EFOツールの導入方法・流れとは?選ぶ際の比較ポイントも解説

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  • EFOとは入力フォームを最適化することで、EFO施策にはEFOツールの活用がおすすめ
  • EFOツールの導入は、申し込み・タグの貼り付け・動作確認といった流れで行われる
  • EFOツールを選ぶ際は、必要な機能の有無やベンダーのサポート体制を確認する

EFO対策を効果的に行うには、EFOツールの導入がおすすめです。EFOツールを活用すれば、機能性の高い入力フォームを容易に作成でき、コンバージョン率の向上が期待できます。この記事では、EFOツールの具体的な導入方法・流れや、選ぶ際の比較ポイントを解説します。

目次

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  1. EFO対策にはツールの導入がおすすめ
  2. EFOツールの導入方法・流れ
  3. EFOツールを選ぶ際の比較ポイント
  4. EFOツール導入時の注意点
  5. まとめ

EFO対策にはツールの導入がおすすめ

EFO(Entry Form Optimization)は入力フォーム最適化とも呼ばれ、お問い合わせや資料請求などの入力フォームを、ユーザーが入力しやすく最適化することを目的としています。フォームに情報を入力するユーザーは購買意欲が高く、企業として獲得したい顧客です。

しかし、フォームへの入力はユーザーにとって面倒で、最適化されていない入力フォームでは半分以上が途中で入力を諦めるといわれています。特に最近では文字入力に向かないスマートフォンやタブレットからの利用が多く、さらに離脱率は高まります。
このような現状の中でのEFO対策は、入力項目の見直しだけでは対応しきれなくなっています。そこで注目されているのが、EFO対策を効果的に行えるEFOツールの導入で、入力フォームからの離脱率の低下やユーザーの満足度アップが狙えます

EFOとは?意味や効果、施策を行う際のポイントなどを解説

EFOとは「Entry Form Optimization」の略で、「入力フォーム最適化」という意味です。Webサイトの入力フォームを最適化することは、コンバージョンの改善に繋がります。この記事では、EFOの効果・メリットやEFO対策のフローなどを解説します。

EFOツールの機能

EFOの機能には、大きく分けて入力支援機能と離脱防止機能の2種類があります。主な入力支援機能には、郵便番号で住所を自動入力する機能や入力不備を指摘してくれる機能、GoogleやYahooなどのアカウントと連携して新規登録を不要にする機能などがあります。

離脱防止機能には、入力の進捗状況を教えてくれる機能や、入力途中の離脱に対してメッセージを表示する機能、どの時点での離脱が多いかを分析する機能などがあります。搭載される機能はEFOツールの種類によって異なるため、導入前の確認が必要です。

EFOツールとは?ツールの機能やメリット・デメリット選び方も解説

EFOツールとは、WEBサイトの離脱率を解析し、入力フォームを最適化することでコンバージョン率を上げるツールを指します。本記事では、EFOツールをよく知らない方に、EFOツールの機能やメリット・デメリット、選び方を解説します。

EFOツールの導入方法・流れ

EFOツールには、自社のサーバーにインストールするタイプと、インターネットを介してベンダーのツールを利用するASP型の2種類があります。ここでは、現在主流となっているASP型EFOツールの導入方法を中心に解説します

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ベンダーへの問い合わせ・見積もり依頼

EFOツールを提供しているベンダーは多く、それぞれの製品に特徴があり搭載する機能も異なっています。そのため、数ある製品の中から自社に適したツールを洗い出し、ベンダーに問い合わせることが、導入の第一歩です。

ベンダーへの問い合わせで、それぞれの特徴や機能が自社の導入目的に適合しているかを確認して、合致すれば見積もりを依頼します。自社のWebページとの適合性や、分析機能の搭載・フォーム改善のしやすさなどの確認は必須です。

タグの発行・貼り付け

ASP型のEFOツールはタグ挿入型とも呼ばれ、ベンダーから発行されるタグを入力フォームのページに貼り付ける必要があります。それにより、フォームを構築するための難しいコードを書かなくても、簡単に入力フォームの作成ができるようになります。

しかし、Webページの表示にFLASHやJava script・PHPなどを使っていたり、外部システムを利用していたりすると、タグの貼り付けができない場合があります。EFOツール導入前にタグの設置が可能かの確認が必要です。

動作確認

ASP型のEFOツールではタグ設置後に、正常にフォームの表示できるかの動作確認をベンダーが行うのが一般的です。そのために、入力フォームの仕様や入力時のエラーチェック条件などの細部について、ベンダーとの事前打ち合わせが必要です。

動作確認は動作テスト環境で行われるため、自社が運用しているサイトに影響を与えることはありません。自社のサーバーにインストールするタイプで導入する場合は、この動作確認を全て自社で行う必要があります。

実装・利用開始

動作確認で問題なければ、現在運用している自社サイトに実装して運用を開始します。運用開始後でも管理画面から設定変更が可能なため、製品のカラーラインナップが増えた際なども、容易に入力フォームを更新できます。

EFOツールは、ツールの利用開始がEFO施策の本格スタートとも言えます。運用開始後は改善・サポートのステップに進むため、継続して活用していきましょう。

改善・サポート

一定期間運用したら、その期間のレポートを元にフォーム入力の離脱箇所の把握や、入力エラーがよく起きる項目などを分析して、フォーム形式やアラート表示方法・入力サポート方法などを改善します。そして、これを繰り返すことでより良いフォームができ上がります。

また、多くのベンダーはEFOツール運用のためのサポートも行っています。特にEFO対策に慣れていない担当者が運用する場合は、ベンダーの担当者と相談できるサポート体制を持つベンダーを選ぶのがおすすめです。

EFOツールを選ぶ際の比較ポイント

一口にEFOツールといっても種類が多く、自社に適したツールを選ばなければなりません。ここでは、EFOツールを選ぶ際の5つの比較ポイントを解説します。

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ABテストが容易にできるか

入力フォームからの離脱率を改善するには、ABテストが簡単にできるEFOツールの導入がおすすめです。ABテストとは、入力フォームをAとBの2パターンをランダムに表示してユーザーに入力してもらい、より成果が得られるパターンを見つける方法です。

名称はABテストですが、3パターン以上の比較も可能です。中には、背景色の変更など幅広いパターン検証ができるものもあります。ABテストによって、複数パターンから最適のものを選ぶのはもちろん、何に配慮すれば離脱率の改善につながるかの傾向把握もできます

レポート作成機能があるか・見やすいか

EFOツールにレポート作成機能が搭載されていると、フォームの改善で離脱率がどのように変化したかを知ることができます。レポート機能では、フォームへの訪問数・離脱率・項目別離脱率などを自動的に取得・分析して、その結果を表示してくれます。

ABテスト搭載のEFOツールでも、結果の分析やレポート作成に手間がかかるようでは手軽にABテストの実施ができません。ABテストを有効活用するためにも、テスト後すぐに見やすい結果を表示してくれるレポート作成機能が必要です。

必要な機能を備えているか

EFOツールは多くのベンダーからさまざまな種類が提供され、それぞれに搭載されている機能が異なります。そして、一般的に多機能なものほど毎月の利用料が高額です。したがって、導入前に自社に必要な機能を洗い出し、費用対効果の高いツールの選択が必要です。

たとえば、搭載されている入力支援機能の種類は10〜25種類と幅広くあり、自社の入力フォームの項目内容や量に合わせて選択する必要があります。また、チャット形式で入力できるタイプや、スマホのEFO対策を強化したタイプなどもあります

導入効果が見込めるか

EFOツールを導入する際は、導入によって課題解決が可能か、課題が解決されることでどの程度の利益が期待できるかを試算し、コストをかけてでも導入するべきツールかどうか慎重に検討しましょう。

たとえば、莫大なコストをかけてEFOツールを導入してもコンバージョン率が向上しなかった場合、無駄なコストとなってしまいます。コンバージョン率は、EFOツールを導入してすぐに改善されるものではありません。

しかし、導入してから数年経ってもコンバージョン率の向上が見られない場合、費用対効果が低いと言えます。導入するからには、しっかりと導入効果が得られるツールを選びましょう。

サポート体制は充実しているか

担当者がEFO対策に精通している場合は、自力で各課題を解決できます。しかし、担当者がEFO対策に対する知識やスキルを持たない場合は、EFOツールを使いこなすためにサポート体制の充実したベンダーの選択をおすすめします。

サポート体制は、ベンダーによって大きな差があります。ベンダーが提供しているサポートにはさまざまな種類がありますが、初心者が運用する場合は運用後のコンサルタントまで行ってくれるベンダーがおすすめです。

サポート体制の確認は、どこまでが無料でどこから有料になるのか、問い合わせ方法やサポートを受けられる日時などの確認が必要です。

EFOツール導入時の注意点

EFOツールを導入する際は、Webサイト全体の改修が必要になる可能性がある点に注意しましょう。EFOツールを使用することで、従来の入力フォームとデザインが大きく異なることがあります。

この場合、Webサイト内で入力フォームだけがテイストが異なり、ユーザーは本当に同じ会社のページなのか疑わしく思います。入力フォームのデザインにあわせ、Webサイト全体のアップデートを行いましょう。

また、EFOツールとWebサイトには相性があります。相性が悪い場合はシステム障害が発生するため、無料トライアルなどを活用し、安定した運用が可能か確認しましょう。

まとめ

EFOとは、入力フォームをユーザーが入力しやすいよう最適化し、入力完了率を高めることであり、その施策として行われるのがEFO対策です。EFO対策には専門的な知識やスキルが必要で、効率的に行うためにはEFOツールの導入がおすすめです。

EFOツールには、入力支援機能やレポート機能など多くの機能が搭載されています。しかし、種類によって搭載されている機能は異なり、EFOツール選択の際には、費用対効果を考え、自社に必要な機能の有無とベンダーのサポート体制の確認が重要です。

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