動画SEOとは|動画SEOを行うことで得られる効果や注意点を解説
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- ユーザーの検索意図に沿った動画を公開することで、検索流入を増やすことができる
- MOVなどのファイル形式で動画を埋め込むことによって、Googleに認識されやすくなる
- 動画SEOは間接的要因であり、必ずしも上位に表示されるわけではないことに留意する
動画SEOとは、検索エンジンで上位表示をさせるために、動画を最適化させることです。ユーザーの検索意図に沿った動画内容にすることで上位に表示されやすくなり、検索流入を増やすことができます。この記事では、動画SEOを行うことで得られる効果や注意点を解説しています。
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動画SEOとは
動画SEOとは、インターネット検索の上位に表示されるように、動画を最適化させることであり、「VSEO」とも呼ばれています。VSEOとは、「Video Search Engine Optimization」の頭文字を取った言葉で、「動画検索エンジン最適化」を意味します。
そもそもSEOとは「Search Engine Optimization」の略で、「検索エンジン最適化」と訳します。GoogleやYahoo!などから検索された際、記事が上位に表示されるように対策することです。
近年ではマーケティングに動画を活用することが増えたため、動画自体や動画を掲載した記事を上位表示させることが重要視されています。
動画SEOを行うことで得られる効果
近年において動画は、マーケティングには欠かせないツールの1つです。そのため、企業や個人の活動において、動画を活用することを検討している方もいるでしょう。ここでは、動画SEOを行うことでどのような効果が得られるのかを解説します。
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動画SEOを行うことで得られる3つの効果
サイトの評価が向上し、検索からの流入が増える
動画SEOを行うことで、検索エンジンからの評価が向上し、動画を掲載しているWebサイトが上位表示されやすくなります。そして、検索からの流入を増やせる可能性があります。
検索エンジンからの評価とは、ユーザーの求める情報を掲載している優良なWebサイトであると判断されることをいいます。動画SEOを行うことで、優良なWebサイトだと判断されれば上位に表示される可能性が高まります。
上位表示にされればユーザーの目に留まりやすく、検索からWebサイトに訪れる人が増えます。さらにWebサイトや動画の満足度が高ければユーザーの滞在時間も増加するでしょう。
Youtube内での露出が増加する
動画SEOを行うことで、YouTube内で上位表示されたり、関連動画に表示されやすくなったりします。YouTubeは、Googleが提供している動画サイトであり、動画SEO対策をすれば検索エンジンと連動し、YouTube内でも上位表示が期待できるためです。
YouTube内で検索するユーザーは動画の視聴を目的としているため、YouTube内での露出が増加すれば視聴者数の増加も見込めるでしょう。
ユーザーの利便性が向上する
動画SEOを行って動画をページに埋め込むことで、テキストや画像だけでは伝わらない臨場感やスピード感などを示すことができます。例えば、システムの操作方法や作業手順、料理の調理工程などはテキスト・画像だけではなかなか伝わりにくい場合が多いです。
これらに動画を活用することで、ユーザーの理解度を深められ、リピート率の向上や直帰率の低下が見込めます。また、ユーザーに「このサイトはわかりやすい」と感じてもらえることで、企業のイメージアップにも繋がります。
動画SEO対策を行う際のポイント
動画SEOで効果を得るためには、検索エンジンからの評価を高めることが必要不可欠です。ここでは評価を高めるためのコツについて解説します。
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動画SEO対策を行う際の8つのポイント
上位に表示されるためのキーワードを意識する
検索上位に表示されるためには、キーワードを意識することが重要です。キーワードとは、ユーザーが検索欄に入力しそうな語句を、コンテンツの制作側が設定することです。
キーワードは、視聴者がどのような情報を欲しているのかを把握したり、動画の内容の方向性を決めたりする際に役立ちます。
上位表示されるようにキーワードを設定するには、ツールを使ってサジェストキーワードや関連ワードなど、どのような語句が検索されているのかを調査しましょう。そして、調査結果をもとに、動画の内容を検討することがポイントです。
Webページのテーマに関連した動画を掲載する
動画SEO対策を行う場合は、動画の内容と掲載するWebページのテーマが一致するように心がけましょう。たとえば、テーマが「DIY 初心者」の場合、「本棚の作り方」の動画を掲載することがあげられます。
Webページのテーマに関連した動画であれば、興味を持たれやすく、動画が視聴される可能性が高まります。動画が再生され、動画とWebページの滞在時間が増加することで、ページ全体の評価が上がり、検索順位アップにもつながるでしょう。
一方で、Webページに関係ない動画が掲載されている場合は離脱される可能性があり、ページの評価を下げてしまう原因になりかねません。そのため、Webページのテーマと動画の内容は関連性があるものにしましょう。
ユーザーのニーズを満たす動画を作る
動画SEO対策をして効果を得たい場合は、ユーザーのニーズを満たす動画を制作することが重要です。ユーザーのニーズに合わなければ視聴数が稼げず、滞在時間も短く、動画やWebページの評価が上がらないためです。
ニーズを満たすためには、キーワードや市場調査をして動画の内容を決めましょう。さらに、動画の内容だけでなく、視聴のきっかけを作る魅力的なサムネイルや動画の設置場所、離脱を防ぐための途中で飽きさせない工夫も重要です。
Googleが認識しやすくなるように動画を埋め込む
動画SEO対策では、Googleが認識しやすい動画をWebページに埋め込むことがポイントです。Googleが推奨している「MOV」「MPEG4」「AVI」などのファイル形式を利用しましょう。
これは、上手く動画が読み込まれないと、ユーザーのストレスになり、Webページから離脱されてしまう可能性があるためです。そのため、ファイル形式だけでなく、動画の時間を長くしすぎないことやファイルのサイズ、画質にも配慮することをおすすめします。
Youtubeでの上位表示も意識する
動画SEOを行うには、YouTubeで上位表示させることも意識しましょう。YouTubeで上位が獲得できれば、連動する検索エンジンでも評価されやすくなる可能性があるためです。
YouTubeで上位表示されるためには、Webページ同様に視聴者のニーズを掴むことが重要です。以下では、YouTubeで上位表示されるために行うべきことについて解説します。
キーワードをタイトルやハッシュタグに入れ込む
動画SEOを行う際は、キーワードをハッシュタグやタイトル、概要欄に入れ込みましょう。これにより、ユーザーがタイトルを一目見ただけで動画内容を理解しやすくなったり、ハッシュタグから動画を見つけもらいやすくなったりします。
ただし、動画の内容と関連性が低いキーワードを盛り込むと、動画の内容が分かりにくくなるため、キーワードを選ぶ際は慎重に行いましょう。
タイムスタンプを活用する
タイムスタンプとは、動画の目次のような機能です。概要欄に秒数と簡単な動画の内容を記しておくことで、クリックすると即座にそのシーンを視聴することができます。
動画は、テキストだけでは分からない情報を示すのに便利ですが、知りたい情報が出てくるまで動画を見続けたり、飛ばしたりする必要があります。
そのため、タイムスタンプを活用することで、ユーザーが知りたい情報を解説しているかを確認して視聴でき、ユーザーの利便性の向上や、良質な動画であると高評価に繋がります。
信頼性が高い動画をWebページに埋め込む
動画SEOの対策をする場合は、信頼性が高い動画をWebページに埋め込みましょう。正確性が低い動画は、動画だけでなく埋め込んだWebページの評価も下げてしまいます。
そのため、正しい情報を元に制作した動画を埋め込むことが重要です。たとえば、国が運営するサイトや公式サイトからデータや情報を参照することがあげられます。
情報が正確な動画は視聴者からの信頼を得やすく、視聴者数が稼げれば掲載しているWebページもGoogleから評価されやすくなるでしょう。
検索クエリと関連性の高い動画コンテンツをページに埋め込む
動画をWebページに埋め込む際は、検索クエリとの関連性も考慮すると評価が上がりやすくなります。たとえば、検索クエリが「DIY 簡単 作り方」の場合、「初心者でも簡単!本棚の作り方」という動画であれば、ニーズがマッチしているといえるでしょう。
検索クエリに基づいた動画をページに埋め込むには、ユーザーの検索意図を想定してニーズに合わせた動画を制作することが必要です。上位表示されているWebページを調査し、どのような内容を掲載しているのか、傾向を調べて自身のコンテンツ制作に役立てましょう。
検索クエリとは
検索クエリとは、ユーザーが検索エンジンで検索した語句のことです。キーワードと似ていますが、キーワードは投稿者側が設定する語句に対して、検索クエリはユーザーが入力する語句である点が異なります。
検索クエリはユーザーの検索意図を表し、4つのタイプに分類されます。1つ目は、「作り方」や「方法」のような語句が該当する「Knowクエリ」です。特定の情報を知りたいと考えているユーザーが検索欄に入力する傾向があります。
検索クエリはユーザーの検索意図を表し、以下の4つのタイプに分類されます。動画SEO対策では、検索クエリからユーザーの検索意図を想定し、動画制作に役立てましょう。
Knowクエリ | 「作り方」「方法」など特定の情報を得たいユーザーが使う |
Doクエリ | 「会員登録」「購入」など行動意思が高い状態にあるユーザーが使う |
Goクエリ | 「サイト名」「問い合わせ」など場所や特定のサイトに辿り着きたい場合に使う |
Buyクエリ | 「おすすめ」「ランキング」など商品やサービスの購入を検討するユーザーが使う |
構造化データを活用して、クローラビリティを高める
動画SEO対策をする場合は、動画や掲載するWebページのクローラビリティを高め、Googleに認識されやすくすることが重要です。
クローラーは、Webページのテキストや画像、動画など、Webページを構成するコンテンツを読み込んで評価します。しかし、動画の中身が良質かどうかを判断することはできません。
そのため、クローラビリティを高めるためには、HTMLのタグを使った構造化データを活用することがポイントです。
他にも、ファイル形式をGoogle推奨のものに変換してWebページに動画が掲載されていることを認識しやすくしたり、動画の情報が理解されるようにテキストで解説を入れたりするなどの対策も効果的です。
クローラビリティとは
クローラビリティとは、Web上を巡回するプログラム(クローラー)に、Webページを発見してもらいやすくするために、Webページを最適化することをいいます。
検索エンジンでは、クローラーと呼ばれるプログラムが検索エンジン内を巡回し、世界中で公開されるWebページの情報を収集しています。そして、収集された情報からユーザーに最適なWebページかどうかを評価しています。
そのため、動画SEOにおいては、クローラーにWebページを発見してもらうことや、高い評価を得ることが求められます。
動画SEO対策を行う際の注意点
動画SEO対策をしても、効果が感じられず不安に思う方もいるでしょう。ここでは、動画SEO対策をするうえで、あらかじめ注意していただきたいポイントについてご紹介します。
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動画SEO対策を行う際の2つの注意点
効果が出るまでにある程度時間がかかる
動画SEOは、効果が出るまで時間がかかることを念頭に置いておきましょう。これは、動画SEOで評価を得るには、さまざまな工程があるためです。
まずは、クローラーにWebページを発見される必要があります。さらに一定数のユーザーから評価を得て、訪問者数や滞在時間を増やし、信頼性を高める必要があります。
このように、公開からすぐには効果が表れにくいと認識しておきましょう。時間はかかりますが、ユーザーのニーズに合った高品質な動画を公開し、適切にWebページに埋め込めば少しずつ効果が見込めるでしょう。
表示順位向上における間接的な要因であることに留意する
動画はあくまで、Webページのコンテンツを充実させるための間接的な要因の1つにすぎません。前述で解説したとおり、動画の内容をクローラーが判断して評価をするわけではないためです。
検索エンジンとの連動性があったとしても、YouTube内の評価だけで検索エンジンの上位表示を獲得することは難しく、Webページに動画を埋め込めば上位表示されるとは限りません。
そのため、検索上位に表示させるためには、ユーザーのニーズを満たす記事を掲載し、補足として動画を活用することをおすすめします。
まとめ
動画SEOは、検索エンジンで上位表示させるために動画を最適化することをいいます。ただし、動画はあくまでWebページの内容を充実させるための間接的要因でしかありません。
上位表示されるためには、キーワードや検索クエリを駆使してユーザーのニーズを把握したり、ニーズに適した内容の動画を制作したりして、クローラビリティが高まるように動画やWebページを制作しましょう。
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