インスタグラムのビジネスチャットとは?メリットや活用例も解説

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  • マーケティングにも利用されるインスタグラムには、ビジネスチャットの機能もある
  • インスタグラムのビジネスチャットは無料で利用でき、迅速な顧客対応が可能になる
  • インスタグラムのビジネスチャット機能を使うにはプロアカウントを開設する必要がある

企業のマーケティングにも利用されるインスタグラムには、ビジネスチャットの機能もあります。無料で利用でき、メールと比べて迅速な顧客対応が可能です。この記事では、インスタグラムのビジネスチャットの利用開始方法やメリット、活用例などを解説します。

目次

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  1. インスタグラム(Instagram)のビジネスチャットとは
  2. インスタグラムのビジネスチャットのメリット
  3. インスタグラムのビジネスチャットのデメリット
  4. インスタグラムのビジネスチャットの利用方法
  5. インスタグラムのビジネスチャット利用時に知っておきたいこと
  6. インスタグラムのビジネスチャット活用例
  7. まとめ

インスタグラム(Instagram)のビジネスチャットとは

インスタグラムとは、写真や動画を共有するためのソーシャルメディアプラットフォームのことです。2010年にリリースされ、スマートフォンで手軽に写真や動画を撮影・加工してフォロワーと共有できることから、現在では主要なSNSの1つになっています。

また、インスタグラムには、個人間でメッセージのやり取りに加え、ビジネス向けのチャット機能も搭載されています。豊富な機能が無料で利用できることから、多くの企業がマーケティングや顧客対応のツールとして活用しています。

そこで、本記事では、インスタグラムのビジネスチャットのメリット・デメリット、利用方法、利用時に知っておきたいこと、活用例などについて分かりやすく解説します。

そもそもビジネスチャットとは

ビジネスチャットとは、ビジネス目的で使用されるオンライン上のチャット機能を指します。主に従業員間や企業と顧客・取引先とのコミュニケーションを円滑に進めるための手段として活用されています。

ビジネスチャットを活用することで、チームメンバー間での業務情報の共有やプロジェクトの進行がスムーズになります。電話やメールと比べて直感的で素早いコミュニケーションが可能なため、情報のやり取りをより効率的に行えます

また、取引先やパートナー企業とのコミュニケーションツールとしても広く利用されており、契約書や企画提案書などの重要なやり取りも行えます。高度なセキュリティ機能が備わっているため、機密性の高い情報も安全に共有できる点も大きな特徴です。

ビジネスチャットとは?機能やメリット・デメリット、選び方を解説

ビジネスチャットとは、社内外の人とコミュニケーションできるビジネス用チャットツールです。本記事では、ビジネスチャットをよく知らない方・導入を検討している方のために、ビジネスチャットの機能や選び方、メリット・デメリットを解説しています。

ビジネスチャットと通常のDMの違い

インスタグラムのビジネスチャットは、プロアカウントに切り替えることで利用できる機能です。一般アカウントのDMは個人間の基本的なメッセージのやり取りに限定されているのに対し、ビジネスチャットでは企業での使用を考慮した機能が追加されています。

具体的には、自動返信や定型文の設定、メッセージのラベル付けや優先順位付けが可能です。また、複数のスタッフでの対応ができ、チーム内でのメッセージの振り分けや引き継ぎがスムーズに行えます。

このように、ビジネスチャットは一般的なDM機能を基盤としながら、企業のカスタマーサービスに特化した機能を備えている点が大きな違いとなっています。

インスタグラムのビジネスチャットのメリット

インスタグラムのビジネスチャット機能は、企業と顧客との対話をスムーズにする便利なツールです。この機能を活用することで、迅速な顧客対応が可能になるほか、製品やサービスの効果的なプロモーションにもつながるなど、多くのメリットがあります。

ここでは、インスタグラムのビジネスチャットのメリットとして、以下の項目の詳細を解説します。

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無料で利用できる

インスタグラムのビジネスチャットは、無料で利用できるのが大きな魅力です。追加費用や月額料金を気にすることなく、誰でも気軽にチャット機能を活用できます。

これは、予算に制約のある中小企業や個人事業主にとって、大きなメリットです。コストをかけずに顧客とのコミュニケーションツールを導入することで、顧客満足度の向上やビジネスの成長につながるチャンスが広がります。

クイック返信機能で定型文が送れる

インスタグラムのビジネスチャットは、個別チャットに加えて、複数人と同時にやり取りできるグループチャット機能も備えています。社内コミュニケーションはもちろん、顧客や見込み客など、外部とのコミュニケーションにも活用できます。

ビジネスアカウントには、営業時間や駐車場の有無など、同じような問い合わせが多く寄せられます。これらの質問に対して毎回手動でメッセージを入力していては、多くの時間を費やすことになります。

そこで活用したいのが、ビジネスチャットのクイック返信機能です。よくある質問に対する定型文を事前に登録しておくことで、ワンタッチで返信することができます。これにより、大幅な作業時間の短縮やマンパワーの削減につながります。

迅速な顧客対応が可能になる

従来、企業と顧客とのやり取りは、電話やメールが主流でした。しかし、電話は相手が不在だと連絡が取れず、メールは返信に時間がかかる場合があり、スムーズな連絡が難しい場合があります。

一方、ビジネスチャットの魅力はシンプルで使いやすい操作性と、リアルタイムでのコミュニケーションにあります。ユーザーからの急な問い合わせや重要な連絡にも、瞬時に対応できるため、顧客満足度向上に大きく貢献します

セールス活動に利用できる

インスタグラムのビジネスチャットでは、新商品やセール情報、イベント案内など、さまざまな情報を顧客に直接届けることができます

さらに、写真や動画も手軽に共有できるため、商品の特徴やサービスの魅力を視覚的にアピールすることが可能です。このような効果的な情報発信により、セールスプロモーションの効果を高め、新たなビジネスチャンスの創出にもつながります。

フィードバックを収集しやすい

ビジネスチャットは、顧客からの質問や問い合わせに迅速に対応できるだけでなく、感想や要望などのフィードバックを得られる点が大きなメリットです。顧客の生の声をタイムリーに収集することで、商品やサービスの改善に役立てることができます。

また、メールよりも気軽にやり取りできる点も魅力です。フランクなコミュニケーションを取りやすいチャット形式は、顧客にとって心理的なハードルが低く、本音を引き出しやすいという利点もあります。

チームメンバーとのやりとりにも活用できる

インスタグラムのビジネスチャットに搭載されているグループチャット機能を活用することで、チーム内でのコミュニケーションがよりスムーズになります。重要な情報をメンバー全員で即座に共有でき、迅速な対応が可能になります

必要な資料やデータはチャット内で共有できるため、情報伝達のロスタイムを減らし、スムーズな業務遂行を実現します。また、リアルタイムでの意見交換を通じて、問題解決を迅速化したり、新しいアイデアを生み出したりできるのも、グループチャットの魅力です。

インスタグラムのビジネスチャットのデメリット

インスタグラムのビジネスチャットは、顧客とのつながりを強化する上で有効なツールですが、導入前に把握しておくべき注意点もあります。例えば、問い合わせ窓口が増えることで、対応件数の増加に伴い、スタッフの負担が増える可能性も考慮しなければなりません。

本来の業務への影響を最小限に抑えるためには、チャット対応の専任担当を配置したり、自動応答システムや定型文を活用したりするなど、業務効率化のための工夫が求められます。

導入前に、問い合わせ対応のフローや体制をしっかりと整備しておくことが、ビジネスチャットの導入を成功させるためには重要です。

インスタグラムのビジネスチャットの利用方法

インスタグラムのビジネスチャットを利用するには、まずプロアカウント(ビジネスアカウント)を作成する必要があります。以下に、その手順について簡潔に説明します。

  1. スマートフォンやPCのアプリ一覧からInstagramアプリを起動
  2. 右下のユーザーアイコンをタップして、プロフィールページにアクセス
  3. プロフィールページ右上の三本線アイコンまたは歯車アイコンをタップして、設定画面に移動
  4. 設定画面で「アカウント」を選択し、「アカウントの切り替え」をタップ
  5. 「ビジネスアカウントへ変更」を選択し、指示に従って必要な情報を入力
  6. プロアカウントに変更後、プロフィールページの「連絡オプション」や「ビジネス情報」を設定

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プロアカウントで利用できる機能

インスタグラムのプロアカウントを作成することにより、ビジネスチャットだけでなく、さまざまなビジネス向けの機能が利用可能となります。

以下の表に、プロアカウントで利用できる主な機能を説明します。

機能内容
ビジネス向けプロフィール設定コンタクト/ロケーション情報、事業のカテゴリー、営業時間などの設定
インサイト機能投稿やストーリーのアクティビティや閲覧状況を分析できる機能
カテゴリラベル表示自社のカテゴリーに基づいて、ビジネスの主要な活動領域や強みを強調
ショッピング機能プロフィールや投稿から直接商品やサービスを販売できる機能
DMのフォルダ分けメッセージの目的に応じて「一般」「メイン」の2つのフォルダに分類する機能
管理権限の共有複数のチームメンバーに対して、役割ごとにアクセス権限を共有
有料広告の出稿画像、動画、ストーリー広告など様々な形式で広告を制作・公開が可能

プロアカウントを利用する際の注意点

インスタグラムのプロアカウントをビジネスで効果的に活用するには、いくつかのポイントを押さえておくことが重要です。ここからは、プロアカウント運用における注意点について解説します。

広告以外の投稿の表示頻度は個人アカウントと同じ

プロアカウントに切り替えても、広告以外の通常投稿の表示頻度は、個人アカウントと同様となります。つまり、ビジネスアカウントだからといって、投稿の露出が自動的に増えるわけではありません。

インスタグラムの投稿は、ユーザーの興味関心に基づいて表示されるため、アカウント開設当初や反応が少ない投稿は、ユーザーの目に止まりにくい可能性があります。効果的な露出を得るためには、魅力的なコンテンツ作りと計画的な運用戦略が欠かせません。

ビジネスチャット単体での利用停止はできない

インスタグラムでは、一部の機能だけを停止することはできません。ビジネスチャット機能を停止したい場合、プロアカウント自体を削除する必要があります

ただし、アカウントを削除すると、ビジネスチャット以外の機能も利用できなくなり、これまで投稿した写真や動画、フォロワー情報などもすべて削除されます。

そのため、アカウントの削除を検討する際は、現在利用している機能やデータへの影響を十分に確認しておくことが重要です。

投稿内容は慎重に確認する

プロアカウントを運用する上で最も大切なのは、企業として責任ある発信を心がけることです。ビジネスとしてのプロ意識を持ち、不適切な表現や攻撃的な内容を避け、常に信頼性の高い情報発信を心がけましょう。

また、すべての投稿が自社の価値観やポリシーに沿っているか確認することも重要です。特に情報の正確性には徹底的にこだわり、誤った情報の発信は企業の信頼を大きく損なう可能性があることを認識しておきましょう。

インスタグラムのビジネスチャット利用時に知っておきたいこと

インスタグラムのビジネスチャットは、商品やサービスに関する問い合わせにスピーディーに対応できるため、顧客サポートやマーケティング活動において効果を発揮します。ここでは、ビジネスチャット利用時に知っておきたい、下記の項目について詳しく解説します。

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インスタグラムのビジネスチャット利用時に知っておきたいこと

  1. プロアカウントへのメッセージは承認制
  2. ストーリーズとの連携が効果的
  3. 利用時間を決めておく

プロアカウントへのメッセージは承認制

インスタグラムのDM機能では、個人アカウント同士の場合、メッセージを確認した時点で相手に「既読」がつきます。

一方、プロアカウントの場合、相手が個人アカウントであっても、プロアカウント側から送信したメッセージは相手に確認されれば「既読」がつきます。

しかし、個人アカウントからプロアカウントに送信されたメッセージは、確認しただけでは「既読」がつかず、プロアカウント側がメッセージを承認する必要があります

 これは、企業が不用意に顧客とのやり取りを開始してしまうことを防ぎ、顧客のプライバシーに配慮するための仕様です。

参考:Instagramでのビジネスチャットのしくみ

ストーリーズとの連携が効果的

ストーリーズは、画像や動画を活用した魅力的な訴求が可能な機能です。さらに「問い合わせ」ボタンを設置できるため、ビジュアルコンテンツから直接チャットへの誘導が可能です。

ユーザーにとって有益な情報をストーリーズで発信し、そこから生まれた問い合わせに迅速かつ丁寧に対応することで、信頼関係を構築できます。その結果、コンテンツの評価向上や商品販売の増加にもつながります。

利用時間を決めておく

インスタグラムのビジネスチャットを効果的に活用するためには、対応時間を明確に設定することが重要です。時間設定がないと、従業員の業務負担が必要以上に増えてしまう可能性があるためです。

対応時間を定めることで、従業員は決められた時間内でチャット業務に集中でき、効率的な運用が可能になります。また、対応可能な時間帯を顧客に明示することで、双方にとって無理のないコミュニケーションを実現できます。

インスタグラムのビジネスチャット活用例

ビジネスチャットは、さまざまな業種で効果的なコミュニケーション手段として活用されています。ここでは、ビジネスチャット活用例として、飲食店、美容室、ECサイトなど、業種別に紹介していきます。

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飲食店の場合

飲食店にとって、顧客とのコミュニケーションツールとしてビジネスチャットは非常に有効です。例えば、メニューに関する質問やアレルギー対応など、顧客からの問い合わせにチャットですぐに回答できれば、安心感を与え、来店につながる可能性が高まります。

また、予約やキャンセルなどもチャットでスムーズに行えます。予約状況の確認や変更にも柔軟に対応できるため、顧客満足度向上につながります。

さらに、新メニューやお得なキャンペーン情報などをチャットで配信すれば、顧客の来店意欲を高める効果も期待できます。顧客との距離を縮め、特別なサービスを提供することで、リピーター獲得にもつながるでしょう。

美容室の場合

美容室でのビジネスチャットは、予約受付やヘアスタイルの相談に活用できます。「今週末の予約」や「イメージチェンジのアドバイス」といった問い合わせにも、素早く対応が可能です。

写真などを活用すれば、より具体的にイメージを共有しながら提案できるため、顧客満足度向上にもつながります。施術後のアフターケアやスタイリングのアドバイス、自宅でのヘアケアに関する質問にも対応することで、顧客との長期的な関係構築を目指せるでしょう。

さらに、誕生月特典や新規割引など、お得なキャンペーン情報を効果的に配信することで、予約促進にもつながります。

ECサイトの場合

ECサイトでは、ビジネスチャットを通じて、顧客の商品に関する疑問にリアルタイムで対応できます。「サイズ感の確認」や「カラーバリエーションの相談」など、購入前の不安を解消するサポートが可能です。

また、新商品情報やセール情報、お得なクーポンなどをチャットで配信すれば、顧客の購買意欲を高める効果も期待できます。顧客の閲覧履歴やカートに入れた商品などに基づいて、一人ひとりに合わせたメッセージを送信できる点も、ビジネスチャットの強みです。

フリーランス・個人事業主の場合

フリーランスや個人事業主にとっても、インスタグラムのビジネスチャットは顧客との距離を縮め、信頼関係を築くための有効なツールになります。

例えば、デザイナーであれば、制作物のイメージをヒアリングしたり、ラフ案の提案・修正依頼を行ったりなど、スムーズなやり取りを実現できます。また、カメラマンであれば、撮影プランの相談や撮影日の予約、納品データに関する問い合わせ対応などに活用できます。

その他、セミナー講師やコンサルタントであれば、参加者の募集や個別相談の予約受付、参加者同士のコミュニティ形成などに活用するなど、自身のビジネスに合わせて多様な使い方が可能です。

まとめ

インスタグラムのビジネスチャットは、企業が顧客との効果的なコミュニケーションを実現する強力なツールです。商品やサービスに関する問い合わせにリアルタイムで対応でき、お得な情報も素早く届けられるため、顧客との良好な関係づくりに役立ちます。

また、定型文を活用した素早い返信や、顧客の声の収集、チーム内での情報共有など、さまざまな機能を活用できます。これらの機能を活用することで、チーム全体のコミュニケーション活性化や、セールス活動の強化にもつながるでしょう。

インスタグラムのビジネスチャットを効果的に活用し、自社のオンラインにおけるビジネスの成果を高めましょう。

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