ホームページの作成方法|手順や注意点を初心者向けに詳しく解説

Check!

  • ホームページ作成には、コーディングによる自作・外注・CMSを使う方法がある
  • ホームページを作成するには、サーバーとドメインも必要である
  • クラウドCMSには完全無料のプランもあるが、企業のホームページには向かない

企業にとってホームページは、信頼性獲得やブランディングのために大変重要なものですが、その作成方法や手順がわからないという方も多いかもしれません。この記事では、これからホームページを作成したい初心者向けに、その方法や手順・注意点などを解説します。

目次

開く

閉じる

  1. 企業のホームページを作成しよう
  2. ホームページを作成する方法
  3. ホームページの作成に必要なもの
  4. ホームページ作成の手順
  5. ホームページ作成時の注意点
  6. まとめ

企業のホームページを作成しよう

企業のホームページは、インターネットを通じて自社や自社商品・サービスの情報を伝え、広く拡散する役割があります。ホームページを作成することで、知名度の向上、売上の拡大、新規顧客の獲得、社会的な信頼性の向上などの効果に期待できます。

ホームページの作成には、さまざまな方法があります。本記事では、初心者の方でも簡単にホームページを作成できる方法やその手順について解説します。

ホームページを作成する方法

ホームページを作成する方法は、独自作成・外注・専用ソフト・CMSの4つに大別できます。ここでは、それぞれの作成方法について解説します。

\気になる項目をクリックで詳細へジャンプ/

HTML・CSSで自作する

HTMLやCSSのコードを使い、ホームページを自作する方法があります。HTML・CSSとは、Webページの作成に不可欠な「マークアップ言語」の1種で、テキスト・画像・デザインなどを正しくホームページに反映する役割を担います。

HTMLやCSSのコードを使って自作する場合、ゼロからホームページを作り上げるためカスタマイズ性が高く、自由なホームページ作成が可能です。ただし、HTMLやCSSを使いこなすには、マークアップ言語やプログラミングの専門知識を有した人材が必要です。

メリットカスタマイズ性が高く、自由なホームページ作成が可能
デメリット専門知識が必要なため対応できる人材が限られる
おすすめな企業コーディングの知識を有した人材がいる企業

制作会社に外注する

Webサイトの制作会社にホームページ作成を依頼する場合、複数のホームページ作成の実績があるプロに依頼します。そのため、より難易度の高いデザインや、戦略性のあるホームページを作成できます。

また、制作会社によっては、効果測定やSEO対策まで請け負っており、ホームページ運営における自社リソースの節約が可能です。ホームページ作成の専門スキルや人材が不足している企業には、有効な方法といえるでしょう。

メリット自社のリソースを節約しつつ難易度の高いホームページを運営できる
デメリット外注費用が高くつくことがある
おすすめな企業ホームページ作成の専門スキルやリソースが不足している企業

ホームページ作成ソフトで作る

ホームページ作成ソフトとは、HTMLやCSSの知識がなくとも、Webサイトのデザインなどを簡単に行えるツールです。インターネット経由で利用できる「クラウド型」と、ソフトウェアを端末にインストールして利用する「パッケージ型」があります。

ホームページ作成ソフトの多くは、視覚的にわかりやすく、初めてホームページを作成する方でも戸惑わずに操作しやすいでしょう。ただし、基本的に既存のテーマやテンプレートを利用してホームページを作成していくため、カスタマイズ性は低い傾向にあります。

メリット専門知識不要でホームページを作成できる
デメリットカスタマイズの範囲は狭い
おすすめな企業自社内で簡単にホームページを作成したい企業

CMSを使う

CMSとは、簡単にWebサイトの作成・更新・運営を行えるシステムです。直感的に操作できるインターフェースが採用されており、コーディングの知識がなくとも、テキストや画像の挿入・ページの追加・ページの更新などを簡単に行えます。

ホームページ作成ソフトと似ていますが、よりデザインや機能拡張の自由度が高く、SEO対策やホームページ運営まで完結できる点がCMSの特徴です。なお、CMSには「オープンソース」「パッケージ」「クラウド」の3種類があります。

それぞれの特徴やメリット・デメリットを理解し、自社に適したタイプを検討しましょう。

CMSとは?導入のメリット・デメリットや選び方をわかりやすく解説

CMSとは、コンテンツ・マネジメント・システムの略称で、Webサイトの専門知識がない人でもコンテンツの編集・更新ができるシステムのことです。本記事では、CMSの概要・メリット・デメリット・選定ポイントなど、CMS導入を検討している方に向けて詳しく解説します。

オープンソースパッケージクラウド
特徴一般公開されているソースコードを使って自社でシステムを開発する自社内のサーバーにソフトウェアをインストールしてシステムを開発するインターネット経由でシCMSを利用する
メリット・カスタマイズ性が高い
・シェア率が高くマニュアルやFAQが豊富
・カスタマイズ性が高い
・サポートが充実
・自社サーバー・システム開発不要
・セキュリティ対策・アップデートはベンダーに一任
・複数人で利用可能
デメリット・サポートがない
・専門知識が必要
・開発に時間・コストがかかる
・専門知識が必要
・開発に時間・コストがかかる
・オフラインでの利用不可
・カスタマイズ範囲が狭い
おすすめな企業・IT人材を有している企業
・オリジナル性を重視する企業
・一定のIT知識がある企業
・オリジナル性を重視する企業
リソースを節約したい企業

最も利用者数が多いオープンソース・WordPress

WordPress(ワードプレス)は、世界中で最も利用者が多いオープンソースのCMSです。拡張性の高さから、企業のWebサイトをはじめ、個人のブログやECサイトなどに幅広く活用されています。

基本は無料で利用可能ですが、テーマやプラグインを独自に開発し、有料版として提供されているものもあり、初心者から上級者まで柔軟に対応が可能です。ただし、利用の際にはレンタルサーバーの契約やWordPressのインストールなど、やや複雑な工程があります。

ホームページの作成に必要なもの

ホームページの作成にあたり、必ず用意しなければならないのが「サーバー」と「ドメイン」です。それぞれの役割や選び方のポイントを解説します。

\気になる項目をクリックで詳細へジャンプ/

ホームページの作成に必要なもの

  1. サーバーとは
  2. ドメインとは

サーバーとは

サーバーとは、ホームページに関する情報を格納しておくためのスペースです。自社のホームページを「家」に例えた場合、その建物を建てるためにインターネット上に確保した「土地」がサーバーに当たります。

家を建てるには土地が必要なのと同じように、ホームページをインターネット上に存在させるには、そのデータを格納できるサーバーが必要不可欠となります。

サーバーの種類

サーバーには、大きく分けて「自社サーバー」と「レンタルサーバー」の2種類があります。自社サーバーとは、自社内で設置・構築するサーバーです。カスタマイズ性が高く、オフラインでも利用できるのがメリットです。

ただし、サーバーの構築や管理には、莫大な費用と手間がかかる点に留意しつつ、知識を有した人材も確保しなければなりません。対して、レンタルサーバーはベンダーが構築したサーバーを借り受けて利用するサーバーです。

自社でのサーバーの構築や管理が不要のため、手間・費用を抑えて導入できるのがメリットです。一方、自社に合わせたカスタマイズはしにくく、ベンダーやプランによって、データ容量やユーザー数が制限されることがあります。

自社サーバーレンタルサーバー
特徴自社で独自に構築・運用するベンダーからサーバーをレンタルして利用する
メリット・カスタマイズ性が高い
・セキュリティが強固
・導入の手間・費用が比較的小さい
・サーバー管理のためのリソースが不要
デメリット・初期費用が莫大になりやすい
・サーバーを適切に管理できる人材が必要
・カスタマイズの範囲が狭い
・データ容量やユーザー数などに制限があることが多い

レンタルサーバーとは?仕組み・選び方・契約手順を初心者向けに解説

レンタルサーバーとは、ホームページやブログを公開したいユーザーにサーバーを貸し出すサービスのことです。この記事ではレンタルサーバーを利用したことがない初心者向けに、サーバーの仕組みやレンタルサーバーの選び方・契約方法の手順を解説します。

ドメインとは

ドメインとは、インターネット上で自社のホームページを識別するための文字列です。一般的にホームページのURLは「https://www.〇〇.◇◇」という文字列で表わされ、ドメインは「〇〇.◇◇」の部分に該当します。

ホームページを「家」、サーバーを「土地」に例えた場合、ドメインは「住所」に当たります。ドメインの取得には、レンタルサーバーを借りる際に一緒に申し込む方法と、ドメイン登録サービスに個別申請する方法があります。

独自ドメインがおすすめ

ドメインには「独自ドメイン」と「共有ドメイン」があります。独自ドメインとは、自社で自由に文字列を決められるドメインです。対して共有ドメインは、1つのドメインを複数人で共同利用するもので、文字列は原則として提供会社から割り当てられます。

企業のホームページに利用するのは、独自ドメインがおすすめです。会社名などを自由に組み込むことができ、企業の認知度や社会的な信頼性の向上につなげられます。その結果、ユーザーの流入数の増加を見込みつつ、SEO対策の強化も可能です。

なお、希望の文字列のドメインがすでに存在する場合、同一のドメインは取得できません。また、独自ドメインの取得には、数百円~数千円の費用がかかります。

ホームページ作成の手順

ホームページを自社で作成するには、さまざまな手順を踏む必要があります。ここでは、ホームページ作成の手順について解説します。

\気になる項目をクリックで詳細へジャンプ/

目的を明確にする

まずは、ホームページを作成する目的や、ホームページによって達成すべきゴールを明確にしましょう。目的を明確にすることで、ホームページ作成の手段・デザイン・コンテンツ・必要な機能などを整理できます。

例えば、オンライン販売の売上拡大を狙う場合は、商品画像を充実させたり商品リンクを設置したりすることが大切です。画像やリンクの挿入は、ホームページ作成ソフトやCMSを利用すれば比較的簡単に完了します。
ホームページの作成方針を具体化するためにも、まずは目的を明確にすることが大切です。

構造の設計・レイアウトの決定

次に、ホームページを見やすくするための構造設計やレイアウトの決定を行います。構造設計とは、カテゴリー別にコンテンツを階層状で並べていくことです。関連する情報は1つのカテゴリーにまとめ、重要度別に表示の優先順位をつけていきます。

構造設計が不適切な場合、ホームページの訪問者は、必要な情報を得るためにどのページを見るべきか判断しづらくなります。ユーザーが必要な情報にスムーズにアクセスできるよう、情報を体系立てて整理し、視覚的にもわかりやすく表示する必要があります。

全体の構造が決まったら、各ページのレイアウトを決定します。簡潔にいえば、Webページの完成予想図を作る作業です。ユーザーが見やすいようなテキスト・画像の配置を工夫しましょう。

デザインの詳細決定・作成

決定した構造やレイアウトを基に、Webページのデザインを行います。具体的には、テキストのフォント・色を決めたり、画像のサイズを調整したりします。その際、ユーザーにとって見やすいデザインを心がける必要があります。

例えば、色数が多いホームページは、目が疲れたり商品リンクがすぐに判別できなかったりする恐れがあります。メインカラーは1〜2色に絞り、そのカラーを中心に配色を考えることで、統一感のある見やすいホームページに仕上がります。

複数の配色パターンを比較し、最も見やすいパターンを決めるのもおすすめです。併せて、フォント・1行の文字数・文字同士の間隔なども調整します。ユーザーの目線を重要な情報に効率良く誘導できるようなデザインを工夫しましょう。

公開・ページのチェック

ホームページが完成したら、ホームページの作成データをサーバーにアップロードし、取得したドメインに紐づけます。公開後は、ホームページが正しく表示されているかをチェックしましょう。

ホームページの見え方は、パソコン・スマートフォン・タブレットなどのデバイスによって異なります。文字化けやレイアウトの崩れなどが起こっていないか、各デバイスでチェックしましょう。また、リンクから正しくページ遷移するかの確認も必要です。

ホームページ作成時の注意点

ホームページ作成時には、特に意識すべき注意点を踏まえて円滑に進められるようにしましょう。ここでは、ホームページ作成時の注意点について解説します。

\気になる項目をクリックで詳細へジャンプ/

セキュリティ対策を強化する

ホームページを作る際には、サイバー攻撃に対処できるようなセキュリティ対策が必要です。特に、近年では企業を標的としたサイバー攻撃が多発しており、企業のWebサイトは大きな攻撃対象の的となります。

ランサムウェアやフィッシング詐欺、DDos攻撃など、手口は巧妙化する一方です。そのため、企業の機密情報や顧客情報の流出を避けつつ、企業の信頼低下または業務停止といった深刻な被害につながらないよう、適切な対策が求められます。

必要な費用を把握しておく

ホームページ作成には一定の費用がかかります。なお、費用相場はホームページの作成方法や、ホームページの規模・デザインなどによって大きく変動します。

以下の表は、ホームページ作成方法別の費用相場です。

作成方法費用相場
HTML・CSSを使う無料~約5万円
制作会社に外注約20万〜100万円
ホームページ作成ソフト・導入費用:無料~数万円
・月額利用料:2,000円~1万円
CMS・導入費用:無料~数万円
・月額利用料:2,000円~30万円

サーバー・ドメインの費用も確認

ホームページ作成では制作費用に加え、サーバー代とドメイン代もかかります。特に自社サーバーでは、初期費用としてサーバーや周辺機器の購入、サーバー構築、ソフトウェアやOSのインストール、ネットワーク設計などの莫大な費用が発生します。

ホームページ作成費用を考える際は、トータルコストを見ることが大切です。サーバー代とドメイン代の費用相場は、以下のようになります。

費用
自社サーバー数十万~数百万円
レンタルサーバー約2,000~1万円
ドメイン数百円~約1万円

完全無料での作成は難しい

ホームページ作成の費用を抑えるには、クラウドCMSの無料プランを利用する方法があります。この場合、サーバーやドメインもセットで無料となることがほとんどです。

ただし、クラウドCMSの無料プランにはいくつかのデメリットがあり、企業のWebサイト作成には適していません。企業のホームページを完全無料で作成するのは、実質的に不可能と認識しておく必要があります。

以下は、クラウドCMSの無料プランに関するデメリットです。

広告が表示されることがある

無料プランで作成したホームページには、自社ホームページと関係ない広告が表示されることが多いです。企業のホームページに、自社と関係のない広告を表示させるのは望ましくありません。

なぜなら、ユーザーが不信感を抱いたり、混乱したりする恐れがあるからです。また、ユーザーがバナーから他ページに遷移することも考えられ、自社ホームページの集客力やコンバージョンの低下が懸念されます。

独自ドメインが使えない

無料プランで作成した企業のホームページでは、プラン提供会社が割り当てたドメインを利用するのが一般的です。そのため、ドメインに他社名などが入っていることが多く、ユーザーの信頼低下を招きかねません。

ユーザーに信頼されやすいホームページを作成するためにも、独自ドメインが利用できない無料プランは極力避けるのがおすすめです。

デザインの自由度が低い

無料プランは有料プランに比べて、デザインのテンプレートや追加機能の種類が少ない傾向にあります。作成の自由度が制限されるため、自社が理想とするホームページを実現できないことも多いです。

例えば、他社と似たデザインのホームページは差別化を図りにくく、ユーザーが特別感を得ることができません。また、追加機能が少ない場合、商品リンクや自社バナーを設置できず、使い勝手が悪いホームページが完成してしまう恐れがあります。

このようなリスクを避けるためにも、企業のホームページ作成には制限が設けられている無料プランの利用が適していません。

まとめ

企業のホームページ作成により、新規顧客の獲得・売上の拡大・信頼性の向上などのメリットが期待できます。ホームページを作成するには、専門的なコードを使って自作する方法、外注、ホームページ作成ソフトの活用、CMSの利用といった方法があります。

ホームページ作成ソフトやCMSは、専門知識がなくてもホームページを作成しやすく、初心者の方にもおすすめです。いずれの方法で作成する場合でも、事前にサーバーの確保とドメインの取得を行い、制作費用をトータルコストで見積もっておきましょう。

ホームページ作成の手順は、目的の明確化・構造設計・デザイン・公開です。魅力的かつ競争優位性のある自社ホームページを作成し、集客や売上の拡大を狙いましょう。

Share

同じカテゴリの記事を探す

同じタグの記事を探す

同じタグの記事はありません

top