【経営コンサル監修】美容室・サロン向けPOSレジのおすすめ11選を徹底比較|選び方も解説!専門家がよくある質問に回答!

Check!
- 美容室・サロンにおすすめのPOSレジを比較して検討できる!
- 美容室・サロンにPOSレジを導入する上でよくある質問に経営コンサルタントが回答!
- 美容室のPOSレジの選び方をビジコン編集部が徹底解説!
本記事では、美容室・サロンにPOSレジの導入を検討している方に向けて、数あるPOSレジの中から美容室・サロンにおすすめのPOSレジを厳選してご紹介します。記事中盤では経営コンサルタントの中野さんに、POSレジのよくある質問【美容室・サロン版】について解説いただいています。ぜひそちらも参考にしてみてください。
※監修者は「POSレジのよくある質問【美容室・サロン版】」についてのみ監修をおこなっております。その他の部分については監修者が監修したものではありません。

編集部
この記事の編集者
ビジネスコンシェルジュ編集部
ビジネスコンシェルジュは、国内シェアNo.1ドメイン公式登録サービス「お名前.com」が個人事業主・中小企業の方々に向けて、ビジネス効率化がより身近になる情報をお届けするメディアです。
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監修者
税理士法人V-Spiritsグループ代表
中野 裕哲
起業コンサルタント®、経営コンサルタント、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、CFP®、大正大学招聘教授(アントレプレナーシップ論、ファイナンス基礎) 起業コンサルV-Spiritsグループ創業者。東京池袋を本処に全国の起業家・経営者さんを支援! 「あの起業本」の著者。著書・監修書22冊、累計30万部超。経済産業省後援「DREAM GATE」で12年連続相談件数日本一。 【まるごと起業支援®・経営支援】 起業コンサル(事業計画+融資+補助金+会社設立支援)+起業後の総合サポート(経理 税務 事業計画書 融資 補助金 助成金 人事 給与計算 社会保険 法務 許認可 公庫連携 認定支援機関)など
詳しくはこちら美容室向けPOSレジおすすめ11選
ここでは、数あるPOSレジを比較して判明した美容室・サロンにおすすめのPOSレジをご紹介します。自社に最適なサービスを検討しましょう。
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タイプ別|POSレジ特徴比較
高機能汎用型POSレジ6選
比較表で高機能汎用型POSレジを比較するならこちら評判・口コミを紹介
以前との違いとして感じる一番大きな変化は、普段着でこの辺りを散歩しているようなお客様がふらりと来店されて、カードでお買い物をするようになったことです。現金を持たずに、クレジットカードやQR決済できるスマホだけを持ち歩いている方も多いということですよね。客単価としては大きな変化はないですが、こうした新規のお客様が増えたことで売上も上がっています。
導入事例(フランス菓子ルリス)|株式会社リクルート
ここがおすすめ!
- レジに必要な基本機能はもちろん売上管理や分析機能も備え、月額費用も無料で利用できる
- 「Freee会計」や「出前館」といった各種会計ソフトやさまざまなサービスとの連携が可能
ここが少し気になる…
- 初期費用や月額費用は無料だが、利用するには周辺機器を購入する必要がある
-
レジ操作もレシート記載事項も分からない店舗経営初心者でしたが、案内に従って設定するだけで本格的なレジ環境を構築できました。他店でよく見る会計風景を自店でも再現でき、お客様に安心感を持っていただける環境が実現できています。
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多様な決済方法に対応した日々の入出金管理が格段にスムーズになった点です。現金だけでなく、クレジットカードや電子マネーなど、様々な決済手段が増える中で、それぞれの入出金を一元的に把握できるようになったのは大きなメリットでした。 これにより、売上データの集計作業が簡素化され、経理部門への報告も迅速かつ正確に行えるようになりました。
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基本的には料金がかかりません。 iPhoneやiPadなと、持っている端末にインストールして使える点も魅力です。また注文の項目も随時更新できるため、わざわざ設定をし直す必要がなく便利です。
※ ゆうちょ銀行はご利用いただけません。
※ 別途iPadまたはiPhoneが必要です。Airペイ利用時の必要機器(カードリーダー)を無償貸与します。カードリーダーの電源アダプタは付属しておりませんので、ご用意をお願いいたします。
SMBC GMO PAYMENT株式会社
stera pack POS
SMBC GMO PAYMENT株式会社
stera pack POS
初期コスト0円!無くなっているお店でのゆとりを取り戻したい企業におすすめ
評判・口コミを紹介
stera pack POSの端末はコンパクトなので、置くスペースも最小限で済みますし、複数の決済端末を操作する必要もありません。お客様には、対面したままでカードを差し込んでいただき、こちら側の画面でピッと操作すればいいので、スピーディーかつスマートに決済できます。
導入事例(STUDIUM ATELIER SHOP)|SMBC GMO PAYMENT株式会社
ここがおすすめ!
- 決済端末とPOSレジが1台だけで完結でき、レジ回りもすっきりした状態に
- スマートフォンでバーコードを読み取るだけで、商品管理や棚卸作業の効率化が実現
- 売上・在庫状況がリアルタイムでわかり、売り逃しや過剰在庫の削減が可能に
ここが少し気になる…
- 初期設定やダッシュボード参照にはパソコンで操作するため、別途パソコンの用意が必要
-
以前の決済端末では、決済の方法によっては、操作が全く別の方法になり、オペレーションの煩雑さを招いていたが、このサービスの導入で、ある程度は解消された。操作がわかりやすく従業員の教育コストも下がったと感じた。

Squareでは、期間限定のキャンペーンの開催や、サービスのアップデートを積極的に行っています。2024年9月には対応するQRコードの決済サービスが大幅に増え、今後のアップデートにも期待です。

また、Square 資金調達では、スピーディーな資金調達が可能です。申し込みはすべてオンラインで完結し、利用にかかる手数料は固定手数料のみとなっています。個人事業主や店舗運営のオーナーにも人気のおすすめプランです。
評判・口コミを紹介
Square ターミナルを導入してから、作業は2倍ほどスピーディーになったと思います。電話回線を使った決済は読み込みに時間がかかるし、端末はキッチンの奥に設置していたのでカードを持って行って決済しなければなりませんでした。決済スピードが速いことと、客席で会計ができることで時間が大幅に短縮できました。
Square ターミナル導入事例(epais coup)|Square株式会社
ここがおすすめ!
- Androidスマートフォンの「タッチ決済」にも対応
- 「複数店舗管理」「eギフトカード」「勤怠管理」など、充実した機能数
- 電話やメールでのサポートが受けられ、導入後も安心して利用できる
- 新規のお客様はVISA&・Mastercardの決済手数料が業界最安の 2.5%で導入が可能(2024年11月1日~)※詳細は公式ページを確認※
ここが少し気になる…
- 払い戻しやオフラインモード時に対応している決済が限られている
STORES株式会社
STORES レジ

評判・口コミを紹介
一番よかったのは、店舗の売上を期間別で絞って見れる機能があることです。店舗にいなくても、管理画面から確認できるので、毎日必ず店舗ごとの売上やアイテム別売上を見ています。
導入事例(Parker’s choice)|STORES株式会社
アイテム別売上では、売れ筋商品をランキング形式で見ることが可能です。毎日売れ筋商品をチェックして接客に生かすことで、売上アップにも繋がっています。
ここがおすすめ!
- 販売やサービス業など、さまざまな業種に特化したPOSレジを提供
- 商品情報・在庫確認・注文確認がアカウントひとつで連携が可能
- iPadがあれば簡単に導入ができる
ここが少し気になる…
- レジ ベーシックプランは、利用する店舗ごとに契約が必要
評判・口コミを紹介
問い合わせに対してユビレジは迅速で対応が早い、と感じています。例えば、何かの影響でインターネットに繋がらない、という不具合が発生した時に、それがインターネットによる問題なのか、またはiPad本体なのか、周辺機器なのか、状況からの判断が非常に早いので、施設としての対応も早くなり助けられています。
テナント様をお待たせする時間がなるべく少なくなるよう対応ができているようで良かったです
導入事例(豊洲 千客万来(万葉倶楽部株式会社))|株式会社ユビレジ
ここがおすすめ!
- 「カンタンがいちばん」をコンセプトにしており、多機能なのに直感的に使える
- 飲食・小売り・サービス業といったさまざまな業種に対応
- 「複数店舗管理」機能を備え、各店の売上がリアルタイムで集計可能
ここが少し気になる…
- 「在庫管理」や「QRオーダー&決済」「ハンディ」はオプション対応
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形態 | 月額費用 | 機能 | 導入に | トライアル | ||
高機能汎用型POSレジ | タブレット型 | 0円〜 | ![]() | ![]() 3日〜2週間程度 | – | |
ターミナル型 | 9,900円 | ![]() | ![]() 最短1ヶ月 | ![]() stera terminal体験カウンタ―でお試し可 | ||
ターミナル型 | 0円〜15,400円/1店舗 | ![]() | ![]() 2週間程度 | ![]() 登録から30日間 | ||
ターミナル型 | 0円〜 | ![]() | ![]() 最短当日から | ![]() デモ版あり | ||
タブレット型 | 0円〜4,980円/1店舗 | ![]() | ![]() 最短当日〜数週間 | – | ||
タブレット型 | 6,900円〜 | ![]() | ![]() 2週間〜1ヶ月 | ![]() 1ヶ月間 |
美容室・サロン特化型POSレジ5選
比較表で美容室・サロン向けPOSレジを比較するならこちらポスタス株式会社
POS+ beauty

評判・口コミを紹介
レジ周りがすっきりしたのはもちろんのこと、レジクローズが直感的でわかりやすく、短時間で出来るようになったことです。また、お客様の予約確認がスタッフのスマートフォンでどこにいても出来たり、予約連動システムを有効活用する事でホットペッパーなど他サイトからの予約キャンセルもポスタスでできるようになりました。
導入事例(株式会社アースホールディングス)|ポスタス株式会社
ここがおすすめ!
- スタイリストの目標管理ができ、スタッフ育成にも効果的
- 複数店舗で扱え、各種管理やプロモーションにも対応
- 365日電話サポートや無制限駆けつけサポートなど、手厚い支援
ここが少し気になる…
- 店舗アプリ・会員管理・シフト作成や勤怠打刻はオプション対応
エクシードシステム株式会社
SalonAnswer

評判・口コミを紹介
売上集計や顧客データの細分化が可能になったことで、集計による戦略立てがより明確に。抽出条件や設定ルールを明確にすることができ、店舗と本社ともに相違のない管理が可能になりました。また、タブレットなどによる作業も可能なため、サロンワークに集中したいサロンスタッフの作業負担軽減につながっています。
導入事例(株式会社エアーエンターテイメント)|エクシードシステム株式会社
ここがおすすめ!
- 「一元管理サービス」と連携することで、ダブルブッキングを防止
- サロンに特化した専用POSで、直感的でわかりやすいデザインが魅力
- さまざまなPOS連携や機能を搭載し、効率向上とコスト削減に貢献
ここが少し気になる…
- 外部連携や勤怠・在庫管理などはオプションのため問い合わせで確認
タカラベルモント株式会社
SALONPOS LinQ2
評判・口コミを紹介
「LinQ2」導入前は、締め日に合わせた給与計算ができなかったので、スタッフの個人売上を手作業で管理していました。今はワンタッチで計算できるので日々の業務がひとつ減って助かっています。3店舗運営しているのでリアルタイムで各店の売上が確認できる機能もすごく役立っていますね。
導入事例(DISPATCH HAIR)|タカラベルモント株式会社
ここがおすすめ!
- 基本機能やオプションが多彩で、費用や目的にあわせてプランが選べる
- 14種類の分析機能・報告書作成サービスなど、経営の見直しや強化につながる
- サロン経営で得たノウハウやサロンづくりの総合的支援を提供
ここが少し気になる…
- 初期費用や専用端末が必要な場合があり、一部機能は有償オプション扱い
評判・口コミを紹介
新しいメニューを追加する時、管理画面に登録すればすぐに利用できるのが良いです。電話すればすぐサポート対応もしてくださいますし。 チケット機能も最初は使い方に迷った部分もありましたが、何回か練習して今ではスタッフも問題なく使えています。
導入事例(脱毛サロン NRエヌアール)|株式会社 アライズ
残り何回という表示もわかりやすく、お客様にはその場で一緒に画面を見ていただき「残りあと何回使えますね」と確認を取りながら進めています。
ここがおすすめ!
- メモや画像を残して来店状況がひと目でわかる
- 予約サイトや外部サービスとの連動で予約管理業務の負担が軽減される
- サロン専用アプリが作成でき、予約やチャットが可能なためリピーターを生みやすい
ここが少し気になる…
- レジ周辺機器は別途用意が必要
株式会社リレーションズ
Store Touch

ここがおすすめ!
- 初期費用・月額費用が他社と比較して安く、導入しやすい
- データはクラウド管理で、データの同期やバックアップは自動的に行う
- 複数店舗があっても、複数毎の売上管理が可能
ここが少し気になる…
- iPadの用意が必須
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形態 | 月額費用 | 機能 | 導入に | トライアル | ||
サロン向けPOSレジ | タブレット型 | 14,000円〜 | ![]() | お問い合わせ | ![]() ショールーム・サービスカウンターで体験可 | |
タブレット型 | 9,800円〜 | ![]() | お問い合わせ | ![]() 1ヶ月間 | ||
ターミナル型 | 7,000円〜 | ![]() | 2〜3週間 | – | ||
タブレット型 | 5,000円〜 | ![]() | お問い合わせ | ![]() 先着200ユーザー限定のトライアルプランあり | ||
タブレット型 | 0円〜周辺機器費用等 | ![]() | アプリは当日から利用可 | お試し用でもアカウトあり |
経営コンサルが答える!POSレジのよくある質問【美容室・サロン版】

ここでは、美容室・サロンにPOSレジを導入する上でよくある質問について、経営コンサルタント・起業コンサルタント®・税理士など多岐に渡る分野で活躍をしている中野裕哲さんにご回答をいただきました。経営の専門家ならではの回答ばかりなので、導入前の疑問や不安を解消できるはずです。ぜひ参考にしてください。
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POSレジのよくある質問【美容室・サロン版】
Q1. 美容室・サロンの規模が小さいので本当に導入の必要があるのか疑問。導入を検討すべきですか?
Q2. 美容室・サロン向けのPOSレジにはカルテ電子機能があるけど、別に紙でも問題ないと思ってしまう。カルテ電子化の意義はありますか?

税理士法人V-Spiritsグループ代表
中野 裕哲
カルテの電子化には大きく3つの面でメリットがあります。 ・セキュリティ面 現在は、クラウドを利用したデータの管理が可能になっています。紙で管理する場合は紛失や破損、場合によっては盗難や焼失のリスクもあります。最近のクラウドはセキュリティ性が高いため紙で管理するより安全です。 ・効率性の面 電子化することでカルテを選択式で記載できたり、手書きの文字を読み込んで見やすく変換することもできます。カルテの記載に要する時間を短縮することでサービスに時間をかけることが可能になります。 ・分析面 カルテを電子化することで文字情報をデータとして蓄積できるようになります。これにより、お客様ごとにサービスの分析をすることができ、良い提案やサービスの実施が可能になります。 もちろん、手書きにもメリットはあります。ですが、「これから事業を拡大していきたい!」という想いがある場合は、電子化することを検討してみてはいかがでしょうか。
Q3. スタッフの売上管理や指名率の把握ができるPOSレジもありますが、経営にどんなメリットがありますか?

税理士法人V-Spiritsグループ代表
中野 裕哲
売上管理や指名率の把握には「売り上げの拡大」と「コストの削減」の両方でメリットがあります。 指名率が高いスタッフは、価格を上げてもお客様が離れず売り上げ拡大に繋がります。また、売り上げや指名率を社内に周知することで、従業員のモチベーションにつながりさらなる売り上げ拡大が期待できます。 コストの面においては、昇給や賞与の査定に活用が可能です。売り上げや指名率で定量的に判断することで、無駄な人件費を払うリスクを減らすことができます。
美容室向けPOSレジの選び方

ここからは、美容室・サロンに導入するPOSレジの選び方を解説します。後悔しないPOSレジを選ぶための情報がまとめられていますので、ぜひ参考にしてみてください。
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美容室・サロン向けPOSレジの選び方
POSレジの種類で選ぶ
美容室・サロンが導入を検討できるPOSレジは、大きく高機能汎用型と美容室・サロン特化型の2つに分けられます。サービスを検討するときは、この2つのうち自社と相性がいいものをチェックするのがおすすめです。以下では、それぞれの特徴について解説します。
高機能汎用型POSレジ
高機能汎用型POSレジは、飲食店やサロンなど業種・業態に関係なく導入できるタイプです。レジ機能・在庫管理・などの基本的な機能はもちろんのこと、豊富なプランやオプションをつけられたり、自社に合わせて機能を追加するなどカスタマイズ性が高かったりするサービスもあります。
自社に合わせた柔軟な運用がしたい方におすすめなタイプですが、機能を追加するあまりプランやオプションが増え、コストが高額になる恐れもあります。先述の機能についてでも解説した通り、「本当に必要な機能はどれか」を明確にして、あれもこれもとならないよう細心の注意を払って検討してください。
美容室・サロン特化型POSレジ
美容室・サロン特化型POSレジは、美容室特有の業務を効率化するための機能が備わったタイプです。具体的には、電子カルテの作成 or 連携機能・カウンセリングシートの作成と管理・DM配信・来店履歴・顧客の好み・ヘアスタイル写真などの一元管理などが挙げられます。
ただ、美容室・サロン特化型は高機能汎用型に比べて導入できる決済手段が少なかったり、別の決済代行サービスと契約して連携をしないといけないなどの場合があるので、よく確認するようにしましょう。
必要な機能があるか

導入において重要なのは、現在抱える課題を解決できる機能が備わっているかどうかです。課題を解決するための本当に必要な機能を把握していれば、「あれもこれもとオプションをつけてコストをかけ過ぎた」と後悔するリスクを回避できます。
以下から、美容室・サロンにあると便利な機能をご紹介します。美容室・サロンごとの課題や達成したい目標に必要な機能は何かチェックしてみましょう。
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美容室・サロンにおすすめのPOSレジの機能
顧客管理機能
顧客管理機能とは、会員カード内に登録されている個人情報をデータ化して管理する機能です。来店履歴・電子化したカルテやカウンセリングシートの情報・注意点やアレルギーの有無なども一元管理することができます。
顧客のニーズに注目することで、より質の高いサービスが生まれて売上に繋がります。美容室やサロンなどのリピート客を集めたい業種にとって、必要不可欠な機能です。
同意書・カウンセリングシートの電子化機能
同意書・カウンセリングシートの電子化機能とは、施術前の確認事項をまとめた同意書やカウンセリングシートをシステムに登録すれば、タブレット上で内容の確認と署名まで進められる機能です。紙だと管理に場所を取る同意書・カウンセリングシートですが、電子化なら管理負担がなくなり確認するのも容易になります。
予約管理機能
予約管理機能は予約情報を一元管理する機能です。電話・Web・対面での予約をまとめて管理できるので、重複や時間管理のミスで混乱するケースを防ぐことができます。また、この予約管理に過去の施術情報をリンクさせることで来店時におすすめのメニューを提案でき、接客サービスにつなげられます。
予約管理機能によって顧客のニーズが高まって予約が増える時期やリピーターの来店頻度も可視化できるので、売上の予測も立てやすくなるでしょう。
勤怠管理機能
勤怠管理機能は、スタッフの出退勤の状況のチェック・シフトの作成・管理を行える機能です。複数店舗のスタッフの出退勤も一目でチェックできるため、本部での一括管理が可能になり、1日ごとの各スタッフの売上収益をデータ化して集計することもできます。
そのため、スタッフの働き方の改善やモチベーションアップにつなげることも可能です。数カ国語の言語に対応しているサービスもあり、海外店舗の経営や進出への実現もスムーズに行えます。
DM配信機能
DM(ダイレクトメール)配信機能とは、登録された顧客の住所やメールアドレスを活用して、おすすめの情報やクーポンなどのお得情報を配信する機能です。顧客の再来店を促す効果が期待でき、売上の向上に繋げられます。
POSレジの形態が導入しやすいか

POSレジの導入の形態は大きく3つあり、使い方や特徴が異なります。中でも、美容室・サロンにおすすめなのはタブレット型です。顧客とカルテ・過去の施術写真を見ながらカウンセリングができるという点で、美容室・サロンではタブレット型が重宝されています。
以下から、POSレジの形態について解説します。おすすめのタブレット型はもちろん、他の形態のものも解説するので、自社にとって導入しやすいのはどのタイプかチェックしてみましょう。
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ターミナル型
ターミナル型とは、キャッシュドロアやレシートプリンターなどの機器が一体化し、POSシステムが内蔵されたタイプです。商品の管理や自動釣り銭機能・金額表示・決済機能などがひとつの端末で利用可能です。
3タイプの中でも機能性が高く操作も安定して行えるタイプなので、スーパーやコンビニなどさまざまな業種で導入されています。
ただターミナル型は大型のものもあるため、小規模店舗では設置スペースの確保が必要なほか、初期費用がかかる点に注意しましょう。
タブレット型(カウンセリングに使うならおすすめ)
タブレット型は、スマホやタブレット端末にアプリをインストールしてPOSレジを利用するタイプで、「クラウド型POSレジ」とも呼ばれます。自由に持ち運びができて設置場所に困らないため、飲食店・美容室・小規模店舗などでも導入されています。
アプリをインストールすることで機能を拡張できる一方で、プリンターやドロワーといった周辺機器を別途揃えたり、アプリ利用料などのランニングコストがかかる点に留意しましょう。
パソコン型
パソコン型のPOSレジは、Windows・Mac・LinuxなどのOSがインストールされたパソコンに、必要なPOSシステムをインストールして利用するタイプで、「クラウド型POSレジ」とも呼ばれます。手元にパソコンがあれば、ソフトやアプリをインストールして使用できるため、導入コストを抑えられる点がメリットです。
レジ機能はアプリケーションの導入で使用でき、レシートプリンター・キャッシュドロア・リーダー機器などの必要な周辺機器とつなげて運用できます。
一方で日々のメンテナンスやアップデートが必要なため、パソコンの知識が浅い・操作に不安を感じる場合には注意が必要です。
初期費用や運営費用などの料金は予算内か
初期費用・月々でかかる運用費などの料金が予算範囲内かどうかも確認しましょう。先述した選び方に沿って必要な機能を明確にしていれば、最低限のコストになっているはずですが、それでも予算を超える場合は、再度機能・受けられるサポートの見直し、場合によっては別のベンダーの再検討が必要かもしれません。
料金相場は、月額費用が10,000円前後が多く、機能やサービスが充実していくと20,000円以上になることもあります。初期費用は導入する端末・周辺機器によって変動するので明確な相場はありませんが、数万円から10万円以上になることもあると認識しておきましょう。
補助金を活用できるか
美容室・サロンがPOSレジを導入する際、条件さえクリアできれば補助金制度を利用して導入することもできます。コストが気になって導入を躊躇している個人店や小規模店舗は検討をおすすめします。
POSレジのベンターの中でも、補助金制度が利用できる場合とできない場合があるので、気になるPOSレジを見つけたら補助金制度があるか確認してみてください。以下では、POSレジの導入に利用できる主な補助金制度を紹介するので、把握しておきましょう。
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IT導入補助金
中小企業・小規模事業者等がITツールを導入する際の支援制度として「IT導入補助金」があり、POSレジの導入も該当します。しかし、対象となる企業やPOSレジには明確な要件が用意されているため、事前に十分に確認することが大切です。
IT導入補助金は、中小企業・小規模事業者等の労働生産性向上を目的とした制度であり、対象となる場合は活用することで、ツール導入の費用負担を軽減できます。公式サイトの申請フローに沿って申請を行いましょう。
業務改善助成金
業務改善助成金は、厚生労働省が実施する助成金制度で、中小企業・小規模事業者が最低賃金を引き上げる際に活用できます。POSレジは「生産性向上のための設備投資」として認められ、「事業場内最低賃金と地域別最低賃金の差額が30円以内」「事業場規模が100人以下」の条件を満たした場合に、助成対象になります。
なお、事業場内最低賃金の引上げや設備投資等は、これから実施するものが助成の対象となり、労働者(従業員)がいない場合は助成の対象外となるため注意しましょう。
\詳しい補助金の内容・POSレジ周りの費用についてはこちら!/

POSレジ導入時のフローとは|導入費用や利用できる補助金を解説
POSレジは小売店・飲食店・美容室など、さまざまな業界で採用されていますが、実際に導入するにはどのようなフローが必要になるのでしょうか。本記事では、POSレジ導入を検討する企業へ向けて、導入フローにおける費用、利用可能な補助金などについて解説します。
その他のPOSレジの選び方

ここからは紹介しきれなかった、より細かいPOSレジの選び方をご紹介します。サービスを絞りきれず悩んでいる方は、こちらの項目もチェックしてみましょう。
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POSレジのその他の選び方
自社の規模や将来性に合うか
POSレジは、自社の規模・将来性に合致したものを選ぶことも大切です。地域密着型の小規模店舗と全国に複数店舗を展開する企業では、必要とする機能が異なります。
地元密着の小規模な店舗でありながら高機能のPOSレジを導入してしまうと、機能を持て余してしまうのはもちろん、余計なコストがかかってしまいます。
しかし、現在は小規模店舗であるものの将来的には複数店舗の展開を目指している場合なら、拡張性が高く高機能なPOSレジを最から導入するのも選択肢の一つです。
他システムと連携できるか
POSレジの中には、会計ソフトや勤怠管理システムなどの他システムと連携できるものもあります。日々の会計処理や給与計算の効率化を狙う場合は、外部システムとの連携性が高いPOSレジを選ぶのがおすすめです。
また、すでに予約システム・キャッシュレス決済などを個別に契約して導入している場合は、既存のシステムと連携ができるものか確認しましょう。連携機能がないと、これまで集めていたデータが使用できなくなってしまいます。
ただ、ここまで記事でご紹介した通り、POSレジには豊富な機能が搭載されているものも多いです。これまで導入してきたシステムや機能がまとめて1つのPOSレジサービスから受けられ、コストも抑えられるとなるケースもあります。連携ありきではなく、POSレジサービスにまとめることを検討してみるのもおすすめです。
サポート体制が充実しているか
導入後のサポート体制が充実したPOSレジを選ぶのもおすすめです。災害・システム障害によりシステムが利用できなくなった場合、即座に対応してもらえると業務を停止する時間が短くなります。
特に新しいシステムの導入直後はトラブルや混乱が起こりやすいため、操作方法などをオペレーターが詳しくレクチャーしてくれるシステムなら、初めてITツールを導入する店舗でも利用しやすいです。
確認すべきは、サポート方法(電話・チャット・訪問)やサポート対応日時(早朝・夜間・休日)です。サービスによっては、サポート回数に上限を設けているため、必要なタイミングで対応してもらうためにも確認がおすすめです。
まとめ
現代では、キャッシュレス決済のニーズが高まっていることから、美容室・サロンでもさまざまな決済方法に対応しつつ、顧客満足度の向上につなげることが求められます。他との差別化のためにも、経営する美容室・サロンに合ったPOSレジを導入し、正確で効率的なレジ業務の実現を目指しましょう。
税理士法人V-Spiritsグループ代表
中野 裕哲
確かに、小売業などと比較して来客数が少ない美容室やサロンにおいては「POSレジは必要ないのでは?」と考えることも多いと思います。 ですが、POSレジは単に売上を記録するだけではなく、戦略を考えるための重要なツールになるんです!POSレジは「いつ」「どんなメニューが」「どのくらい」提供されたのかを把握することができます。 また、会員情報などを紐づけるとお客様の年齢や性別、地域なども情報として追加することができます。このPOSレジの情報を活用すれば、自社のサービスを“誰に向けて”“どのように売っていくか”といった戦略を効果的に立てることができます。 キャンペーンなどを実施する際にも、戦略的な広告宣伝ができるので、費用面だけでなく、経営全般の視点から導入を検討する必要があります。