ECサイトとは|自社で構築する方法やメリット・デメリットを解説

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  • ECサイトとは、商品をインターネット上で販売するウェブサイトのことである
  • ユーザーの動向を分析することでPDCAを回すことができ、売上の向上に繋げられる
  • ECサイトを自社で1から構築する場合は、高額な費用と専門的な技術が必要になる

ECサイトとは、簡単に言うと商品をインターネット上で販売するウェブサイトのことです。実店舗を持たないため場所や営業時間に縛られず、24時間365日販売をすることができます。この記事では、自社でECサイトを構築する方法やメリット・デメリットを解説します。

目次

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  1. 本格的なECサイトを構築するならECサイト構築ツールがおすすめ
  2. ECサイトとは
  3. ECサイトの種類
  4. ECサイトの基本機能
  5. 自社ECサイトを構築する方法
  6. ECサイトを運用するメリット
  7. ECサイトを運用するデメリット
  8. ECサイト運営に必要な業務
  9. 売上に繋がるECサイトの運営ポイント
  10. SNSでの販売も可能なおすすめのECサイト構築ツール
  11. まとめ

本格的なECサイトを構築するならECサイト構築ツールがおすすめ

Squareは、無料のアカウント登録をするだけで、実店舗とオンライン販売両方の注文に対応したECサイトを構築することができます。パソコンでの表示はもちろん、SNSやモバイルを含め、さまざまな販路の販売・在庫状況をリアルタイムで把握可能です。

ECサイト構築において、コーディングや開発の専門知識が必要ないため、初めてでも簡単にネットショップを開設できるのが大きなメリットです。また、無料のフォトスタジオアプリを活用し、本格的な商品写真を簡単に用意することもできます。

Squareでは、特定のイベントや期間限定セールなどを設定して顧客にお知らせするといった、売上につながる施策が行えます。スマートフォンでもスムーズにショッピング可能な、ブランドイメージに即したECサイト構築を行うなら、Squareの導入がおすすめです。

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  • フリープランは手軽に導入できる反面、使える機能が少ない

ECサイトとは

ECサイトはインターネットを利用して、商品やサービスを販売・購入するプラットフォームを指します。ECとは「Electronic Commerce」の略で、電子商取引を意味し、ECサイトは消費者と事業者、または事業者同士がオンライン上で商取引を行える環境を提供します。

ECサイトには、商品の検索やカテゴリ別の閲覧・ショッピングカートへの追加・購入手続き・支払い処理など、様々な機能があります。

また、「ネットショップ」という言葉が一般的には小規模なオンライン販売店を指すのに対し、ECサイトはより広範な意味を持っており、大規模なプラットフォームや複数の販売者が集まるマーケットプレイスも含まれます

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ECサイトのビジネスモデル

ECサイトのビジネスモデルは、主に取引の関係性に基づいて分類されます。また、各ビジネスモデルは、ECサイトの目的と市場戦略に基づいて選択され、それぞれのモデルは特定の市場環境と顧客基盤に合わせて最適化されています。

例えば、BtoBモデルは、長期的な関係と大量の取引を強調する一方で、BtoCモデルは消費者の広範な基盤にサービスを提供し、個人の購買経験を最適化することを目指します。

以下の表は、それぞれのビジネスモデルの意味です。

モデルの種類意味
BtoB・『Business to Business』の略(企業→企業)
・企業向け商品・サービスを他の企業に提供
BtoC・『Business to Consumer』の略(企業→消費者)
・企業が直接エンドユーザーや消費者に商品やサービスを販売
CtoC・『Consumer to Consumer』の略(消費者→消費者)
・個人が個人に直接商品やサービスを売買
DtoC・『Direct to Consumer』の略(メーカー→消費者)
・製造業者が仲介業者や店舗を通さず、直接消費者に商品を販売

ECサイトとネットショップの違い

ネットショップは、個人や企業がインターネット上で運営する小規模なオンライン店舗を指すことがありますが、基本的にECサイトと定義上の違いはありません

「ECサイト」は運営者側が用いることが多く、顧客側では「ネットショップ」という言い方が浸透しています。立場によって呼び方が異なりますが、どちらもオンラインの商取引を表す用語です。

ECサイトの種類

ECサイトの形態は大きく「モール型ECサイト」と「自社ECサイト」に分かれます。また、それぞれ販売の方法や運営の形式において異なる特徴を持っています。ここからは、ECサイトの種類について解説します。

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モール型ECサイト

モール型ECサイトとは、ショッピングモールのように多くの異なる販売者が1つのプラットフォーム上に店舗を構える形式が特徴です。消費者にとっては、多様な商品やサービスを1つの場所で比較・検討・購入することができるため便利です。

また、販売者はプラットフォームが提供する集客力や販売のインフラを利用することで、低価格でオンライン販売を始められます。モール型ECサイトの運営者は、プラットフォームの運営や集客活動などを行い、販売者から手数料を受け取ることが一般的です。

販売者が独自でウェブサイトを持たない場合や、集客の専門知識がない場合におすすめです。しかし、モール内での競争が激しく、販売者はプラットフォームのルールに従う必要があります。

自社ECサイト

自社ECサイトは、企業が独自に運営して自らの商品やサービスを直接消費者に販売するオンラインの販売プラットフォームです。企業が自社のブランドを強化し、顧客と直接コミュニケーションを取れます。

企業は、サイトのデザインや運営方針・価格設定・プロモーション活動を自由に決定できるため、ビジネス戦略に合わせたオンライン販売環境を構築できます。

しかし、専用のウェブサイトを設計・開発し、商品の在庫管理や注文処理・顧客サポート・デジタルマーケティングなど、多岐にわたるタスクが発生します。また、相応のコストと専門知識が必要です。

ECサイトの基本機能

ECサイトは大きく分けて、顧客側の機能と管理者側の機能を持っています。顧客側の基本的な機能には、商品の検索やショッピングカートの追加などがあり、管理者側は商品登録や削除、在庫管理などがあります。ここからは、ECサイトの基本機能について解説します。

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ECサイトの基本機能

  1. 顧客側の機能
  2. 管理者側の機能

顧客側の機能

顧客側の機能には、マイページ機能やお気に入り機能、レビュー機能など様々な機能があります。この機能は、ユーザーに対して直感的で便利なショッピング体験を提供するために重要です。

機能が充実していることで、ユーザーが商品を比較・購入するプロセスを簡単かつ効率的に行えます。どの機能もECサイトの利便性とユーザーの満足度を高めるために欠かせません

機能内容
マイページ機能ユーザーの基本情報・購入履歴・ポイント情報など
お気に入り機能気になる商品を登録し、後で簡単にアクセスできる
商品検索機能キーワード・カテゴリ・価格範囲などで商品を検索
カート機能商品を一時的に保存し、まとめて購入
決済機能クレジットカード・電子マネーなどで決済
ポイント機能商品購入時にポイントが貯まり、次回購入時に利用できる
レビュー機能購入した商品に対する評価や感想を共有
問い合わせフォームサイト運営者や商品に関する問い合わせができる

管理者側の機能

管理者側の機能は、商品の登録や在庫管理・注文の受付と処理・販売データの分析など、ECサイトの運営に必要な各種作業をサポートし、効率化を図るものが多いです。

この機能によって、管理者はサイトのパフォーマンスを定期的にモニタリングして、顧客の購買行動を分析し、適切な販促活動を計画できます。また、効果的なセキュリティ対策を講じることで、顧客からの信頼獲得に繋がります。

機能内容
商品管理機能商品の登録・編集・削除・カテゴリ分けや在庫管理など
受注管理機能受け付けた注文の確認・処理・状況の追跡・顧客への通知
顧客管理機能顧客情報の登録・編集・検索・お問い合わせの管理
売上管理機能売上データの集計・分析・レポート作成など
販促管理機能キャンペーンやクーポン、特価セールの企画・設定・実施
メール配信機能プロモーション情報やお知らせを顧客にメールで配信
セキュリティ機能不正アクセスやデータ漏洩を防止
分析機能サイトの利用状況・顧客の購買動向などを分析

自社ECサイトを構築する方法

自社のECサイトを構築する方法としては、主にASP(アプリケーションサービスプロバイダ)・クラウドEC・パッケージ・フルスクラッチなどがあります。

ビジネスのニーズや予算によって、適切な方法が異なります。それぞれの特徴を踏まえて、自社に合った方法を選択しましょう。

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自社ECサイトを構築する方法

  1. ASP
  2. クラウドEC
  3. パッケージ
  4. フルスクラッチ

ASP

ASP(アプリケーションサービスプロバイダー)は、オンラインにおける商取引を実施するために必要なソフトウェアやサービスを提供する企業のことです。

主な役割は、クライアント企業がインターネット上で安全かつ効果的にビジネスを展開できるようにサポートすることです。また、自らシステムを構築・管理せずに、必要なサービスを利用できるため、コストを抑えながらオンラインビジネスを立ち上げられます

提供されるソフトウェアやサービスはクラウドベースのため、どこからでもアクセスでき、従業員の柔軟な働き方の確保にも繋がります。

クラウドEC

クラウドECは、ECサイトを構築して運営するためのリソースを、クラウド上で提供するサービスです。ウェブホスティング・データベース管理・セキュリティ・決済システムなど、ECサイト運営に必要な多くの要素がクラウド上で管理・提供されます。

企業が物理的な基盤を保有することなく、オンラインストアを運営できるため、初期投資を削減すると同時に、運営コストも抑えられます。また、クラウドECは拡張性が高いため、ビジネスの成長に伴って必要なリソースを柔軟に追加できます。

パッケージ

パッケージとは、ECサイト構築に必要なソフトウェアや機能を1つにまとめたものです。これを活用することで、比較的容易に自社のECサイトの構築・運営を始められます。

初期コストを抑えつつ、本格的なECサイトを構築できる点が特徴です。また、技術的な知識があまりない企業でも、パッケージに含まれる機能とマニュアルを利用して、比較的短期間でECサイトを立ち上げられます

フルスクラッチ

フルスクラッチによるECサイト構築は、ゼロから全ての要素を自社で設計し、開発する方法を指します。この方法では、企業にとって最適なカスタマイズが施された独自のECサイトの作成が可能です。

デザインから機能、バックエンドのシステムまで、全てを自分のビジネスニーズとブランドアイデンティティに合わせて設計できます。そのため、既存のパッケージやプラットフォームにはないような独自の機能やデザインを取り入れたい企業に向いています。

しかし、フルスクラッチでの構築は、時間・コスト・技術的なスキルが必要です。特にコードを書く能力やデザインの知識が必須になるため、内部に専門的な知識を持つチームやリソースがない場合は困難です。

ECサイトを運用するメリット

ECサイトを運用するメリットは、24時間365日の販売機会を提供できることや、実店舗に比べてコストを抑えられることなど多くあります。ここからは、ECサイトを運用するメリットについて解説します。

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24時間365日、商品やサービスを販売し続けられる

実店舗は、営業時間や店舗の立地条件によって販売活動が制限されます。しかし、ECサイトは24時間365日の稼働ができるため、インターネットが利用できる環境であれば、時間や場所に縛られずに販売活動が可能です。

消費者にとっても、都合の良い時間と場所で購買活動ができます。一方、事業者にとっては、国境を越えて商品やサービスを提供できるため、より広範なマーケットをターゲットにできます。

実店舗よりもコストを抑えて運用できる

ECサイトは物理的な店舗スペースを持つ必要がないため、家賃・設備投資・スタッフの人件費など、多くの固定費を削減できます。また、実店舗では、店舗の清掃・維持管理・セキュリティといったコストも発生しますが、ECサイトではこれらも軽減できます。

さらに、リアルタイムで在庫情報を更新し、適切な在庫量を維持することで、在庫の過不足を防げます。年齢や性別、購入商品、サイトの滞在時間などのデータの分析もできるため、需要予測を行えて、さらにコストの最適化が図れます。

PDCAを回しやすい

ECサイトは、ユーザーの行動や購買データを通じて、サイトの訪問者がどのような行動を取っているのか、どの商品が人気であるのか、どの広告が効果的であるのかといったことを容易に把握できます。そのため、効率的かつ効果的にPDCAを回しやすくなります。

また、実店舗での実施が困難なA/Bテストという方法を利用して、異なるデザインやコンテンツ、販売戦略を同時にテストできます。どの戦略がユーザーにとって効果的であるのかを確認しやすいため、より魅力的なECサイトの改善に繋げられます。

ECサイトを運用するデメリット

ECサイトの運用は、多くの利点をもたらしますが、一方でデメリットも存在します。ECサイトを運用する際は、このデメリットも把握しておくことが重要です。ここからは、ECサイトを運用するデメリットについて解説します。

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ECサイトの構築方法によっては、高度な技術が必要になる

カスタマイズの要求が多いフルスクラッチ開発を選ぶ場合には、高度な技術力が求められます。具体的には、サイトの設計からコーディング・データベースの構築・セキュリティ対策まで多岐にわたる技術が必要です。

そのため、専門的な知識を要するエンジニアやプログラマーが不可欠になります。一方で、パッケージソフトウェアやASP、クラウドECなどを利用する場合には、専門的な技術力をそれほど必要としない場合もあります。

しかし、デザインのカスタマイズや特定の機能の追加を行う場合には、一定の技術力が求められることも少なくありません。

トラブルがあった際に対面でのやり取りができない

実店舗では顧客が店舗に訪れて、スタッフと直接対話することでトラブルを解決します。対面でのコミュニケーションは、信頼関係を築く上で効果的であり、顧客の不安を直接解消できます。

一方、ECサイトでは直接の対話が難しいため、トラブルが生じた際には、電話・メール・チャットなどのオンラインツールを利用して対応する必要があります。しかし、この方法では、顧客の不安や疑問を完全に解消するのは困難です。

また、ECサイトでの間接的なコミュニケーションでは、顧客の本音を掴むのが難しいケースもあります。

ECサイト運営に必要な業務

ECサイトの運営は大きく分けて、「フロント業務」と「バックエンド業務」の2つがあります。フロント業務は主に顧客に向けた業務を指し、バックエンド業務はサイトの運営を支える裏側の業務のことです。ここからは、ECサイト運営に必要な業務について解説します。

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ECサイト運営に必要な業務

  1. フロント業務
  2. バックエンド業務

フロント業務

ECサイト運営におけるフロント業務は、主に顧客に対面する活動全般です。販売商品の企画・調達から始まり、サイト制作・カスタマイズ・集客・販促プロモーションが含まれます。

販売商品の企画・調達

販売商品の企画・調達では、サイトで取り扱う商品の選定・仕入れ先の選定・売上計画の策定など多岐にわたります。

商品の企画では、市場調査を通じて顧客のニーズやトレンドを把握し、それに基づいて取り扱う商品やサービスを決定します。調達は、企画した商品を実際に仕入れるための活動です。また、販売目標・販売価格・販売期間・プロモーション戦略など売上計画も重要です。

サイトの制作・カスタマイズ

顧客にとって使いやすく、企業のブランドや商品を適切に表示するためのサイトの制作・カスタマイズは欠かせません。まず、自社の商品やサービスに最適なデザインを選定しましょう。

さらに、ユーザーが使いやすいデザインであることも重要です。また、モバイルレスポンシブデザインを採用することで、スマートフォンやタブレットなど、異なるデバイスからのアクセスに対応し、様々なユーザーにサイトを利用してもらうことができます。

サイトのカスタマイズは、特定のビジネスニーズやユーザーの期待に応えるために不可欠です。カスタマイズによって、企業の個性を発揮できるため、競合他社との差別化を図れます。

集客・販促プロモーション

インターネットの普及に伴い、多くの方法で目標とする顧客にリーチし、サイトへの訪問を増加させることが可能になりました。SEO(検索エンジン最適化)は、そのための基本的取り組みです。

適切なキーワードの選定やコンテンツの最適化を通じて、検索エンジンのランキング向上に繋げられます。また、TwitterやInstagramなどのSNSを利用して、ブランドの認知度を高められます

特に新商品の発売やセールの告知など、直接的な販促活動に利用できます。さらに、Google Analyticsなどのツールを利用して、アクセス解析などのデータ分析をすることで、マーケティング戦略の見直しや、次の販促活動の計画に役立てられます。

バックエンド業務

ECサイト運営におけるバックエンド業務は、主にサイトの運営管理・顧客サービス・商品の流れを管理するためのタスクを含みます。この業務は、ECサイトの日常運営をスムーズに進める基盤を形成し、顧客に対する信頼を築き上げる役割を果たします。

バックエンド業務の全てが連携して動作することで、ECサイトの運営を効率的かつ効果的に行うことができ、ビジネスの成長と顧客の信頼を築く基盤となります。

商品登録

商品登録の準備段階では、まず商品の写真撮影が重要です。魅力的な商品写真は、オンラインでの購買意欲を高める要素になります。また、商品の詳細な情報を収集し、説明文を作成することもこの段階で行います。

次に、商品の写真と説明文をもとに、実際の商品登録作業を行います。商品登録の際には、商品名・価格・在庫数・商品写真・説明文を含め、必要な情報を全て入力します。

また、SEOの観点からもキーワードを適切に含めることで、商品ページの検索エンジンにおけるランキング向上に期待できます。さらに、商品ページのデザインやレイアウトも考慮しながら、商品登録作業を行いましょう。

受注管理

受注が確定した後、在庫管理システムは自動的に在庫を更新し、必要に応じて再注文のアラートが発信されます。さらに、出荷・配送のプロセスが始動し、商品が適切に梱包され、配送業者に渡されるよう手配が行われます。

この段階で、購入者には購入確認の通知とともに、商品の配送スケジュールなどの情報が送られます。また、商品に問題があった場合や、配送に遅延が生じた場合などには、受注管理システムを通じて、対応のトラッキングや購入者への情報提供が行われます。

在庫管理

正確な在庫管理は、商品の過剰なストックや品切れを防ぎ、顧客満足度の向上とコスト削減に繋がります。商品が購入される度に、在庫管理システムはリアルタイムで在庫数を更新し、適切な在庫量を保持するための再注文のタイミングを判断できます。

新しい商品が入荷する際には、商品の情報とともに在庫数をシステムに登録し、それを基に販売可能な商品数をウェブサイト上で表示します。また、予測分析も含まれ、過去の購買データや季節的なトレンドを分析し、需要の予測と在庫の最適化を図れます。

商品が顧客から返送される場合、在庫管理システムは返品を受け付けて、在庫を更新します。そのため、常に正確な在庫情報を保持し、顧客に対して正しい商品情報を提供できます。

出荷・配送

出荷は、商品を梱包して発送の準備を整えるための一連の作業です。注文が確定した段階で、運営者は商品のピッキングを行い、梱包材を使って商品を梱包します。また、出荷作業には、配送ラベルの作成や配送業者への商品の手渡しも含まれます。

配送業者は、出荷された商品を受け取り、指定された配送先へと運びます。顧客には配送状況を追跡できるトラッキング情報を提供することで、配送の進行状況を把握できます。

アフターフォローや問い合わせ対応

商品が顧客の手元に届いた後に行うアフターフォローは、商品の使用方法や満足度の確認、さらなる販促活動の一環として重要です。例えば、商品のレビューを求めたり、関連商品の紹介を行ったりすることで、顧客の満足度を高めてリピート購入を促進できます。

一方で問い合わせ対応は、商品に関する疑問や不備、クレーム処理などを含みます。配送に不備があった場合や商品に問題があった場合には、迅速かつ丁寧な対応が求められます。

ここでの対応が適切であれば、顧客の信頼を得ることができ、悪評を避けることが可能になります。また、問い合わせ対応を通じて、顧客からのフィードバックを受け取り、サービス改善に繋げることも重要です。

経理業務

売上を正しく計上して分析することで、販売戦略を適切に立案し、必要に応じて修正できます。また、税金の計算や申告にも直結するため、売上の正確な管理は絶対に欠かせません。

一方、商品の仕入れコスト・広告費・システム運用費・維持費・人件費など多くの経費も発生します。経費の過剰な発生や無駄な支出を避けることで、企業の利益を確保し、持続可能な運営が実現します。

また、経理業務は、企業の財務状況を外部に報告する役割も担っています。さらに、法律や規制に準拠して必要な申告や報告を行うことで、企業の法的リスクの低減に繋がります。

売上に繋がるECサイトの運営ポイント

ECサイトをただ運営するだけでは、売上に繋がりません。売上を上げるためには、使いやすいECサイトであることや効果的な宣伝を行うことが重要です。ここからは、売上に繋がるECサイトの運営ポイントについて解説します。

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顧客の使いやすさ・見やすさを重視する

ECサイトは、顧客側の視点に立って使いやすいかどうかを検証する必要があります。例えば、デザインを統一して購入しやすいページであることが重要です。ページや商品ごとにお気に入りボタンや購入ボタンの位置が異なると、顧客は混乱して不便さを感じやすいです。

また、配色にもこだわることをおすすめします。赤のようなビビッドカラーは目立ちやすいですが、目がチカチカして疲れやすくなり、サイトの離脱率が高まることもあります。白をベースにしてアクセントカラーを2,3色使うと、シンプルで見やすいサイトになります。

ECサイトの宣伝を行う

ECサイトを運営する際は、集客のための宣伝活動も欠かせません。ECサイトにおける宣伝活動には、広告出稿やブログ、SNSの活用などさまざまな手段があります。

広告出稿では、検索エンジンの検索結果に表示するリスティング広告や、バナーに表示するバナー広告、YouTubeやInstagramに動画を流す動画広告などがあります。広告費はかかりますが、テキストよりも顧客の目に入りやすく、ECサイトを覚えてもらいやすいです。

また、コストをかけずに宣伝を行いたい場合は、SNSの活用が効果的です。SNSでの宣伝は低コストで行えて、拡散力も高いため、多くの顧客が目にする機会があります。フォロワー数が多いインフルエンサーに商品のPRを依頼するのも、宣伝の手段として有効です。

リピーターの獲得に繋がる施策を行う

一度商品を購入した顧客を囲い込み、リピート購入してもらうのも売上向上に大切です。例えば、顧客の購入内容に合わせて新商品や関連商品の情報をメルマガ配信したり、リターゲティング広告を運用するのがおすすめです。

リターゲティング広告とは、過去にECサイトに訪れたことがあるユーザーにのみ広告を配信する手法です。ECサイトの再訪問や購入を促進でき、ECサイトの訪問回数や頻度によって訴求内容も変えられるため、効果的なリピーター獲得に繋がります。

ただし、ユーザーによっては何度も広告が表示されることで嫌悪感を示すケースもあるため、広告の表示回数を制限したり、ECサイトに訪問してから1ヶ月が経っているユーザーに表示するなどの工夫を行いましょう。

場合によっては運営を代行会社に委託するのも効果的

企業によっては、ECサイトの運営を代行会社に任せるのも効果的です。例えば、従業員数が少ない中小企業や、在庫管理から出荷までの流れを自社で行っている場合、人手が少なくなると、他の業務と同時進行でECサイトを運営しなければならないこともあります。

担当者の負担が増えすぎると、商品登録にミスが発生したり、顧客からの問い合わせに漏れが発生するなど、在庫があっても顧客対応やECサイト運営をしっかり行えなくなる恐れがあります。こういったリスクを防ぐには、代行会社に運営を委託するのがおすすめです。

ECサイト運営代行会社を選ぶ際のポイント

ECサイト運営を代行できる会社を選ぶ際は、まずは委託したい業務範囲を明確にしましょう。例えば、商品企画やプロモーション戦略などのマーケティングは自社で行い、物流や顧客からの問い合わせ対応を委託するケースは多いです。

また、季節などで繁忙期とそれ以外の販売量の増減が激しい場合は、ピーク時にのみ業務を委託できるか確認しましょう。必要な時に必要な業務を委託できる代行会社なら、コストを無駄にせず効率的にECサイト運営や業務を進められます

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まとめ

ECサイトは、商品やサービスをインターネットを通じて販売するプラットフォームであり、24時間365日どこからでもアクセス可能です。さらに、実店舗に比べて初期投資や運営コストを抑えられますが、高度な技術が要求されることなどがデメリットでもあります。

運営においては、フロント業務とバックエンド業務の2つが主要な要素です。フロント業務は、サイトのデザインやユーザー体験、販売戦略の企画などを含み、バックエンド業務は商品登録から出荷・配送・在庫管理・受注管理・顧客対応や経理業務まで多岐にわたります。

本記事の内容を参考に、様々な要素を踏まえながらECサイトを運営することで、企業にとって効率的かつ効果的なビジネス展開に繋がるでしょう。

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