Phollyとは|特徴や主な機能・導入するメリットを解説
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- Phollyは、専用のアプリやウェブからどこからでも課題提出可能なクラウド型のシステム
- Pholly上で授業・動画教材の配信が行えることにより、学習記録の記録・可視化ができる
- ポータルサイト、遠隔教育でのグループワーク、留学生への就職支援などにも活用できる
Phollyとは、レポート管理と学習データの蓄積に特化した教育機関向けコミュニケーション型授業支援システムです。複雑な教務に「Pholly」の豊富な機能を組み合わせることで、大幅な効率化と教育現場のクオリティアップを実現することができます。本記事では、Phollyの特徴や主な機能から、導入するメリットや強み、料金体系などを解説します。
Phollyとは
Phollyとは、クラウド上で目標設定や出席管理、レポート課題の評価まで実現できるコミュニケーション型授業支援システムです。教育現場や企業研修などの管理業務の効率化につながることから、大学や資格団体を中心に導入されています。
本記事では、Phollyの特徴や機能、導入するメリットなどを解説します。学習の場において、スムーズなコミュニケーションや業務量の多さに課題を抱えている場合は参考にしてください。
Phollyの特徴
Phollyは、学習データの可視化や課題提出の利便性などにより、教育現場の業務を効率化できる独自の特徴があります。以下では、Phollyの特徴について解説します。
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学習記録の可視化で適切な評価につながる
Phollyでは、ルーブリック型の観点別評価により、学習到達度が直観的でわかりやすく、課題に対する評価や改善点の発見などスムーズに行うことができます。また、振り返り機能は教員からのコメントも記入できるため個別フォローにも役立ちます。
さらに、学生自身の自己評価機能で自分の抱えている課題や目標を意識することができ、モチベーションアップにも期待できます。
どこからでも課題が提出できて利便性が高い
課題の提出は、スマホやタブレットを用いてどこからでも行えます。それにより、大学生の場合はレポートを提出するために大学へ出向く必要がありません。提出記録も残るため、提出忘れを防いだり、在宅学習として後からレポートを振り返ったりすることもできます。
また、誰でも直感的に使いやすい操作性であることにより、ITツールに慣れない学生にとっても問題なく使用できるでしょう。このことから、教員と学生の双方にとって利便性が高いと言えます。
動画や教材を一元化し、スムーズなアクセス・管理を実現
学習に関連するあらゆる教材をクラウドへ集約して、誰が見てもわかりやすいデータベースとして利用できます。
動画教材は、講義/科目単位で登録し、システム上で配信が可能。公開期限や視聴できる学生を限定したり、視聴時間・視聴履歴をチェックしたりできるため、個々の学生の取り組み状況の把握にも役立ちます。
授業中は進行に合わせて、参考資料の配布にも対応。登録した資料はスマホやPC、タブレットから好きなタイミングで閲覧・視聴が可能です。授業中のメモやレポート、参考資料も保存できるため、復習や振り返りにも活用することもできます。
Phollyの主な機能
Phollyは、教育現場で必要な管理業務の効率化や、利便性を高めるための多様な機能が搭載されています。以下では、Phollyに搭載されている機能について解説します。
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動画配信
Pholly上で、授業や動画教材の配信を一括で行えます。学生がどこからでも視聴できるため、授業前の予習や座学のみで終わる講義の場合にも便利です。さらに、教員は学生の動画視聴状況や視聴時間を確認でき、学生が視聴したのかを把握することが可能です。
また、アーカイブ配信では、欠席した学生や復習したい学生に向けて動画を残すことが可能です。このように、アーカイブを含めて動画の管理がPholly上に集約されるため、学生側からしても、どこから目的の動画を視聴できるかがわかりやすくなっています。
レポート課題
レポート課題の作成や編集、提出されたレポート課題の評価をPholly上で行うことができます。これにより、提出や未提出が一目でわかるだけでなく、未提出者のみにメールを送信したり評価の一括登録も行えたりします。
よって、未提出者の洗い出しや、個々の評価における都度入力などを簡略化し、スムーズにレポート課題の評価を進めることが可能です。
また、提出状況の確認から未提出者のCSVを出力したり、レポートの一括ダウンロードも行えたりするなど、クラウド上以外でデータを活用したい場合にも役立ちます。
アンケート
Pholly上で授業単位のアンケートを作成・配布し、回答の集計を自動グラフ化できます。これは、設問ごとの回答でグラフ化され、回答ごとに色分けされた分かりやすい表示方法となっています。
よって、リアルタイムに授業の理解度を簡単に把握できるため、今後の授業の方針に役立てることができるでしょう。
紙によるアンケートの場合、作成や配布・管理に手間がかかり、学生の回答が後回しになったりアンケートを紛失したりすることが多いです。その点、スマホやタブレット上でアンケートが簡単に終わるため、教員と学生の双方に対する利便性が高くなります。
評価・振り返り
授業単位で評価項目や評価基準が作成できるため、評価の登録や学生の振り返りにも活用可能です。曖昧になりがちな評価基準を科目ごとに明確に表示し、自己評価と教員の評価、両方の視点から目標と到達度を測ることができます。
学生は「自己目標」の記入や「自己学習記録」の機能で、学びや気づきのメモができ、復習がしやすいでしょう。評価の時期も事前・中間・最終と分けて可視化できるため、理解度と評価が上がっていくことで、学生のモチベーション向上にも期待できます。
コミュニケーション
Pholly上で、チャットやファイルのやり取りなどのコミュニケーションができる機能も搭載されています。アップロードされたファイルの一覧表示や、科目・レポートに紐づいたチャット機能があることで教員の意図が伝わりやすく、スムーズなやり取りが行えます。
堅苦しくなりがちなメールとは異なり、教員と学生が気軽にチャットできるため、個別の質問にもタイムリーに回答でき、活発なコミュニケーションが実現するでしょう。
また、科目や所属、教員/学生を問わず任意のメンバーでグループを作成し、同じようにチャットやファイルのやり取りができる「グループワーク」機能もあります。これは、ゼミや研究室など様々な場でのコミュニケーションの活性化にもつながる機能です。
テスト
科目ごとに複数のテストを作成し、採点・提出状況の確認までをPholly上で完結できます。小テストも簡単に行えるため、必要なときに理解度を確認して学生の状況を把握できるでしょう。
紙を使用して行うテストと比べて、配布や採点・管理にかかる手間を大幅に削減でき、業務の効率化やミスの削減につながります。
また、CSVでのテストの一括作成や、テスト結果の一括ダウンロードもできることで、クラウド上以外でデータを作成・管理したい場合にも便利です。提出状況は一目で確認できるため、管理ミスを防ぐことも可能です。
出席管理
Phollyでは科目ごとに紐づいた出席管理が行え、作成から受付、個別の出席状況の管理までをまとめて実行します。学生は自分の端末から簡単な操作で出席を送信するため、教員が一人ひとりの出欠を確認する必要はありません。
学生の出席状況の自動集計をはじめ、出席の結果は一覧から個別に編集することもできます。また、端末の出席で心配される虚偽などの不正な出席は、パスコードやIPアドレス制限を設定することで抑制できます。
よって、簡単な出席管理でありながら、不正を未然に防止しつつ平等な評価が可能です。学生にとっても、これまでの自分の出席状況をPholly上で確認できることで、安心して授業を受けることができます。
Phollyを導入するメリット
Phollyは教育現場にて煩雑になりがちな作業をクラウド上で完結できることで、さまざまな面で教員と生徒の双方にメリットがあります。以下では、Phollyを導入するメリットについて詳しく解説します。
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Phollyを導入するメリット
資料の紛失がなくなり反転授業にも使える
授業に関わる資料をアップロードして学生に共有することで、資料を紛失することを未然に防ぐことができます。学生は事前に資料の確認・予習ができるため、ある程度の知識を準備してから臨む「反転授業」として活用することも可能です。
Phollyでは、アップロードされた資料の内容確認だけでなく、テキストチャットを通じて学生が教員に質問することで、反転学習に役立てることができます。これにより、学生の自律的な学びにつなげられるでしょう。
コミュニケーションの強化で安心できる
座学だけでなく現地での実習など、授業回数の多い教育機関においても、Pholly上で活発なコミュニケーションを取ることで、学生に安心感を与えることができます。
例えば、学校以外の実際の現場で実習がある場合、学生が孤独や不安を感じることがあるでしょう。そのような場合でも、Phollyのグループボードを活用して教員や学生同士でコミュニケーションを取ることで、精神的な支えとなります。
また、実習中の学生がPholly上で日報や連絡といった必要な報告を行いつつ、教員からのコメントをもらうことでモチベーションが上がることもあります。このように、業務の効率化や利便性の向上に限らず、学生の精神的なフォローにつながる点も大きなメリットです。
遠隔教育でのグループワークが行える
Phollyはスマホ・タブレットのアプリを活用した授業支援で、遠隔教育でのグループワークを行うことができます。Pholly上で資料ファイルの配布や購読チェックができるため、インターネット環境があれば、場所を問わずに教育を受けることが可能です。
グループ内のテキストチャットでやり取りを行いながら議論を深めていくことで、直接顔を合わせずとも学びを得ることができます。よって、時間の都合などから対面での教育を受けることが難しい人にとっても効果的です。
受講生用のポータルサイトとして使用可能
ファイルの共有や課題提出だけでなく、災害時の休講案内や教室の変更など、重要な周知事項を掲載するポータルサイトとしても利用できます。学生はログインすればどこからでも確認が行えるため、授業のない教室まで出向く必要がありません。
また、教員や連絡の担当者は、電話連絡やメールの送信をする手間を削減できます。そして、全学生に向けた発信ができることで、漏れのない重要事項の伝達が行えるでしょう。
卒論作成指導システムとしても利用可能
Phollyはゼミ内でのファイル共有や課題提出ができる点を活用し、卒論作成の指導に応用することもできます。
例えば、学生が自分で探してアップロードした資料が適切かどうかアドバイスをしたり、論文を他の学生が読んで評価し合うことで、客観的な視点からも気づき得られ、さらなる学習意欲を高めることができます。
これにより、提出の締切が迫る中で慌てて指導を始めることがなくなり、効率的に個別指導を行いながら卒論の作成を進めることが可能です。
留学生への就職支援・共有にも活用できる
短期・中期に関わらず、留学中の学生に対する就職支援や情報共有にもPhollyを活用できます。つまり、留学の関係でインターンシップへの機会を逃がした学生や、就活に出遅れることを心配する学生にも、Phollyを通して就職関係の資料を共有することが可能です。
そして、留学先からも練習用の履歴書やエントリーシートを共有しつつ、就職担当教員からアドバイスを受けながら就職活動に向けた準備が行えます。
また、留学中の学習成果の共有や、留学生の就職における実体験もPhollyを通して共有できるため、留学を控えた学生の安心感にもつなげられるでしょう。
Phollyの料金体系
Phollyは搭載された機能やファイル容量に応じて、3種類の料金プランが用意されています。ファイル保管や共有など、最低限の機能が欲しい場合は「ライト」、グループワーク機能やテスト機能など多方面で活用したい場合は「スタンダード」がおすすめです。
そして、「カスタマイズ」ではオリジナル機能の追加や、1人あたりのファイル容量の設定ができます。なお、ライト・スタンダードは1人あたりのファイル容量が5GBですが、オプションで増量が可能です。
全てのプランにおいて最短で1ヶ月間から使用が開始できることにより、限定的な利用やフレキシブルな利用もできるでしょう。導入目的や共有したいファイルの量から適したものを選べるため、スモールスタートを検討する際にもおすすめです。
プラン | ライト | スタンダード | カスタマイズ |
初期費用 | 150,000円~ | 要問合せ | 都度見積 |
月額費用 | 20,000円 | 要問合せ | 都度見積 |
最低契約期間 | 1ヶ月以上 | 1ヶ月以上 | 1ヶ月以上 |
※価格は全て税別
参考:料金プラン
Phollyの導入の流れ
Phollyを導入する際は、利用申込書の提出が必要です。該当のページから必要事項を入力の上、問い合わせを行いましょう。利用申込書の提出後は、2週間程度でPhollyを利用できる環境が構築されます。
その後、キックオフ会議にて管理者向けの操作説明や運用までの段取りを確認し、Phollyのスタッフによるサポートで、学生・教員・科目・履修データなどの一括登録を行います。そして、各種機能やシステムの設定が完了したら本稼働開始です。
導入時には学生や受講者向けの資料やマニュアルが提供されるため、新たに資料を作成する必要がありません。また、初期のマスターデータ構築支援やサポート範囲の拡張も依頼できることにより、導入にあたって不安なことがある場合も相談が可能です。
まとめ
Phollyは、クラウド上で出席管理や課題の提出、評価などの管理業務を完結できる、コミュニケーション型授業支援システムです。
紙での資料作成や配布・提出が必要ないため、教員の作業負担の削減に加え、学生が資料を紛失したり忘れたりするリスクを防ぐことができます。よって、教員と学生の双方にとってメリットが大きいと言えるでしょう。
また、ファイルの共有やテキストチャットで、コミュニケーションツールとしても使用できるため、学生のモチベーション向上や安心感につながることも期待できます。
学生の管理や書類の煩雑さなどで課題を抱えている場合には、クラウド上で多様な業務をカバーできるPhollyの導入がおすすめです。