一般的に中古ドメインは過去の”検索エンジン評価”を活用できることからSEO的に有利と言われており、新規ドメインと比較すると各観点でリードを得られる可能性が高いとされています。
しかし、2024年3月のgoogleコアアップデートにおいて、中古ドメイン(期限切れドメイン)の不正使用に関するスパムポリシー変更がありました。
このコアアップデートが原因で、中古ドメイン(期限切れドメイン)による集客パワーが得られないのではないか?という懸念が生じました。
SEO・集客対策での中古ドメインの購入に不安に感じている方もいると思いますので、影響調査のため、中古ドメインを用いて実際に検証実験を行いました。
結論としては、中古ドメインの集客パワーは今も得ることが可能です。
実際の検証データをもとに確認してみましょう。
1.【コアアップデート影響調査】中古ドメインと新規ドメインの違いを検証してみた!
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作成するサイトのテーマを2つ設定
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それぞれのテーマで「中古ドメイン」「新ドメイン」を1つずつ取得し、ブログサイトを作成
東京のグルメ情報に関して口コミやランキングをまとめたブログ
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日焼け止め | 東京グルメ | |
---|---|---|
WayBack初回記録年 | 2016 | 2020 |
バックリンク数 | 124 | 1429 |
ドメインオーソリティ | 24 | 15 |
- ・中古ドメインは、過去運用していたジャンルと関連するサイトを運用していたドメインを取得。
- ・新規ドメインは中古ドメインと似た文字列ドメインを取得。
- ・同じサーバーでWordpressを利用し、テーマやプラグインなども全て同じに設定するなど、環境は全て統一。
- ・Googleのサーチコンソールで状況を確認。
インデックススピードを比較
今回は中古ドメインと新規ドメインの比較のため、敢えて全く同じ内容の記事を登録していきました。
すると、新規ドメイン側ではインデックス登録されないページが続出しました。
それに比べて中古ドメインのサイトはすべてのページが公開後すぐにインデックスされるという結果になりました。
東京グルメ
ドメイン
ドメイン
日焼け止め
ドメイン
ドメイン
※日焼け止めは64ページ、東京グルメは20ぺージ公開
一方、新規ドメインはほとんどのページがインデックスされない、という結果になりました。
この検証を通して
新規ドメインと比較して、中古ドメインの方がインデックススピードが速いこと
という結果が数値として表れました。
2.2024年3月のGoogleの期限切れドメイン(中古ドメイン)に対する方針について
Googleは検索結果(SERPs)の向上のため、定期的にアップデートを繰り返しています。
その中でも年に数回実施する「コアアップデート」は大規模な改修が入り、その後に検索結果の順位評価のアルゴリズムの変化などにより、大きく順位が変動する可能性があることで知られています。
2024年3月に実施したコアアップデートでは、3つのスパムポリシー違反が追加されており、その中に中古ドメイン(期限切れドメイン)が含まれています。
中古ドメイン(期限切れドメイン)のスパムポリシーはどういったものかというと、"ユーザーにほとんど価値を提供しないコンテンツをホストすることで、検索順位を操作することを目的に再利用すること"を指します。
誤解してはならないのが、Googleは期限切れドメイン(中古ドメイン)を使用すること自体を禁止しているのわけではないということです。
大事なのは、期限切れドメイン(中古ドメイン)を用いた場合のウェブサイトのコンテンツの質です。
急にGoogleが言い出したことではなくて、ずっと前から「E-E-A-T」を重要視するという方針を新たに明文化したにすぎません。
Experience(経験)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、 Trustworthiness(信頼性)、つまり質の高いコンテンツを作成しないと評価しませんよ、というGoogleの強い意思表示でもあります。
元々映画系のサイトが運用されていた中古ドメインで新たに飲食系のサイトを作成してしまうと、中古ドメインの「過去の評価を引き継げる」というメリットを享受できない恐れがあります。
裏を返せば、以前のサイトと関連性のあるコンテンツを載せたウェブサイトを作成すれば、期限切れドメイン(中古ドメイン)は今まで通り使用できるということです。
中古ドメインを活用する際には、そういったことも頭に入れた上で対策することをお勧めします。
- 参照サイト
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期限切れのドメインの不正使用(Google公式サイト)
https://developers.google.com/search/docs/essentials/spam-policies?hl=ja
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有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成(Google公式サイト)
https://developers.google.com/search/docs/fundamentals/creating-helpful-content?hl=ja
3. 中古ドメインと被リンク:SEO戦略の重要な要素
中古ドメインを選択する際の最大の魅力の一つが、既存の被リンク資産です。
被リンクは、他のウェブサイトがあなたのサイトへリンクしていることを示し、検索エンジンによってサイトの信頼性と権威性の高い指標として認識されます。
中古ドメインには、過去の活動により構築された価値あるリンクが既に存在していることが多く、これがSEOの観点から非常に有利に働きます。
被リンクのメリット
検索ランキングの向上
被リンクはGoogleなどの検索エンジンによって、ウェブサイトの評価を高める重要な要素とされています。
質の高い被リンクは、検索結果におけるサイトのランキングを向上させることができます。
トラフィックの増加
他サイトからのリンクは、直接的なリファレンストラフィックの源泉となり得ます。
これにより、新規訪問者が増加し、ウェブサイトの可視性が高まります。
信頼性と権威性の構築
多数の質の高い被リンクは、サイトが業界内で認知され、信頼されている証となります。
中古ドメインを評価する際には、単にリンクの数量だけでなく、リンク元の質、関連性、そしてそれらがどの程度自然なリンクであるかも考慮する必要があります。
良質な被リンクプロファイルを持つ中古ドメインを選択することで、SEO戦略において有利なスタートを切ることが可能となります。
7. 中古ドメインが検索ランキングで上がらない場合の考察と対策
中古ドメインの選択は、その過去の評価や被リンクなどを活用することでSEOに有利なスタートを切ることが期待されます。
しかし、すべての中古ドメインが必ずしも期待通りの成果をもたらすわけではありません。
検索ランキングで期待した効果が見られない場合、以下の点を考慮し、適切な対策を講じることが重要です。
過去のペナルティ
原因
過去にスパム行為など不適切なSEO戦略が行われていた場合、ペナルティの対象となり、ランキングに悪影響を及ぼす可能性があります。
対策
ドメイン購入前にWayback Machineなどのツールを使用してドメインの歴史を調査し、Googleのウェブマスターツールを使ってペナルティの有無を確認してください。
被リンクの質
原因
過去の被リンクがスパムサイトからのものであるなど、質が低い場合があります。
対策
被リンクの監査を行い、低質なリンクは除去または無効化のリクエストをGoogleに提出しましょう。
関連性の欠如
原因
ドメイン名が新しいサイトの内容と関連性がない場合、検索エンジンが適切に評価しないことがあります。
対策
中古ドメインを選ぶ際は、サイトの内容と関連性の高いドメイン名を選択し、内容と一致する質の高いコンテンツを提供してください。
新しいコンテンツの欠如
原因
サイトに新しい、質の高いコンテンツが定期的に追加されない場合、検索エンジンによる評価が低くなる可能性があります。
対策
定期的に関連性の高い、オリジナルのコンテンツを追加し、サイトを更新し続けてください。
中古ドメインはSEO戦略に有効なツールですが、選択と活用には慎重な検討と適切な管理が必要です。
上記の対策を講じることで、中古ドメインの潜在能力を最大限に引き出し、検索ランキングの改善につなげることができます。
5. よくある質問(FAQ)
- 中古ドメインを利用するSEO上の利点は何ですか?
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中古ドメインをSEO戦略に利用する主な利点は、過去に築かれたバックリンクとドメインオーソリティを活用できることです。
これにより、新規ドメインに比べて検索エンジンのランキングを早期に向上させることが期待できます。
- 中古ドメインの効果はどの程度期待できますか?
-
中古ドメインの効果は、その質と過去の使用方法に大きく依存します。
良質なバックリンクが多く、関連性の高い内容で使用されていたドメインは、SEOにおいて有利な効果をもたらす可能性があります。
ただし、不正な手法で利用されていた歴史があるドメインは、むしろネガティブな影響を及ぼすこともあります。
- 中古ドメインはインデックスされやすいですか?
-
はい、中古ドメインはすでに検索エンジンに認知されており、バックリンクが存在することから、新規に登録されたドメインよりもインデックスされやすい傾向にあります。
しかし、これはドメインの過去の品質と使用状況に大きく依存します。
- 中古ドメインのドメインパワーとは何ですか?
-
ドメインパワーとは、ドメインのSEOにおける信頼性や権威性を示す指標です。
中古ドメインの場合、以前の所有者によって構築されたバックリンクやドメインの年齢によって、そのパワーが形成されます。
ドメインパワーが高いほど、検索エンジン結果ページ(SERP)でのランキングが向上する可能性があります。
- 中古ドメインと被リンクの関係は?
-
中古ドメインが持つ被リンク(バックリンク)は、そのSEO価値の重要な要素です。
良質で関連性の高い被リンクは、ドメインの権威を高め、検索エンジンによる評価を向上させることができます。
ただし、スパムリンクや無関係なリンクが多い場合は、負の影響を及ぼすこともあるため注意が必要です。
- 中古ドメインを使ってもランキングが上がらないのはなぜですか?
-
ランキングが上がらない原因は複数考えられますが、主な理由としては以下が挙げられます。
- 過去に不正な手法で使用されていた歴史がある場合、検索エンジンからのペナルティを受けている可能性があります。
- 被リンクの質が低い、または関連性がないリンクが多い場合。
- サイトのコンテンツの質が低い、またはユーザー体験が悪い場合。
6. 中古ドメインの取得方法
さて、それではそんなSEO対策に有利な中古ドメインはどこで取得できるのか?
お名前.comでは下記サービスにて中古ドメインを提供しております。
1.jpドメインオークション
ドメインオークションは中古ドメインの取得権利をオークション形式でご購入いただくサービスです。参加費は無料で出品されている全てのドメインに対して、どなたでも入札することができます。中古ドメインを活用し、早期にWebサイトの集客力をつけたい方!ぜひオークションにご参加ください!
おまけ. 中古ドメインの選び方 ~中古ドメイン検討時にチェックしたい指標をご紹介~
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ドメインオーソリティ
MozというSEO会社が出している指標の一つで、ドメインパワーとも呼ばれます。検索エンジンでの順位においてどの程度評価されるのか、ドメイン名に対する評価をわかりやすく数値化したものです。
▼無料調査ツール
Moz (※無料会員登録が必要) / small SEO Tools「ドメインオーソリティチェッカー」 など。
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被リンク数
外部サイトから自分のサイトに向けられたリンクのことで、良質な被リンクが多ければ多いほど検索エンジンからの評価を受けやすく、SEOにおいて有利になります。
▼無料調査ツール
hanasakigani.jp / SEOTOOLSなど。
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ドメイン年齢(ドメインエイジ)
ドメイン取得後、検索エンジンにインデックスされてから経過した年月のことで、一般的にはドメイン年齢が長いほど検索エンジンからの評価が高くなる傾向があります。
▼無料調査ツール
ohotuku.jp / ドメイン年齢 など
ドメインオーソリティ
MozというSEO会社が出している指標の一つで、ドメインパワーとも呼ばれます。検索エンジンでの順位においてどの程度評価されるのか、ドメイン名に対する評価をわかりやすく数値化したものです。
Moz (※無料会員登録が必要) / small SEO Tools「ドメインオーソリティチェッカー」 など。
被リンク数
外部サイトから自分のサイトに向けられたリンクのことで、良質な被リンクが多ければ多いほど検索エンジンからの評価を受けやすく、SEOにおいて有利になります。
hanasakigani.jp / SEOTOOLSなど。
ドメイン年齢(ドメインエイジ)
ドメイン取得後、検索エンジンにインデックスされてから経過した年月のことで、一般的にはドメイン年齢が長いほど検索エンジンからの評価が高くなる傾向があります。
ohotuku.jp / ドメイン年齢 など
ご紹介した各種ツールの数値は提供各社算出による参考指標です。SEO効果を保証するものではありませんので、あらかじめご了承ください。