AI-OCR機能搭載経費精算システム6選(全10製品)を比較!【2024年最新/比較表付き】
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- AI-OCR機能とは、OCR機能にAIを加えて文字認識精度を向上させた機能である
- AI-OCR機能によって、領収書情報の手入力や差し戻しの手間がかからなくなる
- AI-OCR機能搭載経費精算システムを選ぶ際は、対象規模なども確認する
AI-OCR機能とは、画像データの文字部分を読み取る従来のOCR機能に、AI学習機能を組み合わせることで、文字の認識精度を向上させた機能です。本記事では、AI-OCR機能搭載の経費精算システムのメリットや選び方を解説しています。
おすすめの経費精算システムを見る\おすすめの経費精算システムをご紹介/
おすすめ経費精算システム6選(全26製品)を比較!【2024年最新/比較表付き】
経費精算システムは、経費申請・承認業務を効率化してくれるツールです。しかし、さまざまな製品があるため、どのシステムを選べばよいのかわからないというケースも多いでしょう。この記事では、経費精算システム選びのポイントやおすすめのシステムを紹介します。
目次
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オンプレミス型経費精算システムの始め方
経費精算システムの利用を開始するには、公式サイトでも資料請求が必要となる場合が多いです。本サイトでは、複数のサービスの特徴をまとめて比較・資料請求できますので、ぜひご活用ください。なお、資料の取り寄せは無料なので複数の資料をダウンロードして、自社に最適な電子契約システムを選ぶことができますよ!
おすすめのAI-OCR機能搭載経費精算システム
株式会社マネーフォワード
マネーフォワード クラウド経費
GOOD
ここがおすすめ!
- オンライン上でまとめて経費申請できる
- 従業員や費目ごとに経費利用額が自動でグラフ化
- 不備入力防止アラート機能で入力ミスが減るため、差し戻しの手間が軽減
MORE
ここが少し気になる…
- OCR機能の精度があまりよくない
jinjer株式会社
ジンジャー経費
GOOD
ここがおすすめ!
- 社内に散らばる勤怠・給与・人事・経費などを1つに集約できる
- 担当者の面倒の原因を解決し、効率的な経費精算業務を実現可能
- さまざまな企業規模に対応し、特にペーパーレス化したい企業にぴったり
MORE
ここが少し気になる…
- 導入までに最長3ヶ月ほどかかる
株式会社コンカー
Concur Expense
GOOD
ここがおすすめ!
- あらゆる支払いを自動化・連携できる
- 製品サービスとビジネスモデルに高い評価を受けグッドデザイン賞を受賞
- デジタル上での申請・チェックで承認レス化が可能
MORE
ここが少し気になる…
- 回線混雑時のシステムエラーが多い
株式会社ラクス
楽楽精算
GOOD
ここがおすすめ!
- 領収書やICカードはスマホで読み取れ、社外からでも申請や精算が可能
- 経費精算から会計ソフト連携まで便利な機能が充実している
MORE
ここが少し気になる…
- 外国語対応は英語のみ
株式会社LayerX
バクラク経費精算
GOOD
ここがおすすめ!
- 差戻しや確認に時間をかけずに済む「ミス防止機能」を複数搭載
- アプリやチャットツールから承認が行え、社内にいなくても承認時間の確保が可能
- 複数枚の領収書でも自動で読み取れる
MORE
ここが少し気になる…
- 導入前のサポートを受けたい場合は有償での対応となる
GOOD
ここがおすすめ!
- スマホで領収書を撮って専用ポストに投函するだけの簡単申請
- 専任コンサルタントや導入支援・運用開始後のサポートなどが充実している
MORE
ここが少し気になる…
- 操作がわかりにくく、慣れるまで時間がかかる場合も
【比較表】AI-OCR機能搭載経費精算システム
AI-OCR機能とは?
AI-OCR機能とは、従来のOCRにAI技術を組み込んだものです。OCRとは、文字をデジタルカメラで読み取り、デジタルデータ化する仕組みです。主に経費精算システムに活用されています。
たとえば従来の経費精算では、金額・用途の証明のために、領収書の原本の提出が必要でした。しかし、2024年1月1日以降は「電子帳簿保存法」に則り、紙で印刷した原本ではなく電子保存する必要があります。(システム対応ができなかった場合、一定の条件下で紙での保存は可能です。)OCR対応の経費精算システムを利用すれば、領収書をカメラで撮影するだけで、日付け・品名・金額などが自動でシステムに入力されます。
参考:令和5年度税制改正の大綱
AI-OCRとOCRの違い
AI-OCRとOCRの主な違いは、精度です。従来のOCRは文字の読み取り精度はさほど高くありませんでした。そのためスキャン後は、入力ミスがないか目視で確認し、必要があれば手動で入力し直さなければなりませんでした。
従来のOCRは規定のフォーマットしか読み取れない点も不便でした。たとえば請求書は取引先ごとにフォーマットが異なるため、登録外のフォーマットの書類の読み取りは不可能でした。
対してAI-OCRは、AI技術を活用することで、文字の読み取り精度が大幅に向上しています。AI-OCRもOCR同様、使い始めは読み取りミスやエラーが発生しがちです。
しかしAIには機械学習機能があるため、スキャンを繰り返すごとに、ミス・エラーは少なくなっていきます。そのため従来のOCRと異なり、使えば使うほど、スキャン後のチェック・再入力が必要なくなります。
AIーOCRは、事前登録不要でさまざまなフォーマットの文字に対応可能な点も大きな特徴です。取引先ごとにバラバラなフォーマットの請求書でも、日付け・項目・金額などを正確に読み取れるため、精算業務の効率化を図れます。
AI-OCR導入の費用相場
初期費用 | 月額 | |
---|---|---|
AI-OCR | 0~30万円 | 3,000~60万円 |
AI-OCR搭載の経費精算システム | 10万円~ | 1,000~3万円 |
AI-OCR単体は処理可能枚数やプラン、サポート内容によって大きく金額も異なります。初期費用が大幅にかかることもあるため、検討の際には活用法や自社にとってのメリットを十分に把握する必要があります。
一方で、AI-OCRを搭載した経費精算システムであれば比較的手軽に導入できます。AI-OCR機能だけでなく、経費精算のシステムの充実度も併せて検討しましょう。
AI-OCR機能搭載の経費精算システムの選び方
申請者と経理担当者のどちらにとっても使いやすいか
AI-OCR機能によって申請者の入力ミスを減らし、差し戻しの回数を減らすことができるため、申請者と経理担当者の双方の業務を効率化させます。そのため、経費精算システムを選ぶ際には、使いやすさを重視するのが良いでしょう。
自社の業務フローにあった経費精算システムを導入するには、無料トライアルなどを利用するのが良いでしょう。無料トライアルを提供している経費精算システムが気になる方は、以下の記事を参考にして下さい。
\詳しくはこちらの記事をチェック/
無料で利用可能な経費精算システム10選!メリットや選び方を解説
経費精算業務を効率化できる経費精算システムは、導入コストが難点で利用が難しいと考える企業も多いでしょう。しかし、実は経費精算システムには無料で利用できるものもあります。本記事では、おすすめの無料経費精算システムやフリーソフトのメリット、選び方を解説しています。
目的にあった機能が塔載されているか
経費精算システムを導入する目的にあった機能が塔載されているか確認しましょう。交通費をメインにしたいのであれば、ICカードと連携しやすいものがよいでしょう。他にも経理担当者の負担を減らしたいのであれば、他のシステムとの連携が豊富であるものを選ぶと良いでしょう。以下に経費精算システムの主な機能を示します。
ICカードの読み取り機能 | 交通系ICカードを自動で読み込める機能 |
OCR機能 | 画像から文字情報データを取り込む機能 |
入力規定・不備チェック機能 | 申請書の不備を自動チェックできる機能 |
スマホで経費申請・承認できる機能 | スマホからの経費申請・承認が可能になる機能 |
AI-OCR機能搭載の経費精算システムのメリット
近年はAI-OCR機能を搭載した経費精算システムも増えています。導入することで、申請者・経理担当者の双方が業務を効率化しやすくなるでしょう。
ここからはAI-OCR機能搭載の経費精算システムのメリットを申請者・経理担当者別にご紹介していきます。
\気になる項目をクリックで詳細へジャンプ/
申請者のメリット
申請者側にとって、AI-OCR機能搭載の経費精算システムを利用する最大のメリットは、経費精算申請が簡略化されることです。内容を詳しく解説していきます。
領収書情報の手入力が不要
AI-OCR機能搭載の経費精算システムを利用すれば、経費精算申請時の領収書の手入力が不要になります。
従来の経費精算申請では、申請者は領収書の内容(日付け・項目・金額)などを手動でシステムに入力しなければなりませんでした。手動入力は時間がかかるだけでなく、入力ミスなどのヒューマンエラーのリスクが存在します。
一方、AI-OCR機能では、領収書をモバイル端末内蔵のカメラで撮影するだけで、内容をシステムに自動登録できます。手動入力の手間を省ける点は大きなメリットです。
また、AI-OCR機能は読み取り精度が高いため、領収書の内容をほぼ正確に入力できます。従来のOCRのようにスキャン後の目視でのチェックなどが不要な点も、AI-OCR機能ならではのメリットといえます。
経費申請のための出社が不要
AI-OCR機能搭載の経費精算システムでは、社外からの経費精算申請も可能です。従来のように、経費精算書や領収書の提出のためだけに出社する必要はありません。
特に外回り営業や出張が多い従業員は、出社が大きなタイムロスになりかねません。その点、経費精算システムを利用すれば時間・場所を問わずに経費精算申請ができるため、時間を効率的に使えるようになるでしょう。
経理担当者のメリット
AI-OCR機能搭載の経費精算システムは、経理担当者に業務の効率化をもたらすほか、電子帳簿保存法への対応もサポートしてくれます。経理担当者のメリットを詳しく解説していきます。
電子帳簿保存法への対応が可能
経費精算システムを利用すると、電子帳簿保存法にも対応しやすくなります。電子帳簿保存法とは、電子上での納税に関わる書類(帳簿・領収書など)保存方法を定めたものです。
経費精算システムの中には、電子帳簿保存法に対応したものも多くあります。帳簿類の電子データ化には細かいルールがありますが、経費精算システムを活用することで、法令に従った対応が可能になります。
2024年1月から、経費精算書類は電子データでの保存が義務づけられます。適切に対応するためにも、電子帳簿保存法に対応した経費精算システムの導入が望ましいでしょう。
差し戻し件数の削減
AI-OCR機能搭載の経費精算システムを利用すれば、領収書を撮影するだけで正しい情報が入力されます。手動入力に比べると入力ミスの頻度が減るため、経理担当者には差し戻し件数を減らせるというメリットがあります。
RPAとの連携で一連業務を自動化
AI-OCRはRPAどの連携によって、経費精算の一連業務の自動化が可能です。RPAとはソフトウェアの1種で、これまで人間が手動で行っていた定型業務をAI・ロボットが代わりに行う機能です。
たとえば経費精算では、まずAI-OCR機能が領収書の内容をデータ化します。次にこのデータをRPAに渡せば、領収書の内容の入力・承認といった一連業務は自動で完了します。
経費精算には多くの工程数があるため、経理担当者の業務は膨大になりがちでした。AI-OCRとRPAを連携すれば経理業務をある程度自動化できるため、経理担当者の業務効率の向上が期待できるでしょう。
その他のAI-OCR機能搭載経費精算システムの選び方
AI-OCR機能搭載の経費精算システムは、自社状況に即したツールを選ぶことで、より的確な運用が可能になります。たとえば次のような基準で選定すると良いでしょう。
【重要なポイント3つ】
- 自社の規模と予算に合っているか
- OCR機能以外に必要とする機能が搭載されているか
- 各種法制度・法改正に対応しているか
【その他の比較ポイント】
- 他言語や外貨に対応しているか
- スマホで利用できるか
- サポート体制は充実しているか
- お試し期間があるか
その他のAI-OCR機能搭載経費精算システム
パナソニック ネットソリューションズ株式会社
MAJOR FLOW Z CLOUD 経費精算
GOOD
ここがおすすめ!
- タブレットやiOS・Androidなど幅広く対応し、デバイスや使用場所を問わない
- 品目を選ぶだけで勘定科目や税区分を自動仕訳
- 複数拠点でそれぞれの経費精算を管理可能
MORE
ここが少し気になる…
- メール問い合わせのみで、電話サポートに対応していない
アルプスシステムインテグレーション株式会社
BIZUTTO経費
GOOD
ここがおすすめ!
- 無駄のない10名ごとの価格体系で小規模企業でも導入しやすい
- 各種情報をチェックしやすい画面レイアウト
- マスタ設定をサポートしてもらえる支援の手厚さ
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ここが少し気になる…
- 使わない機能を非表示にできない
GOOD
ここがおすすめ!
- コストパフォーマンスが高く小規模の中小企業でも導入しやすい
- 交通系ICカード・コーポレートカード連携などにより、企業のDX化・ペーパーレス化が可能
MORE
ここが少し気になる…
- UIが独特で操作が分かりづらく、慣れるまで時間がかかる
GOOD
ここがおすすめ!
- 支払いは経費精算を当月に利用した従業員の人数分だけ
- 入力作業を極力ゼロに・チェック業務を最小化
MORE
ここが少し気になる…
- 料金が公開されていないため問い合わせる必要がある
まとめ
AI-OCR機能は従来のOCR機能に比べて、文字の読み取り精度が高い点が特徴です。領収書を撮影するだけで正確な内容が入力されるため、手動入力によるヒューマンエラーをなくしたい企業は、ぜひAI-OCR機能搭載の経費精算システムの導入をご検討ください。
AI-OCR機能搭載の経費精算システムを利用すれば、申請者は場所・時間を問わずに経費精算の申請が可能になります。入力ミスが少ないため、経理担当者側にとってもチェックが簡単になるというメリットがあります。
また、AI-OCR機能搭載の経費精算システムの多くは電子帳簿保存法に対応しています。2024年からは帳簿の電子保存が必須となるため、AI-OCR機能搭載の経費精算システムを活用しながら、適切に対応していきましょう。