ブログ1記事の最適な文字数は?多すぎず少なすぎない目安を紹介
ブログ記事を書くときの悩みのタネのひとつは、1記事あたりどのくらいの量の文字数があればいいのかということでしょう。
読者のためになる内容であれば文字数は関係ないと考えたいところではあるのですが、検索結果の上位を占めている記事はどれも文字数が多いものばかり。
無理にでも文章を引き伸ばした方がいいのかも……と迷ったことがある方もいらっしゃると思います。
今回は、ブログの初心者が躓きやすい、ブログの1記事あたりの文字数について解説していきます。
ブログ1記事あたりの文字数は何文字が最適?
ブログで記事を書き始めたときに最初に突き当たるのが、記事の文字数はどれくらいがベストなのかという問題です。
特に検索エンジンでの上位表示、いわゆるSEO対策を意識している人にとって、文字数の多寡が検索エンジンに影響しているのかどうかは死活問題となります。
検索エンジンに高く評価されるためには文字数が多い方が有利なのか、もし多い方が有利なのであれば、どのくらいの文字数で書けばいいのか、気になって原稿の切り上げ時が分からなくなってしまうという方も多いことでしょう。
結論:ブログの文字数は何文字でも良い
最初に結論から述べると、ブログの文字数は何文字でもよいことになっています。
記事の文字数についてはGoogleの社員であるJohn Mueller(ジョン・ミュラー)氏の発言が参考になります。
English Google Webmaster Central office-hours hangout
https://www.youtube.com/watch?v=MYkPRo8T44M&t=2076s
From our point of view, we don’t have an algorithm that counts the words on your page and says“Oh, everything until 100 words is bad. Everything between 100 and 500 is fine, and over 500 needs to have five pictures.”
We don’t look at it like that. We try to look at the pages overall and make sure that this is really a compelling and relevant search results to users. And if that’s the case then that’s perfectly fine if that’s long or short or lots of images or not. That’s essentially up to you.
私たちには「100文字以下のページは全てダメで100〜500文字であればOK、500文字を超えるページには5枚の画像が必要になる」というような数を数えるアルゴリズムはありません。
私たちはそのようにはページを評価していません。
ページ全体を見て、それが本当にユーザーにとって説得力があり関連性の高い検索結果になっているかを判断します。
記事の文章が長いか短いか、画像が多いか少ないかは、基本的にあなた次第です。
この発言によれば、Googleは記事の文字数や画像の枚数を検索順位の評価基準としていないと言えるでしょう。
実際、Googleは検索結果の順位を決定する基準を公開していますが、その中に文字数についての項目は含まれていないのが現状です。
検索エンジンが記事を順位付けする要素とは?
Googleは記事評価の基準として「ウェブマスター向けガイドライン」を公開しています。
この文書ではページの評価ポイントとして、Googleが理解しやすいページを作ることや、利用者の利便性の向上などが挙げられていますが、文字数に関しての言及はありません。
また、このガイドラインでは、無内容のページの作成や隠しリンクの追加、外部リンクの水増しなどの作為的な行為は評価を下げる、ともしています。
ガイドラインで挙げられているコンテンツ評価の基本方式は次の通りです。
- ユーザーの利便性が最優先に考慮されているか。
- ユーザーをだますようなことをしていないか。
- 掲載位置を上げるための不正行為をしていないか。
- サイトの独自性や価値、魅力を追求しているか。
- 同分野の他のサイトとの差別化が図られているか。
しかし現実には文字数の多い記事が上位表示されている?
先述の通り、Googleは記事ページの文字数が検索順位に影響しないことを公式に表明しています。
しかし、実際に検索結果の上位を占めているウェブページを調べてみると、文字数が多いページばかりではないでしょうか。
もちろんキーワードのジャンルにもよりますが、検索順位で上位に表示されるページの文字数は大体6000〜8000字程度で、中には1万字以上の記事が含まれることも珍しくありません。
文字数は検索エンジンの評価に関係ないはずなのに、なぜ文字数の多い記事ばかりが検索結果の上位表示されているのでしょうか。
なぜブログの文字数はSEOに影響があると言われがちなのか
Googleはページの文字数が検索順位の評価には影響しないことを公式に表明していますが、実際には検索結果の上位のほとんどが文字数の多い記事で占められています。
なぜ、このような現象が起きているか、その理由として考えられるのは次の3点です。
多くの情報を網羅することになるから
検索エンジンが重視する要素のひとつに情報の網羅性があります。
記事のテーマに関する情報について、幅広い領域あるいは奥深い深部にまで言及している記事ほど、検索エンジンは高く評価する傾向にあります。
この情報の網羅性を満たした記事を作ろうとすると、自然と多くの文字数を費やすことになるため、結果的に文字数の多い記事が上位に表示されることになるといえるでしょう。
関連キーワードが増えるから
検索エンジンに最適化した記事を作ろうとした場合、テーマに関連したキーワードの種類が増えるのも、文字数が多くなる原因です。
ひとつのキーワードで上位表示を狙うよりも、複数のキーワードで上位表示を狙った方が、アクセス数を得る上では有利になることが多いといえます。
検索エンジンでヒットするキーワードを増やすためには、記事ページの中に様々なキーワードを盛り込んだ書き方が有効ですが、キーワードを増やすと当然のことながら文字数は多くなります。
記事の専門性が高い内容だから
記事のテーマに深く踏み込んだ内容を書いていると、結果的に文字数が多くなります。
そのテーマについて深く精通している書き手は、原因や理由を掘り下げたり、具体例をいくつも挙げたりすることができますし、検索エンジンもそういった記事を高く評価する傾向にあるため、文字数の多い記事が検索結果の上位に表示されることになります。
前述の通り、検索エンジンは文字数で記事を評価する訳ではないのですが、検索エンジンの基準に基づいて評価の高い記事を作ろうとすると、自然と文字数が多くなってしまうために、文字数の多い記事が検索結果の上位に表示されているわけです。
記事の文字数を簡単にカウントする方法
記事の文字数の多寡は、検索エンジンの評価には影響がありませんが、文字数が少ない記事の多くは説明不足であり、検索エンジンからも評価されにくくなっています。
そのためSEOに直接は関係がないといっても、記述が充分な厚みを伴っているかを測る上で文字数はひとつの指標になりますが、記事の執筆中には、正確な文字の分量を直感で把握するのは困難です。
そこで次に紹介するツールを使って、文字数を意識しながら作業を進めるのがおすすめです。
Microsoft Wordの文字数カウント
Microsoft Wordはあらゆるシーンで使われているエディタソフトですが、このWordには文字数カウント機能が搭載されています。
上部メニューの「ツール」の中に「文字数カウント」という項目があり、クリックすると現在表示している原稿の文字数がポップアップで表示されます。
より便利な使い方として、画面の左下に現在の原稿の文字数を常時表示させておくこともおすすめです。
Wordの画面下のステータスバーを右クリックして、「文字数カウント(スペース含む)」にチェックを入れるだけで設定が完了しますので、ぜひ試してみてください。
Googleドキュメントの文字数カウント
オンラインで原稿を執筆、保存ができるGoogleドキュメントにも文字数カウント機能があります。
Googleドキュメントで記事作成画面を開いた状態で、キーボードのShiftキーとCtrlキーを押しながら「Cキー」を押しましょう。
画面上にポップアップで現在の文字数が表示されます。
ウェブの文字数カウントツール
インターネットには無料で利用できる文字数カウントツールが多数公開されています。
基本的な使い方はどれも同じで、文字数を数えたいテキストをクリップボードにコピーし、ツールの入力欄にペーストすれば、その文字数をカウントしてくれるという仕様です。
代表的な文字数カウントツールを3つ紹介しましょう。
大量の便利ツールを無償で提供しているラッコツールズの文字数カウントツールです。
文字数カウントの際に、HTMLコードを除去したり、指定した記号を除外したりすることが可能です。
プログラミング関連のツールが充実しているSundry Streetの文字数カウントツールです。
入力中の文字をリアルタイムでカウントする機能があるので、画面に直接文字を入力したり削除したりすることで、文字数の微調整を行なうことが可能です。
IPアドレスのチェックやパスワード生成のツールを提供しているLUFTTOOLSの文字数カウントツールです。
文字数だけでなく、行数も同時にカウントすることの出来る機能があります。
本文以外で文字数を意識する箇所は?
SEO対策で文字数が重要になるのは、記事の本文よりもむしろ記事のタイトルやメタディスクリプション(概要文)です。
タイトルやメタディスクリプションは、検索エンジンの検索結果の画面に表示されますが、規定の文字数より長いと自動的に後半が省略して表示されてしまいます。
この省略によってタイトルや概要文の重要な部分が読めなくなると、ページの内容が正しく読者に伝わらなくなる可能性があるため、これらの文字数にはこだわる必要があります。
記事タイトルとメタディスクリプションの文字数の上限について詳しく解説しましょう。
記事タイトルの文字数
Googleでは検索結果の画面で表示される記事タイトルの文字数に上限があり、パソコンの画面では30〜32文字、スマホの画面では30〜41文字となっています。
スマホは機種によってディスプレイのサイズに大きな違いがあるため、文字数の上限にも幅がありますが、いずれにしても30字を超えるとタイトルの一部が省略される可能性が出てきます。
記事にタイトルを付ける際には30文字程度を目安にし、重要な単語は必ずこの範囲内に含まれるようにしましょう。
メタディスクリプションの文字数
メタディスクリプションとは、Googleの検索結果に表示される記事ページの概要文のことです。
メタディスクリプションは記事の作成者が自由に設定することが可能で、未設定の場合は記事内の重要と思われる箇所をGoogleが自動的に判断して引用します。
ただし、この引用は必ずしも記事内容を適切に説明している箇所とは限らず、ユーザーの興味を引く内容である保証もないので、メタディスクリプションは可能な限り自分で設定すべきです。
メタディスクリプションはHTML内にタグで設定できるほか、WordPressの場合はプラグインで記事作成画面から入力することも可能です。
メタディスクリプションは、パソコンの画面では130文字、スマホの画面では80文字が上限なので、スマホの方に合わせて80文字以内で設定するようにしましょう。
まとめ
今回はブログの記事ページの文字数について詳しく解説しました。
ブログ記事の文字数については、Googleが公式に表明しているように明確な評価基準はないというのが結論です。
しかし、検索エンジンの評価基準に沿って記事の品質を高めようとすると、どうしてもある一定以上の分量の記述が必要になってくるため、結果的に文字量の多い記事が検索結果の上位に表示されることが多くなっています。
そのため、記事を書くときには文字数にこだわるよりも、ユーザーにとって不足している情報はないか、テーマの本質や具体例について充分に説明されているかなどを念頭に置きながら執筆を進めましょう。
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