おすすめのクラウド型RPA3選|メリット・選ぶ際のポイントも解説

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  • クラウド型RPAは低コストで導入でき、保守運用の手間がかからないのがメリット
  • クラウド型RPAは他のタイプと比較して、セキュリティ面の懸念があるのがデメリット
  • クラウド型RPAは、API連携可否・対応業務の範囲・コストを確認して選ぶ

RPAには、クラウド型・デスクトップ型・サーバー型の3種類があります。クラウド型RPAは、初期費用が低コストで保守運用の手間もないため気軽に導入できるのがメリットです。この記事では、おすすめのクラウド型RPAや選ぶ際のポイントなどを解説します。

目次

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  1. 低コストで気軽に導入できるクラウド型RPA
  2. クラウド型RPAのメリット
  3. クラウド型RPAのデメリット
  4. クラウド型RPAを選ぶ際のポイント
  5. おすすめのクラウド型RPA3選
  6. その他のRPAの選び方
  7. まとめ
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低コストで気軽に導入できるクラウド型RPA

クラウド型RPA(Robotic Process Automation)は、インターネットを経由して利用できる業務の自動化ツールです。特にWeb上の繰り返しの多い業務や定型化された作業をロボットにより自動化して、低コストによる導入や業務効率化、生産性向上などが期待されます。

クラウド型RPAに対して、オンプレミス型RPAがあり、組織内のサーバーなどのインフラにRPAを搭載して実行する形態です。また、オンプレミス型には、デスクトップ型とサーバー型の2種類の実行形態があります。

本記事では、クラウド型RPAとオンプレミスのデスクトップ型・サーバー型との違いや、クラウド型RPAのメリット・デメリット、おすすめのクラウド型RPA、選ぶ際のポイントなどについて、分かりやすく解説します。

RPAとは?メリットや向いている業務、ツールの選び方などを解説

RPAとは、定型業務をロボットを活用して自動化・効率化するシステムのことを言います。RPAを導入することで、業務処理の迅速化などに繋がりますが、対応が難しい業務もあるため注意が必要です。本記事では、RPAのメリット・デメリットや導入手順などを解説しています。

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デスクトップ型との違い

デスクトップ型RPAは、各ユーザーの端末にRPAソフトウェアをインストールします。ユーザー自身がローカル環境でRPAボットを設定し、主に個々のユーザーの業務を自動化するために使用されます。

一方でクラウド型RPAは、クラウド上で実行され、大規模なプロセスの自動化や複数のユーザーが共有する業務プロセスの自動化に向いています。また、ベンダーがクラウド上にRPAソフトウェアを展開し、保守や管理などを行います。

デスクトップ型RPAはユーザーごとの業務自動化に焦点を当て、ローカル環境での実行が特徴です。対してクラウド型RPAは、大規模なプロセスの自動化や共有の業務プロセスに向いており、クラウド上で実行されます。

サーバー型との違い

サーバー型RPAは、企業や組織のサーバー上にRPAソフトウェアが構築されて実行します。そのため、複数のユーザーが同じサーバー上でRPAを利用することができるので、共有する業務プロセスの自動化や大規模なデータ処理に向いています。

クラウド型RPAはクラウド上で実行され、インフラの柔軟性やスケーラビリティが求められる場合や、クラウド上でのサービスの統合が必要な場合に適しています。また、クラウドプロバイダーによって保守・管理されます。

サーバー型RPAは組織内にサーバーなどの搬入が必要となり、導入費用が高額になる傾向があります。一方、クラウド型RPAはクラウド上で実行され、クラウドサービスとの統合やスケーラビリティが求められる場合に向いており、低価格での運用が可能です。

クラウド型RPAのメリット

クラウド型RPAのメリットは多岐にわたります。まず、導入費用が抑えられることや、OSや端末の制限がないことが挙げられます。その他にも並行して他の作業ができる点や、保守運用の手間が要らない、専門知識不要なツールが多いことなども利点になります。

ここからは、クラウド型RPAのメリットについて、詳しく解説します。

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導入費用を抑えられる

クラウド型RPAはデスクトップ型やサーバー型に比べて、ハードウェア機器の搬入やソフトウェアの導入・設定などが不要であり、インターネット環境に接続してすぐに利用できます。

そのため、ハードウェア機器購入などの導入費用が抑えられ、予算や費用が限定される企業や組織にとっては導入しやすいといったメリットがあります。

また、無料トライアルを提供する製品も多く、機能や操作面の確認に加えて自社の実際の業務にどのように適用できるかを評価することが可能です。無料トライアルの活用によって、導入のリスクを最小限に抑えることができます。

OSや端末の制限がない

クラウド型RPAの強みの一つは、ブラウザ上で利用するため、インターネットに接続できる端末であれば、OSなどによる制限を受けずにRPAツールが使えることです。そのため、リモート環境や複数のオフィスでツールを同時利用することもできます。

また、デスクトップコンピューター、ラップトップ、タブレット、さらにスマートフォンなど、さまざまな端末が利用できます。これにより、従業員は自分が最も使いやすいデバイスを使って、業務を実行することができます。

さらに、インターネットに接続が可能であれば、自宅や出張先からでも業務を遂行することができます。そのため、リモートワークやフレキシブルな勤務形態を推進する際に役立ちます。

並行して他の作業ができる

クラウド型RPAは、インターネットに接続して実行されるため、ツールの動作中でも他の作業を同時に行えます。一方のオンプレミス型では、RPAツールが作動している間はサーバーやパソコンが占有されるため、ほかの作業の実行はできなくなります。

クラウド型RPAを活用することで、ユーザーは自動化されたタスクを実行する間に他の作業を並行して行うことができます。これにより、時間の節約や多様な作業の同時処理が可能となり、業務全体の生産性向上にも繋がります。

保守運用の手間がない

クラウド型RPAは、プロバイダーがシステムのアップデートなどのメンテナンスを実施します。そのため、ユーザーは保守運用の手間が不要となり、常にセキュリティパッチや新機能などが反映された最新バージョンを利用することができます。

また、オンプレミス型RPAと異なり、ユーザーが機器設置や構成、保守、セキュリティパッチの反映など、システムの煩雑な運用や管理作業を行う必要がなく、自動化された作業の実行に集中できます。

専門知識不要なツールが多い

多くのクラウド型RPAツールでは、使いやすい直感的なインターフェースが提供されています。そのため、技術的な専門知識がないユーザーでも容易にRPAの実行ができます。

また、RPAツールでは自動化したい作業の手順として、シナリオやフローをロボットが実行できる形に設定する必要があります。クラウド型RPAでは、一般的な業務プロセスを自動化するための設定が容易にできるテンプレートなどが用意されている場合が多いです。

これらのテンプレートにより、専門知識がないユーザーでも特定の業務や作業に関連したRPA自動化のための設定が容易にできます。

クラウド型RPAのデメリット

クラウド型RPAを導入する際には、いくつかのデメリットや懸念点も考慮する必要があります。特にセキュリティ面の懸念や、Web上の業務しか自動化できないなどに関して注意が必要です。ここからは、クラウド型RPAのデメリットについて、詳しく解説します。

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セキュリティ面の懸念がある

クラウド型RPAは、インターネット回線を通じてベンダーのサーバーを利用して、オンライン上でデータの処理や保存を行います。そのため、第三者にアクセスされたり、機密性の高い情報が盗まれたりするといった情報漏えいのリスクが伴います。

特にクレジットカード情報や個人情報などの機密データを自動化プロセスに含める場合には、セキュリティ上の懸念が高まります。そのため、ベンダーのセキュリティー対策などを確認して、ログIDやパスワードの暗号化を強化するなど、安全対策の徹底が必要です。

Web上の業務しか自動化できない

クラウド型RPAは、主にWebベースのアプリケーションやプロセスを対象としています。そのため、ローカルシステムとの連携やパソコンに保存されているファイルのアクセスなどができないケースがあります。

また、クラウド型RPAツールで自動化できる業務は、Web上で稼動する業務に限定されることがあります。そのため、単純なタスクや業務の自動化には適していますが、複雑な業務や他システムとの連携が必要となるプロセスの自動化には制約があります。

クラウド型RPAを選ぶ際のポイント

クラウド型RPAを選ぶ際には、いくつかの考慮すべきポイントがあります。まず、API連携の可能性が挙げられます。次に、自動化したい業務に対応しているかどうかを確認することが大事です。さらに、コストの適正性もチェックしたい要素です。

ここからは、クラウド型RPAを選ぶ際のポイントについて詳しく解説します。

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API連携ができるか

クラウド型RPAによるAPI連携が可能な場合には、企業や組織が使用している既存のシステムやアプリケーションとシームレスに連携できます。これにより、データの受け渡しや操作がスムーズになり、自動化された業務プロセスが効率的に実行できます。

また、API連携によって、異なるシステム間でデータの共有や同期を容易にすることができます。例えば、CRMシステムから顧客情報を取得して、企業内の各種システムに自動的に入力するといった操作が可能になり、データの一貫性が確保されます。

さらに、API連携ができると、リアルタイムでのデータの更新や処理が可能になります。具体的には、顧客からの注文情報がウェブサイトに入力されると、それを直ちに自動化された業務プロセスが処理して、在庫管理システムなどに情報を反映させることができます。

自動化したい業務に対応しているか

クラウド型RPAを選ぶ際には、上述した連携などの処理に加えて、自動化したい業務にRPAが対応しているかどうかを確認することが重要です。一般的に、繰り返しの多いルーチンワークや定形ベースの業務がRPAに適しています。

例えば、データ入力やファイルの移動、電子メールの処理、顧客サポートの自動応答などが該当します。自動化したい業務がこのような特性を持っているかどうか確認しましょう。

また、RPAは単純でルーチン的な業務を効率的に処理するのに適していますが、複雑な処理や判断が必要な業務には不向きな場合があります。業務プロセスが複雑な形態の場合は、RPAが十分に対応できるかどうか検討が必要です。

コストは適正か

クラウド型RPAは、一般的に月額費用が発生します。そのため、事前に費用がどれくらいか確認して、予算内かどうかを検討する必要があります。また、契約期間や利用量によって費用が変わる場合があるため、利用条件を詳細に確認することが大事です。

プロバイダーによって提示される価格体系に、透明性があるかどうかを確認することも重要です。追加の機能やサポートには追加費用がかかる場合があるため、価格体系をよく理解して隠れた費用がないかどうか確認しましょう。

おすすめのクラウド型RPA3選

オートロ株式会社

AUTORO

土日や夜間も対応◎ルールベースの業務にもおすすめ

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ここがおすすめ!

  • 自由に設計でき、パソコン上の業務や事業にあわせて活用可能
  • 分かりやすい画面上で簡単にロボットに命令でき、大幅に負担を軽減
  • 社内システムや外部APIとの連携によりスムーズな構築が行える

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ここが少し気になる…

  • プラン・サポート料金や詳細機能・命令方法などは問い合わせで確認

株式会社NSD

コピロボ

1ユーザーから◎Excelを自動化したい企業におすすめ

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ここがおすすめ!

  • アップロードするだけで使用中のExcelフォーマットのまま自動化できる
  • プログラミング不要で誰でも簡単に素早い導入が可能
  • 目的にあわせて選べる2つのプランの提供

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ここが少し気になる…

  • メールの連携を行いたい場合はオプション扱いで、料金は問い合わせで確認

BizteX株式会社

BizteX cobit

インストール不要!クラウド型で同時実行したい方におすすめ

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ここがおすすめ!

  • 構築不要・即日の導入が可能で、専門知識がなくても扱いやすい
  • 導入後も「チャットサポート」が無料で受けられる
  • クラウドのためインストールが不要かつ複数人で使える

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ここが少し気になる…

  • Web以外の基幹システムやデスクトップのアプリケーションには非対応

その他のRPAの選び方

RPAを選ぶ際には、その他の比較ポイントとして、以下のようなポイントに注目することがおすすめです。

最初に、RPAの実行中に問題や疑問が発生した場合に、迅速かつ効果的に対応してくれるサポートがあるかどうかが大事なポイントになります。そのため、プロバイダーが提供するサポート体制が充実しているかどうかを確認しましょう。

次に、RPAツールが誰でも簡単に操作できるかどうかの検討も大事です。直感的なインターフェースやユーザーフレンドリーな操作性や画面デザインかどうかを確認して、特に専門知識がなくても誰でも効率的に作業を行えるかどうかのチェックが必要です。

【その他の比較ポイント】

  1. サポート体制は充実しているか
  2. 誰でも簡単に操作できるか

まとめ

クラウド型RPAは、企業や組織が業務プロセスを自動化するためのツールです。インターネットに接続して利用する形態であり、OSや端末に依存せず、柔軟性が高く初期費用が抑えられる点などが特徴です。

また、クラウド型RPAが自動化したい業務に対応しているか、他のシステムとAPI連携が可能か、コストが適正か、サポート体制が充実しているかなどの点を考慮して、最適なRPAツールを選択することが求められます。

クラウド型RPAの導入に際しては、本記事で解説した項目を考慮して、自社のニーズに合致した最適なRPAを選び、業務を自動化して生産性アップを目指しましょう。

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