企業歯科検診にかかる費用とは?受診前に知っておきたい注意点も解説

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  • 企業歯科検診は社員の健康維持や企業の生産性向上にも繋がるため、実施が推奨される
  • 企業歯科検診にかかる費用は歯科により異なるが、1人あたり3,000〜5,000円である
  • レントゲン検査や歯周病検査はオプションで別料金になっていることもあるので注意する

企業歯科検診は社員の健康を守ることや企業の生産性向上にも繋がるため、実施が推奨されています。しかし、どのくらいの費用がかかるのか分からないという企業も多いかもしれません。この記事では、企業歯科検診にかかる費用や受診前に知っておきたい注意点などを解説します。

目次

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  1. 企業歯科検診とは
  2. 企業歯科検診の費用
  3. 企業歯科検診の費用に関する注意点
  4. 企業歯科検診が義務化される可能性がある
  5. 企業歯科検診の費用負担を軽減する補助金
  6. まとめ

企業歯科検診とは

企業歯科検診とは、企業における社員の健康管理・生産性向上を目的として実施が推奨されている取り組みです。この検診は、従業員の口腔健康を維持し、歯科疾患の早期発見と予防を促進することにより、全体的な健康状態を向上することが目的です。

また、定期的な歯科検診は、社員の健康に対する企業の配慮を示すことにもなり、従業員の満足度や、企業イメージの向上にも貢献します。企業歯科検診の費用は歯科医院ごとに異なりますが、一般的には1人あたり3,000円〜5,000円の範囲で設定されています。

企業歯科検診とは?メリット・デメリット、費用についても解説

2025年から「国民皆歯科検診」制度の義務化が検討されていることもあり、企業歯科検診は重要性が高まっています。企業歯科検診は、従業員の健康を守るだけでなく生産性や業績アップにも繋がります。本記事では企業歯科検診のメリット・デメリットなどを解説します。

企業歯科検診の費用

企業歯科検診の費用は、受診する歯科医院によって異なりますが、基本的な口腔内検査は、1人あたり3,000円〜5,000円程度が相場とされています。

しかし、レントゲン検査や歯周病検査などの追加オプションは、基本料金に含まれていない場合が多く、これらの検査を利用する場合は、追加費用が発生します。

また、歯科医院によっては、企業向けに特別なプランや割引を提供していることもあるため、複数の医院を比較検討することが望ましいです。

企業歯科検診の費用に関する注意点

企業歯科検診に関する基本的な検診料金には、一般的な口腔内チェックが含まれていますが、追加のオプション検査には別途費用が発生することが一般的です。また、通常の企業歯科検診では、治療や歯石除去などの治療における処置は検診費用に含まれていません。

企業歯科検診は従業員の健康管理につながる重要な役割を果たすため、費用面だけでなく、提供されるサービスの質や内容も慎重に検討する必要があります。

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オプション検査は別途費用が発生することがある

基本的な検診プランに加えて提供されるオプション検査は、歯科医院によって異なる場合が多く、これらの追加検査には、別途費用が発生することが一般的です。

例えば、レントゲン検査や歯周病検査は、追加オプションとして設定されていることが多く、検診の基本料金には含まれていないことがほとんどです。このようなオプション検査を利用する場合、追加で1人あたり2,000円~4,000円程度の費用がかかる可能性があります。

そのため、企業が歯科検診を計画する際には、どのような検査が基本プランに含まれているのか、追加オプションとしてどのような検査が提供されているのかを事前に確認し、選択したい内容に伴った費用も把握しておくことが重要です。

治療や歯石除去は別料金になることがある

企業歯科検診では、主に従業員の口腔内の健康状態をチェックすることが目的ですが、歯科医院によっては、検査の際にクリーニングを併せて行うことがあります。

しかし、検診はあくまで「検査」に焦点を当てており、治療や歯石除去などの具体的な歯科治療行為は通常、別料金となることが多いです。

企業歯科検診が義務化される可能性がある

日本国内では、すでに安全衛生法第66条3項に基づき、特定の業務に従事する労働者に対する歯科医師による健康診断が義務付けられています。その流れに伴い、国民皆歯科検診と呼ばれる制度の義務化も検討されています

国民皆歯科検診は、2025年を目処に制定される可能性が高く、企業歯科検診の注目度も年々高まりつつあります。そのため、企業には予め企業歯科検診に対する予算などを考慮しておくことが求められます。

また、費用の面以外にも、実施方法や対象者のスケジュール管理など、新たに発生するさまざまな業務についても把握しておく必要があります。

参考:安全衛生法に基づく歯科医師による健康診断を実施しましょう|厚生労働省

参考:経済財政運営と改革の基本方針2022について|内閣府

企業歯科検診の費用負担を軽減する補助金

厚生労働省では、企業歯科検診に利用可能な補助金を用意しています。主な補助金としては以下の2つです。

  1. 人材確保等支援助成金
  2. 健康保持増進計画助成金

人材確保等支援助成金の中でも、企業歯科検診に利用できるのは「雇用管理制度助成コース」とされています。なお、人材確保等支援助成金と健康保持増進計画助成金にはそれぞれ適応要件が存在するため、利用には十分な準備・確認が必要です。

また、自社が加入している健康保険組合によっては、被保険者・被扶養者に対する歯科検診費用の補助を行っている場合もあります。そのため、費用面での負担を軽減するためにも、事前に確認することがおすすめです。

参考:人材確保等支援助成金のご案内|厚生労働省

参考:健康保持増進計画助成金|厚生労働省

参考:6. 定期的な歯科健診を通じた歯と口の健康づくり|厚生労働省

まとめ

企業歯科検診は従業員の健康を守ると同時に、企業の生産性向上にも発展するため、できる限りの実施が推奨されています。検診の基本費用は歯科医院によって異なりますが、一般的には1人あたり3,000円〜5,000円程度が相場とされています。

しかし、あくまで基本的な検診の費用であり、レントゲン検査や歯周病検査などのオプション検査には、1人あたり2,000円~4,000円程度の追加費用がかかる場合が多いです。また、検診で問題が見つかった場合の治療は、別途費用が発生する可能性があります。

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