【図解付】ASP(アフィリエイト)の審査基準と登録手順
アフィリエイトでは複数のASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ)と付き合っていくのがベストですが、最初の登録作業が面倒で放置しているという人もいるのではないかと思います。
今回はASPの登録のやり方、特につまずきの原因になりやすい審査について詳しく解説します。
ASPへの登録作業について
サイトと広告主との仲介を担当するASPは、アフィリエイトサイトの運営において鍵となる存在です。
ある程度アフィリエイトに慣れてきたら、複数の事業者に登録を行い、条件によって使い分けるのがオススメです。
しかし、意外と面倒なのがこの登録作業。
事業者によって登録完了までのプロセスが異なる上に、求められる入力項目も多いため、つい後回しになりがちです。
さらにASPへの登録は、すぐに完了するとは限りません。
作業を行ってから承認までに数日かかることもあるので、利用する・しないに関わらず、早めに手続を済ませて、必要なときに時間を置かず使い始められる状態にしておきたいところです。
ASPの登録で必要になる情報は、おおむね下記の通りです。
- サイトの名前とURL
- サイトのジャンルや概要
- 紹介したい商品のジャンル
- 氏名(本名)、住所、電話番号
- 収益の振込先(金融機関の口座情報)
ASPではユーザーの登録情報をもとにサポートを行ったり商品を紹介することがあるため、嘘の情報を登録すると後で不都合が発生することがあります。
これらの個人情報は非公開で管理されるので、正確なものを登録しておきましょう。
ASPによってはサイトが自社の提供するサービスにふさわしい内容を備えているか、審査を行うことがあります。
厄介なのは、審査の基準が事業者によって異なることです。
最低限の内容があればOKというところもあれば、かなり厳しい審査基準を設けているところもあり、後者の場合はそれ相応の準備が必要になります。
事業者による審査の難易度の比較は以下の通りです。
難易度高 | Amazonアソシエイト、アドセンス(Google AdSense) |
---|---|
難易度中 | afb、バリューコマース、アクセストレード |
難易度低 (審査なし) |
楽天アフィリエイト、もしもアフィリエイト |
難易度低は、ほとんど審査を行っていない事業者です。
利用者の個人情報やサイトのURLなどの提出は求められますが、それさえ登録すれば、すぐに利用できるようになります。
難易度中は、審査はあるものの、通過するのはそれほど難しくない事業者です。
審査ではサイトの内容が問われますが、基本的に中身のないダミーサイトの登録を阻止するためのものなので、一定量の記事があれば問題ありません。
難易度高は、高い基準が設けられている審査です。
例えば、Amazonアソシエイトでは180日以内に3件以上の販売実績が条件とされ、それが達成されるまでは利用できません。
また、Google AdSenseはサイトの内容に関してかなり厳しい審査が行われ、読者にとって有益な情報を提供していると認められないと通過できません。
難易度中・高は、作りかけの状態のサイトで審査に望むと落選の可能性があります。
ある程度、運営が軌道に乗ってからのチャレンジをおすすめします。
Amazon・楽天のアフィリエイト登録手順
さっそくASPの登録方法を解説していきましょう。
まずはモール型からです。
モール型は総合ショッピングサイトが提供しているアフィリエイトで、国内ではAmazonの「Amazonアソシエイト」と楽天市場の「楽天アフィリエイト」がよく知られています。
それぞれの初期登録の方法を見ていきましょう。
Amazonアソシエイト
Amazonアソシエイトの登録では、入力を求められる項目の数は多いのですが、サイトのジャンル、取扱商品、集客方法といった答えやすいものばかりなので、スムーズに進められるはずです。
問題は、その後に続く審査です。
Amazonアソシエイトでは、2020年3月から審査基準が刷新され、従来の審査に加えて180日以内に3件の販売実績が必要になりました。
Amazonアソシエイトの初期設定が終わると、アフィリエイトの商品コードを取得できるようになりますが、この時点ではまだアフィリエイトは利用できません。
そこから180日以内にコードを使ってAmazonの商品を3件販売することで実績が承認され、そこから改めて審査が始まります。
この変更によって、Amazonアソシエイトの登録の難易度は大きく上がりました。
特に、開設したばかりのサイトにとっては、3件の登録実績はかなり高いハードルになるでしょう。
Amazonアソシエイトへの登録は、サイトの運営が軌道に乗って、ある程度PVを確保できるようになってからの方が良いかもしれません。
なお、自分で購入した商品を販売実績とするのはNGです。
Amazonでは自己アフィリエイトを禁止しているため、自身で商品を購入した時点で規約違反となります。
Amazonアソシエイトの販売実績を回避する方法としては、「もしもアフィリエイト」を経由するやり方があります。
もしもアフィリエイトにはAmazonと提携するオプションがあり、もしもアフィリエイトを通じてAmazonの商品を販売することができます。
アフィリエイトの利率も変わらないので、このやり方でも特に不都合はありません。
やや裏技的な方法になりますが参考にしてください。
「Amazonアソシエイト」のページにログインして、紹介料の受取人についての情報を確認。
担当者の確認や米国人かどうかの質問、法人として登録するかを設定します。
「ウェブサイト情報の入力」に、アフィリエイトを利用するサイトのURLを入力します。
登録IDや、サイトのジャンル、取扱商品のカテゴリについての設定を行います。
サイトの集客や収益化の方法、サイトの訪問者数などの情報を入力して、最後に運営規約に同意すれば初期設定は完了です。
以降は商品のページからアフィリエイトのコードを取得できるようになり、そこから3件の販売実績を積むことで、次の審査へと進めるようになります。
楽天アフィリエイト
もうひとつのモール型ASPが楽天アフィリエイトですが、ここは審査がありません。
初期登録を行った後は、すぐにアフィリエイトを利用できるようになります。
登録時の入力項目も少なく、サイト名とURLとジャンルを入力する程度。
アフィリエイトの中でも、もっともシンプルかつ敷居が低い登録となっています。
楽天アフィリエイトにログインした状態でトップページを開き、右側の「会員登録情報」をクリックします。
右上の「追加登録」のボタンをクリックします。
サイト情報の登録を行います。「運営サイト名」「運営サイトURL」を入力。
「運営サイトのジャンル」と「運営サイトで扱うジャンル」を設定すれば完了です。
ASP型のアフィリエイト事業者の登録の手順
次は、ASP型のアフィリエイト事業者の登録について見ていきましょう。
ASP型での登録作業も個人情報、サイト情報、金融機関情報の3点の入力が中心になるのは変わりませんが、事業者によってはサイトの内容の説明を求められることがあり、月間PVや集客手段について具体的に書かなければならないこともありますので、 この説明欄では、しっかりサイトの意義をアピールしておく必要があるでしょう。
ここでは「バリューコマース」「アクセストレード」「afb(アフィビー)」「もしもアフィリエイト」の登録の手順について解説していきます。
バリューコマース
老舗のASPとして、ユーザーからの信頼の厚いバリューコマース。
多種多様な商品を揃えているのが魅力で、特にYahoo!ショッピングと提携していることから、ファッション関連に強さを発揮します。
ユーザー登録で注意したいのが、「サイトの説明」の項目が入力必須となっている点で、自由入力の形式でサイトの内容を説明する必要があります。
まともな説明になっていなかったり、実態とかけ離れていたりすると審査に落ちる原因になりますので、正確に記しましょう。
バリューコマースの審査はそれほど厳しくはありませんが、それでも記事本数や記事の文字数が不足していると落とされるようです。
文字数は3000字以上、記事本数は10本以上の基準を確実にクリアしてから望みましょう。
バリューコマースのトップページの下部にある「無料会員登録をしてアフィリエイトを始める」をクリックします。
メールアドレスを入力して、利用規約のチェックボックスを有効にします。
「次へ」をクリックするとメールが送信されるので、記載されているURLから新規登録フォームへと移動します。
個人情報とサイトの情報、金融機関情報を入力します。
特に注意すべき点はありませんが、「サイトの内容」でサイトの説明を求められる点に注意しましょう。
入力が完了すると、サイトの審査が始まります。
アクセストレード
求人、金融、ゲーム関連のアフィリエイトを得意とするASPがアクセストレードです。
比較的高額なアフィリエイト案件が並びますが、無料会員登録だけで成果と見なされるなど、必ずしも敷居は高くないので、アフィリエイト歴の浅い初心者にとっても使いやすいサービスでしょう。
ユーザー登録の過程では、サイトのタイプや集客方法に関する入力が求められますので、登録をスムーズに進めるために、事前に情報を用意しておくといいでしょう。
審査の基準はそれほど厳しくなく、2000字程度の記事が5〜10本あれば通過するようです。
アクセストレードのトップページを開いて、右上の「アフィリエイトをはじめてみよう」をクリックします。
メールアドレスを入力し、下のチェックボックスを有効にします。
「パートナー利用規約」と「プライバシーポリシー」はリンクを開いてスクロールしないとチェックボックスが有効にならなので注意。
「登録する」ボタンをクリックするとメールが送信されるので、中に記載されているリンク先に移動します。
会員情報を入力します。
ここは難しい入力項目は特にありません。
「口座情報」で振り込み機の金融機関を「ゆうちょ銀行」「銀行(各種金融機関)」から選択します。
選択した金融機関の口座情報を入力したら「サイト情報入力に進む」をクリックします。
サイト情報を入力します。
「サイトタイプ」は「WEB(ウェブ)」「WEB(ブログ」「メールマガジン」「その他」から選択。
「サイトPR」には、サイトの特徴やPV、集客方法について入力します。
複数のサイトを運営している場合は、「サイトを追加する」で追加登録を行います。
「登録申請する」をクリックすると審査が開始されます。
afb
女性向け案件に定評があるASPがafb(アフィビー)で、美容、脱毛、健康といったジャンルを得意としています。
ユーザー登録では、入力項目がかなり多いのが特徴で、「サイト概要」の項目では、ページビューやSNSのフォロワー数などの具体的な数字の提示が求められます。
また、「SEO対策キーワード」は、検索エンジンでの上位進出を目指しているキーワードを入力する項目ですが、いずれの情報も広告主へのPRに使われます。
これらの項目の入力は必須とはされていませんが、審査が行われる以上は必ず入力すべきでしょう。
afbのトップページを開き「無料パートナー登録はこちら」をクリック。
次の画面で利用規約等が表示されるので、同意する旨のボタンをクリックします。
メールアドレスを入力して「仮登録する」をクリック。
送信されたメールアドレスに記載されたURLをクリックします。
ログイン情報とユーザー情報を入力します。
サイト情報を入力します。
「サイト概要」「集客方法」のほか、「SEOの対策キーワード」の入力が求められます(広告主へのPRのために利用されます)。
口座情報を入力後、「afbを知ったきっかけ」を選んでから「確認する」をクリック。入力内容を確認して送信したら、審査が完了するのを待ちます。
もしもアフィリエイト
もしもアフィリエイトは、プレミアム報酬やW報酬制度といった強力なインセンティブの仕組みを取り入れることで勢力を伸ばしているASPです。
ユーザー登録は非常にシンプルで、最低限のユーザー情報を入力するのみ、サイトの説明なども求められません。
もしもアフィリエイトには審査がないので、登録が完了したらすぐにサービスを利用できるようになります。
ィリエイトの特徴については、次の章で詳しく解説します。
【特集】人気急上昇!もしもアフィリエイトとは?
W報酬制度
プレミアム報酬制度
Amazonアソシエイト提携
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ASPの審査に落ちてしまった場合
ASPを使い始めるにあたって、最大の壁となるのが審査です。
多くのASPでは、自社が提供している商品の広告を掲載するに足るメディアかどうかをチェックするために、登録時にサイトの審査を行っていますので、この審査に通らないとASPの提供するサービスを利用できません。
審査の厳しさはASPによってまちまちですが、例えば、Amazonアソシエイトの審査はかなり厳しいことで知られていますが、その一方で、同じモール型ASPの楽天アフィリエイトは審査自体がなく、登録作業を終えればすぐに利用できるようになります。
審査にあたって重視されている要点はどのASPでも共通しているので、ここではASPの審査に望む際に、満たしておくべき5つのポイントを紹介します。
審査を通過できるか不安な人、審査に落ちてしまった人は、ぜひ参考にしてください。
【ポイント1】無料ブログを使わない
ブログが利用しているシステムは、審査の重要なポイントとなりますが、特に無料のブログサービスを利用している場合、確実に審査に通りません。
ブログサービスのバナー広告が強制的に表示される環境は、アフィリエイト広告を掲載するのにふさわしくないためです。
アフィリエイトブログでは、レンタルサーバーを契約し、そこにWordPressを導入することでブログを構築するのが基本です。
【ポイント2】独自ドメインを利用する
独自ドメインを利用していないサイトも、ASPの審査では確実に落とされます。
独自ドメインはインターネット上の住所であり、同時にサイトのアイデンティティにもなりますので、広告主の信頼を得るために、独自ドメインの取得は必須です。
なお、独自ドメインは、先のレンタルサーバーと合わせて「お名前.com」で登録するのがおすすめです。
【ポイント3】記事数は10〜20本、文字数は3000字以上
ASPの審査に申し込む際には、サイトに記事が一定数、公開されている状態にしておきましょう。
記事の本数は10〜20本、記事1本あたりの文字数は3000字以上が目安ですが、この数字はASPによってばらつきがあり、2000字程度の文字数で通ったという話もあれば、記事本数10本では落とされたという報告もあります。
万一、この基準で審査に落ちた場合には、記事本数・文字数を増やして再チャレンジしましょう。
【ポイント4】運営者情報、プライバシーポリシーは必須
記事以外で重要になるのが、運営者の身元と連絡先を記載した運営者情報と、ユーザーの個人情報の取り扱いについて記したプライバシーポリシーです。
運営者情報には、サイトの管理者の名前とメールアドレスを記載しますが、名前は本名である必要はなく、ハンドルネームでもOK、加えてプロフィール情報があればなお良いでしょう。
プラバシーポリシーはネット上に雛形が多数公開されているので、それを利用すれば問題ありません。
【ポイント5】登録時の「サイトの説明」をしっかり書く
ASPに登録を行う際、審査のあるASPでは「サイトの説明」の入力を求められます。
自由入力になっているので、適当な記述でお茶を濁している人もいるかもしれませんが、この項目は審査の合否を左右する重要な要素で、きちんとしたサイトであることを示すため、丁寧に説明しましょう。
内容としては、サイトのテーマや記事内容だけでなく、取り扱う商品、更新頻度、主な流入元、現在のアクセス数やフォロワー数などについて言及するといいでしょう。
これ以外の注意点として、Amazonアソシエイトの審査では、Amazonプライムへの入会が必須となっていて、意外と見落とされがちなので、忘れずに覚えておきましょう。
なお、ASPの審査は何度でもチャレンジ出来るので、審査に落ちたとしても、上記のポイントに注意してサイトの内容を充実させていけば、いずれは通過できるはずです。
一度落ちても諦めずに再挑戦しましょう。
まとめ
今回はASPへの登録について解説しました。
ASPによっては審査があるがために、登録がスムーズに進まず、いつまで経ってもアフィリエイトを始められないという人もいるかもしれません。
その場合は、審査の難易度が低い事業者への登録を済ませて、そちらから利用しましょう。
ASPの審査の難易度は、アフィリエイトの品質とは関係ありません。
難易度の高い審査を行っているからといって、魅力的な商品や充実したサービスを提供しているわけではないので、審査を通過できない事業者があってもあまりこだわらずに、使えるサービスから利用していくのがいいでしょう。
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