴、営業活動履歴の一元管理が可能です。また、蓄積されたデータを元に、システム上でグラフやレポート作成もできるため、営業活動の効率化が実現できます。

営業活動の効率が改善されれば、顧客分析やアプローチに時間がかけられるため、顧客ごとに最適なサービスが提案でき、成約率アップが期待できます。

現代におけるCRMの重要性

現代の営業活動においてCRMが重要な理由は、3つあります。

  1. 国内市場の変化
  2. 担当者だけでは顧客対応しきれない
  3. 市場競争の激化

1. 国内市場の変化

1つ目の理由は、国内市場の変化です。SNSの普及でトレンドが急速に変化し、多様な媒体からの流入で顧客の実態が見えにくくなりました。そのため、CRMのようなツールを活用して、さまざまな媒体から総合的に顧客情報を収集し、消費動向を分析する必要があるのです。

2. 担当者だけでは顧客対応しきれない

2つ目の理由は、担当営業1人では顧客対応が困難なためです。SNSやWebサイトなど、媒体が多いため顧客対応が複雑化しています。ミスや漏れを防ぐためにも属人化を防ぎ、チーム業務がサポートできるシステムが求められているのです。

3. 市場競争の激化

3つ目の理由は、競合企業と顧客を奪い合う状況であるためです。現代では消費者が得られる情報が増えたため、容易に他社へ乗り換えられてしまいます。自社を選んでもらうために1人ひとりに寄り添ったサービスを提供し、顧客満足度を高めることが重視されています。

CRMとは?初心者向けに導入のメリット・デメリットと機能を解説

CRMシステムとは、利益の最大化を目的に顧客との関係性を管理することを指します。この記事では、顧客関係管理やマネジメントを自動化・効率化してくれるCRMシステムの主な機能やシステム導入によるメリット・デメリット、導入の際に選ぶポイントを解説します。

CRMツールおすすめ15選

SFAとMAとの違い

CRMについて調べると、SFA(Sales Force Automation)やMA(Marketing Automation)などの単語を目にするかと思います。ここでは、CRMとSFA・MAの違いを解説します。

SFA(Sales Force Automation)営業支援システム

SFA(Sales Force Automation)は、営業活動の効率化を目的としていて、「営業支援システム」と訳されます。CRMとSFAは、営業プロセスの使われるタイミングや目的が異なります

SFAは、リード(見込み客)から顧客へと移行させる、商談から受注までのプロセスを管理・支援します。一方で、CRMは1度取引がある顧客、もしくは購入確度が高い顧客情報を管理することが目的です。

MA(Marketing Automation)マーケティングオートメーション

MA(Marketing Automation)は、マーケティング活動の自動化を目的としていて、CRMとは用途が異なります。MAは、メルマガ配信やWebフォームの作成を自動化し、リード(見込み顧客)の開拓・獲得・育成をサポートするツールです。

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無料のCRMツールと有料ツールの違い

ここでは、有料と無料のCRMツールの違いについて解説します。CRMツールを選択する際には、自社のニーズと予算を考慮し、必要な機能と提供されるサービスを比較検討することが重要です。

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扱える人数やデータ数に上限がある

有料と無料CRMツールの違いは、扱える人数やデータ数に制限がある点です。無料版のCRMツールでは、アカウント数やデータ容量に上限が設定されています。例えば、無料版では数人までのユーザーアカウントしか作成できず、データ容量も一定の制限があります。

これに対して有料版では、より多くのユーザーアカウントを作成し、大量のデータを管理することが可能です。

オープンソースのCRMには知識が必要

無料CRMツールには、オープンソースのCRMも存在します。オープンソースのCRMは、無料で利用できますが、構築には専任者やエンジニアなどの知識と技術が必要です

オープンソースのCRMは、自社の環境に合わせてカスタマイズすることが可能であり、柔軟性があります。しかし、カスタマイズには十分な知識と経験が必要であり、セキュリティ対策や運用面も自社で行わなければなりません。

エンドユーザーにとっては、オープンソースのCRMの導入と運用には追加のコストや労力がかかる場合があります。オープンソースCRMを導入する際は、知識と技術を有する担当者を選任しましょう。

有料版のセキュリティ対策と比較する

有料と無料のCRMツールは、セキュリティ対策の面でも違いがあります。有料版は高度なセキュリティ対策が提供され、データの暗号化、アクセス制御、定期的なバックアップなどのセキュリティ機能が充実しています。

一方、無料版のクラウド型CRMツールでは、セキュリティ対策が有料版に比べて制約されることがあります。データの暗号化やアクセス制御のレベルが低い場合や、バックアップの頻度が低い場合があります。

無料トライアルは使える機能に制限がある

有料と無料のCRMツールの違いの一つは、無料トライアルの場合、利用できる機能に制限がある点です。無料トライアルでは、通常の有料版に比べて一部の機能が制限されることがあります。

例えば、自動メールキャンペーンの設定や顧客セグメンテーションの機能、高度なレポートや分析機能の利用などが制限される場合があります。製品によっては、無料トライアル中に全機能を試すことができるツールもあるので、事前に確認しておきましょう。

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無料のCRMツールを導入するメリット

無料のCRMツールの導入には、さまざまなメリットがあります。無料ツールにおいても条件によっては、効率的な顧客管理ができ、ビジネスの成功に貢献させることができます。ここでは、無料CRMツールのメリットについて解説します。

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スモールスタートがしやすい

無料のCRMツール導入のメリットとして、スモールスタートしやすい点があります。企業や新規プロジェクトを立ち上げたばかりの組織にとって、大きなメリットがあります。まず、無料のCRMツールは初期費用やライセンス料金が不要なため、予算の制約を気にせずに導入できます。

また、新しいビジネスアイデアや戦略を実践する際には、効果的な顧客管理が不可欠ですが、無料ツールを利用することで、手軽に導入・試用することができます。必要な機能や利便性を評価し、ビジネスニーズに合ったCRMを取り入れることができます。

使いやすいか比較検討できる

無料のCRMツールを利用することで、複数のツールを試すことができ、使いやすさの比較検討ができます。それぞれのツールの使いやすさや、インターフェースを体験することで、自社のニーズやユーザーに最適なCRMツールを見つけることができます。

使いやすいCRMツールは、スタッフのトレーニングや導入にかかる時間とコストを削減し、ツールを迅速に活用することができます。また、使いやすいCRMツールは、生産性向上や業務効率化にも繋がります。

コストがかからない

無料のCRMツールを利用すれば、初期費用やライセンス料を抑えることができ、導入コストがかかりません。また、無料のCRMツールは利用開始が容易であり、いつでも利用開始できます。

無料のCRMツールは、特に中小企業や予算に制約のある組織におすすめです。低リスクでCRMの効果を試せるだけでなく、ビジネスの成長に合わせて有料プランに移行することも可能です。

自社で必要な機能を把握できる

無料のCRMツールのメリットの一つに、自社で必要な機能を把握できる点が挙げられます。無料のCRMツールを利用することで、自社の具体的なニーズに合わせた機能要件を把握することができます。

例えば、メルマガ配信を行いたい場合、メール配信機能が必要です。無料のCRMツールを試用しながら、メルマガ配信の重要性や効果を検討することができます。その際に、ツールが提供するメール配信機能の利便性や機能の充実度を評価することができます。

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無料のCRMツールがおすすめの企業

無料のCRMツールは手軽に始めることができ、ビジネスの効率化や顧客関係の強化に貢献します。ここでは、無料のCRMツールがおすすめの企業について解説します。

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無料のCRMツールがおすすめの企業

  1. CRM戦略に課題がある企業
  2. 顧客管理を効率化したい企業

CRM戦略に課題がある企業

無料のCRMツールは、CRM戦略に課題を抱えている企業にとっておすすめです。リピート客や顧客育成に課題がある企業は、顧客情報の収集・管理・活用が不十分な場合があります。無料のCRMツールを導入することで、顧客データの一元化と分析が可能となります。

顧客属性や行動履歴に基づいたターゲティング施策や個別化されたコミュニケーションが実現できます。これにより、リピート率の向上や顧客満足度の向上につながります。

無料のCRMツールは手軽に導入でき、条件によっては、限られた予算でも顧客関係の強化とビジネス成果の最大化を支援することができます。

顧客管理を効率化したい企業

無料のCRMツールは、顧客管理を効率化したい企業におすすめです。エクセルなどで顧客管理を行っている企業は、手作業による情報の入力や更新、検索などで業務負担が大きくなる傾向があります。

無料のCRMツールを導入することで、顧客データの自動化された収集や管理、検索・フィルタリングなどが容易になります。顧客情報は一元化され、重要なデータが見やすくアクセスできます。

また、タスクや予定の管理、チーム協力も効率化されます。これにより、業務の煩わしさを軽減し、効率的な顧客管理が実現できます。

失敗しないCRMツールの選び方

CRMの導入を前向きに検討する際に、数あるツールの中からどれを選べばよいか迷う方も多いでしょう。ここからは、選ぶ際のポイントを解説します。

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導入形態・種類で選ぶ

CRMの導入形態にはクラウド型とオンプレミス型の2種類が存在します。それぞれの特徴を紹介します。

クラウド型オンプレミス型
スムーズな初期導入が可能特徴柔軟なカスタマイズが可能
価格がリーズナブル
スマートフォンにも対応
メリットセキュリティが強固
大企業であれば低コスト
セキュリティ面に不安がある
長期的なランニングコストが高額
デメリット導入・維持コストが高い
専門の知識・人材が必要

クラウド型

クラウド型とは、ベンダーが提供するサーバーを利用するタイプです。独自にサーバーを構築する必要がないため、初期費用が安く、早く導入できます。

インターネットブラウザからアクセスできる点がメリットで、デバイスを選ばず、リモートワークにも適しています。システム運用が不要で、常に最新バージョンを利用できるのもメリットです。

一方で、ランニングコストがかかるため、長期的にはコストが高くなる傾向があり、カスタマイズしにくい点がデメリットです。アカウントが悪用されて不正アクセスされる危険性もあり、情報漏洩やデータ消失のリスクも否めません。
ただし、導入のしやすさやコスト、セキュリティ対策を総合的に考慮すると、クラウド型の方が需要が高い傾向にあります。

オンプレミス型

オンプレミス型とは、自社でサーバーを構築し、購入したCRMシステムをインストールして運用するタイプです。外部ネットワークからアクセスされる危険性が低いため、セキュリティ対策に優れています

さらに、システムを一括購入するため、長期的にはシステムコストが抑えられます柔軟にカスタマイズできる点もメリットです。
一方で、サーバー構築には高額な初期費用と時間がかかります。また、長期的な運用保守には人件費が必要です。IT知識が必要とされるため、システム部門がある企業でなければ導入が難しいでしょう。

導入形態と費用の関係

CRMツールの料金は、クラウド型とオンプレミス型といった導入形態や、搭載している機能、ユーザー数によって変動します。また、オプション機能を追加することで、高額になる場合もあります。

クラウド型は、インターネット経由で利用できるため、初期費用はほとんどかかりません。しかし、従業員数によっては、月額で3〜20万円程度の費用がかかります。

オンプレミス型の場合は、社内のPCにソフトウェアをインストールするため、初期費用として50~200万程度がかかります。これに加えて、メーカーから指定されたライセンス費用や維持費がかかります。維持費は、外部に委託すると年間約5万〜30万円かかります。

自社に必要な機能・スペックで選ぶ

CRMを選ぶ際は、自社サービスに合ったスペック、必要な機能が備わっているかで判断することがおすすめです。機能が多いとできることが増えますが、よいシステムとは限りません。

導入する目的や予算を算出し、改善したい課題を洗い出すことが重要です。優先順位をつけて、必須の機能と妥協できる機能を分けておきましょう。また、顧客の特性でも必要な機能が異なります

BtoBの場合

顧客が企業である場合は、1つの企業に対して複数人と接点を持つこともあります。そのため、名刺管理機能や顧客情報を一元管理できる機能が整っているとよいでしょう。さらに営業活動のワークフローを一貫して管理できる機能がおすすめです。

以下のような機能があげられます。

・名刺登録機能

・顧客企業の基本情報、担当者、自社担当者との紐付け登録機能

・取引履歴・商談履歴・営業活動の進捗報告機能

・提案資料の保管機能

・レポート、報告書作成機能

BtoCの場合

顧客が個人である場合は、個人で意思決定するため、BtoBに比べて販売のサイクルが短いのが特徴です。そのため、個人のニーズを分析したり、多数に対して、効率よくアプローチできる機能が備わっているシステムを選ぶことがおすすめです。

以下のような機能があげられます。

・顧客の基本情報(名前、住所、性別、年齢層など)登録機能

・購入した商品の履歴登録機能

・流入した媒体の判別機能

・一斉メール配信、ステップメール配信機能

・メールの開封率やURLクリック率の分析機能

他システムと連携できるか

CRMの中には、他のシステムと連携できるものもあります既にコールセンターやMA・SFAを導入している場合は、それらのシステムと連携できるかも確認しましょう

MAやSFAと連携することで、見込み顧客から商談機会の獲得、受注、顧客満足の向上やリピート率向上など、営業活動の包括的な効率化が期待できます。CRMツールと連携できるシステムについて詳しく紹介します。

SFA(営業支援ツール)

SFとは、営業活動に必要な情報の管理や業務プロセスを自動化して、作業を効率化できるツールです。案件ごとの詳細な情報や進捗管理、商談履歴、スケジュール管理など幅広い機能によって、営業活動をサポートできます。

CRMツールの顧客情報に蓄積されたデータをもとに、担当者や案件、成約率、購買行動など様々な角度から分析して、売上予測や実績を可視化できます。SFAとの連携により、業務プロセスの最適化や営業活動の効率化に期待できます。

MA(マーケティングオートメーション)

MAは、顧客の属性に合わせてマーケティングを最適化するためのツールです。顧客リストの作成や顧客に合わせたメルマガの配信機能、見込み客の行動傾向の数値化など、マーケティングに関わるオペレーションを効率化できます。

CRMツールのデータをもとに、属性に合わせた顧客行動を細かく分析し、適切なアプローチ方法を考案できます。例えば、ECサイトの購入画面まで進んだが、購入に至らなかった顧客を見つけ出し、購入につなげるための対策を考えることが可能です。

CMS(コンテンツ管理ツール)

CMSは、WEBサイトの制作や管理を効率化できるツールであり、自社の商品やサービスの魅力を発信するコンテンツを作成できます。CMSの活用により、プログラミングやサイト制作の知識がなくても利用できるというメリットがあります。

CRMツールと連携することで、WEBサイト上での顧客の行動を即座に分析し、マーケティングの強化につなげることができます。また、顧客が興味を持つようなコンテンツの作成やWEBページの改善も図れます。

SCM(サプライチェーンマネジメント)

SCMとは、商品の製造から販売までの一つ一つのプロセスを見直し、効率化や最適化を図ることです。各プロセスでの課題を把握し、連携の強化や管理体制の改善をした上で最短時間で顧客に商品を届けることが可能になります。

CRMツールとSCMシステムの連携により、顧客ニーズに寄り添った販売方法ができ、満足度の向上につながります。また、売上データなどの顧客行動の傾向から、需要の変動に応じた生産を心がけることで、過剰在庫や機会損失を防ぎ、適切な在庫管理が可能になります。

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従業員が使いやすいか

CRMは毎日従業員が使うツールのため、画面の見やすさや操作のしやすさも導入を決定づける要素の一つです。どんな年次の方でも、機械が苦手な方でもわかりやすいCRMを選びましょう。

移動中はタブレットやスマートフォンで使用される機会が多いため、パソコン以外の画面仕様や操作性も、業務効率化に影響します。使いやすいかどうかは、実際に使ってみることが一番です。無料トライアルがあれば、試して他社と比較することをおすすめします

セキュリティ対策がされているか

CRMは多くの顧客情報を扱うため、セキュリティ対策は極めて重要です。データの暗号化やIPアドレスによるアクセス制限・定期的なバックアップなど不正アクセスへの対策がしっかり取られているか確認しましょう。

また、高いセキュリティレベルを求められる官公庁や金融機関への導入実績もセキュリティ対策の基準になります。

サポート体制は手厚いか

CRM導入後のサポート体制は、ツールを早く浸透させるためにも重要なポイントです。従業員が適応するのに時間がかかると解説したように、慣れるまでは多くの質問や、トラブルが予想されます。

導入から慣れるまでの期間は、ベンダーのサポート体制が整っていると、社内担当者も安心でしょう。サポートしてもらえる期間や受付時間、休日対応の有無など確認することがおすすめです。

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CRMの導入シェア率ランキング人気TOP3

世界のCRM市場では、どのサービスが最も利用されているのでしょうか。2023年4月25日に米国で発表されたニュースリリースの抄訳版によると、「Salesforce」が23.0% 、「Microsoft」が5.7%、「Oracle」が4.8%と、Salesforceが2位以降のサービスと大きく差をつけて世界No.1の導入シェアを獲得しています。

また、Salesforceは、International Data Corporation(IDC)が発表した最新のWorldwide Semiannual Software Tracker*では、10年連続で世界No.1のCRMプロバイダーに選出されており、日本を含めたアジア太平洋地域でもNo.1の市場シェアを獲得しています。

Salesforce、10年連続で世界No.1 CRMプロバイダーに選出

CRMの市場規模

IDC Japan 株式会社が発表した市場予測*によると、2023年以降もカスタマーエクスペリエンス(CX)向上を重視する流れは続き、2022年~2027年の年間成長率は7.8%で推移し、2027年には9,317億4,300万円になると予想されています。

また、国内CRMアプリケーション市場の年間成長率は10.1%と成長を続け、2027年には3,510億7,400万円の市場規模が予想されています。

国内顧客エクスペリエンス(CX)関連ソフトウェア/CRMアプリケーション市場予測を発表

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まとめ

CRMツールを使用したいが、有料で契約する前に試してみたい企業や、リピート客や顧客育成がうまく進まないと感じる企業には、無料で使えるフリーソフトのCRMツールをおすすめします。

これらのツールを利用することで、初めから有料で契約するリスクを避けながら、顧客データの一元管理やタスクの自動化、効率的なコミュニケーション管理が行えます。

また、リピート客や顧客育成の課題を抱えている企業にとって、CRMツールは顧客情報の一元管理やターゲティングされたマーケティング施策の展開、顧客との関係構築の強化などに役立ちます。

無料のCRMツールであっても、効率的な顧客管理や業務プロセスの改善を支援し、顧客満足度の向上や、ビジネス成果の改善に貢献することができます。

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