マネーフォワード クラウド契約とは|主な機能や特徴、導入するメリット・料金体系
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- マネーフォワード クラウド契約は、契約書の作成から管理まで1つで完結できるサービス
- 契約書の送信件数・保管件数による課金や上限設定がなく、安心して利用できる
- マネーフォワードの他サービスと連携すれば、バックオフィス全体を効率化できる
マネーフォワード クラウド契約は、契約書の作成・申請・承認・締結・保存・管理まで1つで完結できるワンストップ契約管理サービスです。本記事では、マネーフォワード クラウド契約の強みである特徴・主な機能・導入のメリット、口コミによる評価や料金体系を紹介します。
目次
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マネーフォワード クラウド契約とは

マネーフォワード クラウド契約とは、契約書の作成から管理までをワンストップで行える契約管理サービスです。紙の契約書や他社サービスの電子契約サービスもまとめて管理でき、契約管理業務の効率化を図れます。
また、件数による課金や上限設定がないため、低コストで利用できるのも強みです。本記事では、マネーフォワード クラウド契約の特徴や導入するメリット、料金体系などを解説します。
マネーフォワード クラウド契約の特徴

マネーフォワード クラウド契約は、課金・上限設定なしで社内の契約書をまとめて管理できるサービスです。ここでは、マネーフォワード クラウド契約の特徴を解説します。
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Bill One経費のマネーフォワード クラウド契約の特徴
ワンストップで契約管理
マネーフォワード クラウド契約には、テンプレートを使用した契約書の作成や法務相談、ワークフロー、検索など、契約書管理に必要な機能が網羅的に搭載されています。これにより、契約書の作成・申請・承認・締結・保存・管理までをワンストップで行えます。
別ツールで作成した契約書をアップロードしたり、別ワークフローに載せたりする手間を削減することで、業務の効率性・生産性を高められます。また、ツールの使い分けにかかる担当者の業務負荷の軽減や、確認工数の削減にもつながります。
紙の契約書もまとめて管理
マネーフォワード クラウド契約では、紙の契約書もまとめて管理することが可能です。紙の契約書をスキャンしてPDF化したファイルをアップロードすることで、マネーフォワード クラウド契約で一元管理できます。
また、電子契約データの自動取り込みの機能の活用により、他社電子契約サービスの契約データは、締結完了時に自動でマネーフォワード クラウド契約に取り込むことができます。
さまざまな形態の契約書もマネーフォワード クラウド契約で一括管理でき、契約書の点在を防いで管理業務の効率化につなげられます。
件数による課金や上限設定はなし
マネーフォワード クラウド契約では、契約書送信料・契約書保管料は0円です。契約書の送信件数・保管件数による課金や上限設定がなく、固定の月額料金のみで利用できます。
そのため、契約書の件数が多い月でも、料金や利用上限を気にせずに済みます。一律固定の料金でありながら、膨大な契約書をワンストップで管理できる、コストパフォーマンスの高いサービスといえます。
マネーフォワード クラウド契約の主な機能

マネーフォワード クラウド契約には、契約書の作成〜管理に必要な機能が豊富に搭載されています。ここでは、マネーフォワード クラウド契約の主な機能を解説します。
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審査依頼・契約審査
審査依頼・契約審査では、「ひな形管理」「法務相談(審査依頼)案件管理」「法務担当者や顧問弁護士とのコミュニケーション管理」「審査経緯の管理」などを行えます。
これらの機能により、作成した契約書ひな形をアップロードして管理し、ワンストップで法務担当者や顧問弁護士への審査依頼・チャット形式での相談が可能です。法務相談状況は一覧で確認でき、申請漏れや対応漏れの心配がありません。
内容が確定した契約書はそのまま締結申請まで行えるため、契約書作成から審査までの工程をスピーディーに完結可能です。
さらに、審査の経緯や担当者間のやりとりを履歴として残すことができ、過去契約書の見返しや、類似案件のリーガルチェックにおける品質の安定化にもつなげられます。
押印申請・承認
押印申請・承認の機能には、「契約情報の複製」「ワークフローの作成」「承認ステータス管理」「一括申請・承認」「申請の差し戻し」「関連書類の添付」が含まれます。ワークフロー上で、すべての契約書の押印申請から承認までをワンストップで行えます。
複数のワークフローを設計し、契約書の内容や金額に合わせて承認ルートの使い分けをすることが可能です。複数の同じ雛型の契約書は取引先に一括で送信し、社内申請用には関連書類も添付できます。
申請の差し戻し・修正におけるやり取りもワークフローで完結し、契約書の申請から承認におけるコミュニケーションをスムーズに行えます。また、契約書の承認状況は取引先を含めて一覧で確認できるため、承認漏れを防止しつつ、案件の進捗管理が効率化します。
契約締結
契約締結の機能では、パソコンやスマホから、さまざまな形態の契約書の確認・署名・押印を安全に行えます。具体的には、通常の契約から、「合意締結証明書の発行」「多者間契約」「複数契約の同時締結」まで、幅広い形態の契約締結に対応可能です。
また、「電子署名・タイムスタンプ」では、PDFファイルに誰が・いつ同意したかをバージョン別に記録・表示し、すべての電子契約に対して10年間の長期署名を付与します。この機能の活用により、電子帳簿保存法の「電子取引」の要件を満たすこともできます。
さらに、取引先がマネーフォワード クラウド契約にアクセスするための「アクセスキーの発行」や「英語での署名依頼」など、幅広い取引先と安全かつ迅速な契約締結を行うための機能が豊富です。
保存・管理
保存・管理の機能では、マネーフォワード クラウド契約外で締結した契約書の一元管理や、契約書管理を安全に行うための環境設定ができます。具体的には、他社の電子契約サービスにおける「電子契約データの自動取り込み」や「紙契約書の一元管理」が可能です。
Excelなどで管理していた台帳は「契約管理台帳アップロード」で簡単に取り込みできます。「AI-OCRによる自動入力」を活用すれば契約書PDFの読み取り精度が向上し、台帳作成のさらなる効率化が見込めます。
また、契約種別に設定可能な「契約管理項目のカスタマイズ」や、個人・グループで柔軟に権限を設定できる「閲覧権限」の機能は、自社独自のルールに則った契約書管理を可能にします。
「契約アラート通知」では、契約終了日・解約期限が近づくと、関係者へ通知メールが自動送信されます。契約期限管理を簡略化しながら、更新し忘れの防止にもつなげられます。締結済み契約書は任意の管理項目から絞り込んで検索可能です。
その他・契約書作成
その他・契約書作成の機能には、契約書フォーマットに押印位置や入力項目を設定できる「テンプレートの作成」や、不正アクセス・サイバー攻撃のリスクを低減する「IPアドレス制限」が含まれます。
また、「マネーフォワード製品」「Salesforce」「Slack」などとのサービス連携のほか、「API連携」によって、自社既存のCRMシステムやワークフローシステムとの連携にも対応しています。
さまざまなサービスとの連携によってバックオフィス全体の効率化を図りつつ、「SSOログイン」を活用すれば複数のID・パスワードを管理する手間も省けます。
マネーフォワード クラウド契約を導入するメリット

マネーフォワード クラウド契約の導入によって、スピーディーな契約締結やコスト削減などのメリットに期待できます。ここでは、マネーフォワード クラウド契約を導入するメリットを解説します。
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マネーフォワード クラウド契約を導入するメリット
スピーディーに契約締結を完了できる
マネーフォワード クラウド契約では、契約に必要なコミュニケーションをすべて1つのシステム内で行えるため、スピーディーな契約締結完了が見込めます。
ひな型を使って作成した契約書は、そのままワークフローに載せて押印申請・承認できるほか、差し戻し、弁護士への審査依頼、締結申請も行えます。審査依頼・取引先を含めた承認状況・差し戻し状況を一元管理することで、各担当者は素早い対応が可能です。
紙の契約書をやり取りしたり、別ツールにアップロードしたりするタイムラグを削減し、社内申請から契約締結までの時間を短縮できます。契約スピードを上げることで、ビジネス機会の損失を防ぎ、取引の満足度向上にもつなげられます。
コスト削減に繋がる
マネーフォワード クラウド契約の導入によって紙による契約書管理を廃止することで、コスト削減を実現できます。例えば、電子契約には印紙代が不要であるため、紙での締結に比べて、契約コストの大幅な減少が見込めます。
また、紙代・インク代などの印刷コストや、取引先への郵送費用の削減も可能です。さらに、紙の契約書の製本作業や、取引先への送り状の作成といった、間接的コストも削減できる点もメリットです。
コスト削減効果を、商品の価格引き下げやサービスの充実などに反映させることで、自社における競争力の強化も見込めます。
契約プロセスを可視化できる
マネーフォワード クラウド契約では、契約書ごとに、ワークフローや審査依頼状況を把握できるため、いつ・誰が・何を行うべきかが明確になります。これにより、個別の進捗確認作業を削減し、対応が止まっている人には素早くリマインドできます。
Slackと連携すれば自身への承認申請時点で自動で通知されるため、対応漏れの心配も減らせます。さらに、稟議や審査依頼時のやり取りは契約の経緯として記録でき、締結済みの契約書は電子署名・タイムスタンプを活用して正確なバージョン管理が可能です。
契約締結の過程に加えて、承認・更新に関わった担当者が一気通貫で可視化され、契約プロ説の透明性を向上させます。契約業務の効率化と内部統制の強化を同時に実現できるサービスです。
バックオフィス全体の効率化も目指せる
マネーフォワード クラウド契約は、マネーフォワードの他サービスと連携することで、バックオフィス全体の効率化を図れます。
例えば、マネーフォワード クラウド会計・経費などとの連携により、電子契約に関するデータの重複入力を削減しながら経理処理が可能になります。また、電子帳簿保存法の「スキャナ保存」の要件まで満たすことができ、法令対応における負担も減らせます。
マネーフォワード クラウドシリーズは、基本料金内でまとめて利用できるため、最小限のコストで運用が可能です。企業の成長に合わせてサービスを拡張し、バックオフィス全体を段階的に効率化をすることで、ビジネスをさらに後押しできます。
マネーフォワード クラウド契約の口コミ・評価

マネーフォワード クラウド契約の利用者は、「進捗状況の可視化が分かりやすい」と感じています。取引先を含めて承認待ちや審査依頼状況を確認でき、リマインドもあることで、スピーディーに契約締結できる点が高く評価されています。
また、「操作が簡単で、迷わず使用できる」と評価する利用者もいます。契約書をアップロードするだけで操作でき、説明書不要で誰でも利用できる点が好評です。システム操作のための社員教育が不要で、すぐに運用開始できるため、導入効果を最大化しやすいです。
マネーフォワード クラウド契約の料金体系

マネーフォワード クラウド契約の法人向けサービスの料金体系は、利用人数や機能によって異なります。電子契約締結のみのプランでは、テンプレート作成や契約書の送信・締結、
締結済み契約書の検索・ダウンロードの機能を、月額2,980円〜で利用可能です。
社内申請機能や他社電子契約サービスの取り込みなど、フル機能版の利用を希望する場合は、個別に見積もりを取りましょう。
契約締結のみ | フル機能版 |
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年額払い2,980円/月 (35,760円/年) | 問い合わせ |
参考:法人向けの料金プラン – マネーフォワード クラウド契約
マネーフォワード クラウド契約の導入の流れ

マネーフォワード クラウド契約では、導入希望者向けに無料の個別相談会が実施されているほか、マネーフォワード IDに登録して無料でサービスを試すこともできます。
自社に最適なプランや運用方法を確かめたうえで導入方法を検討でき、導入効果の最大化にもつなげられるでしょう。まずは、資料請求や専用フォームから問い合わせを行うのがおすすめです。
マネーフォワード クラウド契約を導入する際の注意点

マネーフォワード クラウド契約は、2025年6月に料金体系の一部改定が予定されています。主に、「ひとり法人」プランの新設や、「ビジネス」および「スモールビジネス」プランなど、法人向けサービスの料金が変更されます。
法人の利用希望者は、新しい料金やプランも確認したうえで導入を検討すべきでしょう。また、マネーフォワード クラウド契約は、電子帳簿保存法の一部にしか対応していない点にも留意が必要です。
「電子取引」の要件は満たしているものの、「スキャナ保存」の要件には対応していません。電子帳簿保存法の全ての要件を満たした契約管理を行うには、マネーフォワード クラウドの他サービスとの連携がおすすめです。
まとめ

マネーフォワード クラウド契約は、契約書の作成から管理までを一貫して行える契約管理サービスです。契約プロセスを可視化しながら、申請・審査依頼といったコミュニケーションも1つのシステムで完結できるため、生産性の向上につながります。
紙の契約書や他社サービスで締結した電子契約も一元管理でき、印刷代や郵送代などのコスト削減が可能です。件数による課金や上限設定もないため、月々の契約数の増減を気にせず、最小限のコストで運用できます。
基本料金内でまとめて利用できるマネーフォワードの他サービスと連携すれば、バックオフィス全体の効率化にもつながります。電子上での契約書の一元管理を実現し、素早い契約締結を実現するには、マネーフォワード クラウド契約がおすすめです。