Web会議に必要な回線速度とは?安定しない原因と対策も解説
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- Web会議はインターネットを介して行うため、回線速度が遅いと映像や音声が途切れる
- Web会議では、下り10~30Mbps・上り1Mbps程度の回線速度が必要である
- 回線速度を改善するには、プロバイダーの見直しやルーターの買い替えなどが有効である
Web会議は遠隔地とも気軽に会議ができるのが大きなメリットですが、インターネットを介するため、画質や音質などは回線速度に左右されやすいです。この記事では、Web会議に必要な回線速度の目安や安定しない原因、速度を上げるための対策、注意点などを解説します。
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Web会議・オンライン会議は回線速度が重要
Web会議やオンライン会議は、インターネットに接続して行うため、通信の回線速度は何よりも重要です。たとえば回線速度が遅いと、音声の途切れや映像が固まる原因になり、場合によっては会議や商談が中断しかねません。
Web会議やオンライン会議を円滑に進めるためにも、一定以上の回線速度を確保しましょう。本記事では、Web会議に必要な回線速度や回線速度を上げるためのポイントなどをご紹介していきます。
回線速度とは
そもそも回線速度とは、インターネットで1秒間に送受信できるデータ量のことを指します。より短い時間でより多くの量のデータを送受信できると、「回線速度が速い」と言われ、高画質の動画も途切れずに視聴できたり、スムーズにWeb会議ができたりします。
反対に回線速度が遅いと、動画がカクカクしてスムーズに視聴できない、アプリのダウンロードに時間がかかる、Web会議の映像が止まる・音声が途切れるといったことが発生します。そのため、回線速度は生活やビジネスにおいて非常に重要です。
Web会議に必要な回線速度
回線速度には、「下り」と「上り」があり、それぞれ必要な回線速度の目安が異なります。ここからは、Web会議に必要な回線速度の目安や回線速度の確認方法について解説します。
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Web会議に必要な回線速度
Web会議に必要な回線速度の目安
Web会議の通信では、「下り」と「上り」の両方でやり取りが発生します。回線速度における下り・上りには、次のような意味があります。
- 下り:データを受信する速度
- 上り:データを送信する速度
Web会議の音声や映像を安定化させるには、下り・上りともに、次のような回線速度が目安となります。
下り | 10~30Mbps |
上り | 1Mbps |
Mbpsとは
「Mbps」とは、回線速度を表す単位の中の1つです。回線速度の最小単位は「bps(bit per second)」であり、これは「1秒間に送信できる情報量(bit)」を表しています。1秒間に送信できる情報量が多いほど、回線速度は速くなります。
回線速度が速くなるに従い、単位は次のように変化します。
- 1,000bps=1kbps
- 1,000kbps=1Mbps
- 1,000Mbps=1Gbps
回線速度の確認方法
Web会議に必要な回線速度の目安がわかっても、現在の回線速度がわからない方も多いでしょう。回線速度の確認は、Googleで「スピードテスト」と検索し、トップに表示される「インターネット速度テスト」から「速度テストを実行」をクリックするだけでできます。
他にもさまざまなサイトから回線速度を確認できるため、Web会議を行う際は事前に確認しておくことがおすすめです。もし回線速度が遅い場合は、必要に応じて後述する回線速度を上げるための方法を実行しましょう。
Web会議の回線速度が安定しない原因と対策
Web会議の回線速度が安定しない場合は、プロバイダー・デバイス・Wi-Fiなどの問題が考えられます。回線速度が遅い問題に正確に対処するためにも、代表的な原因を理解しておきましょう。
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Web会議の回線速度が安定しない原因と対策
プロバイダーに問題がある
Web会議の回線速度が遅い場合、プロバイダーの問題が考えられます。プロバイダーとは、通信回線とインターネットを接続する事業者のことです。
回線自体は同じでも、回線速度はプロバイダーによって異なります。常にWeb会議の映像や音声が安定しない場合は、契約しているプロバイダーの回線速度自体が遅い可能性があります。この場合は、プロバイダーの変更を検討することが望ましいです。
一方、突然Web会議の音声や映像に問題が生じた場合は、通信障害やシステムメンテナンスなど一過性の原因が考えられます。この場合は解決され次第、回線が安定します。しかし、映像や音声の乱れが長引く場合は、一度プロバイダーに問い合わせるのがおすすめです。
デバイスに問題がある
Web会議に用いているパソコン・スマホなどの端末に問題がある場合もあります。たとえば、古いOSを使い続けていたり、CPUやメモリが不足していたりするケースが代表的です。
前者は、OSを最新バージョンにアップデートすることで、回線速度を最適化できる可能性があります。後者は、CPUの交換・メモリの増設を検討しましょう。また、ウイルス駆除ソフトなど、バックグラウンドで常時稼働しているソフト・アプリを停止するのも有効です。
ただし、端末の型番が非常に古い場合は、最新のOSへのアップデートや、CPUの交換・メモリの増設に対応できないこともあります。この場合は、端末自体の買い替えが必要になります。
Wi-Fiルーターが古い
古いWi-Fiルーターの利用も回線速度が低下する原因です。古いWi-Fiルーターの場合、遅い無線規格が採用されており、最新の通信速度に対応できないためです。Wi-Fiルーターの無線規格が現在の通信速度に適合できない場合は、ルーターの買い替えを検討しましょう。
なお、Wi-Fiルーター自体ではなく、利用方法の問題で回線速度が低下することもあります。たとえば、同時接続台数が多い場合や、端末をWi-Fi電波が届きにくい場所で利用している場合が代表的です。他電波によるWi-Fi電波への干渉にも留意しましょう。
回線速度の低下の原因はWi-Fiだと推測される際は、問題があるのはWi-Fiルーター自体なのか、Wi-Fiルーターの利用方法なのかをよく見極めることが大切です。
使用機材のスペックが低い
使用機材のスペックが低い場合も、Web会議の回線速度が低下しやすくなります。使用機材としては、外付けのマイク・スピーカー・カメラなどがあります。
古い外付け用の機材は、最新の通信規格に対応できないためです。この場合は、性能のよい機材に交換することが望ましいです。
Web会議の回線速度を上げるために
Web会議の回線速度が遅い場合、次のような方法で解決できる可能性があります。各方法についてご紹介していきます。
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Web会議の回線速度を上げるために
有線接続に変更する
Wi-Fiを利用している場合、有線接続に切り替えることで、回線速度が上がる可能性があります。Wi-Fiを有線接続にするには、ルーターと端末をLANケーブルで繋ぎます。ポケットWi-Fiの場合は、USBケーブルを利用することもあります。
有線接続は、無線接続に比べて他電波などの影響を受けにくく、安定した回線速度が見込めます。ただし、LANケーブルのスペックが低い場合は、かえって回線速度が落ちることもあるため注意が必要です。
接続方式をIPoEに変更する
接続方式が「PPPoE」の場合、「IPoE」に変更することで、回線速度が安定化する可能性があります。
新しい接続方式であるIPoEは、PPPoEと異なり、回線が混雑しやすい「ネットワーク終端装置」を通過しないのが特徴的です。これにより、PPPoEよりも素早く安定した回線速度が見込めます。
接続方式 | 特徴 |
---|---|
PPPoE | 電話回線網とプロバイダーを接続する「ネットワーク終端装置」を通過する |
IPoE | ネットワーク終端装置を通過せずインターネットに直接接続する |
画質・音質を下げる
画質・音質を高く設定している場合、下げることで回線速度が改善される可能性があります。高品質な映像・音声の実現には高速の通信が必要であり、これが回線を圧迫することがあるためです。
ただし、画質や音質を下げすぎると、反対に会議の効率が落ちることもあります。会議の目的などに応じて、最適な画質・音質を探りましょう。
なお、映像をオフにすると、回線速度は安定しやすくなります。視覚的な情報を必要としない会議であれば、カメラはオフにして音声だけでやりとりするのも1つの方法です。
接続デバイスを減らす
回線速度は、接続されているデバイス数が多いほど低下しやすくなります。そのため、回線速度を上げるには、不要なデバイスの接続を切ることが望ましいです。
パソコンを使ってWeb会議に出る場合、会議中はスマートフォン・タブレットは使用しない可能性が高いです。これらのデバイスについては、一時的に回線への接続を切断しておきましょう。
不要なブラウザやアプリを閉じる
開いているブラウザ・稼働しているアプリが多いほど、回線が圧迫されるため、回線速度が遅くなります。回線速度を上げるには、不要なブラウザ・アプリはこまめに閉じることが望ましいです。
なお、ブラウザのキャッシュが溜まることも回線速度の低下を招きます。この場合は、キャッシュを削除することで、回線速度の改善が見込めます。
Web会議の回線速度に関する注意点
Web会議の回線速度を考えるときは、次の2つのポイントに留意することも大切です。各ポイントについて解説します。
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Web会議の回線速度に関する注意点
画質や人数によって必要な回線速度は変わる
一般的なWeb会議に必要な回線速度は、前述の通り、下り10~30Mbps/上り1Mbpsです。ただし、Web会議の画質・音質・参加人数や会議の方式によって、必要な回線速度は変動します。
たとえば画質をHDにしたい場合は、最低でも5Mbps、できれば15Mbpsの回線速度が必要です。これに加えて、参加人数が多くなるほど、高速な回線速度が求められることに留意しておきましょう。
また、会議中に容量の大きいファイルをアップロードする場合は、回線が圧迫されて映像・音声が途切れる可能性があります。ファイルのアップロードを頻繁に行う場合は、さらにゆとりを持った回線速度を確保することが望ましいです。
他の参加者の回線速度も影響する
Web会議の回線速度が遅い原因は、自分ではなく他の参加者にある場合があります。この場合は、自分だけが回線速度の改善対策を行っても、トラブルが解消されない可能性がある点に留意しておきましょう。
スムーズにWeb会議を進めるには、必要な回線速度を参加者全員で確認し、それぞれ対策を行うことが大切です。
Web会議システムは回線速度をチェックして選ぼう
Web会議を効率的に行うには、Web会議システムの導入がおすすめです。Web会議システムとは、ビデオ通話機能のほか、ファイルやデスクトップ共有機能、チャット機能など、Web会議に必要な機能を一元的に備えたツールです。
また、Web会議システムは、一般的なビデオ通話ツールよりも安定した回線速度が担保されているのもメリットです。導入することで、スムーズなWeb会議の進行が期待できるでしょう。
ただし、Web会議システムは、製品によって推奨される回線速度が異なります。そのため導入の際は、自社既存のインターネット環境との適合性を確認することが大切です。
WEB会議システムとは?主な機能や導入の際の比較ポイントも解説
WEB会議システムとは、パソコンやスマートフォンを使い、インターネット上で会議を行うシステムのことです。この記事では、Web会議システムの主な機能、システム導入によるメリット・デメリットだけでなく、導入の際の比較ポイントなどについても詳しく解説していきます。
まとめ
Web会議の映像や音声にトラブルが発生しやすい場合、原因として回線速度が考えられます。たとえば、プロバイダー側の問題・端末やルーターの老朽化・使用機材のスペックの低さは、回線速度の低下を招く主な要因です。
Web会議の回線速度を上げるには、上記のような原因の解決を行うほか、有線接続への切り替え・接続方式の変更・接続デバイスやブラウザの閉鎖などの方法があります。
安定した回線速度を担保しているWeb会議システムを導入するのもおすすめです。必要な回線速度は製品によって異なるため、自社のインターネット環境に適合したWeb会議システムを導入し、Web会議の効率化を狙いましょう。
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