価格が安いおすすめRPA｜種類別の費用相場・導入時の注意点も

RPAの利用を検討しているものの、コストが高額で導入に踏み切れないという企業も多いかもしれません。しかし、RPAには比較的安く導入できるものも存在します。この記事では、価格の安いおすすめのRPAや種類別の費用相場、導入時の注意点などを解説します。

目次

開く

閉じる

1. RPAを格安で導入しよう
2. 安く導入するならデスクトップ型かクラウド型
3. 中には無料で利用できるRPAツールもある
4. 格安・無料のRPAを導入する際の注意点
5. 価格の安いおすすめRPA
6. その他のRPAの選び方
7. 補助金を使ってRPAを安く導入する方法も
8. まとめ

RPAを格安で導入しよう

RPAとは、繰り返し行われるパソコン上でのルーティン作業を自動化するツールのことです。このツールを利用することで作業の速度を上げるとともに、ミスを減らして業務効率を格段に向上させることができます。

しかし、導入コストの高さが障壁になっている企業も少なくありません。RPAは初期費用や月額費用が高額になることも多く、潤沢な予算がない企業では導入が難しいと感じているケースもあるでしょう。

そこで本記事では、RPAツールの中でも比較的安価で導入できるものに焦点を当て、その特徴や注意点、おすすめの製品を紹介します。

RPAにかかる費用の内訳

まずは、RPAを導入するにはどのような費用が必要になるのか確認していきましょう。一般的に、RPAに関わる費用は主に初期費用、月額費用、サポート・保守費用の3つのカテゴリーに分けられます。以下では、それらについて詳しく解説します。

初期費用

RPAを導入する際に最初に必要となるのが初期費用です。この初期費用には、RPAツールのライセンス購入費用はもちろん、導入支援全般のための費用が含まれます。

さらに、RPAを稼働させるためには専用のパソコンやサーバーが必要になる場合があり、これらのハードウェアを新しく購入したり、必要なインフラを構築したりする費用も初期費用の一部です。

月額費用

RPAを導入する際、初期費用とともに考慮しなければならないのが月額費用です。月額費用は、RPAツールを継続的に利用するために支払うランニングコストであり、ツールの提供形態や機能、サポートの内容によって大きく異なります。

月額数万円程度で利用できるものもあれば、より高度な機能や充実したサポートを提供するツールでは月額50万円から100万円程度かかることもあります。

サポート・保守費用

RPAツールを導入した後にかかってくる費用として、サポート・保守費用もあります。これは、日常的な保守やトラブルが発生した際の対応など、販売会社による運用支援にかかる費用を指します。

サポート範囲は、ツールのアップデートや不具合修正、ユーザーからの問い合わせ対応など多岐にわたります。具体的な費用相場は一概には言えませんが、契約内容やサービスレベルに応じて、年間数万円から数百万円の範囲で変動します。

安く導入するならデスクトップ型かクラウド型

RPAには、デスクトップ型、クラウド型、そしてサーバー型の3つの導入形態があります。初期投資や運用コストを考慮した場合、これらのうちデスクトップ型とクラウド型が比較的安価に導入できる選択肢となります。

デスクトップ型は個々のPC上で動作し、クラウド型はインターネットを通じてサービスを利用します。どちらも導入が比較的容易で、予算や事業の規模が小さい小規模企業やスタートアップ企業でも手を出しやすいです。

以下では、それぞれの種類の費用相場について、詳しく解説します。

＼気になる項目をクリックで詳細へジャンプ／

デスクトップ型RPAの費用相場

デスクトップ型RPAは、パソコンにRPAソフトウェアをインストールして動作させる形態です。このタイプのRPAは、そのパソコン上でのみ動作するので、比較的小規模な事業者や部門に最適です。

導入費用については、ツールによって異なりますが、初期費用は〜50万円程度が一般的で、これにはソフトウェアのライセンス料が含まれます。

また、買い切り型のソフトウェアもあり、その場合は一度の支払いで永続的に使用できるため、長期的なコストパフォーマンスを重視する事業者にとって魅力的な選択肢となります。

クラウド型RPAの費用相場

クラウド型RPAは、インターネット経由でサービスを利用する形態です。ユーザー側でRPAシステムの稼働環境を整えなくて良いため初期費用は比較的手頃でありながらも、機能豊富なサービスが多いことが特徴です。

初期費用はおおよそ10万円から50万円程度で、これには初期設定や基本的なシナリオ（RPAの動作手順）の構築支援などが含まれます。一方で、月額費用は10万円から30万円程度となっており、利用する機能や自動化の規模に応じて変動します。

サーバー型RPAの費用相場

サーバー型RPAは、ユーザー企業のサーバー上にRPAシステムを構築する形態です。サーバー型RPAの初期費用は20万円から100万円程度となりますが、導入する規模や導入環境の複雑さに応じて、数千万円にも上る可能性があります。

月額のランニングコストは、50万円から100万円程度で、この費用にはシステムの維持管理やセキュリティ更新などが含まれます。デスクトップ型やクラウド型と比べて大規模な利用が想定されているのが特徴です。

中には無料で利用できるRPAツールもある

デスクトップ型やクラウド型のRPAツールの中には、無料で利用できるものもあります。初期費用や月額費用がかからないので、予算の捻出が難しい企業にとっては無料ツールも候補となるでしょう。

また、とりあえずRPAを試してみたいと考えている企業も、こうした無料ツールを使えばリスクを抑えてRPAの導入効果などを確かめることができます。有料ツールの導入を検討している場合でも、まずは無料版を試してみるのも良いでしょう。

格安・無料のRPAを導入する際の注意点

格安または無料のRPAを導入する際には、いくつかの注意点があります。こういったツールを導入する際は、以下のようなことも理解しておきましょう。

＼気になる項目をクリックで詳細へジャンプ／

人件費・関連費用も考慮する必要がある

RPAを導入する際は、表面的なコストだけでなく、運用に必要な人件費や将来的なバージョンアップにかかる費用も考慮する必要があります。これは、格安あるいは無料のツールの場合も同じです。

また、業務が変化し、システムのアップデートや機能拡張が必要になった場合、追加で費用が発生することもあります。特に格安・無料のRPAツールは、高機能な有料版へのアップグレードを前提としているものも多く、将来的に想定外の出費を強いられる可能性もあります。

機能やサポートが制限される場合がある

格安料金や無料で提供されるRPAツールは、機能やサポート体制に制限があることが多いです。特に海外製のRPAツールを使用する際には、日本語に対応していないものも多く、操作方法の理解やエラーメッセージの解釈が困難になることがあります。

これらの問題は、業務の効率化を目指すRPA導入の目的に反して、作業の遅延や追加のコストが発生する原因となり得ます。そのため、その機能やサポートの制限が業務に与える影響を十分に考慮しましょう。

価格の安いおすすめRPA

その他のRPAの選び方

RPAは製品によって仕様や強みが異なるため、価格比較だけでなくさまざまな観点から見て選定する必要があります。まずは、「必要な業務を自動化できるか」「利用しているツールとの連携が可能か」の2点を確認しましょう。

さらに、効果的なRPA選びには、サポート体制や費用対効果、操作の簡便さ、セキュリティの強度も重要な比較ポイントです。これらのポイントを事前に確認し、自社のニーズに最も合致したRPAツールを選ぶことで、導入効果を最大限に引き出すことができます。

【重要なポイント2つ】

1. 必要な業務を自動化できるか
2. 利用しているツールと連携できるか

【その他の比較ポイント】

1. サポート体制は充実しているか
2. 費用対効果が高いか
3. 誰でも簡単に操作できるか
4. セキュリティ対策は十分か

補助金を使ってRPAを安く導入する方法も

国や地方自治体の補助金や助成金を使って、RPAツールを通常よりも安く導入する、という方法もあります。条件が合って補助金や助成金を受け取ることができれば、本来なら予算オーバーなツールも導入できるかもしれません。

RPあの導入に利用できる補助金・助成金制度の代表例としては、「IT導入補助金」が挙げられます。中小企業・小規模事業者が対象で、RPAツールの場合は「通常枠」への申し込みで最大450万円の補助を受けられる可能性があります。

補助金・助成金制度によって支給条件や支給時期などが異なりますので、情報をチェックして自社が対象となるか把握しておきましょう。

参考： IT導入補助金2024

まとめ

RPAの導入には一定のコストがかかるため、特に予算の限られた企業にとっては大きな障壁となり得ます。そのような場合、比較的低コストなデスクトップ型やクラウド型のRPAツール、そして無料で利用できるツールが選択肢として注目されます。

ただし、無料や格安のツールを選ぶ際には、機能の制限やサポートの不足といった注意点があることを覚えておきましょう。

適切なRPAツールを選ぶためには、本記事で紹介したポイントをしっかりと確認し、自社のニーズに合ったものを選択することが重要です。