飲食店におすすめの会計ソフト4選|選ぶ際のポイントも解説

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  • 多忙な飲食店においても経理業務は必須だが、会計ソフトを使えば負担を軽減できる
  • 会計ソフトを利用すれば知識がなくても正確な経理業務が可能で、経営改善にも役立つ
  • 導入する際は、POSレジとの連携性やインボイス制度への対応可否などを確認する

飲食店においても経理業務は必須です。しかし、現場でのオペレーションやメニュー開発など業務が多々あり、会計管理が大きな負担になっている場合も多いでしょう。この記事では、飲食店におすすめの会計ソフトや導入のメリット、選ぶ際のポイントなどを解説します。

目次

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  1. 飲食店における経理業務の課題とは
  2. 飲食店で会計ソフトを利用するメリット
  3. 飲食店で会計ソフトを利用するデメリット
  4. 飲食店が会計ソフトを選ぶ際のポイント
  5. 飲食店におすすめの会計ソフト4選
  6. その他の会計ソフトの選び方
  7. まとめ

飲食店における経理業務の課題とは

多くの飲食店では、営業時間内はキッチン・フロア・バックヤードのオペレーション業務やアルバイトの教育などに追われています。また、閉店後も後片付けや清掃、明日の営業に向けての仕込みなどがあり、経理業務が後回しになっている課題があります

会計ソフトは、このような飲食店の現状を改善するためにおすすめなツールです。会計ソフトの導入により、経理業務の効率化が進められ、そこで生まれた時間を飲食店経営者の本来の業務である新メニュー開発などのコア業務に当てることができます。

会計ソフトには、正確な経理データが記録・蓄積されます。そのデータを活用して、店舗の経営戦略や将来の安定経営のための資料として役立てることができるとともに、申告納税も容易に行えるようになります。

しかし、会計ソフトにはさまざまな製品があり、飲食店にマッチしたシステムの選定は難しい面があります。そこで本記事では、飲食店に会計ソフトを導入するメリットや選ぶ際のポイントなどの解説を交えて、飲食店におすすめの会計ソフトを紹介します。

会計ソフトとは?使い方やメリットを解説【初心者・個人事業主も】

会計ソフトとは、企業におけるお金の動きが管理でき、帳簿や決算書などの作成もできるシステムのことです。利用したいとは思いつつも、使い方がわからない、どのソフトを選んだらいいかわからない、といった方も多いでしょう。この記事では、会計ソフトの使い方やメリット、選び方などを解説します。

飲食店で会計ソフトを利用するメリット

会計ソフトは多くの飲食店に導入され、効果をあげているツールです。それらの飲食店の多くは、下記の3つの点で大きな効果を感じており、それが飲食店に会計ソフトを導入するメリットとなっています。ここでは、これらのメリットについて解説します。

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知識がなくても会計業務ができる

飲食店では、売上記録・仕入管理・従業員の給料計算などの経理業務が発生します。また、売上の管理もキャッシュレス決済やポイント決済、現金決済など支払い方法が多様化・複雑化しているため、仕訳や集計も複雑化しています。

しかし、個人経営の飲食店では、経理業務に必要な簿記や会計の知識を持った人材がいないケースもあり、経理業務が非効率になっている場合も多いです。そこで、会計ソフトを導入することで、専門知識がない人でも簡単に経理・会計処理ができるようになります

多くの会計ソフトでは、各帳簿のフォーマットが用意され、画面の指示にしたがって入力するだけで自動的に仕訳され、日々の帳簿作成ができます。そのため、専門知識のない従業員でも短時間の研修で操作技術を身につけるだけで、簡単に経理業務が行えます。

正確な管理ができる

Excelなどを利用して手作業で経理業務を行っている飲食店もありますが、手入力はミスが発生しやすく修正に時間がかかることも多いです。その点、会計ソフトでは、多くの部分を自動化でき、入力ミスが減り正確性の高い経理業務の遂行ができます

日々の経理業務がしっかりと行われていれば、確定申告もスムーズに行えます。また、会計ソフトに整理・保管されている継続的な経理データを分析することによって、店の実態が明確になるため、より効果的な経営戦略の立案・実践が可能になります。

経営改善が図れる

会計ソフトには、継続的にデータが蓄積されるため、何にいくらかかっているのかを簡単に可視化できます。これにより、今まで経験と勘で行ってきた経営改善を客観的データを基に行えるようになり、より確実な経営改善が図れます

データの分析は、月・曜日・時間ごとなど細かい単位で行え、どのタイミングでどのようなメニュー開発が必要かなどの分析も可能です。また、曜日や月ごとの分析により、仕入れと注文量のバランスの適正化を図り、食品ロスの低減とともにコストダウンも期待できます

飲食店で会計ソフトを利用するデメリット

従来Excelで経理管理を行ってきた飲食店は、会計ソフトを導入することで大幅な効率化が図れ、より健全な経営に役立てることができます。しかし、会計ソフトの導入には、コストがかかるというデメリットがあります

現在飲食店が利用している会計ソフトの主流は、インターネットを介してソフトを利用するクラウド型です。クラウド型は、導入初期費用が抑えられてソフトの管理に手間がかからないため、気軽に導入できますが月々の利用料がかかります

高度な機能や多機能であるほど、月々に発生する利用料は高額になる傾向があるため、自店舗の運営に合った費用対効果の高い会計ソフト選びが大切です

導入形態には、クラウド型のほかにインストール型があります。インストール型は月々の利用料はかかりませんが、導入費用が高くバージョンアップなどの管理をする手間がかかります。どちらを選ぶかは、各店舗の導入目的や方針によって異なります。

飲食店が会計ソフトを選ぶ際のポイント

会計ソフトは多くのベンダーからさまざまな種類が提供されています。その中から飲食店に合った会計ソフトを選ばなくては、十分な導入効果は得られません。そのためにも、下記の4つのポイント確認は必ず行いましょう。

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POSレジと連携できるか

POSレジと会計ソフトの連携により、レジで処理した売上データがその都度会計ソフトに自動送信されるようになります。そのため、会計ソフトに入力する手間が省け、日々のレジ締めや経理業務を大幅に効率化できます。

また、POSレジから会計ソフトに送られるデータには、顧客の支払方法の情報も含まれています。これにより、クレジットカードや電子マネーなどを事前設定しておけば、会計ソフトで支払い方法に適した自動仕訳が行われるため、仕訳の間違いもなくなります

中には、ハンディによって顧客からの注文を素早くキッチンに伝達したり、テーブルと連動した予約管理などにも対応できたりするPOSレジもあります。飲食店では、POSレジとの連携効果は非常に大きいため、必ず連携の可否の確認をしましょう

インボイス制度に対応しているか

インボイス制度とは、2023年10月に導入された消費税の仕入税額控除の制度です。買い手は、要件を満たした適格請求書(インボイス)を売り手に発行することで、消費税の仕入税額控除が適用されます。そのため、適格請求書がないと、仕入税額控除が受けられません。

なお、課税売上が1,000万円以下の飲食店は、免税事業者としての経営も可能です。しかし、免税事業者の飲食店は、接待交際費で支出する飲食が減少する恐れがあります。また、大型受注がある飲食店では価格交渉される恐れがあるなどの影響が出てきます。

現在免税事業者であっても、将来的に課税事業者に移行することも考えられるため、会計ソフトは初めからインボイスに対応したものを導入しておくのがおすすめです

参考:インボイス制度の概要|国税庁

サポート体制・セキュリティは十分か

会計ソフト導入直後には、操作方法における不明点やトラブルが発生することも多く、日常業務に支障をきたすケースがあります。そのような場合のために、ベンダーからどのようなサポートが受けられるかを確認し、サポート体制の充実した製品を選びましょう

サポート体制の確認では、対応曜日や時間、サポートの問い合わせ方法(メール・チャット・電話など)、無料サポートの範囲や有料サポートの内容などの確認が必要です。自店舗の営業時間に適していると、スムーズなサポートが受けられるため安心できるでしょう。

また、クラウド型会計ソフトのデータは、ベンダーのサーバーで保管・管理されています。データの中には、顧客の個人情報や店舗の機密情報が含まれている場合もあるため、ベンダーが行っているセキュリティ対策の確認も重要です

無料トライアルはあるか

会計ソフトは、経理や会計の専門知識がなくても利用できることが大きなメリットです。そのメリットをより生かすためには、難しい専門用語が使われていないことや、UIの見やすさ・操作性の良さなどを比較しましょう。

これらの比較は、実際に使ってみるのが有効な方法です。無料トライアルを提供する会計ソフトも多いため、自店舗に適した会計ソフトを数種類に絞り込んだら、無料トライアルで比較し、最も扱いやすい製品を導入するのがおすすめです。

飲食店におすすめの会計ソフト4選

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  • 給与計算やマイナンバー管理など会計以外の機能は使えない

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その他の会計ソフトの選び方

会計ソフトにはさまざまな種類があり、1つに絞り込むのが難しいです。適切な会計ソフトの選択に迷った際には、上記の選択ポイントに加え、以下のようなポイントにも注目するのがおすすめです。

【重要な2つのポイント】

  1. 個人事業主向けか法人向けか
  2. クラウド型かインストール型か

【その他の比較ポイント】

  1. 自店に必要な機能が搭載されているか
  2. 電子帳簿保存法に対応しているか
  3. 自身の申告方式や電子申告に対応しているか
  4. 使用するデバイスやOSに対応しているか
  5. 顧問税理士とデータ共有ができるか

まとめ

飲食店においても経理業務は欠かせない業務です。しかし、日々の業務が忙しく会計管理が大きな負担になっている場合も多いです。その負担を軽減できるツールが会計ソフトであり、経理や会計に関する専門知識がなくても正確な経理業務がスムーズに実行できます。

また、日々の店舗の売上や仕入れの実態などが蓄積・保管されているため、それらのデータを分析することにより、経営改善にも役立てられます。会計ソフトを導入する際は、POSレジとの連携性やインボイス制度への対応の可否などを確認することが大切です。

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