マネーフォワード クラウド連結会計とは|主な機能や特徴・メリットを解説
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- マネーフォワード クラウド連結会計は、グループの経営状況をリアルタイムで把握可能
- 最短1ヶ月以内で導入でき、ランニングコストは月額費用のみであるため、短期間・低価格で利用できる
- 業務立ち上げから手厚いサポートを受けられるため、連結決算未経験者でも導入しやすい
マネーフォワード クラウド連結会計とは、最新のAI機能等を活用しつつ、既存の会計システムを活かして連結決算業務を効率化するクラウド型連結会計システムです。本記事では、マネーフォワード クラウド連結会計の特徴や主な機能から、導入するメリットや強み、料金体系などを解説します。
目次
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マネーフォワード クラウド連結会計とは
マネーフォワード クラウド連結会計とは、グループ会社間におけるデータ収集やファイル管理をクラウド上で一元管理できる連結会計システムです。会社のグループ全体におけるリアルタイムな経営状況の可視化を行い、戦略的な経営判断に貢献します。
マネーフォワード クラウド連結会計は、導入にかかる期間や価格面の負担が比較的少なく、初期設定から専任担当者による手厚いサポートが提供されます。そのため、はじめて連結会計業務を行う企業含めて幅広い企業で手軽に導入できるでしょう。
本記事では、マネーフォワード クラウド連結会計の特徴やメリット、料金体系についてご紹介します。煩雑な連結会計の効率化を行いたい、連結会計業務の属人化を解消したいなどの課題がある場合は、ぜひ参考にしてください。
マネーフォワード クラウド連結会計の特徴
マネーフォワード クラウド連結会計には、システム導入における負担が少なく、煩雑になりやすい連結会計を大幅に効率化できる特徴があります。ここでは、マネーフォワード クラウド連結会計の主な特徴をご紹介します。
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マネーフォワード クラウド連結会計の特徴
リアルタイムでグループの経営状況を把握可能
マネーフォワード クラウド連結会計は、クラウド型のシステムである点に大きな特徴があります。具体的には、親会社は海外子会社を含めた複数の子会社が各自で連結会計システムに入力した財務データをクラウド上で可視化し、一元管理することができます。
つまり、従来のように、データ共有のために親会社・子会社間でファイルやメールをやり取りする手間を必要としません。また、子会社の経営データをリアルタイムで収集することで、グループ経営におけるグループの経営状況を迅速に把握できます。
したがって、グループ経営に重要とされる戦略的な経営判断が可能になるでしょう。
短期間・低価格の導入で手間と費用を削減できる
マネーフォワード クラウド連結会計の導入において、自社サーバーの設置や子会社PCへのシステムインストールといった工程は不要です。また、既存の会計システムのまま連結決算システムを導入することが可能です。
そのため、利用開始までに複数の工程が必要なパッケージ型システムなどに比べて、短期間かつ低価格でシステムを導入可能です。
さらに、最短1ヶ月でシステム導入が完了した事例もあり、料金は初期費用・月額利用料のみで、自社内で運用・保守費用は発生しません。また、シンプルでわかりやすいUI設計であるため、システム操作に関する子会社担当者への教育・周知といった、教育コストの削減も見込めます。
このように、マネーフォワード クラウド連結会計は導入にかかる負担を抑えられるのが特徴です。つまり、幅広い企業で手軽に導入しやすい連結会計システムといえます。
会計システム連携とExcelファイルの直接取り込み
マネーフォワード クラウド連結会計は、会計システムである「マネーフォワード クラウド会計」及び「マネーフォワード クラウド会計Plus」とのAPI連携が可能です。また、その他の会計システムにおいては、Excelファイルを直接取り込むことができます。
このように、マネーフォワード クラウド連結会計は幅広い会計システムと連携できることから、グループ会社が異なる会計システムを利用している場合でも、柔軟にデータ収集を行うことが可能です。
CSVデータへの変更を必要とせず、Excelのままインポートが可能なため、転記作業が大幅に効率化します。また、転記時等に発生する人為的エラーの防止にもつながります。
マネーフォワード クラウド連結会計の主な機能
マネーフォワード クラウド連結会計には、工程数が多い連結決算業務を効率化するための機能が搭載されています。ここでは、マネーフォワード クラウド連結会計の主な機能をご紹介します。
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マネーフォワード クラウド連結会計の主な機能
「スプレッドシート連携」機能
「スプレッドシート連携」機能は、マネーフォワード クラウド連結会計内の帳票や決算単位のデータについて、数クリックでスプレッドシートに直接取り込みを行う機能です。
なお、この機能を利用するには、「Google Workspace Marketplace」から拡張機能をインストールする必要があります。「スプレッドシート連携」機能を活用することで、データのインポート作業にかかる時間を大幅に短縮化できます。
また、手動の転記に伴うミスを削減しつつ、時間のかかる分析・報告といった定例作業の大幅な効率化を実現します。
勘定科目のAIサジェスト&変換学習機能
最新のAIを活用し、連結科目の変換を効率化します。グループ会社の利用言語を問わず、あらゆる勘定科目に対して、連結科目の自動提案が可能です。
また、グループ各社の科目に表記ゆれ等がある場合でも、連結科目が自動で提案されるため、連結科目のデータ登録を効率化することができます。
海外対応
マネーフォワード クラウド連結会計は、外貨換算機能や何語であっても対応可能な連結科目への変換サポートはもちろんのこと、外国語にも対応をしております。日本語と英語の切り替えが可能です。
海外子会社の英語話者がマネーフォワード クラウド連結会計に自らデータを入力することが可能になり、親会社と子会社がクラウド上で同じ連結決算データを共有することができます。
これにより、今まで発生していた海外子会社とのメールでの煩雑な個別財務諸表データのやり取りも解消できます。
セグメント関連機能
セグメント精算表が作成でき、指定したセグメントごとの合計金額と連結損益計算書の金額との差額、各セグメントの連結金額、各セグメントの単体金額が確認できます。
分かりやすいUIで直感的にドリルダウンして確認することができるとともに、エクスポートしてさらなる分析に活用することも可能です。
マネーフォワード クラウド連結会計を導入するメリット
マネーフォワード クラウド連結会計を導入することで、複雑な工程が多い連結会計業務を簡略化でき、正確な処理を実現できるメリットがあります。ここからは、マネーフォワード クラウド連結会計を導入するメリットをご紹介します。
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マネーフォワード クラウド連結会計を導入するメリット
グループの変化や急成長にも柔軟に対応ができる
マネーフォワード クラウド連結会計は、上述したように親会社・子会社の単体会計システムを変更する必要がなく、既存の会計システムを活かした体制構築ができます。
そのため、グループの変化が激しい状況でも対応工数を抑え、より付加価値の高い業務に時間を使うことが可能です。
連結決算業務の時間を大幅に削減可能
マネーフォワード クラウド連結会計の導入により、連結決算業務にかかる時間を大幅に削減できる可能性があります。
例えば、Excelや表計算ソフトによる管理の場合、子会社からのデータ収集やシステムへの再入力、開示時点における最新データの確認、バージョン管理といった工程が発生します。これらの煩雑な作業に時間を取られ、連結決算業務全体に遅れが生じる場合があります。
その点、マネーフォワード クラウド連結会計では、クラウドを通じて各子会社からのリアルタイムな数値が収集可能であるため、常に最新のデータを把握できます。
また、履歴管理などの機能が備わっていることにより、従来ほどバージョン管理の手間もかかりません。このように、さまざまな工程に費やしていた時間を削減することで、連結決算業務にかかる時間が大幅に削減され、グループ経営の加速化が実現します。
業務の標準化で属人化の防止につながる
マネーフォワード クラウド連結会計はクラウド型のシステムであるため、複数人での同時ログイン・同時編集が可能です。さらに、複数人で同時にシステムを操作する場合でも、常に最新の正確なデータを反映することができます。
また、わかりやすいUIやシンプルな機能により、誰でも正確な連結決算処理が可能になり、グループ全体における連結決算業務の標準化を実現できます。
また、複数人で同時に作業できることから、業務の属人化防止につながり、人員の補充・入れ替わりの際にも安定的な業務遂行が可能です。そして、各子会社における連結決算処理の精度が上がり、グループ全体の経営状況の透明性の向上にも寄与します。
初期設定から手厚いサポートを受けられる
マネーフォワード クラウド連結会計は、システムの初期設定の段階から専任担当者による手厚いサポートを受けられます。例えば、基本的な設定や操作方法だけでなく、連結決算業務の進め方について相談することも可能です。
そのため、初めてクラウド型ツールを導入する企業や、企業自体が初めて連結決算を行う場合でも、各企業の事情に合わせた柔軟なサポートの提供に期待できます。システム導入や初めての連結決算に不安のある企業でも、安心して利用開始できるでしょう。
連結決算未経験者でもスムーズに対応できる
マネーフォワード クラウド連結会計は、シンプルでわかりやすいUI/UXにより、誰でも直感的な操作が可能です。具体的には、画面に従って項目を入力するだけで連結決算を行うことができるため、連結決算未経験者でも混乱なくスムーズに業務を遂行できるでしょう。
また、連結決算業務の進め方やシステムの操作方法といったレクチャーが不要であることにより、他従業員に対する教育面での工数・費用を大幅に削減できます。
このような間接的コストを抑えながら、迅速かつ正確な連結決算業務を実現することで、グループ経営の加速化に貢献するでしょう。
マネーフォワード クラウド連結会計の口コミ・評価
マネーフォワード クラウド連結会計の口コミ・評価には、「UI/UXがわかりやすい」という声がありました。また、シンプルな画面で直感的に操作できることから、「連結決算未経験者でもスムーズに対応できる」と感じているユーザーもみられます。
連結決算業務は、経験豊富な従業員に属人化しやすいですが、マネーフォワード クラウド連結会計の導入により、さまざまな課題解決にも期待できるでしょう。
マネーフォワード クラウド連結会計の料金体系
マネーフォワード クラウド連結会計では、導入支援費用を含む「初期費用」と、システム利用料である「月額料金」が発生します。それぞれの金額は、利用プランや子会社利用者数によって変動するため、詳細を知りたい場合は個別の問い合わせが必要です。
なお、問い合わせ方法は「メール」と「フォーム」の2種類があり、デモの希望や導入相談、質問への回答依頼やは「フォーム」より依頼できます。問い合わせフォームは専用のページが用意されています。
一方、メールで問い合わせできる内容は、サービス再販・取次希望・お客様提案・協業相談などがあります。問い合わせ内容によって連絡方法が異なる点に留意しましょう。
初期費用 | 月額料金 |
---|---|
導入支援費用が発生 | 問い合わせが必要 |
参考:料金体系
マネーフォワード クラウド連結会計の導入の流れ
マネーフォワード クラウド連結会計を導入する流れは次のようになっています。
- フォームやメールによる問い合わせ・日程調整
- 営業担当者との打ち合わせ・利用プランや利用方法の選定
- 検討後に申し込み
- 導入支援
- 利用開始
導入に際しては、営業担当者による企業の現状や課題のヒアリングが実施され、その内容に即した利用プランの提案を受けられます。自社内で検討後、問題がなければ本契約に進み、別の専任担当者による導入支援が提供されます。
また、利用開始後も都度お問い合わせフォームより問い合わせができ手厚いサポートが受けられます。そのため、クラウド型ツールの利用方法だけでなく、連結決算の進め方に不安がある企業でも、安心してシステムを運用できるのが特徴です。
マネーフォワード クラウド連結会計を導入する際の注意点
マネーフォワード クラウド連結会計はクラウドでの提供となります。クラウドでの提供はメリットも大きいですが、以下の注意点を抑える必要があります。
- 個社ごとのシステムカスタマイズは対応不可
- システムの機能アップデートは全ユーザーに対して一律で行われるため、タイミング等を選ぶことができない
まとめ
マネーフォワード クラウド連結会計は、連結決算業務をクラウド上で一元管理し、グループ経営の効率化・加速化につなげるシステムです。
子会社における財務データの収集や、ファイル管理をクラウド上で行えるため、連結決算にかかる工程を大幅に削減し、担当者の業務負担を軽減できます。また、人力による作業を必要最小限に抑えることで、正確な連結決算処理の実現にもつながります。
なお、マネーフォワード クラウド連結会計は最短1ヶ月で導入でき、システムの保守・運用費用が発生しません。さらに、導入時や運用開始後も手厚いサポートを受けられるため、初めて連結決算に臨む企業でも安心して利用できるでしょう。
現状のグループ経営において、煩雑化しやすい連結決算業務の効率化や、経理担当者の人材不足などの課題を抱える場合には、マネーフォワード クラウド連結会計の導入がおすすめです。