EFO対策とは?具体的な施策、離脱改善のためのポイントを解説

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  • 適切なEFO対策を行うことは、ユーザーの離脱率改善やCVRの向上に繋がる
  • EFOでは、入力項目を少なくする、スマホ対応にするなどの対策が有効である
  • ユーザーの離脱改善には、入力補助をつけるなどのストレスを与えない設計が重要

EFO対策とは、Webサイト内の入力フォームを最適化する施策のことです。適切なEFO対策を実施することで、ユーザーの離脱率改善やCVRの向上に期待ができます。この記事では、EFO対策の具体的な施策や知っておきたいポイントなどを解説します。

目次

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  1. EFOとは
  2. EFO対策に効果的な施策
  3. ユーザーの離脱改善に向けたEFO対策のポイント
  4. EFO対策にはEFOツール導入がおすすめ
  5. まとめ

EFOとは

EFOとは「Entry Form Optimization」の略語で、入力フォームを最適化するための施策を指します。たとえば、商品の購入フォームや問い合わせフォームについて、ユーザーがスムーズに入力作業ができるように、さまざまな工夫を行います。

EFOはWebサイトからの利益拡大を目的に行いますが、ランディングページの最適化を図るLPOとEFOを並行して行うことで、より効果が見込めます。

EFOとは?意味や効果、施策を行う際のポイントなどを解説

EFOとは「Entry Form Optimization」の略で、「入力フォーム最適化」という意味です。Webサイトの入力フォームを最適化することは、コンバージョンの改善に繋がります。この記事では、EFOの効果・メリットやEFO対策のフローなどを解説します。

EFO対策はなぜ必要か

EFO対策が必要とされる理由は、入力中のユーザーの途中離脱を防ぐことが、CVR改善につながる点にあります。

CVRはコンバージョン率ともいい、Webサイトを訪問したユーザーが、実際に行動を起こす割合です。この場合の「行動」とは、商品の購入・資料請求・問い合わせフォームの送信などを指します。

複雑な入力フォームを設定すると、ユーザーが入力途中で面倒に感じてしまい、フォームから途中離脱する恐れがあります。つまり、サイトの訪問者が多くても入力中に離脱するユーザーが多ければ、CVRは低いといえます。

CVRを上げるための施策の1つが、EFOです。誰でもスムーズに入力できるフォームを開発することで、ユーザーの入力作業をサポートし、ひいては具体的な行動を促します。これにより、企業は売上の拡大や見込み顧客の獲得を期待できます。

EFO対策に効果的な施策

EFO対策に効果的な施策を7つご紹介します。これらの施策の実施により、EFO対策を成功させ、CVRの向上を目指しましょう。

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入力項目はできるだけ少なくする

EFO対策では、入力項目はできる限り少なくすることが望ましいです。入力項目が多いほど、入力には時間がかかります。長時間の入力は手間となり、ユーザーの途中離脱のリスクが高まります。

ユーザーにストレスを与えないよう、入力項目は必要最低限に絞りましょう。初めに収集したい項目をリストアップし、その中で優先順位をつけながら、本当に必要な項目だけを洗い出すのがおすすめです。

ターゲットに合わせて入力項目を変える

入力フォームは、ターゲットに適した入力項目を設定する必要があります。BtoC向けのWebサイトでは、性別や年齢などの情報が今後のマーケティングに活用できるため、詳細な個人情報の入力が必要です。

しかし、BtoB向けの場合は担当者の連絡先が把握できれば十分なことが多いため、会社名・担当者名・担当者の連絡先など必要最低限の項目で問題ありません。

検討している製品や悩みなどを把握できれば商談に活かせますが、基本的にBtoBでは見積もりなどの段階を踏んで契約に至るため、必須項目ではなく自由記述にしておくのがおすすめです。

他ページへのリンクを設置しない

入力フォームのページには、他ページへの遷移リンクを設置しないようにしましょう。ユーザーが入力完了前に他ページに遷移し、そのまま入力を忘れる可能性があるためです。

他ページのリンク設置は、他商品やサービスに誘導するうえで効果的な方法です。しかし、EFO対策ではフォームの入力完了を目指しているため、入力途中のユーザーを他ページに誘導するのは望ましくありません

リンクの設置を希望する場合は、入力完了後の最終画面にのみ設置するなどの工夫を行いましょう。

入力するメリットを伝える

EFO施策では、フォームの入力を完了させるメリットを伝えるのも有効です。たとえば、入力フォームのトップに、入力を完了させたユーザーにのみ特別クーポンやプレゼント配布の案内をするなどの方法があります。

メリットをあらかじめ伝えることで、ユーザーが入力のモチベーションを維持しやすくなります。これにより、フォームの入力完了、すなわちCVRの向上が見込めます。

安全であることを伝える

ユーザーが入力フォームから途中離脱する原因の1つとして、個人情報の入力への抵抗感が挙げられます。このような心配を減らすために、フォームの安全性を明示しておくこともEFO対策では必要です。

たとえば、通信の暗号化の実施や個人情報取扱の方針について、ページの下部に記載しておくのがおすすめです。

離脱防止のポップアップを表示させる

EFO対策では、途中離脱をしようとしたユーザーを引き留める施策も重要です。たとえば、途中離脱を選択した際に、「ページを離れてよろしいですか?」などのメッセージをポップアップ表示させる方法が代表的です。

途中離脱するユーザーの中には、誤った操作が原因で入力中に離脱する方もいます。ポップアップなどのワンクッションを置くことで、誤操作による途中離脱を防げます

また、意図的に途中離脱を操作したユーザーに対しても、改めて呼びかけることで、ページに引き留められる可能性があります。このとき、「入力完了後に無料プレゼント」などのメリットを伝えるのもおすすめです。

スマホで入力しやすくする

スマートフォンで、入力フォームにアクセスするユーザーも多くいます。PC以外の端末で訪問しているユーザーでも入力しやすいよう、入力フォームはPC向けだけでなく、スマートフォン専用のものも用意する必要があります。

たとえば、小さなスマートフォンの画面でも見やすい文字サイズを心がけましょう。また、スマートフォンは画面をタップして入力するため、入力項目の枠は大きくする項目と項目の間の空白を広くする、などの工夫が大切です。

ユーザーの離脱改善に向けたEFO対策のポイント

EFO対策では、ユーザーがストレスなくフォームに入力完了できるかどうかを重視しなければなりません。

そのためには、前述の7つの施策に加え、次のような6つのポイントにも注目するのがおすすめです。

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入力補助をつける

入力補助機能をつけることで、ユーザーの入力の負担を軽減できます。入力補助機能とは、郵便番号の入力のみで都道府県・市区町村が自動で挿入されるといった機能を指します。

ユーザーの入力の負担が大きいほど、途中離脱のリスクも高まります。このような入力補助機能により、ユーザーの作業数をできる限り減らすことで、入力の負担を軽減できます。ユーザーはストレスなく入力作業を進められるため、CVRの向上が見込めます。

文字の大きさは11pt以上にする

PC向け・スマートフォン向けにかかわらず、文字サイズは11pt以上が望ましいです。多くのWebサイトでは、11pt以上の文字が採用されているためです。

11pt未満の文字サイズは日常的に見る機会が少ないため、ユーザーが小さくて見づらいと感じてしまい、結果としてフォームから途中離脱する恐れがあります。

新しい入力フォームを開発する際は、文字サイズは11pt以上にしましょう。もし既存の入力フォームがある場合は、今一度文字サイズを確認するのがおすすめです。

送信ボタンが目立つようにする

入力フォームの下部には、入力完了後に押下する「送信ボタン」と、前画面に戻る「戻るボタン」を併設することが一般的です。

このうち、送信ボタンはより目立つように、サイズを大きくする・色をつけるなどの装飾を施しましょう。送信ボタンを目立たせることで、ユーザーが誤って戻るボタンを選択し、前画面に戻るのを防ぎやすくなります。

戻るボタンで前画面に戻ると、次画面の入力項目がすべて破棄されることがあります。つまり、ユーザーはまた始めから入力し直さなければならず、面倒に感じて途中離脱する恐れがあります。

このようなリスクを避けるためにも、送信ボタンと戻るボタンを併設する場合は、送信ボタンがより目立つようにしましょう。

プルダウンではなくラジオボタンを使用する

選択項目の設定方法は、次の2種に大別できます。

  1. プルダウン:ボックスをクリックして選択肢を選ぶ
  2. ラジオボタン:並列された選択肢から選ぶ

EFO対策では、ラジオボタンの使用が望ましいです。ラジオボタンの方が、よりユーザーの操作数が少なく、入力の手間がかからないためです。

プルダウンは、ボックスをクリックする・選択肢を選ぶという2つのステップが必要です。対してラジオボタンは、あらかじめ選択肢が並列されているため、必要な項目を選択するという1つのステップだけで済みます。

ただし、選択肢が多い場合、これらをすべて並列するラジオボタンでは画面が見づらくなる可能性があります。一方、プルダウンならば選択肢をボックスの中に格納できるため、スッキリと見やすい画面になります。

ラジオボタンとプルダウンは、選択肢の数などに応じて使い分けるのがおすすめです。

制約を減らす

EFO対策では、入力の制約を減らしたり、入力内容に誤りがある際にアラートを表示させたりするのがおすすめです。

入力の制約とは、たとえば、「かな・漢字は全角だが数字は半角入力する」「電話番号にハイフンを入れる」などが代表的です。

ユーザーは、その都度テキストの設定を変えるなどしなければならず、入力を面倒に感じる恐れがあります。このような負担を軽減するには、全角・半角を自動で揃える機能を搭載しておきましょう。

アラートを表示する

電話番号や郵便番号の桁数が不足している場合など、即座に赤字などでアラートを表示させることも大切です。入力フォームの中には、入力完了ボタンを押下してはじめてアラートが表示されるものも多くあります。

これは、入力を完了させるまで入力内容が正確かどうか分らないため、ユーザーにストレスを与えます。ユーザーのストレスをできる限り減らすためにも、アラートは即座に表示させましょう。

EFO対策にはEFOツール導入がおすすめ

EFO対策を効率的に行うには、EFO対策ツールの導入がおすすめです。EFO対策ツールとは、上記のような施策を一元的に実施できるツールです。また、EFO対策ツールの多くは、サイトフォームの一括管理や施策の効果を検証する「データ分析」が可能です。

EFO対策には専門的な知識が必要ですが、このようなツールを利用することで、EFO対策に馴染みのない企業でも、効果的な施策を実施できるメリットがあります。

EFOツールとは?ツールの機能やメリット・デメリット選び方も解説

EFOツールとは、WEBサイトの離脱率を解析し、入力フォームを最適化することでコンバージョン率を上げるツールを指します。本記事では、EFOツールをよく知らない方に、EFOツールの機能やメリット・デメリット、選び方を解説します。

まとめ

EFO対策とは、入力フォームを最適化し、ユーザーの途中離脱を防止するための施策です。売上の拡大や見込み顧客の獲得を目的に実施されます。

EFO対策を効果的に行うには、入力項目を絞る・離脱防止のポップアップ表示・フォームの安全性を明示するなどの施策が必要です。

併せて、ユーザーの入力のストレスを軽減するために、入力補助機能の搭載・文字サイズの設定・入力制約を減らすなどの施策も行いましょう。

EFO対策を手動で行うには専門的な知識だけでなく、手間と時間もかかります。このような課題の解決に役立つのが、EFO対策を効率化できるEFO対策ツールです。

自社の入力フォームに課題を抱える企業は、EFO対策ツールを導入し、CVRの向上を狙いましょう。

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