無料のCMSを利用しよう|メリットや選ぶ際のポイントも解説

Check!

  • 無料で使えるCMSの種類は、オープンソース型とクラウド型の2つである
  • 無料のCMSではコストを抑えてWebサイトを運営でき、カスタマイズも可能
  • 無料のCMSを選ぶ際は、UIの使いやすさや日本語への対応可否などを確認する

CMSには、無料で利用できるタイプやフリープランが用意されているものもあります。無料のCMSを使えば、コストを抑えてWebサイトやブログの運営が可能です。この記事では、無料で使えるCMSの種類やメリット・デメリットの他、選ぶ際のポイントを解説します。

目次

開く

閉じる

  1. 無料のCMSを利用しよう
  2. 無料で使えるCMSの種類
  3. 無料CMSのメリット
  4. 無料CMSのデメリット
  5. 無料CMSを選ぶ際のポイント
  6. まとめ

無料のCMSを利用しよう

CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)は、Webサイトのデザイン設定やページ追加機能、SEO対策など、Webサイト運用に必要な機能を提供するシステムです。

CMSを活用することで、Webサイト運営に関する高度な知識がなくても簡単にWebサイトを作成・更新できます。CMSの中には無料で利用できるタイプや、フリープランが用意されているものもあります。

無料のCMSを使えば、コストを抑えてWebサイトやブログの運営が可能です。この記事では、無料で使えるCMSの種類やメリット・デメリット、選ぶ際のポイントを解説します。

CMS・WEB制作ソフトとは?機能やメリット・デメリット、選び方を解説

CMS・WEB制作ソフトとは、専門知識が薄くても比較的簡単にホームページを作成できるツールを指します。自社で編集・更新ができるCMS・WEB制作ソフトをよく知らない方、導入を検討している方のために、機能やメリット・デメリット、選び方のポイントを解説します。

無料で使えるCMSの種類

無料で使えるCMSには、「オープンソース型」と「クラウド型」の2種類があります。ここからは、それぞれの特徴・メリット・デメリットについて、詳しく解説します。

CMSとは?導入のメリット・デメリットや選び方をわかりやすく解説

CMSとは、コンテンツ・マネジメント・システムの略称で、Webサイトの専門知識がない人でもコンテンツの編集・更新ができるシステムのことです。本記事では、CMSの概要・メリット・デメリット・選定ポイントなど、CMS導入を検討している方に向けて詳しく解説します。

\気になる項目をクリックで詳細へジャンプ/

無料で使えるCMSの種類

  1. オープンソース型
  2. クラウド型

オープンソース型

オープンソース型CMSとは、ソースコードが公開されており、デザイン変更や機能の追加などが自由に行える形態のシステムです。ライセンス費用や月額基本料が発生せず、基本的には、レンタルサーバーの費用のみで運用できます。

無料のプラグインやデザインテンプレートも充実しており、低コストで高品質なサイトを構築できます。ただし、セキュリティ対策やインフラ構築は自社で行う必要があり、サイトの運用に関する専門的な知識が求められます。

そのため、サイトを運用できる知識がある企業におすすめです。オープンソース型CMSは、ユーザーがサイトを自在に作成できる特長がありますが、セキュリティには注意が必要です。

クラウド型

クラウド型CMSは、インターネットを介して提供されるCMSであり、サーバーの調達やソフトウェアのインストールが不要です。アカウント登録後はWebブラウザなどで利用でき、システム管理の手間を軽減できます。

クラウド型は、提供企業がセキュリティ管理やアップデートを行ってくれるため、手軽にWebサイトを作成できます。ただし、中には拡張性や連携性に制限がある製品もあります。

クラウド型CMSは手軽に導入でき、手間をかけずに運用できるため、その特徴を活かしたい企業におすすめです。

無料CMSのメリット

無料で利用できるCMSには、コスト面やカスタマイズ性など、さまざまなメリットがあります。以下では、無料のCMSのメリットについて詳しく解説していきます。

\気になる項目をクリックで詳細へジャンプ/

コストを抑えられる

無料CMSの利用メリットは、有料版よりもコストを抑えられることが挙げられます。オープンソース型CMSはライセンス費用が不要であり、レンタルサーバーの利用により月額の固定費用も手頃な範囲に抑えられます。

また、クラウド型CMSは、サーバーやネットワーク機器の購入が不要です。導入後のメンテナンスやアップデートも提供企業に一任できるため、ランニングコストを大幅に削減できます。

無料CMSの利用はコスト効率の向上だけでなく、導入の手軽さや利用しやすさも利点の一つです。企業や個人がWebを構築する際に、予算や手間を最小限にしながら魅力的なサイトを実現する手段としておすすめです。

ユーザー数が多くトラブルに対処しやすい

無料のCMSは利用者数が多く、トラブルが発生した際に解決法を見つけやすいというメリットがあります。多くのユーザーが利用しているCMSは、共通の問題に対する解決策やアドバイスがオンライン上で豊富に共有されています。

つまり、ユーザーコミュニティが活発であり、情報の充実度が高いため、自社で問題を解決する際に参考にできる情報が豊富に存在します。そのため、トラブルが発生しても他のユーザーの経験や知識を参考にしながら、比較的簡単に解決できる利点があります。

カスタマイズも可能

オープンソース型のCMSはソースコードが公開されており、自由にカスタマイズが可能です。そのため、ソースコードを編集することで、必要な機能や独自のデザインをサイトに組み込むことができます。

ただし、カスタマイズにはプログラミング知識が必要であり、特にマーケティング機能の強化やオリジナルデザインの導入を希望する場合は、それに見合った大幅なカスタマイズが必要です。

専門知識を持つ人材がいる場合は、オープンソース型CMSが最適ですが、そうでない場合は難易度が高い可能性があります。

アップデートの頻度が高い

オープンソース型のCMSは、短いスパンでアップデートが行われます。オープンソースソフトウェアの中には、月1ペースでアップデートを行っているものもあり、機能性やセキュリティなどを高めています。

アップデート頻度は提供企業によって差がありますが、クラウド型は自社でアップデート作業を行なう必要はないため、アップデートに伴う負担はありません。

無料CMSのデメリット

無料のCMSには多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットも存在します。ここからは、無料CMSのデメリットに注目し詳しく解説します。

\気になる項目をクリックで詳細へジャンプ/

運用の知識が求められる

無料CMSはサポートが手薄なことが多く、運用やトラブルへの対処にはある程度のWebに関する知識が求められます。そのため、Web関係の知識がない場合は、無料のCMSの利用は不向きといえます。

トラブル時の緊急の対応はもちろん、日常的な運用やアップデートにも知識が必要であり、Web知識だけでなくプログラミングや英語などの理解も必要です。

導入には時間と手間がかかる

オープンソース型のCMSは、サーバーの準備やドメイン取得などの手間がかかります。また、理想のWebサイトにするにあたってカスタマイズを施す場合はさらに手間がかかるため、基本的に導入には時間を要します。

ただし、クラウド型のCMSはサーバーを用意する必要がなく、ソフトウェアのインストールも不要です。そのため、導入を急ぐ場合はクラウド型のCMSがおすすめです。

セキュリティ面に注意が必要

有料のCMSは、セキュリティに関するサポートが充実しています。しかし、運営コストを削減できる代わりにセキュリティ対策が不十分なことがあります。

特にオープンソース型CMSは、自由にカスタマイズできる反面、セキュリティホールが発生するリスクも高まります。そのため、利用者はセキュリティに対する意識を高め、必要に応じて専門家のアドバイスを受けるなど、セキュリティに配慮した運用が求められます。

運用者は、定期的にセキュリティアップデートを確認し、不正アクセスやデータ漏えいなどのリスクに対処することが重要です。

他システムとの連携性は低い

無料CMSは、他システムとの連携性が低い場合があります。特にCRM(顧客管理システム)などのビジネスシステムとの連携は、無料のCMSでは難しいケースが多いです。

有料のCMSはビジネス環境に必要な機能が豊富な上に統合性が高く、他のシステムとのシームレスなデータ連携が可能です。しかし、無料CMSはリソースや機能が限られており、高度な連携が難しくなります。

そのため、スムーズに業務を遂行する上で課題が生じる可能性があります。CMSを選択する際はビジネスの規模や要件に合わせて、他のシステムとの連携がスムーズに行えるかどうかも検討しましょう。

無料CMSを選ぶ際のポイント

無料のCMSを選ぶ際は、以下のようなポイントを確認することで自社に適合したCMSを導入することができます。ここからは、それらのポイントについて詳しく解説します。

\気になる項目をクリックで詳細へジャンプ/

目的に合った機能を備えているか

CMSを選ぶ際には、目的に合った機能を備えているかどうか確認することが重要です。企業が構築するサイトの目的や種類によって、必要な機能は変わります。

たとえば、コーポレートサイトでは企業情報の掲載やお知らせの更新が中心ですが、ECサイトでは商品の管理やオンライン決済の機能が必要となります。

CMSは、ECサイト向けに特化したものやメディアサイト向けに特有の機能を提供するものなど、種々のタイプが存在します。目的に合った機能が備わっているかどうかを確認するためには、CMSの提供する機能やプラグイン、テーマなどを注意深く調査しましょう。

また、既存のサイトの課題を解決できる機能がCMSに含まれているかも確認ポイントとなります。

操作性・UIの見やすさを確認

CMSの操作性とUIの見やすさは非常に重要です。無料であってもCMSの機能が複雑だったり、UIが使いにくかったりすると、Webページの更新作業に手間取り、更新のモチベーションが低下する可能性があります。

そのため、CMSを選ぶ際には誰もが直感的に操作できるかどうかを確認することが大切です。導入前は、Webページの作成や更新が手軽であるかどうかを確認しましょう。

直感的に操作できるCMSを選択することで、Webページの作成や更新がスムーズに行え、より効果的な運用が可能になります。

無料の範囲をチェック

無料CMSを選ぶ際には、無料範囲の確認が非常に重要です。無料版では利用可能な機能に制限があり、その範囲が個人向けに絞られている場合があります。また、ビジネス向けの有料版が別途提供されていることもあるため、十分な確認が必要です。

無料で利用できる機能を確認することで、将来的な拡張やビジネスニーズにも柔軟に対応できるかどうかを検討することができます。これによって、予算内で必要な機能を十分に利用でき、適切なCMSを選択できるでしょう。

日本語に対応しているか

無料のCMSには海外製のものが多いため、日本語に対応しているか確認することが大切です。CMSが日本語に対応していると、操作や設定がスムーズに行え、トラブル時にもサポートが受けやすくなります。

操作を理解しやすい上にサポートを円滑に受けられるため、ユーザーは安心してCMSを活用できます。言語の違いによる誤解や不便を避けるためにも、日本語対応のCMSの利用がおすすめです。

デザインの自由度は高いか

無料CMSのテーマやプラグインの種類が豊富であれば、理想とするWebサイトのデザインを実現しやすくなります。テーマやプラグインの種類など、デザインの自由度を確認しましょう。

デザインの自由度が高いCMSを選ぶことで、自分の好みや企業のブランドイメージに合わせたWebサイトを構築できます。そのため、無料CMSを選ぶ際には、テーマやプラグインの種類が多く、簡単にカスタマイズできるかどうかが1つのポイントです。

導入実績は豊富か

導入実績は、CMSを選ぶ上で重要な要素です。Webサイト上で導入実績を探し、同じ業界や競合他社での利用事例があるかを確認しましょう。同じ業界での実績が豊富なCMSは、その業界において評価が高く、自社のニーズにも適している可能性が高まります。

また、オープンソース型のCMSを検討する場合は、シェア率が高いCMSを選ぶこともおすすめです。多くのユーザーが利用しているCMSは情報の充実度が高く、不明点が生じた際に他のユーザーからのサポートが期待できます。

多くのユーザーが利用しているCMSは、利便性や信頼性が高いといえるでしょう。

まとめ

無料のCMSは、導入や運用にかかる費用を抑えられるメリットがあります。オープンソース型CMSは、ライセンス費用や月額料金がかからず自由に利用できます。

一方で、クラウド型CMSはメンテナンスやアップデートをベンダーに一任でき、手間を軽減できるメリットがあります。デザインやプラグインを活用しながらWebサイトを作りたい場合は、オープンソース型がおすすめです。

セキュリティへの懸念がある場合は、クラウド型が利用しやすいでしょう。CMSを選ぶ際は、以上で紹介したポイントを確認し、自社のニーズやセキュリティ要件に応じて、適切なCMSを導入しましょう。

Share

top