美容室におすすめのPOSシステム4選|選ぶ際のポイントも解説
Check!
- レジ業務を効率化できるPOSシステムには、美容室向けの機能を持つものものもある
- POSシステムの導入で本来の接客・施術に集中でき、顧客満足度の向上に貢献する
- 美容室には、カルテ作成機能やメール配信機能などを搭載したPOSシステムがおすすめ
レジ業務を効率化できるPOSシステムには、美容室向けの機能を持つものもあります。POSシステムを導入することで接客・施術に集中でき、提供するサービスの品質向上につながります。本記事では、美容室におすすめのPOSシステムや選ぶ際のポイントを解説します。
目次
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美容室におけるレジ業務の課題
美容室におけるレジ業務では、次のような課題を抱えた店舗が多い傾向にあります。
- スタイリストが会計業務を兼務しており、1人の顧客にかける時間が長い
- レジを手打ちすることにより、代金を計算ミスする恐れがある
- 顧客カルテを紙ベースで管理しているため、売上データとの紐付けが難しい
- 毎日のレジ締め作業や月末の売上集計作業が煩雑化しやすい
- リアルタイムでの財務状況の可視化が難しい
- 予約管理は別システムで行っていて手間がかかる
これらの課題を解決できないままでいると、顧客満足度の低下を招いてしまいます。そこで、美容室のレジ業務の課題解決に役立つのが、美容室向けのPOSシステムです。
美容室向けPOSシステムおすすめ4選
美容室向けPOSシステムおすすめ比較一覧表
特徴 | 初期費用 | 月額料金 | |
---|---|---|---|
最短当日導入・決済OK 入金も最短翌営業日とすべてがはやい | 端末料金のみ (スマホでタッチ決済 の場合無料) | 無料 | |
初期コスト無料で端末の修理や交換も無料でサポート | 無料 | 9,900円(税込) | |
飲食店や薬局も幅広い業種・業態に対応できる | 要問合せ | 0円〜 | |
業種や業態に合わせた豊富な連携・オプション機能 | 要問合せ | 0円〜 |
Square株式会社
Square
GOOD
ここがおすすめ!
- Androidスマートフォンの「タッチ決済」にも対応
- 「複数店舗管理」「eギフトカード」「勤怠管理」など、充実した機能数
- 電話やメールでのサポートが受けられ、導入後も安心して利用できる
- 新規のお客様はVISA&・Mastercardの決済手数料が業界最安の 2.5%で導入が可能(2024年11月1日~)※詳細は公式ページを確認※
MORE
ここが少し気になる…
- 払い戻しやオフラインモード時に対応している決済が限られている
SMBC GMO PAYMENT株式会社
stera pack POS
SMBC GMO PAYMENT株式会社
stera pack POS
初期コスト0円!無くなっているお店でのゆとりを取り戻したい企業におすすめ
GOOD
ここがおすすめ!
- 決済端末とPOSレジが1台だけで完結でき、レジ回りもすっきりした状態に
- スマートフォンでバーコードを読み取るだけで、商品管理や棚卸作業の効率化が実現
- 売上・在庫状況がリアルタイムでわかり、売り逃しや過剰在庫の削減が可能に
MORE
ここが少し気になる…
- 初期設定やダッシュボード参照にはパソコンで操作するため、別途パソコンの用意が必要
GOOD
ここがおすすめ!
- 入出荷管理やPL管理・販売管理機能も搭載
- 無料プランや飲食店向けプランを含む5つのプランから目的に合わせて選択可能
- 「免税」や「軽減税率」にも対応
MORE
ここが少し気になる…
- 月額費用が安いプランもあるがかなり機能が限られている
GOOD
ここがおすすめ!
- 「カンタンがいちばん」をコンセプトにしており、多機能なのに直感的に使える
- 飲食・小売り・サービス業といったさまざまな業種に対応
- 「複数店舗管理」機能を備え、各店の売上がリアルタイムで集計可能
MORE
ここが少し気になる…
- 「在庫管理」や「QRオーダー&決済」「ハンディ」はオプション対応
美容室のレジ業務をPOSシステムで効率化
POSシステムとは、キャッシュレジスターの会計機能と、オンライン上で商品・サービスの販売情報を管理する機能を備えたシステムです。
POSシステムの最大の特徴は、サービスの売り上げ時点で販売情報が更新される点です。たとえば、売り上げたサービスの種類・価格・数量をはじめ、代金・釣り銭のやり取りなどの会計情報がリアルタイムで都度更新されます。
また、POSシステムには、顧客管理・予約管理・在庫管理などさまざまな機能を備えたものもあります。美容室での利用を想定した機能が豊富なPOSシステムも多く、導入することで美容室における運営業務全般の効率化が期待できます。
POSレジとの違い
POSシステムと似た意味で使われる用語に「POSレジ」がありますが、2つの意味は全く異なります。POSレジは、POSシステムを搭載できる端末の1つです。POSシステムはシステムを示す総称であり、POSレジはPOSシステムの一端を担うハードウェアを指します。
POSレジは商品の会計を行うレジスターと同様の役割を持ちますが、収集・蓄積したデータを自動分析できる機能を持っており、マーケティングの戦略を考える上でレジスターとは大きく異なる存在です。
POSシステムとは、小売業の日々の売上や販売した商品をデータ化して管理するシステムを指します。POSシステムを活用することで、売上管理の効率化や商品在庫の最適化が実現します。この記事では、POSシステムの機能やメリット・デメリット、選ぶ際のポイントを解説します。
美容室にPOSシステムを導入するメリット
美容室にPOSシステムを導入することで、接客・施術に集中でき、同時にレジ業務を効率化できるメリットがあります。ここでは、美容室にPOSシステムを導入するメリットについて詳しく解説します。
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美容室にPOSシステムを導入するメリット
接客・施術に集中できる
スタイリストがレジ業務を兼務している店舗では、POSシステムの導入により、接客・施術に集中しやすくなるメリットがあります。POSシステムでは、施術メニューと代金があらかじめ紐付けられており、メニューを選択するだけで正しい合計代金を表示できます。
そのため、手打ちでメニューや代金を計算して入力する手間がかからず、レジ業務の時間が短縮化されます。接客や施術により時間を割り当てられるようになるため、サービス品質と共に顧客満足度の向上にも期待できます。
顧客情報を管理しやすい
美容室でPOSシステムを活用することで、来店・施術内容・注意事項・クレームなど、顧客ごとの履歴を管理できるようになります。そのため、顧客情報の効率的な管理が実現します。
また、システム上で「顧客カルテ」の作成が可能であり、次回の来店予測や接客・サービス品質の改善に活かせます。そして、顧客情報を一元管理することで、顧客の潜在的なニーズを可視化し、より戦略的なマーケティングやセールスにつなげられる点もメリットです。
移動せずに決済が完了する
美容室では、顧客一人ひとりに用意された座席で施術を行います。そのため、施術後に荷物を抱えて会計を行うよりも、座席に座ったまま会計を行った方が効率的です。顧客にとっても移動せずに決済が完了するため、スムーズなやり取りが行えて便利です。
また、POSシステムの活用により、施術中にタブレット端末を活用して、スタイリングの確認やメニューをわかりやすく提示することができます。顧客の利便性に寄り添った施術を行うことで、接客の質向上にもつながるでしょう。
豊富な決済方法に対応可能
POSシステムを導入することで、さまざまな決済方法に対応できます。たとえば、クレジットカード決済・タッチ決済・QRコード決済など、キャッシュレス決済に対応可能です。
美容室にはなるべく手軽に来店したい顧客も多いため、クレジットカードやスマートフォンで決済できることで、顧客満足度が向上します。また、決済の状況はシステム上で簡単に把握できるため、店舗側も売上の確認がしやすくなります。
美容室にPOSシステムを導入するデメリット
POSシステムを導入する際のデメリットの1つとして、導入費用やランニングコストがかかることがあげられます。POSシステムの導入には、初期費用だけで数十万円ほどかかることが多い上に、一部のプランでは月額料金も必要です。
また、高度な機能や多機能なPOSシステムを選択すると、その導入費用は高額になります。そのため、必要な機能のみを備えたシンプルなプランを選択して、コストを抑えるといった工夫が必要です。
美容室向けPOSシステムの選定ポイント
美容室向けのPOSシステムは、製品によって特徴や搭載機能が異なります。ここでは、自社に適した美容室向けPOSシステムを選定するためのポイントを解説します。
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美容室向けPOSシステムの選定ポイント
導入目的や予算に見合ったタイプか
POSシステムを選定する前に、まずは導入目的や予算を明確にしなければなりません。POSシステムには、美容室向けに開発された特化型と幅広い用途に対応できる汎用型があり、機能性や料金相場が異なります。以下で詳しく解説します。
特化型
特化型は、美容室向けに特化して開発されたPOSシステムです。その一番の特徴は、カルテやカウンセリングシートが電子化されることです。来店履歴や顧客の好み、ヘアスタイルの写真などを一元的に集約して顧客管理を行えるため、顧客満足度の向上に貢献します。
特化型には、他にも美容室特有の接客や業務を効率化する多くの機能が備わっています。しかし、専門的な用途ゆえに、導入・運用費用が高額になるケースが多くあります。個人サロンなどでは予算を圧迫して、長期的な運用が難しくなる可能性も考えられます。
そのため、電子カルテ機能の必要性を導入目的から判断し、自社の予算との兼ね合いも考慮した上で、検討しましょう。
汎用型
汎用型は、幅広い用途に活用できるPOSシステムです。美容室向けに特化した機能は備わっていないものの、多機能なシステムが多いため業務を効率化できます。また、幅広い決済方法に対応させたい場合にもおすすめです。
汎用型は、特化型と比べて導入・運用費用が安価であり、コストを抑えて活用できます。本格的な電子カルテ機能はありませんが、簡単な顧客メモを登録できるシステムもあるため、導入目的や利用用途によっては十分でしょう。
美容室に適した機能があるか
美容室向けのPOSシステムを選ぶ際は、まず美容室運営に役立つ機能が充実しているかに着目しましょう。たとえば、次のような機能があるPOSシステムがおすすめです。
顧客管理・カルテ作成機能
顧客管理・カルテ作成機能とは、顧客情報を一元管理できる機能です。来店日や施術内容のような一般的な顧客情報をはじめ、1人の顧客情報に写真データや手書きメモなどを添えられるPOSシステムも数多くあります。
顧客の好み・ニーズを一目で把握できるため、次回来店時の話題作りやリピーター獲得に向けた施策として役立つでしょう。また、施術後の写真を残すことで、次に同じメニューを注文された場合でも、再現度の高いスタイリングを提供できます。
予約管理機能
美容室向けのPOSシステムで重視したい機能の1つが、予約管理機能です。来店日時・メニュー・スタイリストの指名など、予約の受付からキャンセルまでをオンライン上で一元管理できます。
オンライン上で予約受付が完了するため、顧客は時間に縛られずに予約を取れます。また、スタッフにとっても、施術中などに発生する予約の電話対応やメールの確認・返信の手間を削減できるメリットがあります。
そして、営業時間外でも予約受付が可能になることで、予約の取りこぼしも防げるでしょう。スタッフが誰でも簡単に予約状況を把握できるため、ダブルブッキング・確認ミスなどのトラブル回避にも期待できます。
なお、POSシステムの中には予約サイトと連携できるものもあります。複数の予約サイトを一括管理できるPOSシステムも多く、スケジュール調整の際にも役立ちます。
在庫管理機能
在庫管理機能では、施術で利用している薬品や備品のほか、店舗で販売している商品の在庫を一元管理できます。手動での在庫管理を行う場合、正確な在庫状況を確認するために棚卸などの面倒な作業が必要です。
そこで、POSシステムで在庫管理をシステム化することにより、手間のかかる作業を削減しつつ、効率的な発注も行えます。また、売れ筋商品と不良在庫の判別も容易になり、仕入れに関するロスを減らせるのもメリットです。
販促メール・DM配信機能
販促メール・DM配信機能では、POSシステム内の顧客情報をもとに、「新規」「リピーター」「誕生日」などの項目で顧客を抽出し、販促メールやDMを自動で配信できます。
たとえば、「誕生月の顧客にバースデークーポンを添付したメールを自動で一斉配信する」などの活用事例があります。美容室運営においては、リピーター獲得や顧客満足度の向上に向けて、さまざまなアフターフォロー対策が欠かせません。
そのため、販促メール・DM配信機能の活用により、手間をかけずに手厚いアフターフォローを実現できるでしょう。
売上分析機能
売上分析機能は、日々の売上データを集計して項目ごとに分析したり、グラフや図表で見やすく整理したりできる機能です。たとえば、顧客の来店周期や客単価、スタッフごとの売上高などを一目で把握できます。
売上データの集計・分析は複雑な作業であるため、POSシステムで自動化することにより、担当者の負担軽減につながります。また、売上データや分析データはクラウド上で管理されるため、複数店舗を持つ美容院でも簡単に情報共有できるメリットがあります。
そして、POSシステムでは売上時点で販売情報が更新されることから、リアルタイムな売上分析が行えるのも魅力です。迅速かつ的確な経営判断に役立つでしょう。
カウンセリングにも活用するならタブレット型
POSシステムには、「タブレット型」「ターミナル型」「パソコン型」の3つのタイプがあります。中でも、タブレット型は軽量で持ち運びしやすい特徴があり、顧客とカルテ・過去の施術写真を見ながらカウンセリングしたい場合は、タブレット型が適しているでしょう。
カルテの確認から会計まで1つの端末で完結でき、3タイプの中では導入コストが比較的安い点もタブレット型の利点です。なお、POSシステムにおける各タイプの特徴は次の表のとおりです。
タイプ | 詳細 |
---|---|
タブレット型 | タブレットに専用ソフトウェアをインストールして利用する |
ターミナル型 | 専用端末を設置して利用する |
パソコン型 | PCに専用ソフトウェアをインストールして利用する |
必要なキャッシュレス決済に対応しているか
POSシステムを選ぶ際は、キャッシュレス決済への対応可否も確認しておきましょう。特に、美容室は支払額が高額になりやすいことから、キャッシュレス決済を希望する顧客が多い傾向にあります。
なお、キャッシュレス決済にはさまざまな種類があります。そのため、自院で必要とするキャッシュレス決済方法に対応しているか、事前に確認しておくことが大切です。
- クレジットカード
- 電子マネー(交通系電子マネー・Pay系)
- QRコード
- 共通ポイントでの支払
これらのキャッシュレス決済を導入することで、現金でのやり取りを省けます。これにより、会計処理の時間短縮や、釣り銭間違いを防止できるでしょう。一方、キャッシュレス決済を導入する場合は、支払専用端末の導入や利用手数料の支払が必要な場合があります。
したがって、POSシステム用の端末に加え、支払専用端末の導入コスト・決済手数料が発生する可能性がある点にも留意しましょう。キャッシュレス決済を導入するかどうかは、利点と注意点をよく比較することが大切です。
他システムと連携できるか
POSシステムの中には、会計ソフトや勤怠管理システムなどの他システムと連携できるものもあります。日々の会計処理や給与計算の効率化を狙う場合は、外部システムとの連携性が高いPOSシステムを選ぶのがおすすめです。
既存のシステムがある場合は、それらのシステムと連携可能なPOSシステムであるかを確認しましょう。
その他のPOSシステムの選び方
美容室向けのPOSシステムを選ぶ際は、機能・端末の形態・他システムとの連携性と合わせて、次のようなポイントにも注目するのがおすすめです。各ポイントを十分に把握しておくと、効果的なシステムの選定につながります。
【重要なポイント3つ】
- 利用可能な端末を確認
- 自社の規模や将来性に合っているか
- 自社と同じ業種・業界の導入実績を確認
【その他の比較ポイント】
- 使いやすい操作性か
- 登録できる商品数を確認
- サポート体制は充実しているか
まとめ
美容室のレジ業務を効率化するには、美容室向けに特化したPOSシステムの導入がおすすめです。POSシステムを選ぶ際は、基本的な会計機能に加え、顧客管理機能・予約管理機能・売上分析機能の有無に注目する必要があります。
現代では、キャッシュレス決済のニーズが高まっていることから、さまざまな決済方法に対応しつつ、顧客満足度の向上につなげることが求められます。他との差別化のためにも、美容室向けのPOSシステムを導入し、正確で効率的なレジ業務の実現を目指しましょう。