大蔵大臣NXとは|主な機能や特徴、導入メリット・料金体系を解説
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- 大蔵大臣NXは手書き感覚で入力作業を簡略化でき、初心者から熟練者まで使いやすい
- 機能性が高く、支払管理、手形の管理、売掛・買掛管理まで1つのソフトで行える
- 電子帳簿保存法に対応しており、セキュリティ機能も豊富で信頼性が高い
大蔵大臣NXは、初心者から上級者まですべてのユーザーにとっての使いやすさと、優れた機能性が魅力の財務会計システムです。本記事では、大蔵大臣NXの強みである特徴・主な機能・導入のメリット、口コミによる評価や料金体系を解説します。
目次
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大蔵大臣NXとは
大蔵大臣NXは、直感的な操作性と高度な機能性で、幅広いユーザーに支持されている財務会計システムです。初心者でも手書き感覚で直感的に入力作業を行えるため、熟練した財務専門家も使い勝手の良さを高く評価しています。
このシステムは、財務管理の基本から、より複雑な支払い管理や手形の管理、売掛金・買掛金の管理に至るまで、財務会計に関わる幅広いニーズに応えます。また、電子帳簿保存法に対応しており、高いセキュリティ機能を備えている点も魅力です。
企業の貴重な財務情報を守るための信頼性の高さは、このシステムを選ぶ上で重要な決め手となっています。
大蔵大臣NXの特徴
大蔵大臣NXの手書き感覚で行える入力作業の簡略化機能は、初心者から経験豊富なプロフェッショナルまで、幅広いユーザーにとっての使い勝手の良さを実現しています。さらに、伝票入力から財務諸表の自動作成までをシームレスに行うことが可能です。
支払管理、手形管理、売掛・買掛管理を含む財務会計の全てのプロセスを1つのソフトウェアで完結できるなど、様々な特徴があります。
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大蔵大臣NXの特徴
手書き感覚で入力作業を簡略化
大蔵大臣NXは、「とびきりの使いやすさ」を追求しており、手書き感覚での入力作業の簡略化を実現しました。この直感的な操作性は、会計業務に慣れていない初心者から、日々の業務で高度な機能を求める熟練者まで、あらゆるレベルのユーザーに対応しています。
多様な業務要件に対応する柔軟な機能配置と、直感的な操作が可能なユーザーインターフェースによって、日々の会計業務を一段とスムーズにし、より高い精度を求める業務も行えます。
また、実務に即した効率的な入力画面となっているため、業務の迅速化はもちろんのこと、入力ミスの低減にも繋がります。
伝票から財務諸表を自動作成
大蔵大臣NXは、日々の伝票入力作業と同時に、バランスシートや損益計算書などの財務諸表をリアルタイムで自動生成することが可能です。この自動化により、財務状況の即時確認が可能となり、経営判断の迅速化に貢献します。
また、諸表作成の自動化は、人的ミスを減少させ、作業の正確性の向上が期待できます。そのため、会計業務の時間と労力を大幅に削減することが可能です。
支払・手形・掛管理も1つのソフトで完結
大蔵大臣NXは、支払管理、手形の管理、売掛金・買掛金管理を含む、会計業務の様々な部分を1つのソフトウェア内で完結させることができます。そのため、複数のプラットフォームやソフトウェアを行き来する必要がなく、一元的に財務管理を行うことが可能です。
また、複雑な支払いサイクルや手形取り扱いや、掛金の管理が容易になり、正確性と効率性をもって業務を行えます。これらの機能は柔軟性が高く、様々なビジネスモデルや業界の要求に合わせてカスタマイズすることが可能です。
大蔵大臣NXの主な機能
大蔵大臣NXは、会計業務の幅広いニーズに対応するために、日常業務の処理から月次処理、決算処理に至るまでの全工程をサポートする多彩な機能を備えています。
さらに、カスタマイズ可能な帳票機能により、企業の具体的な要望に応じた財務報告書の作成が可能です。また、セキュリティ面では、データの保護とアクセス管理に関する高度な機能を備え、企業の貴重な財務情報を守ることに注力しています。
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日常業務
日常業務では、メインメニュー、振替伝票入力、伝票予約など様々な機能を使います。このような機能を最大限活用することで、会計業務のスピードと正確性を大幅に向上させることが可能です。以下に主な各機能と概要をまとめました。
機能 | 概要 |
---|---|
メインメニュー | 必要な機能へのアクセスを容易にする |
振替伝票入力 | 日常の取引を簡単かつ迅速に記録できる |
領収書などの電子ファイル対応 | 紙ベースの文書をデジタル化し、関連する取引に添付できる |
伝票予約 | 未来の取引に対して伝票を事前に設定できる |
仕訳日記帳 | 取引を記録する基本的な機能 |
元帳 | 各勘定科目の取引の詳細を追跡 |
付箋一覧表 | 重要な伝票や記録にマークを付け、業務の追跡と管理を容易にする |
月次処理
月次処理では、資金繰管理、予算管理、手形管理などの機能を使います。また銀行振込処理や固定資産管理、部門集計表なども重要な機能です。以下に主な機能とその概要をまとめました。
機能 | 概要 |
---|---|
資金繰管理 | 企業の資金流動を管理し、短期的な資金の需給を予測 |
予算管理 | 設定された予算と実際の支出や収入を比較 |
手形管理 | 手形の受け取り、発行、決済など、手形に関わる全てのプロセスを管理 |
銀行振込処理 | 銀行振込に関する情報を一元管理 |
補助科目明細書 | 各補助科目に関連する取引の詳細を記録 |
売掛金・買掛金管理 | 売掛金と買掛金の管理を効率化し、企業の債権・債務状況を正確に追跡 |
固定資産管理 | 固定資産の取得、減価償却、売却などのプロセスを管理 |
リース資産管理 | リース契約に基づく資産の管理 |
部門集計表 | 企業内の各部門の財務状況を集計 |
分析処理 | 財務データを基にした各種の分析処理を行う |
決算処理
決算処理で使う機能は、決算期において重要な決算報告書の作成からキャッシュフロー計算書の作成、消費税関連の処理、内訳書の作成に至るまで、全範囲をカバーします。以下に主な機能と概要をまとめました。
機能 | 概要 |
---|---|
決算報告書 | 決算期の財務状況を総括する報告書を作成 |
キャッシュフロー計算書 | 期間内のキャッシュフローの動きを分析 |
消費税関連 | 消費税の申告に必要な計算や、帳簿の作成を行う |
内訳書 | 勘定科目に関する詳細な情報を提供する内訳書を作成 |
帳票
大蔵大臣NXでは、財務状況の概要から詳細な分析に至るまで、幅広いニーズに対応する多様な帳票を生成することが可能です。
そのため、損益計算書やバランスシート、現金流量表などの基本的な財務諸表から、個別の取引明細や部門別の業績報告書まで、必要に応じて簡単に作成できます。
また、カスタマイズが可能であり、企業の特定の要求に合わせた帳票のレイアウトや、内容の調整が可能です。作成された帳票は、印刷や電子ファイルとしての保存、関係者との共有も行えます。
導入・セキュリティ
大蔵大臣NXでは、多様な機能を活用することで、簡単に利用を開始できます。各機能は、セキュリティもしっかりしており、ログ管理や、大臣認証を用いて、データの安全性とアクセス制御を確保することが可能です。
機能 | 概要 |
---|---|
データ受入 | 外部からのデータを安全に受け入れ、個別に設定・登録できる |
グループメンバー設定/メニュー管理設定 | グループを設定し、処理内容の分類や、メニューごとの処理レベルの制限ができる |
データ管理 | 入力担当部門の設定や、入力可能伝票の範囲設定を行う |
データ設定 | 表示データの制限など、使用されるデータの基本設定を行う |
ジョブ管理 | 利用状況の確認や、クライアント情報を一覧化 |
ログ管理 | システムの使用状況やデータアクセスの記録を管理し、セキュリティの監視と分析を行う |
大臣認証 | 大臣上にアカウントを作成し、起動時にパスワードの認証を行う |
大蔵大臣NXを導入するメリット
大蔵大臣NXを導入することにより、高度なセキュリティ、法規制への対応、充実したサポートを受けられます。また、導入形態が多様なため、自社に合った方法を選択することができるなど、様々なメリットがあります。
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大蔵大臣NXを導入するメリット
万全のセキュリティ
企業にとって、財務情報は最も機密性の高いデータですが、大蔵大臣NXのセキュリティ機能により、財務情報を安心して管理することが可能です。大蔵大臣NXは、最先端のセキュリティ技術を採用しており、不正アクセスやデータ漏洩のリスクを大幅に軽減できます。
さらに、ユーザー毎のアクセス権限の設定や、操作ログの記録など、細かい管理ができるため、誰がいつどのデータにアクセスしたかを正確に追跡することができます。この追跡ができることで、内部からのデータ流出の抑止にもなります。
電子帳簿保存法に対応
大蔵大臣NXは、JIIMA認証を取得しており、電子帳簿保存法に完全対応しています。電子帳簿保存法は、企業が電子的な形式で会計帳簿や、関連書類を保存する際の基準を定めるものであり、この基準を満たしながらデータ管理を行うことが可能です。
さらに、電子保存された帳簿や、書類の検索性とアクセシビリティを高めるため、監査や税務調査時の対応も容易になります。大蔵大臣NXを通じて、企業は法規制へのコンプライアンスを保ちながら、財務管理の対応や最適化を図ることができます。
参考:JIIMA認証制度|公益社団法人 日本文書情報マネジメント協会(JIIMA)
選べる種類と導入形態
大蔵大臣NXには、基本モデルの「大蔵大臣NX」から、機能が拡張された「大蔵大臣NX Super」、さらに高度な拡張性を備えた「大蔵大臣NX ERP」の3種類があります。そのため、企業の規模や業務の複雑さに応じて、最適な種類を選択することが可能です。
また、導入形態としては、「スタンドアロン」、「ピア・ツー・ピア」、「LANPACK」、「クラウド」の4種類の選択肢が提供されています。自社のITインフラや、業務の特性に適した形態を選ぶことができるため、コスト効率の良い運用ができます。
公式サイトにはサポート情報が充実
公式サイト上で公開されている「よくある質問と回答(FAQ)」では、初心者から上級者までが直面する様々な疑問に対して、迅速に解答を得ることが可能です。そのため、小さな疑問点でつまずくことなく、業務を進められます。
さらに、アップデート情報やサポート動画など、システム導入から運用までの全段階で役立つ情報がまとめられています。必要な情報をいつでも容易に入手できるため、運用中に発生した問題も迅速に解決できます。
大蔵大臣NXの口コミ・評価
大蔵大臣NXは、使い勝手と機能性から多くの企業に選ばれている会計ソフトウェアであり、ユーザーからの評価も非常に高いです。口コミでは、「支払先、得意先などを細かくステータス分けして管理ができるので見やすい」という声が挙がっています。
また、「年度ごとに分かりやすく管理されているので、前年の資料を確認したい時など、スムーズに対応できた」との口コミがあります。これは、大蔵大臣NXが提供する情報のアクセシビリティの高さと、操作性の良いデータ管理機能が評価されているといえます。
さらに、「あまり慣れない方でも振替伝票のまま入力できる」という口コミも寄せられており、初心者でも容易に利用できると好評です。
大蔵大臣NXの料金体系
大蔵大臣NXの料金体系は、基本的な「大蔵大臣NX」から機能拡張版の「大蔵大臣NX Super」まで、異なる機能とサービスレベルに応じた価格設定がされています。
一方、「大蔵大臣NX ERP」は、カスタマイズ性と拡張性が高いためオープン価格とされており、具体的な料金については取扱代理店への問い合わせが必要です。
さらに、20クライアント以上の利用や、同一法人での複数導入を検討している企業向けのライセンスパックや、「大蔵大臣NX ERP」を利用する際のDMSSの価格に関しても、詳細は取扱代理店に問い合わせる必要があります。
【大蔵大臣NX】
種別 | 価格(税込) |
---|---|
スタンドアロン | 264,000円 |
ピア・ツー・ピア | 462,000円 |
LANPACK 2クライアント | 528,000円 |
LANPACK 3クライアント | 858,000円 |
LANPACK 5クライアント | 990,000円 |
LANPACK 10クライアント | 1,320,000円 |
LANPACK 15クライアント | 1,650,000円 |
LANPACK 2クライアント with SQL | 686,400円 |
LANPACK 3クライアント with SQL | 1,122,000円 |
LANPACK 5クライアント with SQL | 1,346,400円 |
LANPACK 10クライアント with SQL | 1,874,400円 |
LANPACK 15クライアント with SQL | 2,402,400円 |
【大蔵大臣NX Super】
種別 | 価格(税込) |
---|---|
スタンドアロン | 396,000円 |
ピア・ツー・ピア | 594,000円 |
LANPACK 2クライアント | 660,000円 |
LANPACK 3クライアント | 1,056,000円 |
LANPACK 5クライアント | 1,188,000円 |
LANPACK 10クライアント | 1,584,000円 |
LANPACK 15クライアント | 1,980,000円 |
LANPACK 2クライアント with SQL | 818,400円 |
LANPACK 3クライアント with SQL | 1,320,000円 |
LANPACK 5クライアント with SQL | 1,544,400円 |
LANPACK 10クライアント with SQL | 2,138,400円 |
LANPACK 15クライアント with SQL | 2,732,400円 |
【DMSS(保守サービス)価格】
種別 | コース | 期間 | 価格(税込) |
---|---|---|---|
大蔵大臣/大蔵大臣Super スタンドアロン | DMSS A コース | 1年 | 39,600円 |
3年 | 112,200円 | ||
5年 | 178,200円 | ||
大蔵大臣/大蔵大臣Super ピア・ツー・ピア | DMSS B コース | 1年 | 52,800円 |
3年 | 149,600円 | ||
5年 | 237,600円 | ||
大蔵大臣/大蔵大臣Super LANPACK 2,3,5クライアント | DMSS C コース | 1年 | 66,000円 |
3年 | 188,100円 | ||
5年 | 297,000円 | ||
大蔵大臣/大蔵大臣Super LANPACK 10,15クライアント | DMSS E コース | 1年 | 132,000円 |
3年 | 376,200円 | ||
5年 | 594,000円 |
大蔵大臣NXの導入の流れ
導入を検討する際は、まず公式サイト上から問い合わせをしましょう。この段階では、企業の要件や疑問点を明確にし、製品に関する詳細情報や、具体的な料金体系、サポート体制に関する情報など、導入に向けたアドバイスを専門家から受けることができます。
さらに、体験版の利用や資料請求も可能なため、実際にシステムを試用し、機能性や操作感を事前に確認することが可能です。この試用期間を通じて、自社の業務プロセスに適合するか判断することができます。
大蔵大臣NXを導入する際の注意点
「LANPACK 2,3,5,10,15クライアント」を選択した場合、データベースとして「Microsoft SQL Server」を別途用意する必要があります。これは、大蔵大臣NXのデータ管理と操作の効率を高めるために必要です。
一方、「LANPACK 2,3,5,10,15クライアント with SQL」は、「Microsoft SQL Server」のランタイム版クライアントライセンスとセットで提供される製品です。そのため、追加のデータベースソフトウェアを別途購入する手間と、コストを省くことができます。
ただし、DMSS価格には、プログラムのセットアップ、設定、指導に関する費用は含まれていません。
まとめ
大蔵大臣NXは、企業の財務会計業務をサポートするために開発されたシステムです。ユーザーフレンドリーなインターフェースと、日常業務から決算処理に至るまでの多様な機能を提供しており、初心者から上級者まで幅広いニーズに応えています。
また、公式サイト上では、ユーザーがシステムをスムーズに導入し、効果的に活用するための様々なサポートがあります。さらに、企業の規模やニーズに応じて選択できる柔軟性があるため、自社に適した運用が可能です。