Midjourneyとは?登録方法や利用時のポイントも解説

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  • Midjourney(ミッドジャーニー)とは、テキストから画像を作成できるAIサービス
  • 思い通りの画像を生成するには、具体的なプロンプトとパラメータ活用を意識する
  • Midjourneyの公式サイトは英語のみであり、プロンプト入力も日本には対応していない

Midjourney(ミッドジャーニー)は、テキストから画像を作成できるAIサービスです。生成した画像は商用利用も可能となっています。この記事では、Midjourneyの登録方法や画像を上手に生成するためのポイント、利用時の注意点などを解説します。

目次

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  1. Midjourneyとは
  2. Midjourneyの始め方
  3. Midjourneyで画像を生成する方法
  4. Midjourneyで思い通りの画像を生成するには
  5. Midjourneyの利用料金
  6. Midjourneyの利用に関する注意点
  7. まとめ

Midjourneyとは

Midjourneyは、入力したテキストのイメージ画像を自動生成できるAIツールです。開発・提供元はアメリカの研究機関「Midjouney」です。

Midjouneyで生成した画像は、有料プランに加入すると商用利用できることから、オウンドメディアや企業のブランディング、広告、SNSなど幅広い場面で活用されています。

本記事では、Midjouneyの始め方や画像の生成方法、精度の高い画像を生成するためのポイントを解説します。Midjouneyの利用を検討している場合は、ぜひ参考にしてください。

参考:Midjourney

Midjourneyの始め方

Midjouneyで画像を生成するには、まず「Discord」への新規登録や利用規約への同意、料金プランの選択が必要です。ここでは、Midjouneyの基本的な始め方について、フローに沿って解説します。

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1.「Discord」に新規登録する

Midjouneyを利用するには、コミュニケーションツールである「Discord」への新規登録が必要です。新規登録するには、Midjouneyの公式HP内にある「サインアップ」をクリックしましょう。

ニックネームの入力や認証、メールアドレス、パスワードの入力を行うと、登録したメールアドレスに認証メールが届きます。再度認証を済ませると、アカウント登録が完了し、Midjouneyへの参加が可能になります。

2.利用規約に同意する

Midjouneyのチャットルームに入ったら、画面左上のDiscordマークをクリックして、ダイレクトメッセージ画面を表示してください。同画面から「Midjourney Bot」のメッセージをクリックすると、利用規約に遷移できるURLが表示されます。

URLをクリックしてMidjourneyの利用規約を表示し、問題がなければ「Accept TOS(同意)」をクリックしましょう。なお、利用規約に同意しない場合はMidjouneyは利用できません。

3.料金プランを選択する

最後に、料金プランを選択しましょう。料金プランを選択するには、チャットルーム内のMidjourney Botの下にある入力欄に「/subscribe」と入力・送信してください。

「Manage Account」というボタンが表示されるため、クリックすると専用ページに遷移します。Midjouneyには4つの有料プランがあり、それぞれ画像の生成枚数や利用可能なサービスが異なります。目的に合ったプランを選択しましょう。

支払い方法は、クレジットカードまたはAliPAYから選択できます。これらの登録が完了すると、Midjouneyの利用が可能になります。

Midjourneyで画像を生成する方法

Midjouneyで画像を生成するには、サービスにログインして専用のチャットルームに入室する必要があります。また、基本的にはプロンプトの入力・送信だけで画像を生成できますが、精度を上げるにはブラッシュアップや高解像度化などの工程が必要です。

ここでは、Midjouneyで高度な画像を生成する方法を解説します。

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1. チャットルームに入る

まず画像生成用のチャットルームに入室しましょう。Midjouneyにサインインして、画面左のバーから「newbies-○○」または「general-○○」のいずれかのチャットルームを選択してください。なお、○○には数字が入り、どの数字を選択しても問題ありません。

初めてMidjouneyを利用する場合は、初心者向けルームの「newbies-○○」が使いやすいでしょう。なお、これらのチャットルームには他ユーザーも入室してきます。

1人きりで画像生成を行いたい場合は、Discordマークをクリックしてダイレクトメッセージに遷移し、「Midjourney Bot」をクリックすると、画像生成を開始できます。

2. プロンプトの入力・送信

各チャットルームまたはMidjourney Botの下にある入力欄に、「/imagine」と入力します。上部に「/imagine prompt」と表示されるため、続けてプロンプトを入力・送信してください。

プロンプトとは生成したい画像を想起させるテキストのことで、英語で入力する必要があります。例えば、可愛い猫の画像を生成するには、「pretty cat」といったワードを入力して送信しましょう。

複数のキーワードを入力する場合は、「,(カンマ)」で区切るとAIが正しく認識しやすくなります。なお、プロンプトには絵文字も利用可能です。

3. 画像をブラッシュアップする

プロンプトを入力・送信すると、チャットルームに約4枚の画像が生成されます。このままでも使用できますが、よりイメージに近づけるためにブラッシュアップしても良いでしょう。画像をブラッシュアップするには、生成された画像にカーソルをあててください。

右上に返信マークが表示されたらクリックして、「/imagine prompt」に新しいプロンプトを入力しましょう。例えば、先ほどの「pretty cat」に加えて「sleeping」のような具体的な条件を付け加えると、生成画像がイメージに近づきます。

4. 画像を高解像度化する

生成された画像の中にイメージ通りのものがある場合は、高解像度化することで、画像の精度を高められます。高解像度化には、チャットルームに表示される以下のようなボタンを使用します。

  1. U1〜U4:指定番号の画像の高解像度化
  2. V1〜V4:指定番号の画像と似たデザインの画像を4枚生成
  3. 更新ボタン:再度新しく4枚の絵を生成

各番号は順番に「左上」「右上」「左下」「右下」の画像を表します。画像を選択すると、「Upscale(2x)」「Upscale(4x)」が表示されるため、どちらかを選択しましょう。なお、2xと4xはそれぞれ2K・4Kを表します。

イメージに近い画像がない場合は、更新ボタンを押すと新しい画像を生成できます。この場合は、プランごとに設定されている月間の画像生成時間が消費される点に留意してください。

Midjourneyで思い通りの画像を生成するには

Midjourneyで画像を生成したものの、イメージとかけ離れた画像ができることがあります。この原因として、AIが入力・送信されたプロンプトを正しく認識していないことが挙げられます。

思い通りの画像を生成するには、AIに細かく画像の条件を指定することが重要です。具体的なポイントを解説します。

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具体的なプロンプトを入力する

思い通りの画像を生成するには、プロンプトで具体的な条件を3つ以上入力しましょう。条件が少ない場合は、画像の生成パターンが膨大になり、理想とかけ離れた画像が生成される可能性が高いためです。

例えば、眠っている猫の画像を生成したい場合は、「陽だまりが差すベッドの上で・首にリボンをした白猫が・丸くなって眠っている」のようなプロンプトを送信しましょう。イメージ画像の特徴を可能な限り言語化して、画像パターンの範囲を絞ることが大切です。

プロンプトの末尾にパラメータ(関数)を入れる

プロンプトの末尾にパラメータと呼ばれる関数を入力すると、画像のサイズやスタイルといった画像の要素を細かく設定できます。Midjourneyで使えるパラメータには、以下のようなものがあります。

  1. アスペクト比:–aspect 3:2(3:2は比率を表す)
  2. 画質調整:–quality .25(数値は「.25」「.5」「1」の3段階)
  3. スタイタイズ(芸術性):-s 0~1000(0が最もシンプル)
  4. ウィアード(個性的な表現):–w 0〜100(0が最もシンプル)
  5. 生成結果のバリエーション増減:–chaos 0~1000(0が最もシンプル)
  6. 特定要素の除外:–no(続けて除外したいものを入力)

パラメータの入力方法は、プロンプトの後に半角スペースを開けて「‐‐(ハイフン2つ」「指定のアルファベット」「半角スペース」「数値」です。例えば「–chaos 100」となります。

これらのパラメータを活用することで、画像の生成パターンを絞ることができ、理想に近い画像に仕上げることができます。なお、複数のパラメータを組み合わせて利用できます。

高品質になるワードを組み込む

次のようなワードをプロンプトに入力すると、画像の品質が向上します。

  1. high quality:高品質に
  2. highly detailed:非常に詳細に
  3. realistic:現実的に
  4. photorealistic:写真のように
  5. 8K:8K画質で
  6. 16K:16K画質で

これらを指定することで、画像の解像度やトーンが上がり、高品質な画像を生成できます。画像の仕上がりイメージに合わせて使い分けましょう。

画風やトーンを具体的に指示する

効率よく画像をイメージに近づけるには、画風やトーンを具体的に指示することが重要です。

  1. 画像の種類:painting(絵画)・oil painting(油絵)・sculpture(彫刻)など
  2. 画風:Claude Monet style(画家風)・ancient(古代風)・水彩画風(watercolor painting)・manga(漫画風)など

このような指定により、画像の生成パターンが一定程度限定されるため、画像をよりイメージに近づけることが可能です。

Midjourneyの利用料金

Midjourneyはもともと無料版が提供されていましたが、2023年3月28日をもって廃止されました。そのため、現在は有料プランのみ利用できます。

なお、有料プランは4つから自由に選択できますが、年間100万米ドル以上の収入がある企業が生成画像を商用利用する場合は、プランが「Pro」または「Mega」に制限されます。

プランによって、料金や月間における画像の高速生成モード時間が異なるため、目的に合わせて選択しましょう。各プランの料金は次の表をご覧ください。

Basic PlanStandard PlanPro PlanMega Plan
月額10ドル30ドル60ドル120ドル
年額96ドル
(月額8ドル)
288ドル
(月額24ドル)
576ドル
(月額48ドル)
1152ドル
(月額96ドル)
高速生成モードの時間月3.3時間月15時間月30時間月60時間

参考:Subscription Plans|Midjourney

Midjourneyの料金プラン|選定のポイントや注意点も解説

Midjourneyは、テキストから画像を生成するAIプログラムです。広告やサムネイル画像の作成などビジネスにも活用できますが、利用するには料金がかかります。この記事では、Midjourneyの料金プランや選び方、注意点を解説します。

Midjourneyの利用に関する注意点

Midjourneyの利用の際は、いくつか留意すべきポイントがあります。各ポイントを理解して、Midjourneyを円滑に活用しましょう。

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日本語には対応していない

Midjourneyは、現時点では日本語に対応していません。公式サイトやプロンプトの入力は、基本的に英語で行う必要があります。なお、プロンプトの入力は日本語でも行えますが、英語に比べると精度が著しく下がる恐れがあります。

このように、Midjourneyは日本語に非対応であることから、英語に自信がない場合は利用を躊躇する場合もあるでしょう。

無料版で生成した画像は商用利用できない

Midjourneyの画像を商用利用できるのは、有料プランに加入している場合のみです。過去に提供されていた無料版で生成した画像は、商用利用が認められていません。

したがって、画像を商用利用する場合は、必ず4つの有料プランのどれかに加入しましょう。

まとめ

Midjourneyとは、入力・送信したテキストを基に、AIがイメージに近い画像を生成してくれるサービスです。Midjourneyを利用するには「Discord」への新規登録や利用規約の同意、そしてMidjourneyの有料プランへの加入が必要です。

基本的には、Midjourneyのチャットにプロンプトを入力・送信するだけで画像を生成できます。ただし、理想とかけ離れた画像が生成されることもあるため、条件の指定やパラメータの活用、高解像度化などの作業を行って、画像の精度を上げましょう。

Midjourneyは日本語に非対応であるため、プロンプトの入力は原則英語で行う必要があります。また、生成画像を商用利用するには、有料プランへの加入が必要です。

Midjourneyのコツを押さえて、イメージ通りの画像を生成し、広告やオウンドメディア、SNSなどさまざまな場面に活用しましょう。

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