おすすめのアクセス解析ツール10選|選び方のポイントや注意点も解説

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  • アクセス解析ツールは、機能・使いやすさ・コストを重視して選ぶ
  • 有料のツールを導入する際は、まず試用期間を利用して使いこなせるかを確認する
  • アクセス解析ツール導入後は解析したデータを検証し、改善を行うことが重要

アクセス解析ツールとは、Webサイトを訪問したユーザーの行動を分析するツールです。Webサイトの改善に欠かせないものですが、多数の製品があり、どれが自社に適しているかわからない方も多いでしょう。この記事では、おすすめのアクセス解析ツールや選び方を解説します。

目次

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  1. アクセス解析ツールでWebサイトを改善
  2. アクセス解析ツールは機能・使いやすさ・コストで選ぶ
  3. アクセス解析ツールの選び方で重要な3つのポイント
  4. アクセス解析ツールのその他の比較ポイント
  5. おすすめのアクセス解析ツール10選
  6. アクセス解析ツールの導入フローと注意点
  7. アクセス解析ツールを使いこなすために
  8. まとめ

アクセス解析ツールでWebサイトを改善

アクセス解析ツールは、Webサイト訪問者の挙動を詳細に追跡・分析することで、Webサイトを改善するためのツールです。

訪問者がどのページをどのくらいの時間閲覧しているか、どのリンクから訪れているか、どの地域からのアクセスが多いかなど多様なデータを収集・分析することで、Webサイトの利用状況を把握できます。

また、この情報を基に、ユーザーエクスペリエンスの向上・コンテンツの最適化・マーケティング戦略の調整など、Webサイトの改善策を講じられます。

アクセス解析ツールとは?ツールの機能やメリット・デメリットを解説

アクセス解析ツールとは、WEBサイト内でのユーザー行動を分析するツールを指します。アクセス解析ツール導入の目的は、自社サイトの効果測定やコンバージョン率向上に繋げるなど様々です。本記事では、アクセス解析ツールの機能やメリット・デメリット、選び方を解説します。

アクセス解析ツールは機能・使いやすさ・コストで選ぶ

アクセス解析ツールを選択する際は、目的に合った機能があるか、使いやすさやコストが適正かを確認することが重要です。

また、その他にも以下のようなポイントを踏まえて選択することで、Webサイトの分析と改善を効果的に行えます。次の章では、それぞれの重要なポイントを解説していきますので、参考にしてください。

【重要なポイント3つ】

  1. 目的に合った機能があるか
  2. 使いやすさを確認
  3. コストは適正か

【その他の比較ポイント】

  1. 有料の場合は試用期間があるか
  2. 日本語に対応しているか
  3. サポート体制は十分か

アクセス解析ツールの選び方で重要な3つのポイント

目的に合った機能を持つツールの選択は、具体的な改善点を見つけ出し、戦略的な行動計画を立てる上で不可欠です。また、使いやすさは、日々の業務の効率性に直結します。扱いやすい設計のツールを選ぶことで、分析業務の時間を大幅に削減することが可能です。

さらに、コストの適正さは、特に予算に限りがある中小企業やスタートアップ企業にとって重要です。無料ツールから高機能な有料ツールまで幅広く存在する中で、必要な機能を備えつつもコストパフォーマンスに優れたツールを選択しましょう。

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アクセス解析ツールの選び方で重要な3つのポイント

  1. 目的に合った機能があるか
  2. 使いやすさを確認
  3. コストは適正か

目的に合った機能があるか

自社のWebサイト運営の目的や課題に対して、そのツールが持つ機能が適切にマッチしているかどうかを確認しましょう。例えば、コンテンツのパフォーマンスを深堀りして理解したい場合、ページビュー・滞在時間・直帰率などを詳細に分析できる機能が必要です。

また、Eコマースサイト運営者であれば、購入の分析やカート放棄率の追跡、コンバージョン率の改善に役立つ機能が求められます。さらに、特定のキャンペーンの効果を測定したいマーケターには、キャンペーンタグなどを追跡分析できる機能が重要です。

このように、目的に合った機能を備えたアクセス解析ツールを選択することで、より戦略的、かつ効果的にWebサイトの改善を図れます。

使いやすさを確認

使いやすさは、日々の業務でツールをスムーズに活用できるかどうかに直接影響し、分析作業の効率性を左右します。まず、ツールのインターフェースが直感的で理解しやすいかをチェックしましょう。

次に、データの分析が容易に行えるかどうかも重要なポイントになります。ユーザーが求めるデータを簡単に抽出でき、グラフやチャートなどの視覚的に理解しやすい形で表示されるものが望ましいです。

また、問題点を明確に把握しやすいツールであることも重要です。例えば、ユーザーの離脱ポイントや改善が必要なページを明確にし、具体的な改善策を提案する機能があると、効率的なサイト改善に繋がります。

コストは適正か

ツールの料金が無理なく支払える範囲に収まっているか、また、その機能が支払う価格に見合っているかを慎重に評価する必要があります。そのためには、自社の予算を明確にし、その範囲内で利用可能なツールを選択肢として挙げることが大切です。

さらに、ツールの料金だけでなく、それによって得られる効果も考慮しましょう。例えば、ユーザーの行動分析を通じて、コンバージョン率の向上や離脱率の低下が期待できる場合、それによって得られる収益増加がツールのコストを上回る可能性があります。

また、効果的なアクセス解析により、広告費用やその他のマーケティングコストの最適化が可能になる場合もあります。

アクセス解析ツールのその他の比較ポイント

アクセス解析ツールを選定する際には、機能・使いやすさ・コストの他にも考慮すべき比較ポイントがいくつかあります。まず、有料ツールを検討する場合、試用期間が設けられているかどうかが重要です。

また、日本語対応の有無やサポート体制の充実度も確認しましょう。このような比較ポイントを総合的に検討することで、企業の具体的な要件や状況に最も適したアクセス解析ツールを選定できます。

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有料の場合は試用期間があるか

市場には様々なアクセス解析ツールがあり、無料のものから高機能な有料のものまで幅広く選択肢が存在します。有料のアクセス解析ツールを検討する際には、試用期間があるかどうか確認しましょう。

試用期間を提供しているツールは、実際に自社のWebサイトに導入し、その機能や使い勝手、分析の精度を事前に確認できます。試用期間中にツールを使いこなせるかどうかを確認することで、実際の導入後に生じる可能性のある問題や不満を未然に防げるでしょう。

また、有料のツールは高度な機能や詳細なデータを提供することが多いため、試用期間を通じて、機能が実業務においてどのように活かせるかを検討することが重要です。

日本語に対応しているか

海外製のサービスの中には、優れた機能を持ちながらも日本語に完全対応していないものも少なくありません。このようなツールを選択してしまうと、操作や解析の過程で言語の壁に直面し、効率的な利用が困難になる場合があります。
また、日本語に対応しているツールは、そのツールが日本市場におけるユーザーのニーズを理解し、適切なサポートを提供している可能性が高いことを示します。さらに、レポートやデータの出力が日本語で提供されるため、チーム内での情報共有がスムーズに行えます。

サポート体制は十分か

初めてアクセス解析ツールを導入する企業や複雑な分析を実施したい場合、充実したサポート体制はスムーズな導入と運用に不可欠です。ツール選定時には、問い合わせへの対応時間や提供される資料の充実度など、具体的なサポート内容を確認しましょう。

また、電話・メール・チャットなど、複数の問い合わせ方法が用意されているかどうかなど、サポートの種類も重要な比較ポイントです。

ただし、無料のアクセス解析ツールを利用する場合は、個別の問い合わせに対応していないことが多く、万が一トラブルが発生した際に迅速なサポートを受けられない可能性がある点に注意が必要です。

おすすめのアクセス解析ツール10選

株式会社ユーザーローカル

User Insight

株式会社ユーザーローカル

User Insight

豊富な分析機能!チームで成果を上げたい企業にもおすすめ

GOOD
ここがおすすめ!

  • 細かな分析機能を標準装備し、「誰が」「どのように」見ているのかを把握できる
  • 「AI」によるレポート作成や改善の時短が可能に
  • 「Webビーコン方式」で手間のかかるインストール作業が不要

MORE
ここが少し気になる…

  • 契約は6ヶ月ごとの更新のため、スポットや数カ月のみ使用したい場合には不向き

株式会社WACUL

AIアナリスト

株式会社WACUL

AIアナリスト

基本機能はすべて無料!初めてのデータ分析におすすめ

GOOD
ここがおすすめ!

  • 無料分析登録と各種アカウント連携を行うことですぐに利用を始められる
  • 無料プランでも基本機能はすべて利用可能なため、コストをかけずにアクセス解析ができる

MORE
ここが少し気になる…

  • HPでは機能に関する情報が少なく、問い合わせか実際に登録しての確認となる

株式会社Ptmind

Ptengine

株式会社Ptmind

Ptengine

ノーコードで作成◎Web接客を強化したい企業におすすめ

GOOD
ここがおすすめ!

  • ポップアップや固定バーなどをノーコードで作成でき、Web接客の高質化が可能
  • 種類豊富なヒートマップを一画面に並べられ、比較分析が容易に行える

MORE
ここが少し気になる…

  • 計測可能PV数の上限を超えた場合、リセットがかかるまで計測停止となる

アドビ株式会社

Adobe Analytics

アドビ株式会社

Adobe Analytics

未来を予測!データ活用に課題がある企業におすすめ

GOOD
ここがおすすめ!

  • マシンラーニングと高度な統計モニタリングでデータを自動分析して未来を予測
  • web分析におけるデータの整理機能が充実しており、専門的なデータサイエンスの技術が不要

MORE
ここが少し気になる…

  • HPでは具体的な価格が記載されておらず、問い合わせないと確認できない

株式会社グラッドキューブ

SiTest

株式会社グラッドキューブ

SiTest

EFOも可能!LPOとEFOに取り組みたい企業におすすめ

GOOD
ここがおすすめ!

  • EFO機能も搭載されており、LP最適化とともにEFOにも取り組める
  • サイト訪問者のマウスの動きを「サーモグラフィ」のように表示して視線が集まる箇所を特定

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ここが少し気になる…

  • プラグインで自動生成されたページは計測できない場合がある

株式会社シロク

Growth Push

株式会社シロク

Growth Push

プッシュ通知の配信効果を上げたい企業におすすめ

GOOD
ここがおすすめ!

  • プッシュ通知の解析機能だけでなく配信機能も搭載されており、アプリの継続利用を促進
  • 1分あたり150万通のプッシュ通知の配信が可能
  • 利用ユーザー数が多いアプリでも一斉に通知を送れる

MORE
ここが少し気になる…

  • プッシュ通知に特化しているため、Webサイトや広告の解析はできない

NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社

Mixpanel

NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社

Mixpanel

Webサイトの改善を積極的に行なっている企業におすすめ

GOOD
ここがおすすめ!

  • コンバージョン件数の増加要因を追求してくれるため、今後の施策に活かせる
  • Webやアプリだけでなく店舗のデータも統合して分析できる

MORE
ここが少し気になる…

  • 英語が多数使用されており、知識や英語のスキルがない場合は使用しにくい

株式会社インターアローズ

KISSmetrics

株式会社インターアローズ

KISSmetrics

個にフォーカス!顧客分析に課題がある企業におすすめ

GOOD
ここがおすすめ!

  • 訪問者がどこから来て何をしたのかを把握でき、効果の高いキャンペーンが明確化する
  • 会員登録する前の訪問履歴や行動などのログデータを取得するため、会員登録までの行動分析も行える

MORE
ここが少し気になる…

  • 具体的な分析機能についてHPに記載が少なく、詳細については問い合わせが必要

株式会社イルグルム

AD EBiS

株式会社イルグルム

AD EBiS

Cookie規制で正確なCVの把握が困難な企業におすすめ

GOOD
ここがおすすめ!

  • 1st Party Cookieにより3rd Party Cookie規制によるコンバージョン数と成果のズレを最小限に
  • 最短30分でデータが反映されるため、容易に最新データを確認できる

MORE
ここが少し気になる…

  • MAやCRMと連携できるが標準機能ではなく、オプション扱いとなる

株式会社 Faber Company

ミエルカヒートマップ

株式会社 Faber Company

ミエルカヒートマップ

サイトの改善に行き詰まっている企業におすすめ

GOOD
ここがおすすめ!

  • 追加料金なしでヒートマップを基にした改善提案を受けられる「改善提案付きプラン」の提供
  • プランごとに利用可能数の制限はあるが、無料プランでもすべての標準機能を使用できる

MORE
ここが少し気になる…

  • 利用条件にドメイン数・計測URL数・計測PV数が設定されているため、1ドメインでもPV数が多い場合は高額プランの加入が求められる

アクセス解析ツールの導入フローと注意点

アクセス解析ツールを導入する際には、まず自社のWebサイトが抱える課題や分析したいデータ、達成したい目的を明確にしましょう。また、無料ツールやトライアルを通じて、ツールの操作性・分析機能・レポーティングの質などを実際に体験することも重要です。

ツール導入後は、収集されたデータをもとに解析を行い、Webサイトの改善ポイントを特定します。

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目的・必要なデータを洗い出す

アクセス解析を行う目的を明確にすることで、達成に必要なデータの種類が見えてきます。また、具体的な分析目標を設定し、それを達成するために必要なデータを特定しましょう。

例えば、ユーザーエンゲージメントを高めたい場合は、ページビューや滞在時間などの指標が重要です。一方でコンバージョン率の改善を目指す場合は、ファネル分析、離脱ページなど、より詳細なデータが求められます。

このように必要なデータを洗い出すことで、目的に合った機能を持つアクセス解析ツールを選定することが可能になります。

KGI・KPIを設定する

KGI(Key Goal Indicator)とは、日本語で重要目標達成指標を意味し、企業が目指す最終的な目標のことです。一方でKPI(Key Performance Indicator)は、KGIを達成するまでに達成するべきとして設定するいくつかの中間目標を指します。

サイトの目的や段階に応じて適切なKGIを設定し、KGIを達成に導くためのKPIを設定しましょう。例えば、資料請求・契約などのCV率向上がKGIである場合、KPIは流入数の増加や離脱率の低下となります。

また、KGI・KPIは具体的な数値や期間を設定するとより効果的です。例えば、「1ヶ月間でCV率を10%向上させる」といったように具体的に示すことで、目標達成までの距離や取るべき対策が講じやすくなります。

まずは無料ツールを利用してみる

現在の市場には、多機能で無料のアクセス解析ツールも数多く存在しています。特に初めて導入する際は、まず無料で提供されているツールから試してみることで、ツールがWebサイトの分析と改善にどのように役立つかを理解できます。

しかし、一部の無料ツールでは、広告が表示される可能性があり、使い勝手が悪い場合もあるため注意が必要です。また、無料版では提供される機能に限りがあることも多く、詳細な分析が必要な場合には、有料版へのアップグレードを検討する必要が出てきます。

解析を行う前に仮説を立てる

アクセス解析を行う前に仮説を立てることが重要です。アクセス解析ツールは、仮説を検証するためのツールであり、仮説がなければ解析結果の意味を的確に読み取れないため、効果的な改善点を見つけられません。

仮説を立てるには、ユーザー目線でサイトを閲覧してみることが重要です。例えば、「あるページの動線がわかりにくい」と感じて仮説を立てた場合、アクセス解析を行ってみてそのページの離脱率が高ければ、仮説が正しいと立証できます。

仮説が正しいと立証できれば、「ジャンプボタンなどを追加してページの動線をわかりやすくする」といったように改善点を見つけて目標達成に貢献できるでしょう。仮説は、改善点のヒントを得るために重要です。

解析・改善を行う

解析データは、Webサイトの現状を客観的に把握するための貴重な手段ですが、そのデータを活用してこそ、Webサイトのパフォーマンス向上という目標を達成できます。

解析作業を行う際には、訪問者の行動パターン・訪問ページ・離脱率・コンバージョンパスなど、様々な指標を詳細に分析します。これらのデータから、Webサイトの強みと弱みを明らかにしましょう。

問題点が特定できたら、それを解決するための改善策を計画的に実行に移すことが重要です。

アクセス解析ツールを使いこなすために

アクセス解析ツールには、高度な分析が可能なものも多数あります。しかし、解析結果を適切に分析し、改善に活かすには、ある程度の専門知識が必要です。データを誤って解釈してしまうと、間違った施策を実行し、かえって効果を下げてしまう可能性があります。

可能であれば、マーケティングや統計学に詳しい人材を確保しておきましょう。もしくは、アクセス解析ツールの有料サポートを利用するのがおすすめです。ツールによっては、専任の担当者が戦略の立案やコンサルティングを行ってくれます。

まとめ

アクセス解析ツールは、Webサイトのパフォーマンスを把握し、その改善に不可欠なツールです。このツールを選定する際は、まず自社のWebサイトが目指す目的とそれを達成するために必要なデータを洗い出しましょう。

次に無料ツールを活用してみることで、リスクを最小限に抑えつつ、必要な機能や使い勝手を試せます。また、収集されたデータをもとに問題点を特定し、具体的な改善策を講じることが必要です。

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