おすすめのWAF7選|選び方のポイント・導入時の注意点も解説
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- WAFを選ぶ際は、導入形態や必要な機能の有無、Webサイトへの影響を重視する
- 検知方式や複数のWebサイトをまとめて保護できるか、サポート体制も確認する
- WAF導入時は無料トライアルで使用感を試し、専任の担当者を配置して運用する
Webアプリケーションに対する不正アクセスを防ぎ、Webサイトを保護するためには、WAFの導入が推奨されます。しかしその種類や機能はさまざまで、選定に迷う企業も多いでしょう。この記事では、おすすめのWAF製品や選び方のポイント、また導入時の注意点を解説します。
目次
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セキュリティ強化に欠かせないWAFとは
WAFは、Webアプリケーションを標的とするサイバー攻撃から保護するために欠かせないツールです。入ってくるトラフィックを監視・評価して、悪意のある攻撃や不正アクセスの試みを遮断します。
メリットとしては、SQLインジェクションやXSSなどの一般的な攻撃からWebアプリケーションを保護し、安全性を高めることができる点が挙げられます。WAFを導入することで、Webアプリケーションのセキュリティを大幅に強化することができます。
WAFとは「Web Application Firewall」の略で、サイバー攻撃からWebアプリケーションを保護するセキュリティ対策です。この記事では、WAFの仕組みや基本的な機能、メリット・デメリットなどを初心者向けにわかりやすく解説します。
WAFは導入形態と機能で選ぶ
WAFを選ぶ際は、導入形態、必要なセキュリティ機能の有無、Webサイトの応答速度に与える影響を確認することが重要です。適切なWAFを選ぶことで、Webアプリケーションをサイバー攻撃から安全に守ることができるため、慎重に検討しましょう。
次の章では、これらのポイントについて詳しく掘り下げていきます。
【重要なポイント3つ】
- 導入形態を確認
- 必要なセキュリティ機能を備えているか
- Webサイトの応答速度への影響を確認
【その他の比較ポイント】
- 検知方式の種類を確認
- 複数のWebサイトを保護できるか
- サポート体制は充実しているか
WAFの選び方で重要な3つのポイント
WAFを選ぶ際は、導入形態を確認することが重要です。また、必要なセキュリティ機能を備えているか、Webサイトの応答速度への影響なども確認しましょう。ここからは、それぞれのポイントについて解説していきます。
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WAFの選び方で重要な3つのポイント
導入形態を確認
WAFにはソフトウェア型、アプライアンス型、クラウド型の3種類の導入形態があります。それぞれの形態は、運用スタイルが異なります。
管理のしやすさやコスト効率の面でも異なるメリットがあるため、自社の方針や予算に合わせて組織のニーズに最も適した選択を行うことが重要です。
ソフトウェア型
ソフトウェア型は、既存のハードウェアやサーバー上に直接インストールして運用するタイプです。この形態の特徴は、高い柔軟性とカスタマイズ性にあります。組織のニーズに合わせてセキュリティポリシーを細かく設定し、調整することができます。
また、専用のハードウェアを必要としないため、初期投資を抑えられる点もメリットです。しかし、ソフトウェア型の導入には、専門的な知識と運用スキルが求められます。
料金体系に関しては、ライセンス費用として初期費用が発生し、保守やアップデートに追加費用が必要になることが一般的です。
アプライアンス型
アプライアンス型は、物理的なハードウェアとして利用するタイプです。このタイプのWAFは、専用のデバイスに組み込まれており、高度なセキュリティ機能とパフォーマンスを提供します。
メリットとしては導入が比較的簡単で、専用デバイスのためセキュリティが最適化されている点が挙げられます。また、物理的な設備のためシステムの独立性が高く、他のサーバーに影響されにくいです。
しかし、物理的なハードウェアの購入が必要なため、初期投資が大きくなる傾向があります。料金体系は、ハードウェアの購入コストに加えて、メンテナンス費用やサポート契約費用が発生することが一般的です。
クラウド型
クラウド型には、「共有型」と「占有型」の2つのタイプがあり、どちらもクラウドベースのプロバイダーを通じて利用するタイプです。この形態の特徴は、迅速な導入が可能で物理的な基盤を必要としないことです。
メリットとしては、初期設定の容易さやリソースの拡張性が挙げられます。また、継続的なメンテナンスやアップデートがプロバイダーによって行われるため、管理の手間が軽減されます。
しかし、インターネット接続への依存度が高いことやカスタマイズが制限される点がデメリットです。料金体系はサブスクリプションモデルが一般的で、使用したリソースやトラフィック量に応じて費用が発生します。
タイプ | 特徴 |
---|---|
共有型 | 複数の顧客が同じリソースを共有することでコストを抑える形態 |
占有型 | 顧客がリソースを独占し、高いカスタマイズ性とセキュリティを実現する形態 |
必要なセキュリティ機能を備えているか
WAFは、SQLインジェクション、XSS、CSRF、DDoS攻撃など、様々な種類のサイバー攻撃から保護するために設計されています。
具体的なセキュリティ機能としては、不正なリクエストの検出とブロック、トラフィックの監視と制御、脅威インテリジェンスとリアルタイム分析などがあります。
これらの機能により、悪意ある攻撃者がWebアプリケーションを損なうことを防ぎ、組織のデータとリソースを保護します。そのため、防御できる攻撃の種類を確認し、潜在的な脅威から効果的に防御できるものを選ぶ必要があります。
シグネチャ自動更新機能の有無もチェック
シグネチャ自動更新機能は、WAFが使用するセキュリティの定義やルールセット(シグネチャ)を自動で更新し、最新の脅威に対応できるようにする機能です。
サイバー攻撃の手法は絶えず進化しているため、シグネチャを定期的に更新することは、保護機能を最新の状態に維持する上で不可欠です。この機能を搭載したWAFは、新しい脅威や攻撃パターンが発見された際に、迅速に対応できるためおすすめです。
Webサイトの応答速度への影響を確認
WAFを導入すると、リクエストを分析して検証する過程で処理に時間がかかり、ページの読み込み時間が長くなることがあります。導入するWAFによっては、WebサイトやWebアプリケーションの応答速度に影響を与えかねません。
そのため、WAFを選択する際は大きな影響がないか確認しましょう。過度に速度が低下すると、サイトの利便性が損なわれます。
WAFのその他の比較ポイント
WAFを選ぶ際、応答速度やセキュリティ機能の他にもいくつかの比較ポイントがあります。具体的には、検知方式の種類、複数のWebサイトを保護できるか、サポート体制の充実度が挙げられます。
これらのポイントは、WAFの効果的な運用と維持に直接影響を与えるため、選定する際にしっかりと評価しましょう。
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WAFのその他の比較ポイント
検知方式の種類を確認
WAFの不正アクセスの検知方式には、ブラックリスト方式とホワイトリスト方式の2つがあります。自社の方針やセキュリティ要件に合わせて、適切な方式を選択することが重要です。
ブラックリスト方式は、既知の攻撃者や危険なIPアドレス、ユーザーエージェントを事前にリストアップしておき、これらのリストに含まれる要素からのアクセスを遮断する方式です。
一方でホワイトリスト方式は、信頼できると認定されたソースからのアクセスのみを許可し、それ以外はすべて拒否します。
ブラックリスト
ブラックリスト方式では、既知の攻撃者のIPアドレス、不正なユーザーエージェント、危険な地域のIP範囲、攻撃パターンなどを事前にリストアップし、そのリストに基づいてアクセスを遮断します。
この方式の特徴は、特定の脅威や既知の攻撃ソースを効率的に排除できる点にあります。リストに載っている悪意のあるアクセスは即座にブロックされるため、システムに対する直接的なリスクを軽減できます。
しかし、新しい攻撃方法や未知の脅威に対しては無力である場合があります。また、定期的に更新する必要があり、常に最新の脅威情報を追跡し、リストを最新の状態に保たなければいけません。
ホワイトリスト
ホワイトリスト方式は、信頼できると判断されたIPアドレス、ドメイン名、ユーザーエージェントなどをリスト化し、そのリストに含まれているリクエストのみにシステムへのアクセスを許可します。
この方式では、承認されたリストにない全てのアクセスを拒否できるため、未知の攻撃や未承認のアクセスを効果的に阻止できます。しかし、正当なユーザーやシステムがリストに含まれていない場合、それらのアクセスも不当にブロックされることがあります。
そのため、ホワイトリストを利用する場合は、承認された対象のリストを常に最新の状態に保つ必要があります。
複数のWebサイトを保護できるか
複数のWebサイトやWebアプリケーションを運営している場合、1つのWAFで複数のサイトをカバーできるかどうかを確認することは、セキュリティ管理の複雑さを減らし、一貫した保護レベルを維持するために重要です。
まとめて保護できるWAFを導入すれば、様々なドメインやアプリケーションに対して一貫したポリシーを適用できるため、管理が単純化します。また、新しいサイトを追加する際も柔軟に対応できます。
サポート体制は充実しているか
サポート体制の充実度を確認することは、導入プロセスの円滑化だけでなく、将来的なトラブルシューティングやシステム更新時の対応においても安心感を得ることができます。特にWAFを初めて導入する際には、充実したサポート体制があるWAFがおすすめです。
また、技術的な支援が必要な場合や、セキュリティインシデント発生時の対応が求められる場合は、専門的かつ迅速なサポートが提供されるサービスが適しています。
そのため、サポート体制の質と範囲を事前に把握し、緊急時にも対応可能な体制が整っているかどうかを確認しましょう。
おすすめのWAF7選
GOOD
ここがおすすめ!
- クラウド型なので、現有システムを改修することなく導入できる
- 何かあっても「24時間365日」「日本語」でサポートが受けられる安心感
- サイバー保険が自動で付帯
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ここが少し気になる…
- 安価ではあるが「DDoS対策」は専用のプランに入る必要がある
GOOD
ここがおすすめ!
- 監視ソフトのインストールが不要で、1~2日で設定も完了
- 画像ファイルや動的に生成されるコンテンツも監視可能
- オプション費用を払えば監視代行サービスの利用もできる
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ここが少し気になる…
- 1年間の契約期間の縛りがあり、お試し利用からのデータ引継ぎはできない
GOOD
ここがおすすめ!
- 「合成モニタリング」と「リアルユーザーモニタリング」のメニューから選択できる
- SMSやデバイスなど、ニーズにあわせたプッシュ通知の設定が可能
- 関連するログデータを管理・分析して問題を素早く特定
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ここが少し気になる…
- 監視とレポートやデータ保持どちらも利用する場合はそれぞれプランの契約が必要
GOOD
ここがおすすめ!
- ブラウザのホームボタンを指定のものにするだけで無料で利用可能
- より総合的に使いたい場合は有料版の選択ができる
- ウイルス対策だけでなく、ダウンロードの監視やCPU使用率低減まで行える
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ここが少し気になる…
- 利用できる動作環境に縛りがあり、Windowsのみ対応
SBテクノロジー株式会社
MSS for Imperva Incapsula
GOOD
ここがおすすめ!
- 専門のアナリストによる24時間365日体制の監視体制かつ、リアルタイム分析
- アラートを検知した場合は、システムへの影響度に応じて作業計画の提案を受けられる
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ここが少し気になる…
- クラウドWAF環境の監視の代行サービスのため、自社で何か行いたい方には不向き
株式会社サイバーセキュリティクラウド
WafCharm(ワフチャーム)
GOOD
ここがおすすめ!
- 最適なルールを自動で作成し、Blacklist機能に自動で適用
- 日本語にも対応しており、導入から運用後も手厚いサポートが受けられる
- 「改ざん検知機能」を標準装備し、検知後はすぐに通知が届く
MORE
ここが少し気になる…
- ルールの自動更新の頻度は決まっておらず不定期に更新される
GOOD
ここがおすすめ!
- 豊富な機能とオールインワンな「多層防御」で高い防御力を実現
- 証明書の更新作業やwebサーバーのお手入れが不要
- 専門家の「個別チューニング」による検知精度の高さが魅力
MORE
ここが少し気になる…
- 契約期間は1ヶ月と縛りがあり、月額費用は無償お試しを利用しないと分からない
WAFの導入フローと注意点
WAFを導入する際は、まず自社のセキュリティ要件に合致する製品を選定することが重要です。また、無料トライアルを利用して製品の使用感を確認しましょう。さらに、運用体制の整備を行うことも重要です。
ここからは、それぞれのポイントについて解説していきます。
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WAFの導入フローと注意点
自社に合った製品の選定
自社に最適なWAF製品を選定するためには、導入形態別の特徴や機能を比較検討する必要があります。ソフトウェア型は柔軟性が高く、既存のサーバー環境に統合しやすい点がメリットですが、専門知識を必要とする場合があります。
アプライアンス型は、高性能で堅牢なセキュリティを提供しますが、初期投資費用が高くなる可能性があります。クラウド型は迅速な導入とスケーラビリティが魅力ですが、カスタマイズの制限や継続的なサブスクリプション料金が発生する点を考慮する必要があります。
また、これまで解説してきたように、同じ導入形態でも製品によって細かな差があります。これらを踏まえ、自社の方針・予算に合った製品に最も適したWAFを選びましょう。
無料トライアルで使用感を確認
WAFは無料トライアルを提供している製品も多く、製品を実際の運用環境でテストして性能や影響を確認できます。このトライアル期間を利用して、Webサイトの応答速度が遅くならないか、セキュリティ機能が企業の要件を満たしているかを検証しましょう。
例えばシェア率の高い人気の製品でも、自社に合っているかはわかりません。無料トライアルを行う際には、WAFが既存の基盤やWebアプリケーションとどのように統合されるか、設定や管理のしやすさ、実際のセキュリティ機能の効果を詳細に観察することが重要です。
運用体制の整備
外部の保守運用サポートを利用しない場合、企業は自社で運用体制を確率する必要があります。具体的には、専任の担当者を配置するか既存のスタッフを育成して、WAFの管理とメンテナンスを行えるようにすることが挙げられます。
担当者はWAFの運用に関する専門知識が求められ、セキュリティポリシーの更新や不正アクセスの監視、システムのトラブルシューティングといった重要なタスクを担うことになります。
WAFの運用体制を整えることは、セキュリティ対策の有効性を維持し、組織のデジタル資産を保護する上で不可欠です。
他のセキュリティツールとの併用も検討する
WAFはWebアプリケーションの安全性を維持するのに効果的なツールです。しかし、WAF単体では完璧な防御ができるとは言えません。より万全のセキュリティを構築するには、ファイアウォールやIPS、ウイルス対策ソフトなどを併用するのがおすすめです。
これらのセキュリティツールは、WAFとは違う手法で外部の攻撃などから自社のシステムやデータを守ってくれます。複数のツールを組み合わせて隙のないセキュリティ体制をつくり上げることで、リスクを最小限に抑えることができます。
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まとめ
WAFは、企業のWebサイトとアプリケーションを保護する上で欠かせません。導入する際は、導入形態や必要なセキュリティ機能を備えているか、Webサイトの応答速度への影響を確認することが重要です。
また、無料トライアル期間を利用することで、実際の運用環境における製品の性能と適合性を確認できます。自社のニーズに合ったWAFを導入し、サイバー脅威から企業の資産を守りましょう。