おすすめの従業員満足度調査ツール9選|選ぶ際の比較ポイントも解説
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- 従業員満足度調査ツールは、機能・カスタマイズ性・料金プランを重視して選ぶ
- 調査後に改善アドバイスをしてくれるベンダーもあるため、必要に応じて有無を確認する
- 従業員満足度調査ツール導入時は目的を明確化し、調査実施後は改善アクションを取る
組織内の課題を発見し、社員のモチベーションを向上させるには、従業員満足度(ES)の調査が有効です。従業員満足度調査ツールを活用すれば、手間のかかる調査を効率的に実施できます。この記事では、おすすめの従業員満足調査ツールや選ぶ際の比較ポイントを解説します。
目次
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従業員満足度(ES)調査ツールを活用して組織改革
従業員満足度(ES)調査とは、従業員が職場環境・職務内容・人間関係などに、どの程度満足しているかを測定・分析することです。
調査結果に基づいて組織の課題を改善することで、離職率の低下・優秀な人材の確保・生産性向上・顧客満足度の向上などのメリットを得られます。
従業員満足度調査ツールでは、アンケートの作成・配布・回収・分析までの手間を大幅に削減できます。また、組織単位や個人単位で多角的に分析が可能で、専門のサポートを受けることも可能です。
これにより、組織の課題を的確に設定し、早期の課題解決に期待できます。本記事では、従業員満足度調査ツールの選び方について解説します。
従業員満足度調査とは、自社の従業員に対して会社の方針や制度、働きやすさなどの調査を行うことを言います。本記事では、従業員満足度調査をよく知らない方のために、実施手順やメリット・デメリット、顧客満足度調査ツールの機能や選び方を解説しています。
従業員満足度調査ツールは機能・カスタマイズ性・料金で選ぶ
従業員満足度調査ツールは、機能・カスタマイズ性・料金プランに着目して選ぶことが重要です。また、ツールを比較する際にも押さえておきたいポイントがあります。次の章でそれぞれのポイントについて詳しく解説します。
【重要なポイント3つ】
- 目的に合った機能があるか
- カスタマイズ性は高いか
- 料金プランは自社の規模に合っているか
【その他の比較ポイント】
- 調査の実施頻度は自社に合っているか
- サポート体制は充実しているか
- 導入実績は豊富か
従業員満足度調査ツールの選び方で重要な3つのポイント
従業員満足度調査ツールは、自社の規模やニーズに合わせて選ぶことが大切です。ここでは、従業員満足度調査ツール選びに重要な3つのポイントについて解説します。
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従業員満足度調査ツールの選び方で重要な3つのポイント
目的に合った機能があるか
従業員満足度調査ツールを選ぶ際には、導入目的を明確にすることが重要です。目的に合った機能を備えたツールを選ぶことにより、目的を達成しやすくなります。従業員満足度調査ツールの機能にはさまざまなものがあり、以下の表に代表的な機能例をまとめました。
機能 | 概要 | おすすめな企業 |
---|---|---|
退職リスクのアラート | アンケートの回答・分析から退職リスクがある場合に警告する | 従業員の定着率の低下に悩む企業 |
個人単位の分析 | 従業員満足度を個別に分析する | 個々の従業員のパフォーマンスを重視する企業 |
テンプレート | アンケートテンプレートにより、迅速な調査が可能 | 人事部門のリソースが限られている企業 |
クロス分析 | 年齢層・部署・職務レベルなど、さまざまなデータを交えて分析できる | 大規模な組織があり、従業員満足度の要因を深く理解したい企業 |
ベンチマーク | 業界や類似の企業群と自社のデータを比較できる | 自社のパフォーマンスを客観的に評価し、競争力を高めたい企業 |
レポート機能の使いやすさもチェック
従業員満足度調査ツールのレポート機能は、アンケート結果を分析し、理解しやすい形で情報提供する機能です。具体的には、アンケートから得られたデータを集計し、グラフ・チャート・表など、視覚効果の高いレポートをまとめ上げます。
レポート機能を重視する場合、性別・年代・部署など管理者が確認したい項目で分析できるかについて注目することが推奨されます。これは、ターゲットを絞った改善策や施策を立案する上で、組織内の特定のグループに対する分析が有効なためです。
また、結果が確認できるまでどのくらいかかるかについても確認しておきましょう。従業員満足度調査の結果を迅速に得られるかどうかは、タイムリーな課題に対応し、改善策を速やかに実行する上で重要です。
アンケートの回答期間は、全従業員に十分な時間を与えるために1〜2週間程度を設定するのが一般的です。回答期間終了後、データの分析とレポート作成には数日から数週間かかる場合があります。
リアルタイム分析機能を持つ一部のツールでは、回答の収集と並行して分析が行われるため、即座に結果を得られます。
カスタマイズ性は高いか
従業員満足度調査では、テンプレートを利用することで迅速に調査を開始できます。しかし、より自社の課題に焦点を当てるなら、質問項目などをカスタマイズできるツールが推奨されます。
企業が独自のニーズに合わせて調査項目を調整できることにより、特定の課題や目標に対して具体的かつ効果的なフィードバックが可能になります。
料金プランは自社の規模に合っているか
従業員満足度調査ツールの料金プランは、サービスによって異なり、基本の月額料金に加えて、ユーザー数や使用する機能の範囲に応じて変動します。料金は無料プランから始まり、月額固定費用や従量課金制で提供されるケースが一般的です。
料金に着目する際には、 ユーザー数による料金変動を考慮し、自社の規模に合ったコストパフォーマンスの良いプランを選択することが大切です。また、企業の成長に伴いユーザー数が増えた場合に備えて、柔軟にプラン変更できるかについても確認しておきましょう。
従業員満足度調査ツールのその他の比較ポイント
従業員満足度調査ツールには多くのツールがあり、ベンダーが提供するサービス内容もさまざまです。ツールを比較しながら自社に最適なツールを選べるように、ここでは、従業員満足度調査ツールのその他の比較ポイントを解説します。
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従業員満足度調査ツールのその他の比較ポイント
調査の実施頻度は自社に合っているか
従業員満足度調査ツールの調査頻度は、ツールによって異なります。この調査頻度とは、ツールを提供しているベンダーが設定(または推奨)する調査の実施間隔が異なるという意味です。
一部のツールでは、リアルタイムでのフィードバック収集が可能であり、継続的なモニタリングをサポートしています。また、その他のツールでも定期的な調査(年に一度や四半期ごとなど)を行い、企業のニーズに合わせた調査スケジュールを設定できます。
このようにツールを比較する際には、自社のニーズに合った調査頻度であるかどうかを確認することが重要です。
サポート体制は充実しているか
従業員満足度調査ツールのサポート体制は、ベンダーによってさまざまなものがあります。例えば、使い方のレクチャーを提供するベンダーでは、ユーザーが簡単にデータを解析できるようにサポートするケースもあります。
また、調査後の改善対策のアドバイスを提供するベンダーの中には、他社との結果の比較や、部署レベル・個人レベルの課題に基づいてサポートするケースもあります。
さらに、従業員の心身の健康に関する調査において、産業医や保健師などの専門職がサポートを提供するベンダーも存在します。
従業員満足度調査ツールを比較する際には、ツールとしての利便性だけでなく、このようなサポート体制に着目することも重要です。
導入実績は豊富か
運用年数が長く導入社数が多いツールは、さまざまな企業の課題に対応してきた経験があります。そのため、自社特有の問題に対する解決策を提供できる可能性が高くなります。このような導入実績を確認することも、従業員満足度調査ツールを選ぶ上では重要です。
導入実績を調べる方法には、ベンダーのWebサイト・口コミ・資料請求・問い合わせなどがあります。これらの方法を活用することで、自社のニーズに合った従業員満足度調査ツールを選ぶ際の参考にできます。
おすすめの従業員満足度調査ツール9選
株式会社リーディングマーク
ミキワメ ウェルビーイングサーベイ
GOOD
ここがおすすめ!
- たった3分間で回答できるため、社員の負担なく高頻度で実施可能
- 社員の性格を踏まえているため不調を見逃しにくく、社員ごとのアドバイスも提供
- 実名制のサーベイにより社員と対話が行え、リスクを下げられる
MORE
ここが少し気になる…
- 料金プランは人数により変わるため、サービス資料にて確認
GOOD
ここがおすすめ!
- 個人サーベイと組織サーベイを組み合わせて両方の課題を洗い出せる
- テレワークにおける従業員のコンディション変化が把握できる
- レポートフォーマットがわかりやすい
MORE
ここが少し気になる…
- アンケートの質問数に対して似たような質問が多い
GOOD
ここがおすすめ!
- 長年培った専門性と豊富な経験による信頼性の高さ
- 全体満足から領域別組織・その他の要素といった細やかな調査が可能
- 回答はインターネットでらくらく行える
MORE
ここが少し気になる…
- その他の機能や料金については問い合わせや資料請求にて確認
GOOD
ここがおすすめ!
- わずか20分のサーベイと「国内最大級のデータベース」による他社比較が可能
- コンサルタントによる伴走支援や研修・動画による事例の共有が受けられる
- 「期待度」と「満足度」の2軸で調査できる
MORE
ここが少し気になる…
- 詳細な機能や初期費用・月額費用は問い合わせで確認
GOOD
ここがおすすめ!
- 対象者数が無制限かつWeb・スマホから手軽に回答が行える
- 集計や分析に優れ、調査の結果や今後想定される課題のポイントを教えてもらえる
- 見やすい診断レポートにより、一目で会社の弱点や強みが分かる
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ここが少し気になる…
- 実施から回答まで2~3ヶ月かかる
GOOD
ここがおすすめ!
- 「個人一覧ダッシュボード」により、優先してフォローすべき社員が一目でわかる
- サーベイの配信領域・設問数などを自由に設定できる
- 豊富なノウハウがあり専任サポートも受けられる
MORE
ここが少し気になる…
- 必要な機能を選択するため、機能数によっては割高になる場合も
GOOD
ここがおすすめ!
- 1ユーザー167円からと、リーズナブルな料金で利用できる
- メールアドレスなしで回答できるため、運用しやすい
- カスタムの設問数が200問まで追加できる
MORE
ここが少し気になる…
- 機能のカスタマイズをしたい場合は「プロフェッショナルプラン」となり問い合わせが必要
GOOD
ここがおすすめ!
- 全体から詳細な結果まで一目でわかる「個人結果フィードバック」を標準装備
- 健康や自己管理ツールの有効活用といった豊富な動画視聴が行える
MORE
ここが少し気になる…
- ストレスチェックは10名未満でも可能だが、組織分析を行う場合は10名以上必要
GOOD
ここがおすすめ!
- 調査歴20年かつ経験豊富なプロによる調査の実施
- コンサルから施策提言つきの「調査結果レポート」が付属
- 回答者の紐づけを行わないため、社員の本音の回答が集まりやすい
MORE
ここが少し気になる…
- アンケートの配信代行サービスはオプション対応
従業員満足度調査ツールの導入フローと注意点
従業員満足度調査は計画的に実施することが大切であり、ツールの導入もまた調査計画に合わせて行うことが求められます。ここでは、従業員満足度調査ツールの導入フローと注意点について解説します。
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従業員満足度調査ツールの導入フローと注意点
目的に合ったツールを選定する
従業員満足度調査ツールを導入する際の最初の手順は、調査の目的を明確にすることから始まります。その後、その目的に合った必要な機能を持つツールを選定します。
調査の目的は、「現在の従業員満足度のレベルを知りたい」「より具体的に改善が必要な領域を明らかにしたい」「既に実施している施策の効果を測りたい」などさまざまです。調査目的によって必要な機能は異なるため、まずは調査目的を明確にしましょう。
次に、調査目的に基づいて必要な機能を洗い出します。例えば、「より具体的に改善が必要な領域を明らかにしたい」場合は、分析機能の充実したツールが推奨されます。
必要不可欠な機能を見極め、調査のプロセスを進める上で効率化に寄与する機能(自動集計・マルチデバイス対応など)に注目するのがおすすめです。
調査を実施する
ツールを選定したら、ツールの機能を使ってアンケートを作成します。調査目的に沿った質問を用意し、適切な質問数・形式にすることが大切です。
調査を行う前は、事前に目的・匿名性・回答期限などを明確に通知しますが、リマインダーの送信など回答率を上げるように工夫しましょう。
なお、従業員満足度調査を通じて、効果的な改善策を実施するためには、アンケートの回答は従業員の本音であることが重要です。そのため、調査を設計する際には、匿名アンケートの方が従業員の本音を引き出しやすい点を考慮しましょう。
また、従業員は日々の業務に加えて、アンケートにも回答しなければならないため、負担感を軽減できるように回答期限は余裕を持って設定することが推奨されます。
特に、就業時間・就業場所・勤務日数など多様な従業員が在籍する企業においては、調査の実施について周知されるまでに時間がかかる場合もあります。
改善のアクションを起こす
調査を実施した後に重要なのは、収集した回答を分析し、その結果を基に具体的なアクションプランを実行することです。このプロセスは、従業員の満足度向上という最終目標に向けた改善サイクルの一環です。
自由記述の回答データは、キーワードの抽出やテーマごとの分類によって、効率的に分析することが可能になります。さまざまなデータを分析して、従業員の満足度に影響を与えている要因や、特に不満を感じている領域を特定することが大切です。
必要に応じて、部署・役職・勤続年数など異なる属性に基づくクロス分析を行い、特定のグループに共通する問題点を見つけ出します。
分析結果に基づき、具体的な改善策を検討します。この段階では、管理層・関連部署との協議を通じて、実現可能で効果的な対策を考えることが重要です。すべての課題を同時に解決しようとするのではなく、優先順位を決めて緊急度の高い課題から順に取り組みましょう。
改善のアクションは計画的に行わなければいけません。具体的に担当者・スケジュールなどを決めておきます。また、関係者や従業員に計画を共有し、理解と協力を得ることで、スムーズに改善を進めることができます。
定期的に調査を繰り返す
改善アクションが完了したら、それで終わりではありません。従業員満足度調査は、組織の課題を改善できた後も繰り返し行うことが重要です。これは、組織や組織を取り巻く環境が常に変化しており、定期的な調査を通じてこれらの変化に適応するためです。
また、改善策が実際に効果を上げているかを評価するためには、繰り返し調査が必要です。定期的に調査を行うことで、従業員は自分たちの声が組織によって真剣に受け止められていると感じます。これにより、組織に対する信頼感・所属感を高めることができます。
定期的に調査を繰り返す際には、前回の調査から得られたデータやフィードバックを基に、調査の計画を見直し、必要に応じて調査項目や方法を調整します。改善された計画に基づいて、調査の実施・分析・改善策の実施・フィードバックを繰り返しましょう。
まとめ
従業員満足度調査ツールは、職場環境の改善・従業員の充実感の向上を目指す企業にとって、おすすめのツールです。このツールによって、従業員が職場に対して持つ感覚を定量化し、組織が直面する課題を可視化することを可能にします。
結果に基づき適切な改善策を講じることにより、離職率の低下・優秀な人材の確保・生産性の向上など、複数のメリットを得ることができます。ツールの選定にあたっては、機能・カスタマイズ性・料金プランの3つが重要なポイントです。
導入後は調査結果を基にした改善アクションの実行、さらには継続的な調査の実施により、組織改革へとつなげていくことが重要です。組織の課題を調査・改善するプロセスを効率化するツールを導入するにあたり、本記事の内容をぜひ役立ててください。