おすすめの経理代行サービス6選|選び方のポイントや導入の流れも解説

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  • 経理代行サービスを選ぶ際は、カバーしている業務範囲・実績・サポート体制を確認する
  • 経理代行により生産性の向上に期待できるが、コストがかかるため費用対効果も確認する
  • 経理代行の導入では、依頼したい業務を明確にしてから業者を選定することが大切である

経理代行とは、時間や手間のかかる経理業務をアウトソーシングできるサービスです。現在では生産性向上のために導入する企業が増えていますが、業者が多く自社に適した選定が難しくなっています。本記事では、おすすめの経理代行サービスや選ぶ際のポイントなどを解説します。

目次

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  1. 経理代行で生産性を向上
  2. 経理代行サービスは対応業務・実績・サポート体制で選ぶ
  3. 経理代行サービスの選び方で重要な3つのポイント
  4. 経理代行サービスのその他の比較ポイント
  5. おすすめの経理代行サービス6選
  6. 経理代行サービスの導入メリット
  7. 経理代行の導入フローと注意点
  8. まとめ

経理代行で生産性を向上

経理代行とは、時間や手間のかかる経理業務をアウトソーシングできるサービスです。すべての経理業務を自社で行っている企業が多いですが、専門的な知識や経験を積んだ経理担当者が必要とされるため、長期雇用には相応の人件費がかかります。

また、人材確保が難しい時代の流れも影響し、経理業務の一部をアウトソーシングすることで、費用対効果の高い企業経営を考える企業が増加しています。中でも、経理代行を利用して生産性の向上に取り組む企業が年々増えているのが現状です。

経理代行を導入すれば、経理担当者にかかる負担や人件費を削減できます。その他にも、人材確保における業務負担の軽減を含め、業績管理決算業務・予算管理など生産性向上に関わるコア業務に経理担当者が集中できるようになります。

経理代行とは?メリット・デメリット、サービスの選び方を解説

経理代行とは、自社の経理の業務を外部に委託できるサービスです。本記事では、経理代行をよく知らない・導入を検討している方のために、経理代行のメリット・デメリット、依頼できる業務内容、経理代行サービスの選び方などを解説しています。

経理代行サービスは対応業務・実績・サポート体制で選ぶ

経理代行サービスを選ぶ際には、「対応業務」「実績」「サポート体制」の3つポイントと、その他の比較ポイントを考慮するのがおすすめです。次章では、これらのポイントについて詳しく解説します。

【重要なポイント3つ】

  1. 必要な業務を依頼できるか
  2. 信頼できる実績があるか
  3. サポート体制が充実しているか

【その他の比較ポイント】

  1. セキュリティ対策は十分か
  2. 各種法令に対応しているか
  3. 費用対効果が高いか
  4. 自社の状況の変化に対応してくれるか

経理代行サービスの選び方で重要な3つのポイント

経理代行サービスを導入する際に必ず確認すべきポイントは、主に3つあります。自社の業務内容に適したサービスを選択するためにも、各ポイントを細かくチェックしましょう。

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必要な業務を依頼できるか

経理代行サービスを提供する会社は数多く存在しますが、代行業者によって依頼できる業務範囲が異なります。そのため、依頼前に自社が業務代行を利用する目的を明確にし、依頼する業務を洗い出しておきましょう

自社の業態・業務内容に合わせて依頼すると、より生産性を高められるような効果にも期待できます。依頼できる主な業務としては、入出金管理・給与計算・各種支払い振り込みなどです。

記帳業務のみを依頼したい場合は、記帳業務を専門とした記帳代行業者に依頼するのがおすすめです。幅広く経理業務を依頼したい場合は経理代行、記帳業務のみであれば記帳代行に依頼しましょう。

信頼できる実績があるか

経理を代行する業者には、企業の売上と履歴、従業員に関する個人情報など自社の機密情報を提供する必要があります。そして、代行業者が原因で情報漏洩が起きた場合、依頼した企業の社会的信用を失います。

したがって、代行業者の信頼性の調査は慎重に行わなければなりません。信頼性については、経理代行の実績やサービスを利用している企業の情報などを基に判断します。

経理代行の実績が多く、継続利用している企業が多い業者であれば、信頼度が高くセキュリティ面でも安心な業者だと判断できます。

サポート体制が充実しているか

自社ですべての経理業務を担っていれば、急な確認が必要になった際も迅速な対応が可能です。しかし、経理代行サービスを利用する場合は、レスポンスを得るまでに一定程度の時間を要します

この時間の問題をカバーするのが、経理代行サービスによるサポートです。よって、できる限りサポート体制が充実しているサービスを利用するのがおすすめです。

確認事項としては、サポート対応時間が自社の勤務時間をカバーしているか、緊急時にはどのようなサポート手段があるかなどが挙げられます。

経理代行サービスのその他の比較ポイント

ここでは、重要な3つのポイントに加え、経理代行サービスを選定する際の細かい比較ポイントを紹介します。自社にとってより価値の高いサービスを選択しましょう。

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セキュリティ対策は十分か

経理代行サービスを利用する場合、自社の機密情報を含めた多くの情報をサービス提供業者に渡します。よって、業者側のセキュリティ対策がどのように施されているかの確認が重要です。情報漏洩は自社の信用失墜に関わり、企業利益の損失につながる事態となります。

判断材料としては、日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)が運営するプライバーシーマーク(Pマーク)の認定が挙げられます。

その他にも、ISO(国際標準化機構)とIEC(国際電気標準会議)が共同で定めた国際規格のISO27001など、第三者機関の認定状況を調べるのも1つの方法です。

各種法令に対応しているか

経理業務は、電子帳簿保存法やインボイス制度など、各種法令を遵守して行わなければなりません。したがって、経理代行サービスがそれらの法令を遵守した運用を行っているかの確認が必要です。

電子帳簿保存法の電子取引に関するデータ保存義務化は、2023年12月31日で宥恕期間が終了しました。また、消費税法の改正で2023年10月1日からインボイス制度が導入されているため、変更に対応できているかの確認も必要です。

経理業務に関わる各種法令は変更される場合が多いことから、変更された場合の対応についても確認しておきましょう。

参考:電子帳簿保存法の概要|国税庁

参考:インボイス制度の概要|国税庁

費用対効果が高いか

経理代行サービスの利用は、一般的に生産性の向上やコストカットを目的とする場合が多いです。しかし、サービスの利用には毎月数万円〜数十万円の費用がかかるため、サービスの導入で削減できるコストと比較しながら、費用対効果を検討する必要があります

経理代行サービスにかかる費用は、依頼する業務の種類が多くなるほど高額になります。また、記帳作業であれば仕訳数、給与計算なら従業員数で変わるなど料金体系が複雑です。自社が依頼する業務内容で見積りを依頼し、費用対効果の検証を行いましょう

自社の状況の変化に対応してくれるか

一度経理代行サービスを利用すると、業者の乗り換え検討には手間がかかり、多少使いづらくても継続利用するケースがよくあります。しかし、企業は社会の動きなどさまざまな要因で業績が変動し、現在のサービスでは費用対効果が悪くなる場合も考えられます

したがって、現在の事業規模に合った代行サービスであることに加え、事業規模の拡大や縮小による取引数従業員数の増減などに対応でき、常に高い費用対効果が保てる代行サービスの選定が推奨されます。

おすすめの経理代行サービス6選

株式会社Enigol

Remoba経理

株式会社Enigol

Remoba経理

クラウド会計×BPOで経理業務を効率化したい企業におすすめ

GOOD
ここがおすすめ!

  • 公認会計士/ 税理士の監修によるホスピタリティが高く幅広い業務提供
  • 稼働時間がしっかりレビューできる仕組みで厳密に管理
  • クラウドサービスと経理のプロフェッショナルが業務効率化を実現

MORE
ここが少し気になる…

  • あくまでも範囲は経理業務なので、コピーやスキャンなどのアシスタントについては別サービスの契約が必要

ファイブスターネット株式会社

i-Staff Accounting

ファイブスターネット株式会社

i-Staff Accounting

高クオリティ◎余った時間で経理以外も頼みたい方におすすめ

GOOD
ここがおすすめ!

  • 経理に関する業務はすべて依頼可能で、スタッフのクオリティも高い
  • 顧問税理士とのやり取りも行え、業務に集中できる
  • 余った時間で秘書・総務・Web運用といった経理業務以外も任せられる

MORE
ここが少し気になる…

  • 決算や申告業務、年末調整などの対応は問い合わせで確認

マルナゲカンリ株式会社

マルナゲカンリ

マルナゲカンリ株式会社

マルナゲカンリ

質の高いサービス提供◎自社のニーズにあわせて柔軟に依頼したい方におすすめ

GOOD
ここがおすすめ!

  • 「経理」「労務」「採用」「法務」の窓口を1本化し、スムーズな作業や管理を実現
  • 必要な業務やボリュームだけ依頼ができ、コストの削減にも
  • サポートは土日祝日や平日夜10時まで対応しており、不明点があっても安心

MORE
ここが少し気になる…

  • 経理税務と労務給与を利用する場合は「マネーフォワードクラウド」の契約が必要

コンバージェンス株式会社

バックオフィス業務特化型アウトソーシング

コンバージェンス株式会社

バックオフィス業務特化型アウトソーシング

創業間もなくても◎トータルサポートが必要な企業におすすめ

GOOD
ここがおすすめ!

  • 経理業務だけでなく、人事・総務や事務の支援までトータルでのサポートが可能
  • 創業間もない企業や大手まで、企業規模に関わらず柔軟に対応
  • 提案から運営まで、専任のプロジェクトマネージャーが担当

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ここが少し気になる…

  • 詳細なプランや運用開始までの時期などは問い合わせで確認

株式会社キャスター

CASTER BIZ accounting

株式会社キャスター

CASTER BIZ accounting

日々の仕訳も◎業務コンサルや税理士紹介も必要な方におすすめ

GOOD
ここがおすすめ!

  • 経費精算や売上・請求から、買掛・支払いなど日々の経理業務に対応
  • クラウド会計システムの導入や月次フローの提案サポート
  • 自社のニーズにあったクラウドに強い税理士紹介サービス

MORE
ここが少し気になる…

  • 給与計算や料金については問い合わせで確認

メリービズ株式会社

バーチャル経理アシスタント

メリービズ株式会社

バーチャル経理アシスタント

規模ごとプラン◎コンサルや導入支援も得たい企業におすすめ

GOOD
ここがおすすめ!

  • 扱えるソフトが多く、自社システムにも対応している
  • 経理・会計に関する業務のコンサルや改善も任せられる
  • チームで対応するため、退職や長期休暇に影響されない

MORE
ここが少し気になる…

  • プランごとの参考価格はあるものの、詳細は問い合わせる手間がある

経理代行サービスの導入メリット

経理代行サービスを導入することで、企業内における経理業務の負担を軽減し、他のコア業務にリソースを費やせるメリットがあります。その他にも、以下のような導入メリットが挙げられます。

法改正に対応しやすくなる

企業の納税に関わる経理業務では、定期的に施行される法改正によって業務内容が変わることが多いです。そして、法律を遵守するためには正しい税と経理の知識が必要とされ、法改正に則った対応を行わないと、企業に罰則が与えられる可能性があります。

経理代行サービスでは、法改正による変更に順次対応し、適切な税の計算・経費精算などを行います。よって、税務調査にも問題なく対応可能であり、日頃の経理業務に関わる情報収集、変更が起きた際の対応にかかる時間と負担を軽減できます。

社内のガバナンス強化につながる

代行業者に経理業務を任せることにより、経理担当者一人ひとりに対する業務負担を軽減できます。経理業務は月次決算や年次決算など、特定の時期に負担が大きくなることが多く、繁忙期であるほど人的なミス・不正が起きやすくなります。

したがって、特定の人材に任せきりになり、後に深刻な問題へと発展させないためにも、経理代行サービスを活用したガバナンスの強化が必要です。企業利益に大きく関わる部分を他社に依頼することで、社内での問題発生を未然に防ぐことができます。

経理代行の導入フローと注意点

経理代行サービスを導入するには、下記のフローで進めていくとスムーズに行えます。ここでは、それぞれの段階における注意点について解説します。

1. 依頼したい業務の確認

経理代行サービス導入の第一歩は、導入目的の明確化です。まずは、目的を達成するためにどの経理業務を業者に依頼するかを洗い出しましょう。例えば、現在行っているすべての経理業務を時系列順に一覧でまとめてから、依頼業務を洗い出す方法がよく使われます。

洗い出しの際には、後々の費用対効果の検討ができるように、優先順位を付けておくのがおすすめです。また、洗い出した業務に現在どれくらいの時間や費用を要しているかも調査しておきましょう。これにより、依頼しない経理業務の効率化を検討する機会にもなります。

2. 経理代行業者の選定

依頼する業務の洗い出しが終了したら、それらの業務を依頼できる代行業者を選定しましょう。年末調整や税務申告を代行する際は、税理士が在籍しているかどうかを確認しなければなりません。

ある程度業者を絞り込んだら、それぞれの業者に大まかな要望を伝え、対応が可能かどうか確認します。なお、この段階では業者が信頼できるか確認できていないため、社内の詳しい情報は伝えない方が安全です。

その後、代行したい業務に対応できる業者の中から、話の内容が具体的で信頼できそうな業者を数社絞りましょう。各種法令の遵守、自社の状況に合わせたプランの変更などのヒアリングを行い、具体的な提案を受けて最終決定に至ります。

フリーランスや個人事業主も選択肢の1つ

経理業務は企業にとって重要な業務の1つであることから、経理代行業者を選ぶ際は業績が多い依頼先を検討するケースが多いです。しかし、フリーランスや個人事業主の代行業者も選択肢に入れて選定するのがおすすめです。

大手の代行業者と比較すると、実績が少なく信頼性に欠ける部分がありますが、中には大企業での実務経験を持った人材が起業しているケースも考えられます。場合によっては、年収1,000万円以上で経理業務を行っていた経験を持つ人材を、数十万円程度で雇えます。

もちろん信頼できるかどうかの見極めは必要ですが、代行してほしい業務とマッチしたスキルや実績を持っているのであれば、フリーランスや個人事業主も選択肢の1つに含めて検討しましょう。その結果、コスト面での大幅なカットが実現します。

3. 契約・利用開始

実際に契約から利用開始につなげる段階では、細かな調整作業が必要となります。この作業には、自社のさまざまな情報を業者に伝える必要があります。なお、調整作業に入る前に業者と秘密保持契約を交わしておくと安全です。

経理代行サービスを導入すると、多くの場合は現状の業務内容の変更が必要となります。よって、経理業務の代行に合わせて、どのような変更が必要かを業者に相談しましょう。経験が多く専門知識を持った業者であれば、自社に合った変更のアドバイスを受けられます。

すべての面において両者が納得できたら、最終段階として契約の締結を行います。そして、経理を外部委託することや、各部署での変更点などを企業内に周知し、理解を得ましょう。通常は、テスト運用で問題点の改善を図った後で本格的な運用開始の運びとなります。

まとめ

経理代行とは、時間や手間のかかる経理業務をアウトソーシングできる、企業の生産性向上に向けたおすすめのサービスです。一方、代行を依頼する際には費用が発生するため、より費用対効果の高い業者の選定が大切です。

業者選択では、依頼可能な業務範囲・実績・サポート体制・セキュリティ対策などを確認し、信頼性の高い業者を選ぶ必要があります。効果的に経理代行を利用すれば、企業活動をコア業務に集中させることができ、企業利益の向上に大きく貢献するでしょう。

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