小売業におすすめのPOSシステム7選|選ぶ際のポイントも解説
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- POSシステムは、スーパーやコンビニなど多くの小売業で導入が進んでいる
- POSシステム導入により、レジ業務の効率化やデータを活用した販売促進が可能
- 導入する際は、必要な機能の有無や連携性、対応している支払方法などを確認する
POSシステムは、スーパーやコンビニ、ドラッグストアといった多くの小売業で導入が進んでいます。POSシステムによりレジ業務が効率化するだけでなく、データを活用した販売促進も可能です。この記事では、小売業におすすめのPOSシステムや選び方を解説します。
目次
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小売業で広く使われているPOSシステム
POSシステムとは、売上や販売履歴などをデータ化して管理するシステムのことで、POSレジはPOSシステムと連携したレジを指します。POSシステムのPOSとは「Point of Sale」の略称で、日本語で「販売時点情報管理」を意味します。
POSシステムはスーパーやドラッグストア、コンビニを中心に導入されており、支払いを処理するだけでなく、販売データの集計や在庫管理など様々な業務をサポートします。この記事では、小売業におすすめのPOSシステムや選び方を解説します。
POSシステムの種類
POSシステムは、ターミナル型・PC型・タブレット型の3つに分類されます。ターミナル型は従来の据え置き型のレジであり、これにPOS機能が導入されたものであり、通称レガシーPOSとも呼ばれます。主に量販店やスーパーマーケットなどで導入されています。
PC型は法人用PCにPOSをインストールして使用し、通常のPC業務にもそのまま活用できます。新たに端末を別途購入する必要がなく、すでにある社内PCを活用することでコストを抑えます。
タブレット型はタブレット端末に専用アプリをインストールして使用し、タブレットの代わりにスマホで代用することもあります。売上情報・顧客情報などはクラウド管理が可能であり、大規模な店舗よりも小売店などの小規模展開に向いています。
POSシステムとは、小売業の日々の売上や販売した商品をデータ化して管理するシステムを指します。POSシステムを活用することで、売上管理の効率化や商品在庫の最適化が実現します。この記事では、POSシステムの機能やメリット・デメリット、選ぶ際のポイントを解説します。
小売業向けPOSシステムおすすめ7選
小売業向けPOSシステムおすすめ比較一覧表
特徴 | 初期費用 | 月額料金 | |
---|---|---|---|
最短当日導入・決済OK 入金も最短翌営業日とすべてがはやい | 端末料金のみ (スマホでタッチ決済 の場合無料) | 無料 | |
初期コスト無料で端末の修理や交換も無料でサポート | 無料 | 9,900円(税込) | |
飲食店や薬局も幅広い業種・業態に対応できる | 要問合せ | 0円〜 | |
小売業や飲食業・美容サロン向けに特化したPOSシステムを提供 | 420,000円〜(税別) | 14,000円〜(税別) | |
誰でも直感的に操作できる使いやすさが魅力 | 端末費用のみ | 無料 | |
業種や業態に合わせた豊富な連携・オプション機能 | 要問合せ | 0円〜 | |
高機能Android型クラウドPOSレジ | 無料 | 0円〜 |
Square株式会社
Square
GOOD
ここがおすすめ!
- Androidスマートフォンの「タッチ決済」にも対応
- 「複数店舗管理」「eギフトカード」「勤怠管理」など、充実した機能数
- 電話やメールでのサポートが受けられ、導入後も安心して利用できる
- 新規のお客様はVISA&・Mastercardの決済手数料が業界最安の 2.5%で導入が可能(2024年11月1日~)※詳細は公式ページを確認※
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ここが少し気になる…
- 払い戻しやオフラインモード時に対応している決済が限られている
SMBC GMO PAYMENT株式会社
stera pack POS
SMBC GMO PAYMENT株式会社
stera pack POS
初期コスト0円!無くなっているお店でのゆとりを取り戻したい企業におすすめ
GOOD
ここがおすすめ!
- 決済端末とPOSレジが1台だけで完結でき、レジ回りもすっきりした状態に
- スマートフォンでバーコードを読み取るだけで、商品管理や棚卸作業の効率化が実現
- 売上・在庫状況がリアルタイムでわかり、売り逃しや過剰在庫の削減が可能に
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ここが少し気になる…
- 初期設定やダッシュボード参照にはパソコンで操作するため、別途パソコンの用意が必要
GOOD
ここがおすすめ!
- 入出荷管理やPL管理・販売管理機能も搭載
- 無料プランや飲食店向けプランを含む5つのプランから目的に合わせて選択可能
- 「免税」や「軽減税率」にも対応
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ここが少し気になる…
- 月額費用が安いプランもあるがかなり機能が限られている
GOOD
ここがおすすめ!
- 「免税機能」や「複数店舗管理」「電子カルテ」など、各業種にあった機能を搭載
- 「モバイルオーダー」「セルフレジ・発券機」「シフト作成・勤怠打刻」といったオプションが豊富
MORE
ここが少し気になる…
- 楽天スマートペイやCoineyといった一部端末との連携は可能だが、クレジット決済端末と連動は不可能
GOOD
ここがおすすめ!
- レジに必要な基本機能はもちろん売上管理や分析機能も備え、月額費用も無料で利用できる
- 「Freee会計」や「出前館」といった各種会計ソフトやさまざまなサービスとの連携が可能
MORE
ここが少し気になる…
- 初期費用や月額費用は無料だが、利用するには周辺機器を購入する必要がある
GOOD
ここがおすすめ!
- 「カンタンがいちばん」をコンセプトにしており、多機能なのに直感的に使える
- 飲食・小売り・サービス業といったさまざまな業種に対応
- 「複数店舗管理」機能を備え、各店の売上がリアルタイムで集計可能
MORE
ここが少し気になる…
- 「在庫管理」や「QRオーダー&決済」「ハンディ」はオプション対応
GOOD
ここがおすすめ!
- 基本機能は日々自動でアップデートされカスタマイズ性にも優れている
- オプション機能を豊富に用意し、必要な機能を無駄なく選べる
- ECサイトとも連携が可能で、モバイルオーダープランも搭載
MORE
ここが少し気になる…
- ハードウェアの購入かレンタルが必要で、タブレットに関してはレンタルがなく購入のみ
小売業にPOSシステムを導入するメリット
小売業界におけるPOSシステムの導入は、多くのメリットをもたらします。ここからは、レジ業務の効率化やデータ分析など、POSシステムがもたらすメリットについて、詳しく解説します。
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小売業にPOSシステムを導入するメリット
レジ業務がスムーズになる
POSシステムの導入により、バーコードを読み取るだけで会計処理を進められます。そのため、顧客一人ひとりの対応時や待ち時間を大幅に短縮でき、レジ周辺の混雑を削減できます。
また、バーコードの読み取りによる会計処理は、ミスを防ぐ効果もあります。手動入力の際に起こりがちな商品の価格間違いや数量の入力ミスが減り、正確な会計が行えるようになります。
データを販売促進に活用できる
POSシステムでは売上データや顧客の購買履歴を蓄積できるため、季節ごとの売れ筋商品や需要の変化を把握でき、経験や感覚に左右されないマーケティングを実現することができます。
立地や地域ごとに利用者の嗜好が異なる場合でも、データ分析によってその地域の傾向を理解し、需要に応じた商品の提供が可能になります。
複数店舗の売上や在庫を管理できる
POSシステムは、複数店舗の売上や在庫を効率的に管理できます。手打ちのレジを使っている場合、各店舗の日報によって売上や在庫を集計しなければならず、集計に時間がかかる上にリアルタイムの状況を把握できません。
しかし、POSシステムを導入すると自動でデータが収集されるため、本部でもリアルタイムに各店舗の売上を把握できます。リアルタイムの状況を把握できることで、迅速な経営判断が可能になります。
また、本部から店舗に出向かずに在庫状況をリアルタイムで把握できるため、売れ筋商品の補充や在庫不足の解消が効率的に行えます。
人手不足が解消される
従来のレガシーレジの場合は、閉店後のレジ締めにレシートをまとめて売上計算を行う形でしたが、POSシステムを導入すれば売上計算などの業務を全て自動化できるため、業務効率がアップし、人手不足の解消にもつながります。
また、POSシステムにはセルフレジに対応しているものもあり、セルフレジが行えるPOSシステムを導入すればさらに人手不足が解消されます。会計時の人材を他の業務にあてることができるため、店舗サービスの向上にも役立つでしょう。
小売業にPOSシステムを導入するデメリット
小売業にPOSシステムを導入する際のデメリットは、導入費用やランニングコストがかかる点です。POSシステムの導入には、初期費用だけで数十万円ほどかかることが多い上に、一部のプランでは月額料金が必要となる場合もあります。
高機能なPOSシステムを選択すればするほど、その導入費用は高額になります。そのため、必要のない機能をつけないようシンプルなプランを選択することで、コストを抑えるといった工夫が必要です。
小売業向けPOSシステムの選定ポイント
POSシステムは小売業において大変便利なツールですが、選定には多くの要素が絡みます。ここでは、小売業向けのPOSシステムを選ぶ際の重要なポイントに焦点を当てて解説していきます。
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小売業向けPOSシステムの選定ポイント
必要な機能を備えているか
小売業には売上管理機能や顧客管理機能、データ分析機能などあらゆる機能が搭載されています。以下では、POSシステムに搭載されていることが多い機能について詳しく解説します。
売上管理機能
売上管理機能とは、顧客がこれまでに購入した商品やその詳細な情報を、日付や商品ごとに確認できる機能です。売上情報の収集を自動で行うため、売上の集計を手作業で行う必要がありません。
また、常に最新の売上を確認でき、月や週、日ごとの売上目標にどの程度達しているかを把握することもできます。また、手作業が減ることで入力ミスや記載漏れといったヒューマンエラーの防止にも役立ち、正確な売上管理が実現します。
顧客管理機能
顧客管理機能によって、顧客ごとの購買パターンや好みを把握し、それを活用したサポートやサービスを行うことが可能になります。POSシステムでは、売上とともに顧客情報を収集することができ、ユーザーニーズの把握に役立ちます。
購入した商品や購買金額、購入日時だけでなく、性別や年齢なども記録でき、顧客ごとにカスタマイズしたマーケティングが行えるようになります。
在庫管理機能
在庫管理機能は正確な在庫管理が求められる小売店にとって、非常に重要な機能です。商品のバーコードをスキャンするだけで在庫管理が行われるため、閉店後に在庫を数えるといった作業が不要になります。
また、常に最新の在庫数を確認できるため、売れ筋商品の欠品防止にも繋がります。小売店では欠品や過剰在庫が利益に大きく影響するため、在庫管理機能は小売店に必須とも言えます。
データ分析機能
POSシステムのデータ分析機能は、販売データから洞察を得て売上予測や在庫の最適化に役立つ機能です。この機能を活用すると、過去の販売データをもとに売上のトレンドやピークの時期を予測でき、マーケティングに活かせます。
トレンドやピーク時期の把握により在庫の最適化が図れ、需要が高まるタイミングで適切な商品を販売することができます。また、特定商品の売れ行きや地域ごとの嗜好性を分析し、新商品の企画や販売戦略を改善するための情報として活用することも可能です。
さらに、POSシステムの一部には、売上データや在庫レベルに基づいて自動的に商品の発注を行う機能も備わっています。これにより、在庫が不足することなく需要に迅速に対応できるだけでなく、人為的ミスを減らし、効率的な在庫管理が可能になります。
セルフレジ
セルフレジは、顧客自身が注文や支払いを行う機能です。従来は店員が会計を行うのが一般的でしたが、近年では人手不足や感染症対策のため、非接触・非対面のセルフレジシステムが導入される店舗が増えています。
セルフレジの導入により、人件費の削減や感染症対策になるだけでなく、注文の取り違えやミスを最小限に抑えることができます。また、端末におすすめ商品を表示することで、販売促進効果も期待できます。
ポイントカード発行・管理–
ポイントカード発行・管理機能は、顧客にポイントを付与し、貯めたポイントを割引や特典として利用できる機能です。ポイントカードは顧客にとってもメリットがあるため、リピート顧客を増やすために多くの店舗が取り入れています。
この機能では、顧客が商品を購入するたびにポイント加算や、特典が自動で与えられます。顧客にとってはお得に買い物ができ、顧客満足度の向上が図れます。また、会員証から得られた顧客情報を分析することで、販売促進に役立つデータを収集できます。
他システムと連携できるか
小売業におけるPOSシステムをより効果的に活用するためには、他のシステムとの連携が重要です。以下では、連携におすすめなシステムについて解説します。
自動釣銭機との連携
POSシステムと自動釣銭機を連携することで、レジ作業の正確性や効率性を向上させることができます。自動釣銭機は現金取引において、正確な釣銭を提供するための機械です。
お金の計算を自動化できることで、レジ作業における人為的なエラーやミスを減らし、金銭に関するトラブルやクレームを減らすことに繋がります。
また、レジ作業が迅速で正確に行えることで待ち時間が短縮され、顧客満足度の向上も図れます。さらに、間違いの少ない作業ができることから、スタッフのストレスも軽減され、小売業において自動釣銭機との連携は利点が多いと言えます。
ECサイトとの連携
ECサイトと実店舗を同時に運営している場合、POSシステムがECサイトと連携できるか確認しましょう。POSシステムとECサイトを連携することで、実店舗とECサイトの情報を一元管理することが可能になります。
従来は、実店舗とECサイトそれぞれで売上情報や在庫を管理しなければならず、別々のシステムでデータを照らし合わせる必要がありました。しかし、POSシステムを使用することで一括で双方の情報を確認でき、在庫管理や販売状況の把握が容易になります。
たとえば、実店舗で商品が売れた場合、POSシステムは在庫をリアルタイムで更新し、ECサイト上の在庫数も自動的に調整されます。
反対に、ECサイトからの注文もPOSシステムに同期され、実店舗の在庫とリアルタイムで連動します。このような連携によって、在庫のずれや売上の把握にかかる手間を大幅に軽減できます。
さまざまな支払い方法に対応しているか
POSシステムを選ぶ上で重要なポイントは、さまざまな支払い方法に対応しているかどうかです。これは、顧客が利用しやすく機会損失を防ぐために大切です。
POSシステムが多様な支払い方法を受け入れると、顧客が自分の好みや利便性に合った支払い方法を選ぶことができます。たとえば、現金やクレジットカードだけでなく、電子マネーや各種金券、クーポンなども柔軟に使えると、顧客の購買意欲が高まります。
また、支払い方法の多様性は、機会損失を防ぐのにも役立ちます。もし顧客が好きな支払い方法を利用できないと、買い物を諦める可能性が出てきます。
しかし、多様な支払い方法を提供することで、顧客は自分に合った支払い方法で買い物できるため、より満足感を得られ、結果として客単価のアップにつながります。
その他のPOSシステムの選び方
POSシステムを選ぶ際は、利用可能な端末・自社の規模や将来性・同じ業種や業界での導入実績を確認しましょう。特に競合他社の導入実績がある場合、自社でも導入効果を得られる可能性が高く、導入の失敗を防ぎます。
また、使いやすい操作性や登録できる商品数も選定において重要なポイントです。POSシステムの使いやすさは極めて重要であり、スタッフが効率的に操作できることが顧客サービス向上につながります。
これらのポイントを考慮することで、自社に最適なPOSシステムを選択でき、効率的な業務運用を実現できます。
【重要なポイント3つ】
- 利用可能な端末を確認
- 自社の規模や将来性に合っているか
- 自社と同じ業種・業界の導入実績を確認
【その他の比較ポイント】
- 使いやすい操作性か
- 登録できる商品数を確認
- サポート体制は充実しているか
まとめ
POSシステムを導入することで、小売業でのさまざまな業務を円滑に進めることが可能です。たとえば、売上や在庫管理を迅速に行えるため、どの商品がどれだけ売れたのか、どの商品が不足しているのかがすぐに把握できます。
また、POSシステムで収集したデータは分析にも活用でき、顧客の購買履歴や好み、売れ筋商品などのデータを解析し、効果的なマーケティング戦略を立てることも可能です。
POSシステムを導入する際は、搭載している機能や他システムとの連携性を確認した上で、企業の規模や業務の目的に合わせて適切なシステムを選ぶことが大切です。自社や店舗に適したPOSシステムを導入し、さらなる販売促進を目指しましょう。