Brushupとは|主な機能や特徴、導入するメリット・料金体系を解説
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- Brushupは、制作管理における校正・承認業務の手間や、印刷コストを削減できる
- フィードバックを視覚的に伝えられるため、意図が相手に伝わりやすい
- 直感的に操作できるわかりやすい操作性のため、社内に浸透しやすい
Brushupは、制作物のやりとりやフィードバック・工程管理など、制作業務を一元的に管理して業務効率化できるレビューツールです。本記事ではBrushupの強みである特徴・主な機能・導入のメリット、口コミによる評価や料金体系を解説します。
Brushupとは
Brushupとは、制作物の制作工程やフィードバックを一元管理し、業務効率化できるレビューツールです。画像や動画、音楽、アニメーション、ドキュメントなど、多種多様な制作物の管理に対応しています。
Brushup上で制作物に直接書き込んだり、コメントを添えたりしてフィードバックを共有することが可能です。さらに、プロジェクトごとにタスク管理やスケジュール管理もできます。
フィードバックを視覚的に伝えてわかりやすく、効率的に制作を進め、手間と紙にかかるコストを削減することに役立つツールです。
Brushupの特徴
Brushupを初めて知った方の中には、どのようなレビューツールなのか知りたい方もいるでしょう。ここでは、Brushupの特徴について解説します。
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制作管理を効率化してフィードバックに集中できる
Brushupは、制作物や進捗管理を効率化でき、フィードバックに集中できる環境を整えられるツールです。
一度に多くのプロジェクトを進めている制作会社では、誰がどの制作物を担当しているのか、会社全体でどれくらいのプロジェクトが進行しているのかなどを管理するには労力がかかります。
また、フィードバックでメールやチャットを活用している場合は、埋もれたメッセージを探したり、修正箇所の説明に時間を要したりすることも少なくありません。Brushupは、このようなプロジェクトの進行や、メンバーとのやり取りにおける手間を解消できます。
校正・承認業務の手間や印刷コストを削減できる
Brushupは、制作物のフィードバックをするために、ファイルのダウンロードや紙を印刷する必要がない点が特徴です。なぜなら、ブラウザやアプリ上で制作物のファイルを開き、赤入れしたり、赤入れした部分にコメントしたりできるためです。
赤入れした紙を再度スキャンしてパソコンに取り込み、メールでファイルを送信する必要もありません。そのため、校正や承認業務における確認作業や印刷の手間を減らし、紙を使用せずに済むためコスト削減、ペーパーレス化が推進できます。
視覚的なフィードバックで学びを向上させられる
Brushupを活用することで、フィードバックの内容を視覚的に伝えられるため、修正の意図が伝わりやすく学びを向上させられます。
動画やイラスト、アニメーションのような感覚的な要素を持つ制作物は、文章でフィードバックを伝えることが難しい傾向にあります。そのため、何回も修正が発生したり、理解できないまま制作が進んでしまったりすることも少なくありません。
しかしBrushupでは、動画や音楽のような動的な制作物も、再生時間を止めた場所に赤入れが可能です。そのため、制作物とフィードバック内容がひと目でわかりやすく、制作者のスキルアップにも役立ちます。
Brushupの主な機能
Brushupは、制作業務を一元管理できるレビューツールであるため、レビュー機能の他にもさまざまな機能を備えています。ここでは、Brushupの機能について詳しく解説します。
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レビュー
Brushupのレビュー機能では、さまざまな形式のファイルをアップロードすることが可能です。ファイルをダウンロードする必要がなく、ブラウザやアプリ上で制作物を表示でき、ペンツールで赤入れしたり、赤入れした場所に対してコメントを残したりできます。
コメントには返信することも可能です。制作物と一言でいっても、動画や音楽などさまざまです。Brushupでは、以下のような制作物に対応しています。
- 静止画(PNG、JPEG、Adobe Ilustrator、Photoshop)
- 動画(AVI、MP4、MOV)
- ドキュメント(Microsoft Powerpoint、Word、Excel、PDF)
- ウェブサイト
- 音楽(aac、MP3)
- Sprite Studioで作成したアニメーション
動画のレビューでは、時間を止めた画面に直接赤入れ・コメントすることが可能です。ウェブサイトのレビューでは、端末の種類を指定して、撮影したスクリーンショットの画像に対してレビューができます。
音楽は波形で表示され、動画と同様に時間を止めた場所にコメントが可能です。コメントでは、文章を送るだけでなく「いいね」や「OK」などでリアクションもできます。さらに、過去の制作物と比較し、修正された場所を探し出すことも可能です。
このようにBrushupでは、幅広い制作物に対してわかりやすく、効率的にフィードバックできる機能が揃っています。
制作管理
制作会社では、一度に多くの制作物を制作している場合が多いです。Brushupには制作管理機能があるため、制作物が多い場合でもわかりやすく進行状況を管理することが可能です。
たとえば、カレンダー表示で制作物の期限を管理したり、リスト表示で担当者とタスクを管理したりできます。他にも、制作物の最新状態を画像一覧で表示し、視覚的に制作物の進捗状況を把握することも可能です。
このように制作管理機能を活用すれば、知りたい情報をすぐに見つけ出し、使いやすさに合わせて表示形式を変えられます。
情報共有・蓄積
Brushupでは、プロジェクトメンバー間で情報共有・蓄積できる機能も備えています。ノート機能は、制作ルールやノウハウの共有などに役立ちます。資料を添付することも可能で、プロジェクトをより分かりやすく進められます。
レポート機能では、Brushupのデータ使用量や制作物数などが管理できます。プロジェクトや期間、ワークスペース単位で、どれほどのストレージを使用しているのかがわかるため、Brushup自体を管理をすることに役立ちます。
検索・絞込み
Brushupには検索・絞込み機能もあり、制作物やコメント、担当者などを効率よく探せます。たとえばコメントを見返したい場合、思い出せるコメントの一部を入力して検索することで、該当するコメントが表示されます。
また、多数あるプロジェクトの中から探したいプロジェクトを絞り込んだり、プロジェクト内で担当者を絞り込んだりすることも可能です。プロジェクト数やアイテム数が多くても、探す時間をかけずに目的のものを探し出せます。
環境設定
Brushupの環境設定には、企業情報の設定、プロジェクトの設定、個人の設定の3種類があります。企業情報の設定は、管理者権限を持つユーザーのみ設定が可能です。
たとえば、利用人数やデータ容量などを広げたい場合に利用プランを再設定したり、他のサービスとの連携やセキュリティ設定で、IPアドレス制限をかけたりすることが可能です。また、Brushupのアイコンを企業のロゴなど任意のアイコンに変更できます。
プロジェクトの設定も管理者権限を持つユーザーが設定可能です。プロジェクトの登録やワークスペースの設定、プロジェクト単位でメンバー登録ができます。
個人の設定では、使用言語やプロジェクトの並び替え、制作物を一覧表示した際の表示形式を変更することができます。使用言語は、日本語と英語の2種類から選べます。このように、企業の規模や個人の使いやすさに合わせて柔軟に設定が可能です。
外部とのやりとり
Brushupでは、Brushupのアカウントを持つ他の企業やクリエイターとやり取りすることも可能です。制作物によっては、複数社で協力してプロジェクトを進めるケースもあります。
クライアントやパートナーもBrushupに登録していれば、制作物をやり取りすることができます。連携する場合は、企業コードで検索し、コラボレーション申請をして承認してもらう必要があります。
また、Brushupを持っていないクライアントに赤入れだけしてもらうことも可能です。「ゲスト機能」を使ってゲストアカウントを作成し、Brushupにログインすれば、制作物にレビューしてもらえます。
さらに、作成した制作物はBrushup上で、リンク作成、ダウンロードファイル作成することもできます。
権限管理
権限管理機能では、アカウントの作成やアカウントの制限、コメント管理が可能です。アカウントの作成では、オーナー、管理者、一般の3種類から選べるため、役職に合わせて作成することで適切な権限を付与できます。
また、特定のメンバーに対して権限を移譲することも可能です。他にも制作物を登録できるメンバーや、コメントを投稿・削除できるメンバーを制限することも可能です。
Brushupを導入するメリット
制作物の一元管理に使えるツールは、さまざまな企業が提供しています。他のサービスと比較するには、Brushupの強みを知る必要があります。ここでは、Brushupを導入するメリットを解説します。
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Brushupを導入するメリット
他のサービスと連携して利便性を高められる
Brushupは、他のサービスと連携して利便性を高められる点がメリットです。たとえば、コミュニケーションを円滑にしたい場合は、ChatworkやSlackなどのチャットアプリと連携することが可能です。
セキュリティを高める場合には、CloudGate UNOやOneLoginと連携し、シングルサインオン機能を持たせられます。また、クラウドストレージのBoxと連携すれば、ファイルの共有や保存が可能です。
このように、強化したい機能に合わせて他のサービスを連携し、利便性を高められます。
十分なセキュリティ対策で安心して利用できる
Brushupは、利用制限や他のサービスとの連携によってセキュリティ対策を高め、安心して利用することができます。
たとえば、IPアドレス制限やモバイル端末の利用制限を設定したり、ファイルにパスワードを付与したりできます。また、前述したように、他のサービスと連携することでシングルサインオンができるため、不正ログインを防止することが可能です。
さらに、役職ごとに管理者権限を付与したり、メンバーごとに制作物へのアクセスを制限したりできるため、社内外両方のセキュリティ対策が可能です。
直感的に操作できるため社内に浸透しやすい
Brushupを導入することで、マニュアルの作成や操作方法を説明しなくても、直感的に操作できる点もメリットです。
新しいシステムを導入しても、使いにくければ利用率が下がってしまい、従来のフィードバック方法や制作物の管理方法を変えることが難しくなります。また、導入前後は、マニュアル作成やサポート体制に人員を割く企業もあります。
しかし、Brushupは直感的に操作できるため、マニュアルを用意する必要がなく、社内にサポート担当を配置する必要もありません。そのため、Brushup導入後は、システムが社内にスムーズに浸透するでしょう。
確認したい原稿を検索ですぐに探し出せる
Brushupには検索機能があるため、確認したい原稿をすぐに探し出すことができます。制作物が多ければ、目当てのものを探すことに時間を要します。メールやチャットを使っている場合は、過去のやり取りも埋もれてしまい、見つけ出せないことも多いでしょう。
Brushupでは、検索機能が使えるため制作物や担当者、コメントなどさまざまな要素を簡単に探せます。全てBrushup上で一元管理できるため、出社したり、たくさんの資料の中から探したりする手間が省けるため、業務効率化が図れます。
Brushupの口コミ・評価
Brushupの導入を検討している方に向けて、利用者の口コミをご紹介します。Brushupを利用した方の中からは、「レビュー機能」が評判です。「従来メールやチャットでやり取りしていたフィードバックに比べて、文章作成の手間が減った」という声がありました。
また、ブラウザ上やアプリから制作物が確認できるため、リモートで作業できる点にもメリットを感じている方が多いです。タスク管理やスケジュール管理機能も評判が高く、「見落としが防止できた」という声もあります。
Brushupの料金体系
Brushupの料金プランは、「エントリープラン」「ライトプラン」「スタンダードプラン」「エンタープライズプラン」の4種類があります。それぞれの月額料金は以下の表の通りです。年間契約と月間契約があり、年間契約の方がお得に利用できます。
各プランの違いは、ストレージ容量やアカウント数、プロジェクト数などです。たとえば、エントリープランでは、100MBまで利用でき、アカウントは10まで作成することが可能です。また、使える機能の数や外部連携できるサービスの数も異なります。
「スタンダードプラン」「エンタープライズプラン」は、追加料金を支払えばオプションをつけることも可能です。追加できる機能や料金について詳しく知りたい場合は、問い合わせが必要です。
エントリープラン | ライトプラン | スタンダードプラン | エンタープライズプラン | |
---|---|---|---|---|
月額料金(年間契約)/1アカウントあたり | 0円 | 1,180円 | 1,540円 | 要問い合わせ |
月額料金(月間契約)/1アカウントあたり | 1,420円 | 1,780円 |
※価格はすべて税抜き
Brushupの導入の流れ
Brushupの導入を前向きに検討している方のために、導入までの流れを解説します。導入するためには、新規登録が必要です。利用規約やプライバシーポリシーを確認のうえ、メールアドレスを登録しましょう。
登録したメールアドレス宛にメールが届いたら、URLを開いて必要事項を入力し、アカウントを作成しましょう。登録時に入力したIDとパスワードでログインでき、利用が開始できます。
アカウント作成時の料金体系は、無料のエントリープランです。そのため、導入の検討段階では、エントリープランを一定期間利用してから契約プランを変更することをおすすめします。契約プランの変更は、ログイン後の「契約情報」画面で変更が可能です。
Brushupを導入する際の注意点
Brushupを導入する場合、注意点が2つあります。事前に知っておくことでミスマッチが避けられます。
1つ目の注意点は、4つのプランから自社に合うプランを選ぶ必要があることです。特に「エントリープラン」「ライトプラン」「スタンダードプラン」は、使えるアカウント数や機能が決まっているため、限られた範囲で利用する必要があります。
そのため、3つのプラン以上の機能や自社に適した機能を求める場合は、問い合わせをして「エンタープライズプラン」を作ってもらいましょう。
2つ目の注意点は、Brushupにオンプレミス版の提供がないことです。Brushupはクラウド型サービスのみの提供です。プライベートクラウド環境の構築を相談することはできますが、社内にサーバーを構築してライセンスを購入することはできないため注意しましょう。
まとめ
Brushupは、制作工程やフィードバックを一元管理できるレビューツールです。ブラウザやアプリ上で制作物に直接書き込んだり、コメントができたりするため、フィードバックのやり取りが円滑に進みます。
他のサービスと連携することで機能を増やしたり、セキュリティを高めたりすることも可能です。導入する際は、無料の「エントリープラン」で試験的に利用し、自社の用途や予算に合わせて適切なプランへ変更しましょう。