おすすめのメールリレーサービス|選び方のポイントも解説
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- メールリレーサービスは、キャリアブロック対策やドメイン認証対応を確認して選ぶ
- 効果的なマーケティング施策を行うため、エラーメールの数や原因を特定できた方が良い
- 実績やサポート体制の充実度もチェックし、無料プランで試してから導入する
メールリレーサービスとは、送信元と送信先の間で他のサーバーを中継するサービスです。メールリレーサービスを利用すれば、大量のメールを配信する際も高い到達率を確保できます。この記事では、おすすめのメールリレーサービスや選び方のポイントを解説します。
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メールリレーサービスでメール到達率を改善
一般的なメールは、送信すると送信元のメールサーバーから送信先のメールサーバーに直接メールが転送され、受信者に届きます。この場合、大量のメール送信を行うとネットワークに負担がかかり、メールの遅延や到達率の低下が起こるリスクがあります。
また、メールサーバーがスパムメールと判断して受信拒否する場合もあります。このようなリスクを回避し、メール到達率の改善が図れるのがメールリレーサービスです。送信元と送信先の間で他のサーバーを中継して、受信者に確実にメールを届けられます。
最近では、マーケティングの一手法としてメールマーケティングを行う企業も多く、一度に大量のメール送信を行う機会も多くなりました。そこで、メールリレーサービスを利用して、メール到達率を高めることが効率的なマーケティングにつながります。
本記事では、メールリレーサービスを選ぶ際のポイントの解説を交えて、おすすめのメールリレーサービスを紹介します。
メールリレーサービスとは?メリット・デメリット、選び方も解説
メールリレーサービスとは、送信元と送信先の間で他のサーバーを中継し、安定したメール配信を提供するサービスです。通常のサーバーを使うよりもメールの到達率が高く、マーケティング施策に役立ちます。この記事では、メールリレーサービスのメリットや選び方を解説します。
メールリレーサービスは到達率を高める機能で選ぶ
メールリレーサービスはメールの到達率を高めて、効果的なメールマーケティングを行うために利用するサービスです。したがって、メール到達率を高めるための機能が充実したサービスであることを第一優先に考えて、サービスを選ぶのがおすすめです。
そのためには、キャリアブロック(受信拒否)された時の切り替え配信ができること、送信ドメインの正当性を担保する認証に対応していること、送信できなかった場合のエラーメールを解析できることなどが重要な選択ポイントとなります。
次の章では、サービス選択に重要なメール到達率を高めるための3つの機能について詳しく解説します。
【重要なポイント3つ】
- キャリアブロック時に切り替え配信ができるか
- 送信ドメイン認証に対応しているか
- エラーメールを解析できるか
【その他の比較ポイント】
- 利用方式を確認する
- 配信スピードをチェック
- 信頼できる実績があるか
- セキュリティ性に問題はないか
- 充実したサポート体制があるか
メールリレーサービスの選び方で重要な3つのポイント
以下に挙げた3つのポイントは、メールの到達率向上には欠かせない機能です。搭載されているかの確認だけでなく、それぞれの機能の充実度や使いやすさの確認も必要です。
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メールリレーサービスの選び方で重要な3つのポイント
キャリアブロック時に切り替え配信ができるか
キャリアブロックとは、主に携帯電話のキャリアメールが行う受信制限のことで、同じIPアドレスから大量のメールが送信された場合によく起こります。キャリアブロックされると、当該IPアドレスからのメール送信に遅れが生じたり、受信を拒否されたりします。
メールリレーサービスをメールマーケティングに利用する場合には、キャリアブロックを回避してメール到達率を高める必要があります。そのため、キャリアブロックを検知したら、IPアドレスを自動的に切り替えて配信する機能を搭載したものを選択しましょう。
送信ドメイン認証に対応しているか
ユーザーの中には、なりすましメール対策としてドメイン認証を導入し、正規送信元以外の受信を拒否している人も多いです。したがって、メールの到達率を高めるには、受信拒否をされないようにするために、ドメイン認証に対応したサービスの導入が必須です。
送信ドメイン認証には、送信元メールサーバーのIPアドレスによる「SPF」や、メールに付与された電子署名による「DKIM」などがあり、それぞれへの対応が必要になります。
多くのメールリレーサービスでは、送信ドメイン認証に対応していますが、中にはオプションとなっている場合もあるので必ず確認しましょう。
エラーメールを解析できるか
キャリアブロック時に、IPアドレスの切り替えや送信ドメイン認証に対応できても、メール到達率を100%にするのは難しいです。送信に失敗した原因を追求し、少しでもメール到達率を向上させることがメールマーケティングには重要です。
そのためには、エラーメールを解析する機能が搭載されたサービスの導入がおすすめです。解析機能の内容は導入するサービスによって異なっているため、搭載の有無だけでなくその内容についても確認する必要があります。
エラーメールを解析する機能には、エラーメールの発生数やエラー率、メール到達率、エラーが起こった原因などを取得できる機能があります。中には、エラーを起こしたメールアドレスの自動排除や自動でレポート作成をしてくれるものもあります。
メールリレーサービスのその他の比較ポイント
自社に合ったメールリレーサービスを選択するには、メールの到達率向上以外にも注意が必要なポイントがあります。ここでは、以下の5つのポイントに絞って詳しく解説します。
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メールリレーサービスのその他の比較ポイント
利用方式を確認する
メールリレーサービスの利用には、「SMTP」と「API連携」の2種類の方法があり、自社の方針に合わせて選ぶことが大切です。以下では、この2種類の利用方法について、詳しく解説します。
SMTPリレー
SMTPリレーは、送信側と受信側のサーバーの間にメールリレーサーバーを置いて、受信者にメールを届ける方法です。SMTPとは、メールの送受信に用いられる一般的な通信プロトコルを指し、メールサーバー はこれを使用してメールの送受信を行います。
通常使用しているSMTPを利用するため、機能拡張などの手間をかける必要はなく、簡単にメールリレーサービスの導入ができます。自社でメールサーバーを保有している企業によく導入されている方法です。
API連携
API連携は、自社で運用しているシステムとメールリレーサービスを連携させて運用する方法です。システムからメールリレーサービスを利用することができ、連携によってシステム内で管理する顧客データを読み込んでメール送信を行えます。
API連携では、メールリレーサービスが提供するクラウドサーバーを利用するため、自社でメールサーバーを用意する必要がありません。したがって、サーバーを保有していない企業でもコストを抑えて導入が可能です。
ただし、メールリレーサービスの中には、API連携に対応していないものもあります。そのため、API連携を採用する場合は、API連携に対応したサービスかどうか確認しましょう。
配信スピードをチェック
メールリレーサービスは、サーバーの負荷を気にすることなくメールの一斉配信ができます。しかし、メールリレーサービスの配信スピードは、1時間当たり300万~1,000万件とサービスによって大きな差があります。
セールやイベントの告知などメールの内容によっては、配信の遅れが集客数に影響を及ぼす場合もあります。メールリレーサービスを導入する際には、自社のメール送信数や用途に合った配信スピードを持つサービスを選択しましょう。
信頼できる実績があるか
メールリレーサービスをマーケティングの一環として導入する場合は、サービスの安定性の確認が必須です。トラブルが頻繁に起こるようなサービスでは、メールマーケティングのベストタイミングを逃してしまい、大きな収益を得る機会の損失につながります。
サービスを導入する際は、できるだけ導入実績が多く信頼できるベンダーが提供するサービスの選択がおすすめです。また、導入実績の多いベンダーのサービスには多くの口コミが寄せられているため、口コミを参考にするのも効果的です。
セキュリティ性に問題はないか
メールリレーサービスは、顧客の個人情報を活用してメール送信を行うため、セキュリティ性に問題がないものを選ぶ必要があります。そのため、サービスが行っているセキュリティ対策が自社のセキュリティポリシーに合致しているか確認しましょう。
特にメールサーバーの監視は重要であり、24時間体制で監視が行われてトラブル発生時に迅速な対応ができるサービスの選択がおすすめです。また、自然災害などでサーバーがダウンしたときに備えたバックアップ体制の確認も大切です。
充実したサポート体制があるか
メールリレーサービスのトラブルは、顧客との信頼関係に直接影響します。そのため、トラブルの発生が少ないサービスを選ぶとともに、トラブル発生時のサポート体制がしっかりしていることが重要です。よって、対応時間や対応方法などを細かく確認しておきましょう。
サポート体制は、サービスを提供する企業によって大きな差があり、中には電話によるサポートが24時間体制で受けられ、迅速にトラブルを解決できるサービスもあります。
一方、チャットやメールでのサポートのみの場合もあるため、自社に適したサポートを受けられるかチェックしましょう。
おすすめのメールリレーサービス
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- 初期費用かつクラウドサービスなので、低コストで導入可能
- リアルタイムで詳細なログを確認でき、問題を素早く見つけられる
- ビジネスの成長にあわせて柔軟なスケール変更が行える
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ここが少し気になる…
- 未使用分の繰り越しができず、上限超過時には1通辺り別途料金がかかる
メールリレーサービスの導入フローと注意点
ここでは、メールリレーサービスの導入フローにしたがって、導入する際の注意点を解説していきます。
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メールリレーサービスの導入フローと注意点
目的に合ったサービスを選定する
メールリレーサービスを導入するために最初に行う作業は、現状の課題を把握して、メールリレーサービスを導入する目的を明確にすることです。導入目的が不明確なサービスの選択は、無駄な時間がかかるばかりでなく、導入しても活用されなくなる恐れがあります。
導入目的や現状把握によって、「SMTPリレー」と「API連携」のどちらを選択すべきかが明確になり、自社に必要な機能の洗い出しもできます。また、「API連携」で導入する場合は、連携するシステムによって利用可能なサービスが限定されます。
無料プラン・トライアルで使いやすさを確認
サービスに無料トライアル期間が設定されている場合は、積極的に活用して自社の目的に合った運用ができるかどうかや、使いやすさなどの確認をしましょう。運用がしにくかったり使いにくかったりする場合は、ほかのサービスの無料トライアルの利用も可能です。
また、無料プランが提供されているサービスもあります。システム連携や配信数の上限などの制限はありますが、メールリレーサービスの効果の継続的な確認や、従業員にも操作させることで使い勝手を評価できます。
無料プランの場合は、サービスが自社に適していれば、そのまま利用を継続することも可能です。
メールマーケティングの改善に活かす
メールリレーサービスを導入すれば、効果的なメールマーケティングを行うことができます。しかし、それだけではサービスの十分な活用とはいえません。サービスを利用してメールマーケティングの改善を行うことで、サービス導入による効果の最大化が図れます。
そのため、メールリレーサービスには、一斉送信した際にさまざまなデータを取得して分析する機能が搭載されています。導入後は、それらの機能を活かしてメール不達の原因を特定するなどして、戦略的なメールマーケティングを行うことが重要です。
まとめ
メールリレーサービスとは、送信元と送信先の間で他のサーバーを中継するサービスです。メールリレーサービスを利用することで、大量のメールを配信した際の到達率を高めることができます。
より高い到達率を実現するには、キャリアブロック対策やドメイン認証に対応したもの、エラーメールの原因を特定できるものがおすすめです。目的に合ったサービスを絞り込んだら、無料トライアルを利用して、自社に合ったメールリレーサービスを導入しましょう。