PCAクラウド 会計とは|主な機能や特徴・導入するメリットを解説
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- PCAクラウド 会計では、柔軟な連携対応・認証によって、大幅な業務効率化が図れる
- 迅速な制度改正に対応し、バックアップ・リカバリ機能などで緊急時にも無償で対応可能
- わかりやすいインターフェースで、働き方の改善や業務の分業化・企業成長にも繋がる
PCAクラウド 会計とは、日常の伝票入力だけで決算書の作成や経営分析が行える会計ソフトです。充実した会計機能やセキュリティで経理処理をサポートします。本記事では、PCAクラウド 会計の特徴や主な機能から、導入するメリットや強み、料金体系などを解説します。
目次
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PCAクラウド 会計とは
PCAクラウド 会計は、仕訳や帳票作成をクラウド上で一元的管理することで、中小企業の会計業務の効率化を図るシステムです。「JIIMA認証」を取得しており、電子帳簿保存法への対応にも役立ちます。
本記事では、PCAクラウド 会計の特徴やメリット、料金体系をご紹介します。会計業務に課題を抱える企業は、ぜひご覧ください。
PCAクラウド 会計の特徴
PCAクラウド 会計は、中小企業の会計業務における負担を軽減できる特徴があります。ここでは、PCAクラウド 会計の主な特徴を3つご紹介します。
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PCAクラウド 会計の3つの特徴
電子帳簿ソフト法的要件認証を取得
PCAクラウド 会計は、「JIIMA認証」を取得しています。JIIMA認証とは、簡潔にいえば、電子帳簿保存法に則った会計処理を行えるソフトウェアに与えられる認証です。
PCAクラウド 会計は「電子帳簿ソフト法的要件認証」と「電子書類ソフト法的要件認証(認証パターン1)」の2種類の認証を受けています。導入するだけで、電子帳簿保存法の要件を満たした会計処理や電子帳簿の管理を行えます。
煩雑な法令への対応作業を自動化できるため、担当者の負担の軽減に繋がるでしょう。また、PCAクラウド 会計を活用し、正しい会計処理を実現することで、法令違反を回避できます。
口座明細からデータを自動で作成
PCAクラウド 会計は、「PCA FinTechサービス」との連携により、金融機関の口座明細から会計データを自動で作成できる特徴があります。従来のように、人力で明細を確認して会計システムに入力する必要がなく、会計業務の大幅な効率化を図れます。
「PCA FinTechサービス」で連携できるのは、全国1,300以上の金融機関であり、選択の幅が広いです。一度仕訳を登録すれば、同じ明細は次回以降自動で仕訳されるようになり、この点も会計処理業務の効率化に繋がります。
高度な機密性と高性能サーバーを提供
高度な機密性と高性能サーバーを提供している点も、PCAクラウド 会計の特徴です。通信回線は信頼できる大手回線業者のものを利用しており、厳重なセキュリティ体制が24時間365日整っています。
さらに、PCAクラウド 会計SOC1・SOC2・ISMS・ISMS クラウドセキュリティ認証・情報開示認定など、厳しい認定制度をクリアしています。これらにより、企業の会計データを安全に保護することができます。
また、同じく会計データ保護のための対策として、障害への高い耐性を持つ高性能サーバーの利用と、毎日夜間のデータバックアップも挙げられます。
これらの取り組みにより、突然の災害や事故時によるサーバーダウンのリスクを低減するとともに、不慮のデータ消失を防ぎやすくなります。
このようなセキュリティ性を備えたPCAクラウド 会計を利用することで、企業の会計データを安全に運用できます。また、突然のトラブル時でも迅速なデータ復旧が可能であり、安定した会計業務の遂行が見込めます。
PCAクラウド 会計の主な機能
PCAクラウド 会計には、企業の会計業務を効率化するための様々な機能が搭載されています。ここからは、PCAクラウド 会計の主な機能をご紹介していきます。
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重点機能強化点
PCAクラウド 会計の重点機能強化点としては、「クイック処理」が代表的です。請求書や領収書などのPDFファイルや、Excelファイルで作成したCSVデータから、仕訳の元データを自動で取り込み、振替伝票を作成する機能です。
具体的には、各ファイルにセットされた「取引日」「取引先」「取引金額」などの情報を一括で取り込み、振替伝票イメージの専用編集画面に自動で「取引金額」や「摘要」をセットします。「勘定科目」「税区分」「補助」は過去の仕訳例を参考に自動補完されます。
この機能を活用することで、その都度、経理担当者が手動でデータを登録・仕訳する必要がなく、仕訳データの登録作業を大幅に簡略化できます。仕訳が間違っている際の修正作業も簡単です。
導入・入力
PCAクラウド 会計では、試算表・決算書の勘定科目名・科目コード・期首残高の登録を簡単な操作で行えます。企業独自の勘定科目の追加や勘定科目の内訳登録も可能で、自社の会計ルールに沿った柔軟な運用が可能です。
PCAクラウド 会計は、現金出納帳入力を始めとする様々な帳簿の作成にも役立ちます。1つの帳簿に入力すると、そのデータは関連する他の帳簿に自動で反映されるため、入力作業が効率化するでしょう。
また、帳簿作成時には各帳簿のイメージ画面が表示され、視覚的な作業が可能です。このようにPCAクラウド 会計には、帳簿作成業務を支援する機能が充実しており、帳簿作成に不慣れな方でも利用しやすいでしょう。
会計帳票の出力
PCAクラウド 会計は、仕訳伝票・現預金管理表・手形期日管理表などの会計帳票を簡単に出力できます。必要なデータは自動で集計・入力されるため、手動での入力作業を削減できます。
仕訳伝票の承認フローは4段階で設定でき、役職順での回覧が可能です。この機能により、自社の既存の承認フローをそのまま活かせます。また、上長は、階層別に承認済み伝票を絞り込むことができ、伝票ごとに承認の進捗状況の把握が容易です。
作成した帳票は、Excelデータでの出力・PDFファイル作成も可能です。公的機関への提出書類や各種の資料作成にも活用できるでしょう。
決算
PCAクラウド 会計では、決算書や消費税申告書を会計基準に沿って作成できます。書式の変更や明細書の出力も柔軟に行うことができ、工程数の多い決算業務を大幅に簡略化できます。
また、キャッシュ・フロー計算書の作成は、仕訳の全額を1件1件計算していく「積み上げ方式」で行います。企業のお金の流れを完全に可視化し、自社の財政状況を正しく把握することで、戦略的な経営判断に期待できます。
分析
分析機能では、損益分岐点計算書・経営分析表・勘定分析表の作成が可能です。多様なデータを自動で比較し、表やグラフで分りやすく出力できるため、管理会計の知識が少ない方でも直感的な理解が可能です。
現状の財務状況と目標値の差異も一目で確認でき、自社の課題や改善点をリアルタイムで発見できます。これらの課題の早期解決を図ることで、企業の成長や利益の拡大に期待できるでしょう。
PCAクラウド 会計を導入するメリット
PCAクラウド 会計の導入により、会計業務の効率化や多様な働き方の推進が可能になるなど、様々なメリットが期待できます。ここからは、PCAクラウド 会計を導入するメリットをご紹介していきます。
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PCAクラウド 会計を導入する6つのメリット
複数のパソコンにインストールできる
PCAクラウド 会計は、台数制限なしで複数のパソコンにインストール可能です。そのため、本社と別拠点の会計システムを一本化できるメリットがあります。具体的には、遠方の支店のデータも本社システムから確認可能です。
複数の遠方拠点の財政状況もリアルタイムで把握できるため、迅速な経営の意思決定に役立つでしょう。ソフトウェアをインストールした端末と通信環境さえあれば、リモートワークや出張先からシステムにアクセスできる点もメリットです。
業務の分業化と企業成長に繋がる
PCAクラウド 会計には、同時接続台数を変更できるメリットがあります。例えば、新拠点の開設・子会社の買収などの際に、システムを操作するメンバーを柔軟に増員できます。企業の状況に合わせてシステムを運用できるため、企業の成長が阻害されません。
また、複数拠点の会計データをクラウド上で一元管理し、グループ全体の動向をリアルタイムで把握できる点も、企業成長に繋がります。
サービス品質保証制度が採用されている
PCAクラウド 会計は、「PCAクラウドSLA(サービス品質保証制度)」が採用されているメリットがあります。
これは、障害発生などにより、月間サーバーの稼働率やサービスの提供時間が一定基準値を下回った場合に、当該月の月額利用料金の10%、あるいは全額に相当する金額を減額したり返金してくれる制度です。
原則として、障害発生時にはサーバーを利用した分のみの料金しか発生しないため、コストを無駄にせずに済みます。なお、PCAクラウド 会計は、SaaSレベルで99.95%のSLAを実現するほか、高性能サーバーの採用により、安定したサーバー稼働環境を整備しています。
緊急時にはスタンドアロン版を無償提供
PCAクラウド 会計では、緊急時の対策として「スタンドアロン版」を無償提供しています。これは、あらかじめローカルPCにデータをバックアップすることで、緊急時にそのデータをスタンドアロン版にリカバリできるサービスです。
一般的にクラウド型ツールは、インターネット経由で利用するため、災害発生などによりネットワークの復旧が遅延すると、システムにアクセスできないのが課題です。
しかしPCAクラウド 会計は、緊急時用スタンドアロン版を利用することで、オフラインでもデータ復旧や会計処理を行えます。この機能により、納品書・請求書・給与明細の発行などの遅延が許されない経理業務を中心に、業務を継続することが可能です。
リモート勤務の実施で柔軟な働き方への改善
PCAクラウド 会計は、ソフトウェアのインストール済み端末と通信環境とがあれば、自宅や社外からでも経理業務にあたることができます、これにより、リモート勤務や在宅勤務などの柔軟な働き方への改善を図ることができます。
また、シンプルな操作性と高い機能性により、経理業務にかかる時間を大幅に削減できるのも、PCAクラウド 会計ならではのメリットです。リモート業務時間の短縮化により、家事・育児・介護などの時間を確保しやすくなるでしょう。
このように、仕事とプライベートを両立できる働き方を実現することで、より幅広い層からの人材確保が可能になります。また、従業員の満足度の向上により、職場定着率の上昇が見込め、生産性の拡大や企業の成長に繋げることができます。
Web-API連携で会計処理まで自動化できる
PCAクラウド 会計は、「Web-API連携」の活用により、他クラウドシステムとのシームレスな連携が可能です。複数のクラウドサービスを連携させることで、例えば、新規顧客の与信管理・売上・会計処理までを自動で実行するシステムを構築できます。
このような自社独自のシステムを構築することで、会計処理にかかる人手を最小限に抑え、社内リソースを有効活用できます。また、業務の質やスピードが担当者に左右されず、確実性の高い業務遂行を実現できます。
入力ミスや計算ミスなどのヒューマンエラーを削減できるのもメリットです。正確な会計処理の実現により、的確な経営判断が可能になるほか、企業としての社会的信頼の向上にも期待できます。
PCAクラウド 会計の口コミ・評価
PCAクラウド 会計の口コミ・評価では、「使いやすい」という意見が多く目立ちました。シンプルで感覚的に操作できる操作性を備えているほか、日々の仕訳入力や伝票作成を自動化できる点などが評価されています。
また、金融機関の口座明細や他クラウド型システムとシームレスに連携できる利便性の高さにも、ポジティブな意見が寄せられています。例えば、「口座情報からデータを自動生成できる」などの意見がありました。
取り込んだデータがシステムに自動入力されることで「金額ミスが減った」「入力が楽になった」などの声もみられます。
PCAクラウド 会計の料金体系
PCAクラウド 会計の料金体系は、月額払いと年額払いで異なります。月額払いの場合は、初期費用は0円で、ソフト・サーバーの利用ライセンス料金を月額料金として支払います。なお、具体的な料金は企業や利用方法によって変動します。
【料金具体例/月額払い/2ユーザーで利用】
- ソフト利用ライセンス:4,620円 (税込)
- サーバー利用ライセンス(2ユーザー) :25,080円 (税込)
- 初期費用合計:0円
- 月額費用合計:29,700円 (税込)
年額払いでは、初期費用+ソフト利用+サーバ利用を利用期間に応じて事前に支払います。こちらも具体的な料金は企業によって異なるため、事前の問い合わせが必要です。
項目 | 月額払い | 年額払い |
---|---|---|
利用料 | 月額13,860円~(税込)ソフト利用+サーバ利用 | 初期費用+ソフト利用+サーバ利用 |
備考 | ・初期費用0円・月額のライセンス費用を支払う | 利用期間に応じた費用を事前に支払う |
PCAクラウド 会計の導入の流れ
PCAクラウド 会計の導入の流れは次のようになっています。
- 「PCAクラウド価格シミュレーション」から価格を確認
- 専用サイト「ZINNIA」から申し込み
- 「PCAクラウド 利用通知書」の確認
- 「預金口座振替依頼書」の記入・返送
- ソフトウェアのダウンロード
- セットアップ
- 利用開始
ソフトウェアのダウンロードやセットアップに必要な「サービスユーザーID」「パスワード」は、PCAクラウド 利用通知書内に記載されています。操作方法などの疑問点は、専用サポート電話への相談で解決できます。
なお、PCAクラウド 会計の公式HPでは「カタログダウンロード」が可能です。より詳しい導入方法を知りたい企業は、こちらの活用がおすすめです。
PCAクラウド 会計を導入する際の注意点
PCAクラウド 会計を導入する際の注意点は、初期費用・月額費用以外の費用が発生する可能性があることです。例えば、月額料金には導入にかかるインストール・操作指導・データ移行の料金は含まれていません。
また、導入指導・構築サービスを受ける場合は、別途料金が発生します。これらのサービスでは、PCAクラウド 会計に精通したインストラクターの支援を受けられるため、システムの導入に不安がある企業におすすめです。
なお、PCAの会計関連ソフトには、「PCAクラウド 会計」のほかに、クラウド型の「PCAクラウド on AWS」とオンプレミス型の「PCAサブスク」の3つがあります。
各製品のサービス・機能・費用の比較ポイントは、公式HPから取り寄せ可能な資料にまとめられています。「選定のポイント」もまとめてあり、活用することで自社に最適なシステムの選定に繋がるでしょう。
まとめ
PCAクラウド 会計は、元データの取込・仕訳登録・伝票作成・決算処理を自動化し、日々の会計業務の効率化を図るシステムです。金融機関サービスや他クラウドサービスとの連携性に優れており、これらの活用により自社独自の会計フローの構築が可能です。
PCAクラウド 会計は複数のパソコンに台数制限なしでインストール可能で、グループ会社全体の会計データを1つのシステムで管理できます。通信環境があれば場所・時間に制限されずにシステムを操作でき、リモート業務などの多様な働き方の推進にも役立ちます。
セキュリティ対策としては、高性能なサーバーやデータのバックアップ制度を採用しているため、障害発生時も企業の会計業務を円滑に行える可能性が高いでしょう。
会計業務における様々な課題を解決し、業務の効率化を図りたい企業は、PCAクラウド 会計の導入がおすすめです。